バックナンバー: 2003年10月アーカイブ

No.459

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【癒しのことば】Vol.459 2003/10/30       
 総発行部数:13,592部
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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばをお届けします。
                         毎週 月・木曜日配信
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 「ビジネスで成功する一番の方法は、人からいくら取れるかをいつも考える
  のではなく、人にどれだけのことをしてあげられるかを考えることである」

          -- デール・カーネギー(アメリカの著述家)--

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 今から、あなたの好きな果物を、ひとつだけ考えていただきます。

 どんな果物でも構いませんが、「バナナ」のことだけは考えないでください。
 「バナナ」が好きな人は、申し訳ありませんが、他の果物のことを思い浮か
 べるようにしてくださいね。

 もう一度言いますが、絶対に「バナナ」のことは考えないでください。
 「バナナ」だけは、ダメです。
 くれぐれも、「バナナ」の黄色い皮のことや、皮をむいたときに、プーンと
 匂ってくる甘い香りのことなどを思い出してはいけません。

 では、あなたの好きな果物のことを考えてください。

 ……さて、あなたは、バナナのことを頭のなかに、思い浮かべずに済んだで
 しょうか?

 ちょっと意地が悪かったでしょううか。
 これだけ、「バナナ」「バナナ」と言われたら、誰だって「バナナ」のこと
 を思い出してしまいますよね。

 「バナナ」のことを考えてはいけない、と思えば思うほど、「バナナ」の姿
 が頭のなかに浮かんできます。
 
 当然のことですよね。
 「バナナ」はダメ、と思ったときには、必ず一度は「バナナ」のことを考え
 てしまうのですから。


 誰だって、虫が好かない人や嫌いな人の、ひとりやふたりはいますよね。
 
 それは仕方のないことなのですが、そんな人でも、悪口や陰口は言わないよ 
 うにしましょう。

 「あいつの、こういう性格がイヤなんだ」
 「こんなところが許せない」
 そんなことを言うたびに、そのことばを自分が聞くことになるのですから。

 心で思うだけでも、「バナナ」と同じように、その相手のイヤなところに、
 何度も引っかかってしまうのです。

 私たちの脳は、とても精巧なコンピュータのようなもので、プログラムのデ
 ータを入れれば、そのとおりのことを実現しようとします。

 「トイレに行きたいな」と思うと、つまりデータを入れれば、「まず立ち上
  がって、それから片足を前に出して……」などと意識しないでも、身体は
 勝手に動いてトイレまで運んでくれます。

 「朝、7時に起きよう」というデータを、ちゃんと入れれば、目覚まし時計
 などなくても、時間通りに目が覚めたりします。

 しかも、このコンピュータは、自分と人との区別をつけないようです。

 「あいつは嫌いだ」
 「○○はダメだ」

 と言ったり思ったりすると、脳のコンピュータは、「自分を嫌いだ」「私は
 ダメだ」というデータだと受け取って、それを実現してしまうかも知れませ
 んよ。

 試しに、誰かのことを思い浮かべて、「あいつはイヤだ、嫌いだ」などと思
 ってみてください。
 すぐに、気持ちが沈んで元気がなくなってくるはずです。

 逆に、「あの人はすばらしい」「素敵だ」「大好きだ」と心のなかで言って
 みると、元気が出てきて気分も晴れやかになってくるのではないでしょうか。

 できれば、悪口やネガティブなことばよりも、褒めことばや元気が出るよう
 なことばを言ったり思ったりするように心がけてみましょう。
 
 意識をポジティブな方向へ向けているだけで、脳のコンピュータにポジティ
 ブなデータが、どんどんインプットされていきますよ。
 「バナナ」のことを思い出して、いつもいい「思い」を持つようにしましょ
 うよ。

 もっとすばらしいのは、いつも「感謝」の心を持つということです。

 なぜなら、「好き嫌い」や「良い悪い」などは、相手(自分)の部分に向け
 られていますが、「感謝」は全体に対しての思いだからです。

 「あの人の、ここが好き」「あそこが嫌い」と思ったりしますが、「あの人
 の、こんなところに感謝する」という思いは、いつか「あの人に感謝する」
 となっていくはずです。

 「ありがとう」
 「感謝します」

 そのデータは、相手に向けられると同時に自分も包み込みます。
 そして、さらにもっと大きな世界にも広がって行くでしょう。

 「感謝」すればするほど、誰かに優しくすればするほど、与えれば与えるほ
 ど、私たちは豊かに幸せになっていくのですね。
 
 さあ、今日も自分に、すばらしいデータをインプットしましょうよ。

No.458

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【癒しのことば】Vol.458 2003/10/27       
 総発行部数:13,612部
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 「私達に必要なのは、自分の本質にあるフィーリングを信じること」

      -- エレン・スー・スターン(アメリカのコラムニスト)--

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 紙を1枚用意して、左半分に適当な大きさの円を描いてみてください。

 うまくまん丸の円が描けましたか?
 では次に、紙の右半分に、もっとまん丸になるように、もうひとつ円を描い
 てください。

 2つの円を見比べてみると、当然、後から描いた方が、うまく描けているは
 ずですよね。

 はじめに描いた円が「悪い円」
 後で描いた円が「いい円」

 と考えることができますが、はじめの円は、はたしてどこが「悪い円」なの
 でしょうか。

 「ちょっと歪になっている」
 「全体的なバランスが良くない」
 「書き始めと最後の線のつながりが悪い」

 よく見てみれば、いろいろ理由が見つかるようですね。

 「いい円」は、どこが優れているのでしょうか。

 「丸くなるように描けている」
 「バランスが取れている」
 「線がつながっている」

 はじめの円との比較で、いいところが目につきますよね。

 でも、もっとよく見てみてください。
 本当は、はじめに描いた円が「いい円」で、後のは「悪い円」だったのです。

 信じられないかも知れませんが、そう思って2つの円を、もう一度よく見て
 ください。
 後に描いた円は、どこが良くないのでしょうか。

 そう言われて見てみると……

 「そう言えば、小さくまとまっている感じがして味気ない」
 「まん丸に見えたけど、少しだけゆがんでいるのが気になる」

 などと、今まで気づかなかったことが見えてくるのではないでしょうか。

 すると不思議なことに、「いい円」については、この逆で、
 「バランスが悪いけど、勢いがある」
 「何となく味がある」
 と、さっきまで欠点だと思っていたことが、良い点だと思えてくるのです。

 今度は、紙をふたつに切って、円をひとつずつ見てみましょう。
 
 そう、両方とも「いい円」です。
 比較して見ることをしないで、それぞれがすばらしいんだと思えば、2つと
 も独自の個性が感じられ、それぞれユニークなすばらしさを感じられますよ
 ね。

 
 紙をもう一枚用意して、左半分に、あなたの欠点、イヤなところを思いつく
 限り、書き出してみてください。
 自分に対して、どんなところがダメだと思っているのですか?
 どこが欠点だと感じていますか?

 そこに書かれているものを見返してみると、誰かとの比較、何かと比べて、
 普通より劣っているから、というものばかりだということはないでしょうか。
 
 その紙の左半分は、大きく×印をつけて、破って丸めてゴミ箱に捨ててしま
 ってください。

 残った右半分には、自分のいいところを書きましょう。

 「私は、私自身だからすばらしい」
 そんな思いで、自分を見てみると、今まで気づかなかった、いろいろなこと
 が見えてくるはずです。

 誰かとの、何かとの、あるいは普通との比較ではない、自分の個性、いい面、
 好きなところ……

 自分のいいところを書いた紙は、大切にとっておいて、新たな発見があるた
 びにリストに加えていきます。

 そして、ちょっと落ち込んでしまったり、自信を無くしたりしたときに見返
 してみると、いいかも知れません。

 どんなに落ち込んでいるときでも、あなたのユニークな個性、すばらしさは、
 どこかへいってしまったのでも、輝きを失ったのでもありません。

 ただ、自分を見る目が、何かと比べる目になっていただけなのでしょう。
 
 リストは、ちゃんと自分のすばらしさを教えてくれていますよ。

 私たちに本当に必要なのは、その自分独自のすばらしさを、楽しみながら生
 きるということなのですよね。

No.457

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【癒しのことば】Vol.457 2003/10/23       
 総発行部数:13,605部
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 「自分を使うことで、私達は豊かになる」

            -- サラ・ベルナール(フランスの女優)--

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 「真面目に生きなさい」
 「正しく生きなければならない」

 それが大切だと、私たちは教えられてきました。

 「人には、思いやりの気持ちを持つべきだ」
 「まわりの人たちの役に立つ存在になりなさい」

 そんなことも、学んできました。

 ところが、
 
 「楽しく生きなさい」
 「もっと幸せになりなさい」
 
 ということは、誰も、ちゃんと教えてくれなかったのではないでしょうか。


 なぜかというと、多くの人は、「楽しく生きること」や「幸せになること」
 は、真面目に生きたり、正直でいるということの反対だと思っているからで
 す。
 
 それに、自分だけが楽しく、幸せでいることは、他の人の苦しみから目を背
 けていることであり、もっと誰かの役に立つことをしなければならない義務
 を放棄していることでもあるようです。

 だから、うれしいことや幸運なことに出会って、幸せを感じても、すぐにど
 こかで後ろめたくなってきたりします。
 何かを楽しんでいるときにも、「こんなことをしていてはいけない」という
 気がしてきたりします。

 新聞やニュースを見れば、世界中の悲惨な出来事が報道されています。
 今も地球上のどこかで、戦争や飢えに苦しんでいる人たちが大勢いるという
 のに、どうして自分だけが笑って過ごせるのでしょうか。

 地球の環境も危うく、絶滅寸前の動物たちも放っておくことはできません。

 国内に目を向ければ、殺人事件、交通事故、強盗、ホームレス問題もあれば、
 差別や経済問題で辛い思いをしている人たちもいる。
 
 こんな世の中で、どうして自分だけが楽しく、幸せになれるのでしょうか。

 ……そんな思いが、毎日私たちに襲いかかります。

 もちろん、「楽しく生きたくはない」とか「幸せになってはいけない」など
 と意識的に思っている人はいないでしょう。
 
 でも、無意識の世界では、「楽しく生きる」の代わりに「正しく、真面目に
 生きる」ことを、「幸せになる」ことではなく、「まわりに気を使い、役に
 立つためにがんばる」ことを選んでいるようです。

 でも、本当は、「正しく生きる」「真面目に生きる」ということは、けっし
 てしかめっ面をして気を引き締めて生きる、ということではないようです。
 そして、自分を抑えて、まわりの人のために動くことだけが、世界に貢献す
 ることでもありません。
 
 考えてみてください。
 はたして、自分がどんな状態でいたら、まわりの人の役に立つのでしょうか。

 一生懸命、歯を食いしばってがんばる。
 しかめっ面して、真面目に正直であろうとしている。
 自分の幸せや楽しさを犠牲にして、他の人に尽くそうとしている。

 確かに、そんな姿が人の心を打ち、多くの人のためになると言う人もいるで
 しょう。

 しかし、もっと簡単にまわりの人に貢献できる方法があります。
 さらに、その方法が伝染していくことによって、この世界全体の役に立つと
 したらどうでしょうか。

 それは、「自分が楽しく生きること」「幸せになる」という方法です。

 しかめっ面をしている人の傍にいれば、いつしか自分もしかめっ面になって
 しまいますし、楽しそうな人の近くにいれば、自分も楽しくなっていきます。
 
 どちらが、まわりに貢献していることになるのでしょうか。

 さらに、楽しくなった人は、他の人へも楽しさを分かち合い、その輪がどん
 どん広がっていくはずです。
 
 ただし、そのためには、多くの人たちが、

 「私も楽しく生きてもいいんだ」
 「もっと幸せに生きなければならない」
 
 ということを受け容れる必要がありますね。


 これも簡単なことです。
 まず、あなたから受け容れてみればいいのです。

No.456

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【癒しのことば】Vol.456 2003/10/20       
 総発行部数:13,595部
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 「自分自身を信頼すれば、他の多くの事柄に対する信頼が生まれる」

          -- ラ・ロシュフコー(フランスの思想家)--

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 「とても面白いから、絶対に見た方がいいよ」 
 と友人に誘われて、映画を見に行きました。

 その友人は、ストーリーのタネ明かしをしない程度に、どんなところが楽し
 いのかとか、こんな興味深いシーンがあるよとかを、こと細かく教えてくれ
 たのです。

 見に行って大正解。
 友人が言ったとおり、見どころがいっぱいで最後まで楽しむことができまし
 た。

 そこで、次の日に会った別の友人にも、その映画を勧めてみました。
 
 「ああ、その映画ならもう見たよ。つまらない映画だったね」

 意外なことに、彼はそんなことを言うのです。

 「だって、ストーリーにこんな矛盾があるし、あそこであの人が出てくるな
  んて、都合すぎるよ。それに……」
 と、彼は、なぜつまらなかったのかを、細かく教えてくれました。

 しかし、そんな矛盾や都合よすぎるシーンは、あまり私の記憶に残ってはい
 なかったのです。

 また、彼は、私が伝えた興味深いシーンや感動する場面については
 「そんなシーンあったけなあ」
 と首をひねります。

 聞いてみると、彼は、前もってある雑誌で、この映画の問題点を指摘してい
 る映画評を読んでいたそうです。

 ひょっとしたら、それが頭に残っていて、彼には問題のあるシーンばかりが
 印象に残ったのではないでしょうか。

 逆に私は、映画の面白いところを聞いていたので、それを期待して見ていま
 した。
 だから、面白いシーンばかりを見て、楽しめたのでしょうね。

 『面白いと思ってみるか、つまらないと思ってみるか』

 まったく同じ映画を見たはずなのに、友人と私では、見ていたものが全然違
 っていたようですね。


 「いくら努力しても、うまくいかない」
 「一生懸命がばっているのに、いつも失敗してしまう」

 と嘆いている人は、「人生は、思うようにいかないものだ」という信じ込み
 があるのかも知れませんね。
 そんな思いを持って、人生という映画を見ると、「思うようにいかない」シ
 ーンばかりが見えてくるのです。

 たとえ、うまくいったり、成功したりしていても、そんなシーンは、見逃し
 てしまっているようです。

 努力しても一生懸命にがんばっても、本当にいつも失敗ばかりだったのでし
 ょうか?
 小さな成功、思いがけずうまくいったことが、今まで、ただの一度もなかっ
 たということはないでしょうね。

 それを、受け入れてみれば大きなチャンスになったかも知れないのに、「ど
 うせ偶然だよ」とか思いながら、見過ごしてしまい、結局、大きな成功をつ
 かむ機会も見逃したのかも知れません。

 その人には、うまくいっているよりも、失敗している自分の姿がよく見える
 のですから。

 「自分は、何をやってもダメだ」
 「私には、才能もお金もないから夢を実現できない」

 と思っている人も、自分のいいところ、すばらしい可能性を見過ごしている
 かも知れませんよ。
 
 一度、「自分はできる」「何をやってもうまくいく」そんな思いを持って、
 自分を見てみてはいかがでしょうか。
 
 あなたの映画は、きっと元気が出るシーンが満載のはずですよ。

 「生きていることが楽しくない」
 「私は不幸だ」

 そりゃ、そんな思いを持って映画を見ていれば、楽しくない不幸な場面ばか
 りが見えるでしょうよ。
 
 よくできた映画は、ときには悲しく辛いシーンもありますが、必ず主人公は
 苦難を乗り越え、成長し、ハッピーエンドを迎えるのです。

 どうせなら……

 「自分を信頼して、この世界すべてが幸せに満ちあふれている」
 そんな思いを持って映画を見てみませんか。
 
 せっっかく機会を与えられて見ている映画なのですから、もっともっと楽し
 まなくっちゃソンですよね。

No.455

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【癒しのことば】Vol.455 2003/10/16       
 総発行部数:13,606部
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 「なぜ、ある人々はいつも美しい空や草や花を見て、素晴らしい人間に出会
  い、別の人々はどこを見ても、何ひとつそんな美しいものを見つけられな
  いのだろう?」

          -- レオ・バスカリア(アメリカの心理学者)--

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 アメリカの海岸を、ひとりの老人が歩いていました。

 昨夜は、かなり海が荒れて波が高かったようで、その海岸には、たくさんの
 ヒトデが、打ち上げられているのが見えます。
 その数は、何千匹にもなるでしょう。

 老人がそのヒトデを眺めながら歩いていくと、幼い少女が、一生懸命にヒト
 デを一匹ずつ掴んでは、海に投げ込んでいるところへ出会いました。

 「お嬢ちゃん、何をしているんだね?」
 老人は、少女に声をかけました。

 「だって、お日様に当たって、ヒトデたちが乾いて死んでしまいそうなのよ。
  だから、こうやって海に返してあげているの」
 少女は、そう答えると、またせっせと小さな手でヒトデを掴んでは、波打ち
 際まで走っていきます。

 老人は、そんな少女にこう言いました。
 「だけどヒトデは、こんなにたくさんいるんだよ。お嬢ちゃんひとりで、そ
  んなことしたって、ヒトデたちにとって何にもならないんじゃないかい?」

 すると少女は、こう返したそうです。
 「そうかも知れないわね、おじいさん。でもね、今、私の手の中にいるヒト
  デさんにとっては、私がしていることは、大きな違いになると思うのよ」

 それを聞くと老人は、しばらく目を閉じて何か考えていたようでしたが、や
 がて自分も足元のヒトデを一匹拾うと、海に向かって歩いていきました。


 私たちはときに、目の前の出来事に心がうずいたり、何か行動を起こしたい
 という衝動にかられることがります。

 でも、次の瞬間、こんな気持ちがわき上がってくることも多いでしょう。

 「こんなことをして何になる」
 「もっと大きなことをやらなくっちゃ」
 「そんなことより、大事なことがあるだろう」


 また、朝、目が覚めたとき、外が大雨だったとすると、どんなことを思うで
 しょうか。

 「イヤだなあ。今から会社へ行かなくっちゃならないのに、ずぶ濡れになっ
  てしまうよ。雨なんて降らなければいいのに……」

 確かにそうでしょうが、そんな「思い」に捕らわれてしまうと、見えるもの
 も見えなくなってしまうかも知れません。

 空から落ちてくる雨粒の煌めき。
 屋根や傘、アスファルトを叩く雨の音。
 頬にかかる、雨しぶきの心地よい感触。

 そんな過ぎ去る一瞬一瞬をちゃんと受け取り、感じることができるとしたら、
 私たちの人生は、どれほど豊かになるでしょうか。

 考えてみれば、電車のなかでは今日の厄介な仕事のことを考え、仕事をしな
 がら週末の過ごし方に心が行き、友人と昼食を食べながら、昨日見たテレビ
 のことを思う。
 
 今、ここに居ながら、心はどこかを彷徨っていることも多いようです。
 
 ひょっとしたら、本当は、体験するはずだった素晴らしい出来事、もっと
 知り合えるはずだった楽しい人、心を動かすはずだった美しい空や草花など
 が、気づかないうちに通り過ぎてしまっているのではないでしょうか。

 人生の出来事は、アタマのなかではなく、目の前で一瞬一瞬に起こっている
 のです。

 意味よりも、もっと大切なこともあるはずです。

 もっと「今」を生きるためには、自分を感じる時間をつくるように心がけて
 みましょう。

 そのコツは、目の前の出来事に対して、こんなふうに自問してみることです。

 「今、それについて私には、何ができるだろうか?」

 その答えは、きっと自分が、どんなふうに今を味わうか、そして、楽しむか
 ということを教えてくれるでしょう。


 よく見てみれば、この世界は、美しい景色、素晴らしい人々、楽しい出来事。

 ……そして、あなたが貢献できることで満ちあふれていることが見えてくる
 でしょうね。

No.454

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【癒しのことば】Vol.454 2003/10/9       
 総発行部数:13,582部
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 「心にだけは収穫期がない。
  愛の種は絶えず蒔き直さなければならないのだ」

    -- アン・モロー・リンドバーグ(アメリカの飛行作家)--

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 ギリシア神話に、プロクルステスという山賊の話があります。

 プロクルステスは、山のなかに宿屋を建て、そこに特製のベッドを置いた特
 別な部屋を用意していました。

 その部屋に泊まって、特製ベッドに寝た客は、気がつくとベッドの枠に縛り
 つけられているのです。

 プロクルステスは、客の身長がベッドより長いと、ベッドのサイズに合うよ
 うに、頭か足を切り落とし、ベッドよりも短ければ、足にひもを結びつけ、
 骨が裂けるのも構わず、引き伸ばしていました。

 どちらにせよ、客は殺され、荷物をすべて盗られてしまうことになります。

 何とも恐ろしい宿屋ですが、結局、プロクルステスは、客として泊まったテ
 セウスという英雄に、逆にベッドに縛りつけられてしまいます。

 プロクルステスの身長は、ベッドより長かったので、自分がそうしてきたよ
 うに、首を切り落とされて退治されてしまったのです。

 
 私たちは、いろいろな人を見るたびに、
 「あの人は、いい人だ」
 とか、
 「あいつは、何だか虫が好かない、イヤな奴だ」
 などと思っていますよね。

 ひょっとしたら、これは、この世に「いい人」とか「悪い人」とかが存在し
 ているのではなくて、自分なりの「ものさし」で他人を測り、それに合わな
 いと、悪い奴だ、気に入らない人だ、と裁いているのではないでしょうか。

 さらに、
 「こんなところが無かったら、いい人なのに」
 「もっとこうしてくれれば、気持ちよくつき合えるのに」
 などと、つい勝手に判断したりしているのです。

 でも、プロクルテスの話ではありませんが、自分のベッドに合わないからと
 いって、人を切ったり伸ばしたりしていては、結局は、自分がそのベッドに
 縛りつけられることになるかも知れませんよ。

 「ものさし」に合わない人が多ければ多いほど、「悪い人」が多くなるわけ
 ですし、そんな世界は、住み心地もよくはありませんよね。
 
 たとえば、こんなことはありませんか。

 ラッキーなことがあって、気分がウキウキしているときには、まわりの人が
 とても優しくて、いい人だと感じます。 

 ところが、気分がキズギスしてると、合う人合う人、すべてが、うっとうし
 くてイヤな奴に思えてきます。

 つまり、自分が、「優しい人」になれば、まわりの人も「優しい人」になる
 のです。

 自分が楽しければ楽しいほど、「いい人」が増えてくるわけです。

 どうせなら、ベッドに合わない人を、切ったり伸ばしたりして、人を裁くの
 ではなく、まわりの人たちがくつろげるように、大きな大きなベッドを、持
 つようにしてみましょうよ。

 自分が、「まわりに居るといいな」と思う人になるように、心がけてみるの
 です。

 いい人
 優しい人
 楽しい人
 愉快な人
 心がホッとする人
 ステキな人

 そんな人たちが、多ければ多いほど、人生が楽しくなってきますよね。

 そのためには、あなたが、そんな人になるのですよ。

 簡単なことです。
 いつだって、まわりに「愛」を振りまく人になればいいのです。

No.453

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【癒しのことば】Vol.453 2003/10/6       
 総発行部数:13,566部
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                         毎週 月・木曜日配信
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 「自分を信じよう。そうすればどう生きるかがわかる」

               -- ゲーテ(ドイツの作家・詩人)--

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 先日、ある講演会で、興味深い話を聞きました。

 比較的早期に発見されて手術を受けた、ガン患者の生存率に関しての追跡調
 査が行われたそうです。

 ガン宣告を受けた人が、その後の人生に対して取る態度は、大まかにわけて、
 次の4つということです。

 1.積極的にガンと闘おうと決意し、前向きに努力していく。

 2.ガンにかかってしまったから「もうダメだ」とあきらめて、消極的に生
   きる。

 3.早期に発見されたし手術も成功したのだから、とガンのことは忘れてし
   まう。

 4.少しでも長生きするために、医者の言われたとおりの食事や生活習慣を、
   きっちり守ろうとする。

 このなかで、一番生存率が低かったのは、2のあきらめてしまった人だとい
 うことです。

 「もうダメだ」、という気持ちが身体の免疫力を低下させたり、生きる気力
 を衰えさせたりしてしまうのですね。

 この結果は、何となくわかるような気がします。

 意外だったのは、次に生存率が低いのは、4の医者の言いつけを守って、ち
 ゃんと養生している人だということです。
 
 調査によると、はじめの数年は、かなりの生存率なのだそうですが、年数が
 たつに従って急に死亡する人が増えてくるのだそうです。

 お医者さんに教えてもらっていることは、とても身体の健康にはよいことで、
 ちゃんと守ってさえいれば、必ず長生きできるのでしょう。
 でも、人間ですから、たまにはそれが守れないときもあるはずですよね。

 いくら身体にいいことでも、あまりにも、そのことにこだわってしまえばど
 うでしょうか。

 「言いつけを守る」=「長生きできる」
 
 という等式が、唯一の正解だと思いこんでいれば、

 「言いつけを守れなかった」=「長生きできない」

 という等式もなりたってしまうのです。
 意識では、そんなことを考えていなくても、何かにこだわるということは、
 無意識の世界で、こんな等式を成立させているのかも知れませんね。

 そして、一番生存率が高かったのは、1の積極的に闘うと決意した人です。
 早期のガンなのですから、実際には、積極的にに生きようとする、というこ
 とになるのでしょう。
 
 前向きな気持ちは、本当に素晴らしいパワーがあるものです。

 面白いのは、3の忘れてしまうという人たちも、1の人と同じくらいに、生
 存率が高かったということです。

 すべての病気や問題が、私たちに与えられる「気づきのメッセージ」だとす
 れば、ガンも、その人の生活習慣や生きる姿勢に、ちょっと無理があるよ、
 ということを教えてくれていると考えられますね。

 いくら病気が治っても、そんな気づきを忘れてしまっては、また同じことを
 繰り返すようになるのではないでしょうか。

 私が思うのは、「気づきのメッセージ」を、本当に受け取ったのなら、その
 ことはもう忘れてしまってもよいのではないかということです。

 「気づき」は、あくまでも、ひとつのきっかけに過ぎないのですから、それ
 にこだわることも、自分ではダメだと思ってあきらめることもないはずです。

 いつも意識して、一生懸命にがんばることもいいかも知れませんが、きっか
 けとしての「気づき」ではなく、もっと自分自身を生きること、夢に向かっ 
 て進んでいくことの方が、もっと大切なのではないでしょうか。

 そのためには、自分自身に対する、大きな信頼が必要なのでしょうね。
 本当は、自分を信じることができるようになるために、いろいろな「気づき
 のメッセージ」が与えられるのかも知れませんね。


 ……たとえば、こんな「気づき」はいかがでしょうか。

 先にあげた、ガン告知に対する4つの態度。
 これは、夢や目標を達成することや、楽に生きているかどうか、ということ
 にも当てはまるのです。

 さあ、、今、あなたが抱えている問題の解決には、どんな形で役立つのでし
 ょうか?

No.469

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【癒しのことば】Vol.469 2003/12/4       
 総発行部数:14,382部
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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばをお届けします。
                         毎週 月・木曜日配信
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 「自然は、われわれすべてのものに、幸福であることを許している。
  もしわれわれが、ただ、自然の与える恩恵を、いかに利用すべきかを知っ
  ておりさえすれば」

            -- クラウディアン(アメリカの詩人)--

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 外出するときに、「少し肌寒いな」と感じれば、上着やセーターを着たりし
 て、寒くないようにします。
 もっと寒いと思えば、コートを羽織ったり厚めの下着にして、暖かくします
 ね。

 逆に「暑い」と感じれば、薄着にしたりして、できるだけ涼しくなるように
 するでしょう。

 温度計を見なくても、私たちは人それぞれに、自分がいちばん気持ちがいい
 気温を感じることができて、自然に、快適に過ごすために必要な服装を選ん
 でいるようです。

 でも、ときには、こんな人もいるかも知れません。

 外を歩いている人の服装をみてから、上着を着るかどうかを決めようとする。

 テレビの天気予報で最高気温と最低気温を確認してからでないと、今日が暑
 いのか、寒いのかに自信を持つことができない。


 誰でも、今が暑いのか寒いのかということは、必ず感じているでしょう。
 ちょっと暑いのか、とても寒いのかだって体感できるはずだし、心地よくい
 るためには、どんな服を着ればいいのかもわかるでしょう。

 その感覚を信頼できないと、今、自分が暑いのか、それとも寒いのかさえも 
 わからなくなってしまいます。
 もちろん、そのためにどんな服装を着ればいいのかも、決めることができま
 せん。

 「へぇー、そんな人もいるんだ」 
 と思う人も多いでしょうが、あなただって、同じようなことをしているかも
 知れませんよ。

 たとえば、自分の『気持ち』を、ちゃんと感じて信頼しているでしょうか。

 人に裏切られて傷ついたり、自分のことをわかってもらえないときには、
 「寂しい」気持ちになります。

 そうしたら、心地よくなるためには、「心を許せる友達をみつける」という
 ことが必要になる場合もあるでしょう。。
 そのために、自分が心を開いてみたり、勇気を出して誰かに話しかけてみた
 りしたら、すぐに元気になれるでしょうね。

 「悲しみ」を感じているときには、思いっきり泣いてみることで癒されます
 し、「うれしい」ことがあったら、飛び上がってよろこんでみると、もっと
 楽しくなるのではないでしょうか。

 そう、「気持ち」は、私たちが感じる気温のようなもので、ちゃんとその感
 覚を受け取っていれば、今の自分の状態や、必要なことはどんなことなのか
 を知ることもできるでしょう。

 心をはかる温度計があったとしたら、そのときどきに「気持ち」という目盛
 りで、「暑すぎるよ」とか「ちょっと寒いよ」などと教えてくれているのか
 も知れません。

 もちろん、そんな温度計がなくても、私たちは自分の気持ちを感じ、いちば
 ん快適な気持ちになるためには、どうすればいいのかを知っているはずなの
 です。

 だけど、いろいろなことを気にしすぎて、それを信頼できなくなっているよ
 うですね。

 「辛いことがあっても我慢しなくてはならない」
 「人前で涙を出してはいけない」
 「うれしくても、人にどう思われるのかわからないから、はしゃいではいけ
  ない」

 ずっとそんなことを聞かされてきたから、いつも「気持ち」を抑えることに
 慣れてしまって、今、自分がどんな「気持ち」を感じているのか、そして、
 どんなふうにしたらいいのか、ということに自信を持てなくなっているので
 す。

 今が暑いのか寒いのか、どんな服を着たらいいのかを決められない人のよう
 に……

 深呼吸をして、ちゃんと自分の「気持ち」を感じてみましょうよ。
 感じないふりをしていても、「気持ち」は消えたりせずに、あなたに何かを
 訴えているのです。

 心の温度計は、人それぞれに快適ゾーンが違うようですが、いちばん快適な
 ところの目盛りは、誰でも共通しているようです。

 それは、
 「自分のことを大切にする」
 「自分が楽しいことをする」
 という目盛りだということです。


 今日は暑いですか?
 寒いですか?
 どんな「気持ち」ですか?
 
 どうすれば、もっと楽しくて快適になりますか?

No.452

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【癒しのことば】Vol.452 2003/10/3       
 総発行部数:13,551部
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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばをお届けします。
                         毎週 月・木曜日配信
 一日遅れの配信です……申し訳ありません。
----------------------------------------------------------------------

 「人が突きあたるやっかいな問題は、メッセージである」

        -- シャクティ・ガーウェイン(アメリカの作家)--

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 使っていたボークペンが、急にインクが出なくなってしまいました。
 インクの残量を調べてみると、まだ少し残っているようです。

 「捨てるのももったいない」
 「また使えるようになるかも知れない」
 などと思って、ペン立てに戻しておきます。

 しばらくして、メモを取ろうとボールペンを使いますが、インクが出ません。
 急いでいたので、ちょっとイライラします。

 でも、結局は、そのボールペンを捨てずに、ペン立てに戻します。
 また次にボールペンを使うときにも、やっぱりイライラすることになるので
 す。

 ……そんなことを、何度も繰り返している人がいます。

 インクの出ないボールペンなら、何度も使おうとしてイライラするよりも、
 さっさと捨ててしまえばいいのに。

 必要のない思い出や、昔の失敗なら、何度も自分を責めたりせずに、さっさ
 と捨ててしまえばいいのに。

 昔の中国での話。

 ある男が、殿様に向かって、言葉巧みにこんなことを言いました。

 「刑罰などというものは、人民すべてが嫌がり憎むものですから、これは私
  にすべてお任せください。

  恩恵を与えるのは、皆がよろこぶものなので、これは殿様がおやりくださ
  い。

  そうすれば、憎まれるのは私ひとり、慕われるのは殿様だけです」

 殿様は、なるほどその通りだと思い、自分は恩恵だけを施し、刑罰はその男
 に任せることにしました。

 ところが、人民は、こんな殿様など少しも恐くはないからと、男の命令だけ
 を聞くようになってしまい、結局、国が乱れだしたということです。

 うまく国を治めようとすれば、恩恵を施すのと、罰を与えるのとのバランス
 が肝心なようです。

 褒めるときには、思いっきり褒め、ときには、嫌われるのも覚悟で叱ること
 も必要なのでしょう。

 子育て、人育てにも、同じことが言えるのでしょう。
 もちろん、愛情を持ってというのが、一番肝心ですが……

 仏典のなかに、『共命鳥(ぐみょうちょう)』という鳥の話が出てきます。

 この鳥は、極楽に住んでいて、ひとつの身体に頭と心がふたつあるとされて
 います。
 世にも美しい声で鳴くのだそうです。

 もともと共命鳥は、ヒマラヤの森のなかに住んでいました。
 ふたつある頭と心のうちのひとつは、とりわけ素晴らしい声で鳴いたという
 ことです。

 もうひとつの頭と心も、とても良い声を出すのですが、自分よりも美しい声
 を聞かされるたびに、コンプレックスに悩まされていました。
 同じように鳴こうとするのですが、どうしても、もうひとつの頭にはかない
 ません。

 嫉妬にかられた、その頭は、とうとう毒を混ぜたエサを、もうひとつの頭に
 食べさせて殺してしまいました。

 しかし、それはもちろん、もうひとつの共命鳥の死をも意味しています。
 何しろ、身体は1つしかないのですから……
 
 そのとき共命鳥は気づきました。

 声に優れているとか、劣っているとかはなかった。
 相手がいてくれていたから、自分も生きていた。
 それぞれの個性の声で、思うように鳴いたときこそが、いちばん素晴らしい
 声だったんだということに。

 仏典での共命鳥は、相手を生かすことが自分を生かすことであると悟り、ず
 っと極楽世界で、美しい声のハーモニーを聞かせてくれているとされていま
 す。

 
 ……やっかいな問題があるのなら、ちゃんとそれを受け取ってみましょう。
 さあ、どんな素晴らしいメッセージに出会うことができるのでしょうか。

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