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No.640

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【癒しのことば】Vol.640 2005/4/25       

  総発行部数:15,303部
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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばをお届けします。
                             平日毎日配信
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 「あなたに起こることはすべて正しい」

                  -- 中谷彰宏(エッセイスト)--

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 一生懸命に仕事をがんばっているのに、なかなかうまくいかない。
 それなのに、同僚は、いとも簡単に実績をあげているように見える。

 急いでいるときに限って、いつも駅に着くと、電車が行ってしまったあとだ。

 コンサートのチケットを予約しようとしても、タッチの差で手に入れ損ねる
 ことが多い。


 ……どうして、私だけが、いつもいつもツイていないのだろうか?
 もっと運がよければ、今よりもっと違った人生が送れるはずなのに……

 もし、そんなことを思っている人がいたとしたら、何かを見落としていない
 ませんか。
 自分ができることをやりもしないで、すべてを運命のせいだとあきらめてし
 まってはいなませんか。

 そもそも、「いつもツイていない」状況を創り出しているのは、自分自身な
 のかも知れませんよ。

 たとえば、仕事でうまくいかなかったり、電車の乗り遅れたことがあったと
 しても、それは、本当に、いつもいつも100%、そうなってしまっているの
 でしょうか。

 きっと、振り返ってみれば、一度や二度は、仕事で思いもかけぬ成果をあげ
 ることができたり、タイミングよく電車に乗ることができたこともあったは
 ずです。

 そんなときには、「たまたまうまくいっただけさ」と思って忘れてしまい、
 うまくいかないときにだけ、「ツイていない」と思っているのなら、いつも
 不運な出来事を探して、そこに注目しているようなものですね。

 毎日、同じくらいの、「ツイていること」、と「ツイていないこと」があっ
 たとしても、「ツイていないこと」ばかりを見ているのでは、一日中、自分
 はツイていないと思えても仕方がないことでしょう。

 もっと言うと、「ツイていない」と思っていることは、本当に、「ツイてい
 な」かったのでしょうか。

 仕事で成果を出せなかったことは不運なような気がしますが、実力もないう
 ちから、実績だけを残して、いきなり大きな仕事を任されたりしては、かえ
 って辛くなることもあります。

 電車の乗り遅れたり、チケットを取れなくても、そのことがかえって、他の
 ラッキーな出来事を呼び寄せるきっかけになることもあるでしょう。

 それにこうも考えられます。

 電車の乗り遅れたといっても、必死で走って、もっときわどいタイミングで
 乗り遅れた人もいれば、後からやってきて、今電車が出たところだとも知ら
 ず、いつ電車は来るのかと待ち続ける人もいます。

 そんな人と比較すれば、自分は、少しはツイていると言えるのではないでし
 ょうか。

 たまたまタイミングよく電車に乗った人と比べていれば、どうしたって、自
 分は不運でツイていないと思えてしまいますよね。

 自分はツイていない。

 そう思えるのは、ただ、自分がそう思っているからだけなのです。
 いつもツイていないことを探しているから、小さなツイていないことばかり
 が、見えてくるだけなのです。

 ……ここだけの話ですが、自分は不運でいつもツイていないと思うことは、
 ある意味、楽なことでもあるのです。
 
 だって、そう思っていれば、自分ができるはずのことができなかったり、ど
 んなことであれ望んでいた成果が上げられなくても、それに対してちゃんと
 言い訳ができるのですから。

 もっとがんばったり、自分を変えたりするような面倒なことはしなくてもよ
 くなるのですから……

 さて、もしも、ツイていない人生に飽きているのなら、ツイている人生に変
 えることは簡単にできるはずですよね。

 そう、小さなことでもいいから、「ツイている」ことを探そうと心がけてみ
 ればいいのです。

 朝、ちゃんと起きることができた。
 遅刻しないで会社に着けた。

 そんなラッキーなことに注目するだけで、きっと、どんどんツイていること
 が見えてくるはずですよ。

 もっと言うと、今、こうして生きている。
 この世界に生まれてくることができた。

 そんなことにも感謝してみましょう。
 それだけで、今日も、すばらしい一日になることでしょう。

 あなたは、生まれてから今まで、そして、これからも、いつもいつも、ツイ
 ていたのですから。

No.639

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【癒しのことば】Vol.639 2005/4/22       

  総発行部数:15,251部
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 「よろこびは人生の要素であり、人生の欲求であり、人生の力であり、人生
  の価値である」

                 -- ケプラー(ドイツの聖職者)--

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 先日、ある年配の方とお話をする機会がありました。

 実は、少し落ち込んでいるときだったのですが、この人生の先輩から、いろ
 いろと面白いお話を聞けたし、さまざまな気づきがあったりして、元気が出
 てきました。

 たとえば、「人生は、ウナギのようなものである」というのです。

 つまり、素人がつかもうとしても、ツルツルとすべって、なかなかうまくい
 きません。

 がんばって手に力を入れれば、すぐに指の間をすり抜けていってしまいます
 し、一生懸命になればなるほど、逃げていってしまうものです。

 ところが、一度コツとつかむと、簡単にウナギをつかむことができるようで
 す。

 力を入れすぎるのでもない、抜きすぎるのでもない……
 ただ闇雲につかもうとするのではなく、うまくつかまえるポイントを押さえ
 ることができる……

 そんなコツを得るためには、やはり何度もウナギをつかもうとして、失敗を
 繰り返しながらしかないようです。

 人生だって、コツがあるようです。

 がんばりすぎるのでもなく、かといって、力を抜きすぎるのでもなく、楽に
 楽しく生きるコツを身に着けることが大切。

 そのためには、やはり、何度も失敗したり傷ついたりする経験も必要なよう
 ですし、そんな辛い経験は、私たちが、今よりもっと大きくなるためにある
 のだということですね。

 また、「人が無駄に使ったのは過去の時間だけだ。未来の時間は、まだ使わ
 れていない」ということもお聞きしました。

 そう、何かに失敗したり、今が苦しいと、ついつい。「あのとき、ああすれ
 ばよかった、もっとこうすればよかった」などと、考えてしまいがちです。

 でも、いくらそんなことを考えていても、何も変わらないどころか、そんな
 ことを考えている時間さえも無駄になってしまうのです。

 ただし、いくら無駄にしてしまったといっても、それは過去の時間だけ。
 気持ちを切り替えてよく考えてみれば、未来には、まだまだ、私たちの自由
 になるたくさんの時間が待っているのです。

 この時間をどう活かすかこそが、今、いちばん大切なことなのですね。


 『今が楽しければ、もちろんすばらしい。
  そして、辛さや苦しみのなかにも、楽しさ、よろこびを見つけることがで
  きれば、人生は、もっともっとすばらしい』

 これは、その方とお話しながら、私が、思ってことです。

 少し前まで、落ち込んでいた心が、今は、前向きに進んでいこうと思えるよ
 うになっていました。

 ……人生は、よろこびを感じ、楽しむためにあるものですよね。

No.638

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【癒しのことば】Vol.638 2005/4/20       

  総発行部数:15,236部
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 「ただの1日は間違いと失敗にすぎぬが、
  それが積み重なって、ある期間になれば結果や成功がもたらされる」

                          -- ゲーテ --

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 テレビに接続して遊ぶゲーム機が登場した頃、私も早速、当時話題になって
 いたロールプレイング・ゲームを手に入れました。

 さまざまな土地を旅し、数々の謎や迷路を進みながら、悪いドラゴンを倒す
 のが目的というものでした。

 いくらも進まないうちに行き詰ってしまった私は、ゲームの攻略本があると
 いうことを聞き、すぐに購入することにしたのです。

 この本は、かなり詳しく謎を説くヒントや、迷路からの脱出法を解説してく
 れていましたし、次にどこへ行けばいいのかを親切に教えてくれています。
 私は、攻略本と首っ引きで、なるべく敵と出会わないように、行かなくても
 済むところには、行かないように、ゲームを進めていきました。

 すると、どんどんとゲームが進んで行き、あっという間に、最後の森の入り
 口にまで到達してしまいました。
 後は、この森のなかの城にいるという、ドラゴンを倒せばゲームクリアです。

 何て楽しいゲームなんでしょう。
 私は、意気揚々と、ゲームの主人公を森のなかへと進めていきました……
 
 ところが、ここから全く先に行くことができなくなってしまったのです。
 なぜなら、城へたどり着くまでには、森のなかを進んでいかなければならな
 いのですが、この森には、かなり強力なモンスターがたくさん潜んでいて、
 一撃でやられてしまうのです。

 ……そのときになって、やっと気づきました。

 今まで、ほとんど敵と戦っていなかったので、勝った時に手に入る経験値が
 低いということ。
 また、寄り道と思えるようなところにあったという、強い防具や武器を手に
 入れていないことに……

 結局、この後どうしたかというと、またスタート地点の村に戻って、弱い敵
 と戦い、経験値を得ることからはじめました。
 そして、だんだんと強い敵を相手にして、負けてしまって、リセットボタン
 を押したりしながら、何とかゲームをクリアしたのでした。

 それからも、いくつかロールプレイング・ゲームにチャレンジしましたが、
 極力、攻略本は読まずに、ときには迷いながら、ときには強い敵をやっつけ
 るためにはどうしたらいいのか悩みながら、最後まで進んでいきました。

 そう、そんなふうに、行き詰ったり、障害に出会ってあれこれ知恵を絞った
 りすることこそが、ゲームの醍醐味なのですね。


 ……人生だって、ひとつのゲームだと考えてみれば、同じようなことが言え
 るのではないでしょうか。

 確かに、何事も順調に進んでいるときは、楽しく思えます。
 でも、そんなときには、あまり自分の経験値を積むことができていないこと
 が多いのではないでしょうか。

 きっと、私たちが、本当に成長できるのは、何か問題に出合ったり、逆境に
 悩まされるときなのでしょう。

 すばらしいことには、人生のゲームでは、今の自分にとって、必要で最適な
 問題や障害がタイミングよく与えられたりすることです。
 こちらの成長に合わせて、さまざまな問題が出てくるようですね。

 今、あなたの前にある問題。
 大丈夫です。

 それは、成長のために必要なものなのでしょう。
 クリアしようと努力することが、あなたを一回り大きくしてくれることにな
 るのでしょう。

 経験値や、強力な防具や武器を手に入れているのですね。

 人生のゲームを、もっと楽しみましょうよ。
 今日の苦しみは、輝く未来につながっているのですから。

No.637

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【癒しのことば】Vol.637 2005/4/13       

  総発行部数:15,062部
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 「一つの不幸にとらわれて、すべてのものを、不幸な眼で見ようとするのは
  いけない」

                     -- 黒岩重吾(小説家)--

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 ときどき、思い出すことがあります。


 ……高校へは、電車で通学していました。

 乗っている時間は、十数分なのですが、通学時はラッシュでいつも満員でし
 たし、やたらと揺れるので、はじめのうちは苦労しました。
 
 大きく揺れるたびに、足を踏ん張って倒れまいとするのですが、混んでいて
 身動きが取れない上に、他の人が体重をかけてくるように感じます。
 それに抵抗して、まっすぐに立っているのがやっとで、目的の駅に着くと、
 毎日ヘトヘトに疲れてしまっています。

 そんなとき、確か物理の時間だったと思いますが、先生が、
 「満員電車で疲れない秘訣を教えてやろう」
 と、説明してくださったことがあります。

 それは、少しだけ腰を落としてどっしりと立ち、揺れにはけっして逆らわず、
 同じように揺れていればいい、というものでした。
 その次の日から、満員電車で疲れることはなくなってしまいました。

 がんばって流れに立ち向かっていくことが必要なときもありますが、ただ流
 れに身を任せることが大切なときもあるということでしょうか。


 ……これは、昔、誰かに聞いた話。

 向かい風が吹くと、前に進むのに邪魔になります。
 こちらに向かって吹いてくる風が、強ければ強いほど、進みにくくなってし
 まいます。

 風に抵抗しようとすればするほど、疲れてしまうのです。

 でも、凧のことを考えてみましょう。

 凧は、風を受けて空を泳ぎます。
 前に進むことはできませんが、吹く風が強ければ強いほど、それだけ高く舞
 い上がることができるのです。

 向かい風は確かに厳しい。
 前に進むのが困難に思えるときがあります。

 ひょっとしたら、そんなときは、今いる場所から、もっと高いところへ上っ
 ていくときなのかも知れません。
 こちらに向かって吹いてくる風は、それを教えてくれているのでしょうか。


 今が苦しくてたまらないとき。
 そんなときには、まずは今の苦しみや悩みから、何とか解放されるようにが
 んばることしか考えられません。

 苦しみはいいものではありませんが、その状況を受け容れることができずに、
 ただ、そこから逃れることばかりを考えていたり、一生懸命に抵抗し続けて
 いると、ただ疲れてしまうばかりです。

 もう充分がんばったのだから、
 必死で前に進もうと努力したのだから、

 抵抗する力を抜いて、流れに身を任せてもいい頃なのですよ。
 きっと、目の前の苦しみは、あなたが今よりもっと大きく成長するときがき
 たことを教えてくれているのでしょう。


 これが最近、ときどき、思い出すことです。
 そして、あなたにも伝えたいことなのです。

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