バックナンバー: 2004年4月アーカイブ

No.504

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【癒しのことば】Vol.504 2004/4/26       
 総発行部数:13,839部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばをお届けします。
                         毎週 月・木曜日配信
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 「すべては過去のことだ。今さらかえることはできない。
  あなたにあるのは、現在と目のまえにある未来だけだ」

            -- レオ・バスカリア(アメリカの教育者)--

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 もう昔のことですが、いつも一緒にいて、仲の良かった人とケンカしてしま
 いました。
 
 理由は、小さな約束を守らなかったとか、考え方が合わなかったりとか、今
 思うと、ほんの些細なことでした。

 悪意があったわけではないとはわかっていますが、どうも相手が憎くて許せ
 ません。
 相手も、きっとこちらのことを憎んでいるでしょう。

 それまで、一番大切な人だと思っていたのですが、そのときから、一番嫌い
 な人になってしまいました。

 だから、もう長い間、口をきいていません。

 でも、毎日、よく顔を合わせる相手です。
 そのたびに、ケンカしたときのことを、思い出すだして、イヤな気分になっ
 てきます。

 あるとき、いつまでも昔のことに縛られて、気まずい思いをしていることが、
 バカらしくなりました。

 考えてみれば、そのときの相手の態度や考え方が、受け容れられなかっただ
 けで、相手のすべてがイヤだというわけではないのです。
 そのときの行動も、今では理解できないことでもありません。

 少し勇気が必要でしたが、思い切って、憎かった相手を受け容れてみること
 にしました。

 相手は、無条件にこちらを受け容れてくれました。
 それどころか、今までずっと、暖かく見守ってくれていたのでした。

 もう、イヤで苦しい思いをすることもないのです。
 とても楽に生きることができるし、昔のことに囚われていたエネルギーを、
 未来に向けることができるようになったのです。

 ……そう、ときには期待を裏切るようなことをするし、欠点だらけですが、
 この人は、とても大切で、ずっと大好きな人だったのです。

 自分自身と仲直りすることは、本当にすばらしいことなのですね。

 もう忘れているかもしれませんが、ずっと前に、自分の世界を、輝く炎で輝
 かせようと、火を灯したことがありましたね。

 ところが、思うようにならないことが、起こりました。

 幾たびも挑戦しましたが、いつも、失敗したり、多くのことに失望を味わっ
 たり……
 そして、再び気力を振り絞ってみたりしましたが、いつしか炎も消えてしま
 いました。

 そんなことが何度もあり、そのたびに、燃え尽きた灰を、そっと埋めてきま
 したね。

 そして、今では、足元には、たくさんの煤や灰が積み重なっているだけです。

 そんなふうに灰を眺めて暮らすようになって、どのくらいになりますか?

 そんな生活に満足していますか?

 もう、炎を燃やさないのですか?

 そうですね。
 過去の苦しかった挫折の跡に目を向けるのは、ずいぶん辛いことなのでしょ
 うね。

 でも、よく見てください。
 まだ火は、完全に消えたわけではないようですよ。

 灰の下には、ずっと燃え残った火種がくすぶっているのです。
 いつか、この灰のなかから掘り起こされて、大きく燃えあがり、世界を明る
 く照らすことを夢見ているのです。

 ほら、感じることができるでしょう。
 
 いつまでも見ない振りをすることなんてできません。

 さあ、ずっと昔に埋めた燃え残りの炎を掘り起こしましょうよ。
 それを、自分の胸に抱きましょうよ。

 そこから、すべてははじまるのです。

 今こそが、心のなかに埋まった、「夢」という名の炎を燃やしはじめるとき
 なのですね。

No.503

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【癒しのことば】Vol.503 2004/4/22       
 総発行部数:13,861部

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 「なれなかった自分になるのに、遅すぎることはない」

          -- ジョージ・エリオット(イギリスの小説家)--

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 ちょっとしたことで、すぐに落ち込んだり、物事を悲観的に考えている人が
 いました。

 あるとき彼は、有名なオーケストラのコンサートに招かれました。

 招待してくれた人は、その人に、こんなことを言います。

 「このオーケストラは、才能溢れる音楽家たちが、毎日、練習に練習を重ね
  て、演奏に磨きをかけている。
  だから、本当に一糸乱れぬ、すばらしいハーモニーを聞かせてくれる。
  
  でも、やっぱり人間だから、どうしても少しは、音がズレたりすることも
  あるそうだ。

  そんなバランスの乱れを見つけるのも、コンサートの楽しみのひとつだよ」

 彼は、なるほどと思い、コンサートがはじまると、誰か音を外さないか、ハ
 ーモニーが乱れることはないかと、一生懸命に聞いていました。
 確かに、数回、気づかないくらいの僅かな乱れがあったように感じました。

 演奏の間の休憩時間に、招待してくれた人は、彼に声をかけます。

 「どうだい。コンサートは楽しいかい?」

 彼は、肩をすくめました。

 「いいえ、オーケストラの乱ればかりが気になって、音楽を楽しむどころで
  はありませんでした。
  全然面白くなかったですよ」

 「そうかい。
  じゃあ、今度は、ただオーケストラのハーモニーを聞くようにしてみたま
  えよ」

 彼は、言われた通り、コンサートの後半は、バランスのとれたオーケストラ
 の演奏に耳を傾けました。
 なるほど、世界的に有名なだけあって、本当に、すばらしい音楽で、心を打
 たれるような感動を覚えました。

 コンサートが終わるやいなや、彼は、招待してくれた人に、目を輝かせなが
 ら、感謝のことばを伝えます。

 「ありがとうございました。
  こんなにステキな音楽を聴けて、本当によかったです」

 招待してくれた人は、彼に笑いかけます。

 「楽しんでくれたようで、私もうれしいよ」

 「前半は、ハーモニーの乱れを探していて、つまらなかったのですが、後半
  は、心から音楽を楽しめました。
 
  こんなことなら、はじめから、余計なことをせずに、ただ音楽を楽しんで
  おけばよかったと思いますよ」

 「気づいたかい?
  それは人生だって同じだよ」

 「え?」

 「君は、よく物事のネガティブなところに意識を向けて、落ち込んだり、悲
  観的になったりしているだろう。

  そんな生き方は、楽しいかい?」

 「……それは、……あまり楽しいものではありません……」

 「そうだろう。
  そんな生き方は、オーケストラの、僅かな乱れを探しているのと同じこと
  だよ。

  ちょっと、意識を他に向けて、ただ、目の前にあることを、ただ楽しむこ
  ともできるだろう。
  そっちの方が、ずっといいとは思わないかい」


 私たちは、自分が聞こうとするものを聞き、見ようと思うものを見ています。

 そして、見たもの、聞いたものが、意識のなかで大きな位置を占めることに
 なるので、どんどん拡大していくことになります。
 
 つまり、自分が思っている通りの人生を生き、信じていることが実現するの
 ですね。

 今が、どんなに辛く苦しくても、そんな現実を創ったのは、誰でもない、自
 分自身だということになります。

 ……と、いつものクセで、これを悲観的に受け取る必要はありませんよ。

 だって、これから、どんな現実を生きるのかを決めるのも、誰でもない、自
 分自身なのですから。
 気づいた瞬間から、新しい現実がはじまるのです。

 さあ、あなたは、今、、どんな楽しくてすばらしい、望む人生を創りだして
 いますか?

No.502

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【癒しのことば】Vol.502 2004/4/19       
 総発行部数:13,906部

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 「まかぬ種子は生えぬと言うが、我等は不幸の種子をまかず、幸福の種子を
  まくように注意すべきである」

                   -- 武者小路実篤(小説家)--

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 宇宙へ飛び出すロケットは、地球の重力を超えるために、とても大きな推進
 力を必要とします。
 
 燃料をどんどん爆発させることになるので、とてもたくさんの燃料を使いま
 す。
 だから、ロケットのほとんどの部分は、数段階に分かれた燃料タンクになっ
 ています。

 燃料を使い果たすたびに、ひとつずつタンクを切り離して、とにかく宇宙を
 目指して進んでいきます。
 
 大気圏を抜ける頃には、多くの燃料タンクを使い切り、わずかな部分だけが
 宇宙に達することができるのです。

 そう、地球を離れて遠い宇宙に達するには、それだけ大きなエネルギーが必
 要なのですね。
 
 私たちも、大きな目標を達成するには、ロケットのように自分の身を削るよ
 うな努力や気力を持ち続け、とにかく前に進んでいくことが大切なのでしょ
 う。

 う-ん、がんばらなくっちゃ。

 ……でも、同じ宇宙へ行くのにも、スペースシャトルというものもあります
 ね。
 これは、燃料タンクを積んだブースターが、本体のスペースシャトルを宇宙
 空間まで運んでくれるのです。

 燃料を燃やして推進力を得ることは同じですが、燃料タンクを切り離しても、
 ブースターやスペースシャトルは何度でも地球と宇宙空間を往復できます。

 他の力を借りることになるのですが、こちらの方が、楽に宇宙へ到達するこ
 とができるようですね。

 私たちも、壁にぶつかったり、一生懸命にがんばっているのに、なかなかう
 まくいかないときには、スペースシャトルのように、誰か他の人の力を借り
 てみてもいいかも知れません。

 ロケットとスペースシャトル。
 
 どちらがいいというわけではありません。
 自分ひとりの力でがんばることが大事なときもあれば、誰かに助けられなが
 ら進んでいくことが必要なときもあります。

 今の自分にとって、どちらが意味があるのかを感じてみましょう。
 何かにこだわることなく、自分が楽な方を選びましょうよ。
 
 ……もちろん、ときには、人を助けるブースターの役も、ぜひ、してあげて
 くださいね。


 桜を見に行きました。
 満開の頃を、かなり過ぎていたので、花はかなり散ってしまっていました。

 それでも、今年も桜の花は、私の目を楽しませてくれます。
 風に舞い散る薄桃いろの花びらにも風情が感じられて、心が和みます。

 ところが、近くで桜を見ていた人が、こんなことを言ったのです。

 「もう桜も終わりだね。数日前に、来たときには、満開で本当にすばらしい
  眺めだったよ」

 その一言で、私が見ていた光景が、少し変わってしまいました。

 『満開の桜を見逃してしまった』
 『もう少し早く見に来ていれば、もっと美しい桜を見ることができたのに』

 そんな思いが湧いてきて、もうそのままの桜を楽しむことができなくなって
 いたのです。

 ふと気づきました。
 さっきと同じ桜が目の前にあるはずなのに、今見えているのは、満開で美し
 いときを見逃してしまった桜になっている。

 満開の桜は、もちろん美しいでしょう。
 見ておけばよかったでしょう。

 だけど、今、目の前にある桜だって美しい。
 比べる気持ちがなければ、最高に楽しめるはずです。

 ……ひょっとしたら、他にも同じようなことをして、ネガティブに感じてい
 ることもあるのではないでしょうか。

 きっと、あるがままに見てみれば、この世界のすべてのものは最高にすばら
 しいのでしょう。

 
 今日は、こだわることも、比べることも手放して、ただ、探してみましょう
 よ。
 目の前のこと、知っている人、そして、あなた自身のステキなところを。

 それを感じることが、幸せの種をまくことになるのですから。

No.501

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【癒しのことば】Vol.501 2004/4/12       
 総発行部数:13,985部

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 「自分にできないと考えている間は、本当はそれをやりたくないと心に決め
  ているのだ。
  だから、それは実行されはしない」

                -- スピノザ(オランダの哲学者)--

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 『絶対に、ミュージシャンになろう!』
 
 そう心に決めた、ふたりの若者がいました。

 いつかは、都会へ出て、アルバイトをしながらでも、音楽の練習を続けて、
 夢を叶えたいと思っていたのです。

 本気で将来の進路を決めなければならない時期になって、彼らは、すでに夢
 を実現した、先輩のミュージシャンにアドバイスをもらおうと手紙を出しま
 した。

 しばらくして届いた返事には、
 「毎日、好きなことをして生きていくことは、とても刺激的ですばらしいこ
  とだ。
  でも、音楽で成功で生計を立てるのは、そう簡単なことではない。
  苦しい時期が長く続くことを覚悟しなくてはならないだろう。
  それでも、必死でがんばれば、いつかは目標を達成できるはずだ。
  がんばれ!」
 といったことが書かれていました。

 ひとりは、
 『好きなことができるのはステキだ。一生懸命努力すれば、必ずミュージシ
  ャンになれるんだ』
 という、前向きのメッセージを受け取りました。

 もうひとりは、
 『やっぱり、音楽で身を立てるのは、難しいようだ。辛く苦しい日々が続く
  だろう。最後までがんばることができるだろうか?』
 と不安を感じました。

 次にふたりは、友人や知人たちの何人かに相談しました。

 「人生は一度だけなんだから、若いうちに思い切って、好きなことにチャレ
  ンジした方がいい」
 「ふたりとも才能があるんだから、絶対に成功するよ」

 と、力強く励ましてくれる人もいたし、

 「うまくいかなくて挫折したら、みっともないよ」
 「才能があるといっても、きっともっとすごい連中も多くいるだろう。本当
  に大丈夫か?」

 などと、心配してくれる者もいました。

 先輩ミュージシャンの手紙から、前向きのメッセージを受け取った若者は、
 励ましのことばを聞くたびに、ミュージシャンを目指そうという夢が、ます
 ます膨らんでいきます。
 絶対に、ミュージシャンになれるのだという気持ちが湧いてくるのです。

 もうひとりの若者は、心配してもらうたびに、どんどん不安が広がってきて、
 自分の夢や才能にも、少し疑いを感じるようになってしまいました。

 それでも、ふたりは、とうとう本気で夢を追いかける決意をして、都会へ
 出ることを両親に告げました。

 ふたりが予想していた通り、強く反対されました。
 両親は、まったく話も聞いてくれないのです。

 ここまでは、ふたりとも同じでしたが、差が出たのは、そこからです。

 ひとりの若者は、何度も両親と話し合い、ときには大ゲンカをしながら、何
 度も自分の気持ちを伝えたのです。
 もちろん、その間も、音楽の練習に精を出しましたし、それだけでなく、家
 業の手伝いなども、熱心に励みました。

 ところが、もうひとりの若者は、両親に反対されると、すっかりあきらめて
 しまって、もう音楽の練習をする気にもなりませんでした。


 数年後……

 はじめの若者は、何とか両親を説得することに成功し、都会での下積み生活
 の結果、念願のミュージシャンとしてデビューすることができました。
 まだ、それほど有名ではありませんが、ライブハウスなどで地道に活動を続
 けながら、さらなる飛躍を目指しています。

 彼は、いつも思います。
 『あのとき、みんなが自分を励ましてくれたから、今の自分があるんだ』

 もうひとりの若者は、別の仕事に就き、音楽は、ときどき思い出したように
 楽器を手に取る程度です。

 彼は、今の生活に大きな不満があるわけではないのですが、深夜のラジオ番
 組などで、昔の音楽仲間の曲を耳にしたときには、少し胸が痛くなります。

 そんなときには、こんな気持ちが湧いてくるのを抑えることができません。
 『あのとき、まわりのみんなが反対したり、脅かしたりしなかったら、今頃
  は、俺だって、夢を叶えて歌っているはずなのに……』


 本当の問題は、まわりの人たちや環境などではないのですね。
 
 どれだけ自分を信頼できるか、そして、どれだけ自分のやりたいことに素直
 になるかが大切なのでしょう。
 
 ……夢を描けるのなら、それを叶える力は、必ずあなたのなかにあるのです
 から。

No.500

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【癒しのことば】Vol.500 2004/4/5       
 総発行部数:14,059部

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 「われわれが未来に信頼を持つには、
  まずわれわれ自身を信頼することである」

         -- J・F・ケネディ(アメリカの第35代大統領)--

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 数多くの罪を犯した囚人が、とうとう処刑されることになりました。

 処刑を宣告する国王の前に連れて行かれる間、囚人は、自分がどんな処刑を
 されるのかを想像しては、恐怖に震えていました。

 絞首刑のロープの前に引き出された囚人に向かって、国王は言います。 

 「お前の犯した罪は重く、その償いはしなくてはならないが、最後に選択の
  権利を与えてやろう。

  通例通り、目の前のロープに首を吊されるか?
  ……それとも、あの扉の向こう側で、罪の裁きを受けるか?
  
  どちらでも、好きな方を選ぶが良い」
  
 国王の指差す先には、黒くて大きな鉄の扉があります。

 囚人には、その扉も国王の顔も、とても恐ろしげに見えました。
 扉の向こうに行けば、どんな惨い処刑が待っているか知れたものではないと、
 迷うことなく絞首刑を選びました。

 ロープに首をかけ、いざ処刑されようとするときになって、囚人は、国王に
 尋ねました。

 「王様、ひとつだけ教えてください。
  あの鉄の扉の向こうには、何があったのでしょうか?」

 国王は答えました。

 「教えてやろうか。
  扉の向こうには何もないのじゃ。

  私はいつも、囚人には、この国を出て、自由に生きることができる選択を
  与えてきた。

  しかし、不思議なことに、自分の未来を信頼しない奴に限って、目の前の
  絞首刑を選ぶ。

  すぐそこに、自由が待っているというのに……」


 苦痛な状況や、やりたくない仕事。
 傷つけ合う関係や、心に棘刺す思い出。

 できれば、すぐにでも逃げ出したいものですが、多くの人は、そんな苦痛を
 握りしめて、離そうとはしないようです。

 本当は、他にもっとやりたい仕事があるはずなのに、その人と一緒にいるよ
 り、もっと大事にしたいことがあるのに、そこに留まっている。
 自分を責めてしまうのがわかっているのに、過去の辛い記憶を反芻してしま
 う。

 なぜか、そんなことをしています。

 そして、そんなときは、たいていが自分を信頼できないときのようです。
 
 自身を失っていたり、自分の価値を認められなかったり、自分のイヤなとこ
 ろばかりを見ていたり……
 そんな苦痛のなかにいると、なぜか見えるものが見えなくなり、ずっと同じ
 場所にいる選択しかできなくなってしまいます。

 そんな悪循環から抜け出す、いちばん効果的な方法は、ただ「自分が、本当
 に望んでいるものを見ること」です。

 居心地のよくない場所からは早々に立ち去る、優先したいことがあるのなら、
 それをハッキリと告げる、本当にやりたいことをはじめる。

 苦痛から離れるためには、苦痛を見るのではなく、自分の心が前向きになる
 ことを選べばいいようですね。


 そう、私たちには、いつも選択する権利が与えられているのです。

 ・イヤな場所に留まりストレス一杯に生きること

 ・心がウキウキするようなことをはじめること

 決めるのは、誰でもありませんよ。
 
 自分の生き方は、私たち自身だけが、自由に選ぶことができるのです。

 望む未来を手に入れるためには、何もいりません。
 ただ、そのことだけを、100%信頼してあげてくださいね。

No.499

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【癒しのことば】Vol.499 2004/4/1       
 総発行部数:14,084部

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 「“愛”は奇跡をもたらす治療法、
     自分を愛すれば人生に奇跡が起きます」

        -- ルイーズ・L・ヘイ(アメリカのカウンセラー)--

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 明るい話題や個人的な成功体験、楽しい逸話などと、深刻な人生の問題やス
 トレスについての話。
 
 どちらの話をするのが、好ましく思えますか?

 多くの人は、明るい話を聞いて、笑ったり刺激を与えられたりすることが楽
 しいと答えるでしょうが、なかには、悲劇的な暗い話題を聞く方がいいと思
 う人もいるのです。

 そして、そんな人に限って、落ち込んでいたり、考え方がネガティブになっ
 ていることが多いようです。


 ちょっと振り返ってみてください。
 イヤなことがあったり、大きな失敗をして落ち込んでいるときには、とても
 誰かと楽しくおしゃべりをするような気にはなれませんね。

 音楽だって、アップテンポの曲より、静かでスローな曲を聞く方が落ち着き
 ます。

 気分が沈んでいるのですから、その気分に同調するような話題や音楽を求め
 てしまいがちになりますね。

 ただ、いつまでもそんな気分のままでいると、心も身体も重く感じられて、
 とても疲れてしまいます。

 そんなときには、いっそ、無理にでも思い切って大笑いをしてみたり、激し
 く身体を動かしたり、明るいテンポの音楽をガンガンかけたりしてみると、
 いつの間にか元気が出てきたりします。

 気分が、明るい方に同調してくるのですね。
 さらに、そんなふうに気分が高まっているときには、どんどんエネルギーが
 湧いてくるような気がして、あまり疲れも感じません。
 何でもできるような気さえしてきますよね。

 いつも元気でいることができれば、今よりもっと、私たちの人生はひらけて
 くることでしょう。
 
 でも、人生ではいろいろなことが起こります。
 いつもいつも元気でいようとしても、これが、なかなか難しい。

 ところがよく考えてみると、「元気」の元は、「もと」ということで、その
 人の気が、もともとあるがままの状態ということになります。

 こっちの方が、本来の姿だということができますね。

 それを、いろいろな原因で、元気でいられなくなって、エネルギーを失って
 しまうことになるようです。

 たとえば、イヤなことがあって、そのことばかりが気になってしまったり、
 いつまでも怒りや恨みを持ち続ける。

 ……そんな状態が続けば続くほど、強く意識すればするほど、エネルギーが
 そっちに向かうわけですから、「元気」でいることはできませんね。

 気づいていただきたいことは、そのイヤな出来事が、エネルギーを奪ってい
 るのではなくて、それを気にしている自分がエネルギーを、どこかへ流して
 しまっているということです。

 あるいは、未来へ心が向いてしまい、「ああなったらいいな」「こうしてい
 きたいな」と、いつも思っている。
 
 ……それも、まだ来ていない未来にエネルギーを取られることになるので、
 「元気」になれません。
 これもやっぱり、自分自身の思いが原因です。

 また、何かに執着したり、目の前で起こる出来事に無関心でいることも、結
 構エネルギーを失うことになってしまします。

 さらに、だからといって、何もせずにじっとしていることも、エネルギーは
 どこかへいってしまって、「元気」がでません。
 だって、自分が本当に楽しいと思うことをやっていないのですから。

 ……もうおわかりでしょうか。

 「元気」でいられないのは、自分が、今の自分を受け容れていないから。

 過去の出来事を思っては、「ああだったらよかったのに」と、そのときの自
 分を否定します。
 未来の自分を夢想して、今の自分を認めないことで、本来のエネルギーが、
 どこかへいってしまうのです。
 
 「元気」でいるためには、もっと思うような人生を生きるためには、そんな
 いらないものを捨ててしまうことが大切なようです。

 「ああしておけばよかったのに……」とか、
 「こんな人になれるといいな……」とか、
 「これはこうあるべきだ」とか、
 「今の仕事がイヤ」とか、
 「自分のこんなところが嫌い」とか、
 「あの人と比べて私は……」とか……、

 そんなものを、すべて取り去ってみればいいのです。

 そう、これは、今の自分を、そのまま認めて受け容れるということ。
 つまり、自分自身を「愛する」ということですよね。

 ……なるほど、自分を愛するって、何かを「する」んじゃなかったんだ。
 ただ、いらないものを「手放す」だけのこと。

 本当の奇跡は、そこからはじまるのですね。

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