バックナンバー: 2004年7月アーカイブ

No.522

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【癒しのことば】Vol.522 2004/7/29       
 総発行部数:13,252部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばをお届けします。
                         毎週 月・木曜日配信
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 「自由は、よりよい人間になるためのチャンスにほかならない」

           -- アルベール・カミュ(フランスの小説家)--

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 暑いときには、汗が出ます。

 真夏の炎天下、外回りの仕事をしているとしたら大変ですね。
 汗がダラダラと流れて、あまり気持ちのいいものではないでしょう。

 「暑い、暑い。
  こんな日に、外で仕事をしなければならないなんて、イヤだなあ」

 と、うんざりしてしまうかも知れません。

 あるいは、この暑さから逃れるためには、どうしたらいいかを考えはじめる
 人もいるでしょうね。

 サボって、ずっと喫茶店で休んでいようか……
 いっそのこと、こんな仕事を辞めてしまおうか……

 そんな思いが、いつまでも頭を駆け巡ります。
 でも、とてもそんなことはできるはずがない、ということもどこかでわかっ
 ているのです。
 
 だから、余計に、苦しくなるのですね。

 そんなふうに、イヤイヤながら、ネガティブな時間を過ごすよりも、もっと
 いいやり方があります。

 それは、今は暑いし、暑いときには汗が出るものだということを、ただ受け
 容れるということです。
 
 そして、どうせやらなくてはならないことなら、張り切って、その仕事に精
 を出してみるのです。

 もちろん、仕事の間は、汗だくで大変なことには変わりないでしょうが、終
 わってからの充実感や満足感は、まったく違ってくるでしょう。

 汗をかいても、自分ができることをできるだけがんばった後に、シャワーで
 も浴びれば、心身ともにスッキリと心地よくなりますよね。


 大事な用事で、外出しなければならないのに、雨が降っています。

 「こんなときに雨が降るなんて、イヤだなあ……」

 そう思えてくるでしょう。
 
 どうすれば外出しないでいいだろうか、何とかこの雨は止まないだろうか、
 などと、思いを巡らせるかも知れません。

 だけど、いくら悩んでも、結局は、外出しなければならないのです。

 だったら、そんなふうにふさぎ込んでいることに時間を使うよりも、傘をさ
 して、外へ飛び出してはいかがでしょうか。

 見方によっては、傘に当たる雨の音を聞きながらの外出も、なかなかオツな
 ものですよ。

 どうせ、同じ時間を、同じように使うのなら、イヤなこと、邪魔に思えるこ
 とに心を捕らわれて苦しむよりも、いっそ、それは、そんなものなのだと受け
 とめてみる方が、ずっといいでしょう。

 どんな状況でも、そのときに自分ができることに、精一杯取り組んでみれば、
 自分のなかでは、意義のある時を過ごせるはずですね。


 何か、あなたの心を暗くする障害があるのですか。

 会社へ行けばイヤな上司、あまり好きでない仕事。
 人間関係での悩みや、家庭での問題。

 「イヤだ」
 「ここから逃げ出したい」
 「何とかならないものだろうか……」

 そう思い悩んで、落ち込んでしまうのも仕方がないでしょうね。

 どうしようもないことを、何とかしようとするから、苦しくなってしまうの
 です。

 ここでちょっと意識を変えてみましょう。
 そんなことに悩まされるよりも、目の前にある障害は、自分を大きく成長さ
 せてくれるチャンスだと捉えてみるのです。

 障害をただ受け容れ、自分ができることに最善を尽くしてみます。
 すると、同じことをやったとしても、気分はどう違ってくるでしょうか。


 何かを受け容れたとき、私たちは、捕らわれていたものから解放され、自由
 になるということのようです。

 捕らわれていたものが大きければ大きいほど、悩まされていれば悩まされて
 いたほど、私たちが学ぶことも多く、よりよく成長できるということですよ
 ね。

 私たちは、今よりもっと大きくなることができるし、どんな人間になるかを
 選ぶ自由を、いつでも持っている。

 障害や問題があるのは、本当は、それに気づかせてくれるためなのかも知れ
 ませんね。

No.521

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【癒しのことば】Vol.521 2004/7/26       
 総発行部数:13,276部

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 「多く笑う者は幸福にして、多く泣くものは不幸である」

            -- ショーペンハウアー(ドイツの哲学者)--

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 車で取引先に向かう途中、交通渋滞に巻き込まれてしまいました。
 あまり時間もないのに、まったく前に進まないのです。
 
 「大事な商談があるのに……」
 気持ちがあせって、時計ばかりに目が行きます。

 こんなときには、イライラしてきて、「何で、渋滞なんかするんだ!」、
 「こんなにたくさんの車なんて、走らなければいいのに!」と、まわりに向
 かって腹をたてることもできます。

 あるいは、「自分は、いつもツイてない」、「結局は、うまくいかない運命
 なんだ」などと、自分の不運を嘆き続けることも可能ですし、渋滞があるこ
 とを考えていなかった自分を責めて落ち込むという選択もありますね。
 
 または、「どうして、もっと早く出発しなかったんだろう……」と、過ぎ去
 った時を悔やんだり、「きっと遅刻してしまって、この商談はダメになるだ
 ろうな」と先のことに、心を砕くことだって可能です。

 そして、私たちは、渋滞で車のなかにいる時間を、こんなふうに受け取るこ
 とだってできるのです。

 「これは、いつも忙しい自分に与えられた特別な時間なんだ。リラックスし
  て、今の自分を感じたり、楽しいことを考えたりしてみようか…… 
  よし、この時間を大切にしよう」

 渋滞で車のなかにいる時間。

 どうやって過ごすかは、私たちの自由ですし、どうやって過ごしてもまった
 く同じだけ時間が過ぎていきます。

 イライラしたり、怒ったり、嘆いたり、悔やんだり、心配したからといって、
 少しでも渋滞が緩和することもないでしょう。

 だったら、少しでも豊かな時間を過ごすことに意識を向けてみてはいかがで
 しょうか。

 そんなことを選ぶ自由も、私たちにはあるのですよね。


 私たちは、辛いことや、苦しいことがあるから、不幸になるのではないよう
 です。
 
 自分を不幸だと思っている時間が長ければ長いほど、不幸になってしまうと
 いうことなのですね。
 
 逆に言うと、自分を幸せだと思っている時間が長いほど、笑って楽しく過ご
 すことが多いほど、幸せを感じることができるのではないでしょうか。

 たとえ、どんな境遇にいようと、大きな苦悩を抱えていようと、この法則は
 同じことなのですね。

 そう、『笑っている時間が長いほど幸せになる』のです。

 大切なあなたの人生の時間。

 どんなふうに過ごしても自由ですし、いつもいつも楽しい気分ではいられな
 いかも知れません。

 でも、この法則を思い出したときには、ちょっと一息ついて、笑顔をつくっ
 てみるようにしてみましょう。

 そして、幸せな時間を、少しずつ広げていきましょうよ。

No.520

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【癒しのことば】Vol.520 2004/7/22       
 総発行部数:13,272部

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 「楽しさを求めよう。
  人生は一度しかないのだ」

         -- ホラーティウス・フラックス(ローマの詩人)--

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 部屋のなかに、積み木や人形を、間隔を開けてランダムに10個ほど並べま
 す。

 目隠しをしたまま、なるべく積み木や人形を倒さないように、その部屋の端
 からもう一方の端まで歩いていきます。
 
 コツは、目隠しをする前に、ゴールの位置と、どこに障害物があるかを頭に
 強くイメージしておくこと。

 さあ、やってみてください!

 ただの遊びのように見えますが、実は、ここからいろいろなことを学べます。

 たとえば、「きっと、うまくいかないよ」と思っても、「絶対にうまくでき
 る」と思っても、どちらも正しいのです。

 やってみるとわかるでしょうが、まったく障害物に当たらないでゴールする
 のは、けっこう難しくて、たいてい1つ2つは、倒してしまいます。

 「きっと、うまくいかないよ」と思って歩いていたとしたら、やっぱり積み
 木を倒してしまった……、などと残念な気がするでしょうね。

 ところが、「絶対にうまくできる」と考えながら歩いていったのなら、少し
 はミスしたとしても、全部を倒したわけではなくてゴールできたのだから、
 うまくいったと思えます。

 遊びの結果は同じだったとしても、自分が信じていることが実現したという
 ことになりますね。

 ……まあ、異論がある人もいらっしゃるかも知れませんが、難しく考えない
 でください。

 この遊びは、そんなものなのです。

 さらに、この遊び、他にも多くのことを教えてくれていますよ。

 バカバカしいとか、つまらないと思いながらやってみたとしたら、そのとお
 り、バカバカしい気持ちやつまらないなと思えてくるでしょう。

 やっても仕方がない、どうせ大したことはない、と思ってやらないとしたら、
 やっても仕方がなくて、大したことはないという思いが得られます。
 
 つまり、何も起こりません。
 
 完璧にしなくてはならないと思うと、全身に力が入って窮屈さを感じます。
 また、自分に自信がないと、不安で一歩も進めません。

 今していることの意味を求めると、虚しくなってきますし、あれこれ考えす
 ぎると、迷ってしまうでしょう。

 他にもたくさんありますが、これくらいにしておきますね。

 もう気づかれましたか?
 実は、これらは、この遊びだけではなくて、すべてが人生についても言える
 ことなのです。

 もう一度、前に戻って、遊びを人生に置き換えて読んでみてください。
 きっと面白い発見があるはずですよ。
 

 これほど、いろいろ気づきが得られる遊びです。
 ぜひ、やってみてください。

 ……あ、でも、過大な期待はしない方が無難ですよ。

 求めるものが大きすぎると、往々にして、失望することもあるもの。
 これも、人生と同じですね。

 一番いいのは、遊びにしろ、生きることにせよ、仕事にせよ、結果を気にし
 たり深刻に考えたりせずに、ただ楽しむということ。

 何をやっていても、楽しんでいるときが、最も元気がでてきます。

 そして、それ以外のときは、いくらがんばっていても、物事に真面目に取り
 組んでいても、どこかで自分の本質を生きることを抑えているもののようで
 す。

 「今」を最高の瞬間にするために、充実した人生を生きるために……

 さあ、もっと楽しんでください!

No.519

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【癒しのことば】Vol.519 2004/7/19       
 総発行部数:13,270部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばをお届けします。
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 「人間は、人生を理解するために創られたのではない。
  人生を生きるために創られたのである」

          -- ジョージ・サンタヤナ(アメリカの哲学者)--

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 中学や高校の数学。

 学年が進めば進むほど、方程式や関数、微分積分など、いろいろな新しい概 
 念が出てきて、解ける問題が増えていきます。

 それまでは回答不可能だった問題でも、見事に答えが導きだせるのです。

 ……でも、入学した当初は、簡単な数式の計算ばかり。
 何度も同じような計算をさせられて、だんだん飽きてきます。

 ちょっと前向きな人は、教科書の先の方の問題を見て、早くあんな計算をし
 たいなと思ったりします。

 自分がまだ知らない高度な問題は、とてもカッコよく見えたりするものです。 
 (数学が苦手だった人は、理科や体育など、自分の好きな科目を思い出して
  みてくださいね)

 そこで、ある人たちは、目の前にある簡単な計算は、もうたくさんとばかり
 に、教科書の次の項目をやってみたりします。

 興味深々で、一生懸命に取り組んでみて、何とか未知の問題を解くことがで
 きたとしたら、もうバカバカしくなって、前の練習問題なんかやる気も起こ
 らないかも知れませんね。

 そこでその人は、次の一歩進んだ問題にチャレンジします。
 それも何とかクリアできることもあるでしょう。
 
 それでも、いつかはとても手に負えないところに出会うはずです。
 だって、それを理解するのに必要な、基礎をきっちりやらなかったのですか
 ら。

 そんなふうに、一旦自信をなくしてしまえば、前には簡単にできていた問題
 も、うまく答えられなくなってしまいます。
 自分はもう数学はダメだと思う人だって、でてきたりするのではないでしょ
 うか。

 そんなときの一番の解決法は、今までを振り返って、どこで自分が躓いたの
 かを見てみることのようです。
 必ず、どこかで、自分が本当に理解できていなかったり、完全にマスターで
 きないまま、次に進んでいった段階があるはずです。

 これはもちろん、勝手に先に進まなくて、授業についていっただけの場合も
 同じことです。
 
 今の問題が手に負えないのなら、やっぱり、どこかでクリアできていなかっ
 た部分があったのでしょう。

 それがわかれば、ただその問題に取り組んでみましょう。

 案外、簡単な計算を何回も解くことが、結局は、もっと先の複雑な問題を解
 決するのに役立つ基礎をマスターさせてくれることも多いようですよ。

 もう充分知っているはずだとバカにしていたことを、何度もやってみること
 が思わぬ気づきを与えてくれたりするものです。

 そこまですれば、完全にその教科はマスターできるでしょう。

 ひょっとしたら、これは人生の問題だって同じことなのではないでしょうか。
 今、直面している問題は、過去のどこかでマスターできていなかったことが
 あったということも考えられますよね。
 
 ひとつ違うのは、よっぽど良い先生にでも出会わない限り、なかなか過去を
 振り返ったり、前の問題に何度も取り組むなんかは、自分ひとりではできな
 いものですよね。

 その点、人生の場合は、ある意味でとても親切ですよ。

 この宇宙は、あなたが、完全にその段階をマスターするまで、何度でも、同
 じような問題を与えてくれるのですから。

 苦しむことは、もっともっと良く生きるためにあるのかも知れませんね。

No.518

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【癒しのことば】Vol.518 2004/7/12       
 総発行部数:13,240部

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 「問題の見方こそが問題なのである」

     -- スティーブン・コヴィー(アメリカのコンサルタント)--

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 道を歩いていたら、突然、石につまずいて転びそうになってしまいました。
 
 そんなときは、あわてて、手を振り回したり、身体をくねらせたりして、身
 体のバランスを取ろうとします。

 ヒヤリとする一瞬です。

 それで、うまくいけば何とか体勢を立て直すことができますし、そうでなけ
 ればみっともなく転んでしまって、どこかを擦りむくこともあるでしょう。

 道を歩いていれば、そんなこともありますね。

 転ばなければラッキーですし、転んでケガをしたら、そのケガを治療しまし
 て、また道を歩いていけばいいだけのことです。

 決して、石につまずいた自分を責める必要はありません。

 運よく転ばなくても、「もし、転んでいたらどうしよう……」と、起きても 
 いない出来事を恐れて、立ち止まることもないのです。

 転んでしまったら、そんな自分を情けなく思ったり、ケガをしたからもう歩
 けないと信じ込んだり、歩き出しても、またいつかは転んでしまうと悲観し
 て落ち込むのもバカげています。

 道を歩いていれば、石ころにつまづくこともあるし、転んでケガをすること
 もある。

 つまりは、ただ、それだけのことなのですよね。


 ……私たちを苦しめる、人生の問題だって同じこと。

 生きていれば、何かにつまづいてしまうこともあるでしょう。
 何とかバランスを取ろうとがんばって、大変な思いもしてしまいます。

 がんばって乗り切ることもありますし、痛い思いをすることになるかも知れ
 ません。

 でも、それは、それだけのこと。
 自分を責めたり、過去を悔やんだり、未来を恐れたりすることはないのです。

 その経験から必要なことを学べば、気を取り直して、また元気に歩きはじめ
 ましょうよ。

 
 あるいは、問題は、お天気のようなもの。

 いつもいつも晴れ上がった、いいお天気とは限りません。
 ときには、大雨が降ったり、嵐になることもありますね。

 だけど、雨が降るから地は潤いますし、嵐も、もっと大きなバランスを取る
 のに必要だから起こるのでしょう。

 雨に降られることは、少々、鬱陶しいように感じますが、たまにはそんな天
 気もいいものです。

 ときどき雨が降るのは、当たり前。
 人生でも、ときには問題に出会って当たり前。


 また、階段の踊り場のようなものが問題だと考えることもできます。

 高いビルに上るのに、ずっと一直線の階段が続いているということはありま
 せん。

 途中に、いくつも踊り場があるものですね。

 踊り場は、上に向かって上がるところではありません。
 でも、階段には、必要なスペースなのです。

 高く上ろうとすればするほど、踊り場の数も増えてくるのです。

 それと同じように、私たちが高いところを目指そうとすれば、それだけ問題
 に出会うことも多くなるのですね。

 ひょっとしたら、問題は、私たちにとって必要だから現れるのかも知れませ
 ん。 
 私たちの成長を助けてくれるものなのですね。

 本当は、問題が問題なのではないようです。
 私たちが、それをどう受け取るか、どう立ち向かっていくかが、問題なので
 しょうね。

No.517

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【癒しのことば】Vol.517 2004/7/8       
 総発行部数:13,221部

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 「人は望むだけ自由になれる」

        -- ジェームズ・ボールドウィン(アメリカの作家)--

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 おなかを空かせたネズミの前に、何本かの通路を用意します。
 通路の1本だけには、出口にエサが置いてあります。

 ネズミは、エサの匂いにつられて、通路に入ったり出たりしますが、やがて
 エサがある通路に行き着きます。

 同じ場所にエサを置いて、何度か同じことを続けると、ネズミは、もう迷う
 ことなくエサがある通路に入っていくようになります。

 次に、エサを別の通路の先に置きかえてみます。
 
 ネズミは、すぐに、前にエサがあった通路に入りますが、もちろん、そこに
 はエサはありません。

 ネズミはしばらく、その通路を行ったり来たりして、エサを探そうとしてい
 ます。
 でもいつかは、見切りをつけて、その通路を出て行きます。

 そして、他の通路に入り、またエサを見つけだしますし、今度は、その通路
 をエサのあるところだと記憶するようになるのです。

 ネズミの行動は、とても単純なように思えますね。

 でも、人間だって、ある意味では、そんなネズミより高級とは言えないよう
 ですよ。

 なぜなら、エサがないとわかれば、ネズミは、すぐに次の通路を探すために
 行動しますが、ときに人間は、ずっと同じ通路に立ち止まっていることがあ
 るからです。

 「前には、置いてあったんだから、またいつかは出てくるだろう」

 「他のところを探したって見つかるかどうかはわからない。だったら、この
  まま動かずに待っていようじゃないか」

 「知らない通路を通るのは恐ろしい。ここにいれば、いつかはいいことがあ
  るさ」

 そんな考えが頭に浮かんできて、いつまでたっても、別のところへ行こうと
 いう気が起こらないもののようです。

 だから、その人は、ずっとそこにいるのです。
 きっとそれが、いちばん楽なことなのでしょう。

 ネズミが、そんな人を見たら、不思議に思うでしょうね。
 エサがほしいのなら、さっさと他の通路へ行けばいいのに、何かに縛り付け
 られているように動かないのです。

 さらに、その人を縛り付けているのは、どんな障害物でもなくて、心のなか
 にある足枷なのだということをネズミが知ったら、もっと驚いてしまうでし
 ょうね。


 「やりたいけれど、できない」
 「絶対に叶えたい夢があるのだけど、自分には無理だとあきらめている」

 そんなことを思っている人は、ネズミを見習ってみる必要があるかも知れま
 せんよ。

 まず、どうして「できない」と思っているのかを考えてみましょう。

 「~という障害があるから」
 「~が不足しているから」
 「もっと~になってからでないと無理だ」

 もちろん、いろいろな理由があるのでしょう。

 だけど、本当は、そんな『思い』という足枷が、あなたを、そこへ縛り付け 
 ているのではないでしょうか。

 ……ね。
 そう思って、よく見てみれば、どこにも障害物なんかないでしょう。

 
 一本道を塞いでる、大きな岩。

 岩だけを見ていれば、それは行く手を塞ぐ、大変な障害物。
 もう前には進めません。

 でも、まわりを見回せば、遠回りでも、岩を避けていくスペースがあること
 に気づくでしょう。

 それに、ほかにも道はいくらでもあるのですよ。


 あなたは、どこへだって行くことができるし、好きなことができる。
 そんな自由が、ずっと目の前にあったのです。
 
 あとは、自分が楽しもうと決めるだけですよね。

No.516

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【癒しのことば】Vol.516 2004/7/1       
 総発行部数:13,543部

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 「人生とはおもしろいものです。
  何か一つを手放したら、それよりずっといいものがやってくるものです」

          -- サミュエル・ジョンソン(イギリスの詩人)--

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 19世紀のオーストラリアに、アレクサンダーという舞台俳優がいました。

 彼は、一人芝居や演説によって生計を立てていましたが、突然、舞台に上が
 ると、声が出なくなる病にかかってしまったのです。

 あわてて、いろいろな医者にかかりましたが、状況は芳しくありません。
 医者は、「できるだけ声を出さないように」とか、さまざまなアドバイスを
 してくれましたが、一向に効果は見られないのです。

 とうとう彼は、その仕事を辞めざるを得なくなってしまいました。
 
 アレクサンダーは、医者に頼らず、自分で自分を治そうと、身体について一
 生懸命に勉強しましたが、なかなか原因を究明するところまではいきません。

 発生練習や声帯の強化など、考えられることはすべてやってみましたが、や
 っぱり舞台に上がると、声がでないのです。
 
 そんなある日、彼は、何とか演説ができないかと、鏡に向かって話しはじめ
 ようとしました。

 そして、鏡に写る自分の身体の動きを観察しているうちに、あることに気づ
 いたのです。

 しゃべろろうとして口を開くと、同時に首の筋肉が張り出し、姿勢がゆがん
 でしまいます。
 何度やっても、同じようになります。

 試しに彼は、意識的に、首や背中の筋肉をリラックスさせ、姿勢を変えてみ
 ました。

 ……すると、思ったとおりに声が出たのです。

 つまり、舞台に上がったときの、ちょっとした姿勢や身体の使い方が、声を
 出にくくしていたのですね。
 それをほんの少し変えてみるだけで、大きな変化が見られたということです。

 彼は、この発見は、多くの人の役に立つはずだと考え、正しい身体の使い方
 などの指導をはじめました。
 
 それが、世界中に広がっているボディワーク、「アレクサンダー・テクニック」
 のはじまりです。


 身体だけではなくて、人生の問題のほとんども、ちょっとした習慣や考え方
 のクセなどが、本当の原因になっているということが多いようです。

 ・何度も、同じような問題で苦しんでいる。
 ・うまくいきそうになると、怖くなって前に進めなくなってしまう。
 ・せっかくのチャンスを、いつも見逃してしまう。
 ・好きな人に、つい嫌味を言って、自分から離れていくように仕向けてしま
  う。
 ・つい自分から、責任を背負ってしまってつらい思いをしている。

 ほかにもいろいろあるでしょうが、何度も同じような問題を抱えてしまうと
 いうことは、いつも同じように物事を受け取ったり、同じような考え方をし
 ているのかも知れません。
 
 ジュークボックスに、いつも同じリクエストをしていれば、いつも同じ曲が
 かかるのです。

 もちろん、そんな考え方や受け取り方は、はじめはあなたを守るために役に
 立っていたのでしょう。

 危険を冒さないようにとか、人と違うことをして恥ずかしい目に会わないよ
 うにとか、傷つかないように、その人が本当に自分を受け入れてくれるかテ
 ストしてみたりとか……

 でも、同じ曲に飽きたら、いつもとは違った曲をリクエストしてもいいので
 すよ。

 アレキサンダー氏のように、少し自分のことを観察する機会を持ってもいい
 かも知れません。
 
 どんなときに、問題を抱えてしまうのか、そのとき自分はどんな考え方をし
 ているか……

 問題を感じるとき、たいていは、そのときに、「私は~しなければならない」
 と思っているようです。

 でも、それは、本当に、そうしなければならないのでしょうか。
 

 今日は、そんな思いを、ひとつだけでいいから手放してみましょうよ。
 たったそれだけのことですが、どんな大きな違いが生まれるか楽しみにして
 いてください。

 そして、どんないいものが、手元にやってくるのか……
 ワクワクしてきますよね。

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