======================================================================
【癒しのことば】Vol.754 2007/2/28
総発行部数:15,461部
・バックナンバーは、こちら → http://www.iyashinokotoba.net/
======================================================================
「宇宙存在の潮流が、わたしの中をめぐっている。
わたしは神の部分であり、ごく小さい一片である」
-- エマーソン(アメリカの思想家)--
----------------------------------------------------------------------
たとえば、予期せぬ災難に遭ったり、極度の緊張状態に置かれたとき、私た
ちは、よく、
「頭のなかが、真っ白になった」
と言いますね。
実際、窮地に追い込まれると、何も考えることができなくなり、足はガクガ
ク震えてくるし、その場から消えてしまいたくなってきます。
また、場合によっては、強い怒りが湧いてきて、目の前にある物や人を、殴
りたくなる衝動にかられることもあります。
このときも、「頭が真っ白になった」状態ですね。
これは、人間の防衛本能によって引き起こされる現象です。
詳しい説明は省きますが、我々人類は目の前に迫った危機から逃れるため、
本能的に「闘うか、逃げるか」の選択をすることになります。
原始の時代には、差し迫った危機とは、(ひとつの例として)突然、肉食獣
が襲い掛かってきたりすることでした。
この際、危機を脱出する方法は、闘って相手を打ち負かすか、その場を逃げ
るかかのどちらかになります。
もちろん、他にも選択の余地はあるでしょうが、いろいろと考えている時間
はありません。
考えはじめると、次の瞬間には、敵の牙の餌食になるかも知れないのです。
必要なのは、一瞬で、「闘うか、逃げるか」を判断すること。
そこで活躍するのが、生き延びる本能。
ですので、思考を司る大脳皮質はあまり重要ではないと判断され、本能的な
脳、いわゆる脳幹の部分に集中的に血液が回されることになります。
頭が真っ白になる、すなわち、「考える脳」の部分には血液が行かず、逃げ
出そうと足に力が入ったり、闘争本能に火がついたりするのです。
しかし、現代では、肉食獣に食われそうになるということは、ほとんどない
でしょう。
危機は、また別の形でやってきますね。
仕事で失敗をしてしまった。
プライドをひどく傷つけられた。
大勢の人の前で、スピーチをしなければならなくなった。
そんなときに、大きなストレスを感じ、「頭のなかが真っ白」になってしま
うことが多いのではないでしょうか。
そして、そんな場合では、「闘うか、逃げるか」では、うまくいかないこと
も多いですよね。
仕事で失敗して上司から叱られたときに、怒りに任せて殴りつければ、当然、
もう会社へは行けません。
逃げ出したとしても、同じことですよね。
それよりも、我々人間には、大きく発達した大脳新皮質が与えられています。
この強力なツールを活用しない手はありません。
危機に陥っても、頭を使って、最良の対策を考えることもできるのです。
今後の改善策を上司に提案する。
原因を分析して、二度と同じ過ちを繰り返さないよう注意する。
……などなど。
では、「頭が真っ白」になってしまったときに、どうすればいいのでしょう
か。
これは、実に簡単です。
本能的な脳の部分から、大脳の考える部分に血液を流せばいいだけのことで
す。
大脳の考える部分というのは、前頭葉、つまりおでこのところです。
ここに意識を集めれば、自然に血液が集まります。
意識を集める?
それは、ただ手を当ててみてください。
自動的に、そこに注意が行き、意識が集まることになります。
そう、おでこにただ手を当てるだけで、考える脳に血液が集まり、活性化す
るのです。
「頭が真っ白」になったら、おでこに手を当ててみましょう。
視野も広くなり、新しい選択肢も見えてくるはずですよ。
ちょっと、今、おでこに手を当ててみてください。
気持ちがいい感じがしますか?
世界が大きくなったような気がしますか?
……だとしたら、少しがんばりすぎて、ストレスが溜まっているようですね。
さあ、おでこに手を当てて。
この大きくてすばらしい世界を、もっと感じてみましょう。
あなたには、もっともっと、生きることを楽しむ権利が与えられているので
すよ。