バックナンバー: 2003年4月アーカイブ

No.418

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【癒しのことば】Vol.418 2003/4/28       
 総発行部数:13,521部
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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばをお届けします。
                         毎週 月・木曜日配信
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 「よき人生とは、いい時間の積重ねである」

                    -- 西岡光秋(詩人)--

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 食べ物の好き嫌いが激しく、偏食ばかりしている。
 しかも暴飲暴食で、滅多に身体を動かすこともない。
 毎日夜更かしばかりして、疲れはタバコや深酒で紛らわす。
 かと思えば、倒れるまで仕事を続けたり、休日にも、ろくに身体を休めるこ
 となく、何かしていないと落ち着かない。

 こんな人は、身体の抵抗力が低下してしまって、すぐに病気になったり、い
 つもどこかに不調を感じることになるかも知れません。
 それに、いったん病気にかかると治るまでに、かなりの時間がかかるのでは
 ないでしょうか。

 それに比べて、栄養バランスの取れた食事を、毎回、適量摂っている人はど
 うでしょうか。
 さらに毎日、適度な運動をしたり、がんばるときには思いっきりがんばるが、
 けっして無茶はせずに休養や睡眠を十分にとるように心がけている。

 そんな生活を続けている人は、きっといつも健康で元気でいられるでしょう。
 免疫力も高くなっているはずですので、めったに病気などにかかりませんし、
 かかってもすぐに良くなるに違いありません。

 快適に生きていくためには、栄養や運動、休養など、とるものを適度にしっ
 かりとることが大切なのですね。
 
 これは、心にもまったく同じことがいえるようです。

 いつも快適でいるためには、心にも、やっぱり栄養や運動、休養を、適度に
 しっかりととることが必要になってきます。

 心の栄養とは、いろいろな体験です。
 
 うれしいこと、悲しいこと、楽しいこと、悔しいこと、情けないこと……

 さまざまな出来事に出会い、その経験を通して、いろいろな感情を味わった
 り、学ぶべきことを学んだりすることです。

 偏食ばかりしないで、バランス良く経験することが大事ですね。

 ときには自分の枠を超えてチャレンジしてみたり、新しい刺激を求めてみた
 り、または、失敗したり、自分の嫌なところに気づいたり、傷ついたり、ど
 んなことでも私たちの成長に役立つ栄養になるはずです。

 心の運動は、感情を外に表現してみるということです。

 運動不足では、身体は硬くなってしまいます。
 感動不足なら、心が硬くなって、自分が本当は何がしたいのか、何を感じて 
 いるのかがわからなくなってしまいます。

 新しい刺激を求めてみたり、思いっきり感動してみたり、とことん泣いてみ
 たり、バカみたいによろこんだり。
 また、人を愛したり、小さな幸せをみつけた喜びを噛みしめたり。
 
 そんなことが、心を鍛えて元気にしていくのです。

 そして、疲れたときには身体と同じように心にも休養をとることが大事です。

 取り返しのつかない失敗をしたり、誰かに裏切られて傷ついたり、悔いが残
 ることをしてしまったりして、心だって疲れてしまって元気がでないときが
 あります。
 
 そんなとき、身体なら、お風呂に入ったり、横になったりすれば疲れはとれ
 ますね。
 心の場合は、身体をリラックスさせることに加えて、自分で自分を励まして
 あげるというのも良いようです。

 うまくやったときや最高の自分の姿を思い出したり、自分をほめたり、許し
 たり、認めたり。
 深呼吸して、いつもがんばっている自分を抱きしめてあげてください。
 それが心の自己治癒力を高めていくのですね。


 ちゃんと心の栄養をとり、運動や休養を欠かさなければ、いつも元気でいら
 れるでしょう。
 心の免疫力も上がっているので、落ち込んだり深く落胆することも少なくな
 るでしょうし、あったとしても、自分自身の力ですぐに元気を取り戻すこと
 ができるのです。

 心も身体も元気で、思いっきり自分の好きなことを楽しんでいる。

 それこそが、最高の幸福なのでしょうね。
 そんな時間の積み重ねが、最高の人生をつくるのでしょうね。

No.417

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【癒しのことば】Vol.417 2003/4/24       
 総発行部数:13,501部
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 「愛とは怖れを手放すことです」

    -- ジェラルド・ジャンポルスキー(アメリカの精神科医)--

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 本当の自分を見せなければ、傷つくことはない。

 そんなふうに思う人もいます。

 用心して態度や言葉を選び、相手に合わせるように注意しなければ、自分が
 危険にさらされるような気がするのです。
 そんな人たちほど、他の人から愛されたい、深く交わりたいという願いが強
 いようです。

 ところが、あまりにも堅く自分の身を守っていては、ひどく傷つくことはな
 いでしょうが、他の人たちと深い関係を結ぶことが難しくなってしまいます。

 この世界では、いつも自分が与えたものを自分が手に入れることになってい
 るのです。
 まわりの人たちに恐怖を感じていれば、手にはいるのは、どこかよそよそし
 くていつも気を遣っていなければならない関係になるでしょう。

 自分が外に対して何も出さなければ、外も何も差し出すことはないのです。
 愛を望むのなら、愛することが必要ですね。

 とはいっても、これがなかなか難しいのですよね。
 心を開いても大丈夫という確証があれば、絶対に安全だという保証があれば、
 相手が自分を愛してくれるのならば、愛を与えるのはたやすいでしょう。

 でも、保証を必要とするのは、どこかに疑いが残っているからです。
 だとしたら、手に入れるのは疑いに彩られた愛になってしまうかも知れませ
 ん。

 本当の愛は、保証も証拠も、何も必要とはしません。
 なぜなら、愛は愛のままで、ただ存在しているからです。
 
 傷つくのではないか、何かを失うのではないか。
 そんな恐怖を持ちながら、同じ手に愛を掴んでいることはできないものです。

 ギリシャ神話では、世界ができたときに、4つのものが生まれたとしていま
 す。
 カオス(混沌)、ガイア(大地)、タルタロス(地下の国)
 そして、エロス(愛)です。

 朝になると必ず太陽が昇る。
 春になると花が咲く。
 どんなに傷ついても、誰かにそっと触れてもらうだけで、元気が戻ってくる
 ような気がする。
 
 そんなことを思い出すだけで、愛が、この世界のはじまりからあったのだと
 いうことがわかるでしょう。

 愛することは、ただ心地よいものです。
 それが私たちの本来の姿なのですから。

 ときどき傷ついたり傷つけたり、裏切られたり不安を感じたりするのは、き
 っと、愛でない状態を体験して愛のすばらしさを思い出すためなのかも知れ
 ませんね。

No.416

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【癒しのことば】Vol.416 2003/4/17       
 総発行部数:13,388部
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 「わたしは成功するための秘訣は知らないが、失敗するための秘訣なら知っ
  ている。自分以外のすべての人を喜ばせようとすればいいのだ」

          -- ビル・コスビー(アメリカのコメディアン)--

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 リンゴの実で、いちばん大切なのはどの部分だと思いますか?
 リンゴになったつもりで考えてみてください。

 「大きさ」「形」、あるいは「皮の色艶」と答える人もいるでしょうが、見
 かけよりももっと大事なところがありますよ。

 「果肉」だと思った人は、食べてもらうことを重要視しているようですね。

 たしかに果物の実は、鳥などに食べてもらって、タネを新たな地へ運んでも
 らうという役割もあるでしょう。
 そのためには、なるべく美味しく成長することも必要かも知れません。

 甘くしたり、食べやすいように果肉を柔らかくしたり。

 でも、食べてもらうことばかりを意識していて、肝心のタネのことを考えて
 いないとしたら、本末転倒ですね。
 食べやすさを優先するあまり、タネを小さくしたり、数を減らしたりしてい
 ては、何のために実を付けているのかわかりません。

 リンゴの実で、もっとも大切なところは、「芯」の部分なのです。
 リンゴの中心で、自分の未来の可能性をすべて秘めている、タネが含まれて
 いるからです。


 私たちは無意識のうちに、まわりの人たちの視線を気にしています。

 なぜなら、両親や学校の先生から、
 「他人からどう思われるかを考えて行動
  しなさい」
 と言われ続けてきたからです。

 自分自身の考えを優先させたり、やりたいことをやったときには、必ず、叱
 られてしまったからです。
 そして、いつの間にか、人からどう思われるか、ということを中心に考える
 ようになっているのです。

 他人から期待されている行動をとったり、まわりの人から認められる態度で
 生きることが最優先です。
 その結果、自分が本当にしたいこと、考えたいことを、どこかに見失ってし
 まい、自分のためというよりは、他人のために生きるようになります。

 もちろん、まわりに人たちを喜ばせたり、多くの人の幸福のために行動する
 ことは大切でしょう。
 だからといって、自分のタネをないがしろにする必要はありません。

 ときには、「果肉」ではなく「芯」に意識を向けてみてください。

 「芯」、つまり、私たちの中心部分には、「自分の本当の気持ち」「夢」
 「心からの希望」「考え」「個性」などが詰まっています。

 本当は、何をしたいのか、何をしたくないのか、何が欲しくて何がいらない
 のか、を決めるのは、誰でもない、自分自身なのですよね。

 なりたい自分をつくるのは、いつも、この「芯」の部分です。
 成功、夢、幸福、すべてを導き、実現するタネは、ここにあるのです。
 
 できれば、自分の「芯」を感じ、他人ではなく「芯」が喜ぶことを優先させ
 てみましょうよ。

 そこには、あなたらしさが一杯なのですから。
 そして、すばらしい可能性がすべて詰まっているのですから。

No.415

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【癒しのことば】Vol.415 2003/4/14       
 総発行部数:13,376部
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※「癒しのことば」の本は、こちらで販売しています。
http://www.newage.ne.jp/shop/ (1~3まで発売中)

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 「心を定め希望をもって歩むならば、必ず道はひらけてくる。
  深い喜びも、そこから生まれてくる」

             -- 松下幸之助(松下電器産業創業者)--

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 野球やテニスなどのスポーツ、あるいは将棋や囲碁などにしても、「勝つ」
 ためには、バランスが必要です。

 つまり、大きな流れを把握することと、細部に注意を払うこと。
 このふたつができているときには、満足のいく結果が得られることが多いよ
 うです。

 細かいところにばかり囚われていると、大局を見失ってしまいます。
 全体の流れだけを見ていると、小さな部分が疎かになりがちです。

 うまくいかなかったときに振り返ってみると、必ずどこかでバランスが崩れ
 ていたことに気づくのではないでしょうか。

 これは、スポーツやゲームばかりではなくて、仕事や人間関係なんかにして
 もそうですよね。

 バランスがとれいるときには、何をやってもうまくいく感じがします。
 ところがバランスが乱れていると、いくらがんばっても、空回りするばかり
 で、どうもうまくいきません。

 もっというと、人生でも全く同じことがいえるようです。

 ちゃんと見るところを見て、心を本当に自分の望む方向へ定め、希望を持っ
 て前に進んでいく人は、必ず「勝つ」ことができるでしょう。
 たとえ逆境に遭ったとしても、「勝つ」ことに関して深い尺度を持っている
 ので、表面的な現象に流されず乗り越えていくことができるのです。

 でも、バランスがとれていないと、そうはいきません。

 何も相手をうち負かしたり、大成功を収めたり、大金持ちになったりするこ
 とばかりが「勝つ」ということではありません。

 目先のことだけしか見ていなかったり、逆に大きなところばかりを望んでい
 たり、また、自分が本当には望んでいないことを追い求めていたりしている
 としたら、いくら一生懸命に努力しても、満足する結果を手に入れることは
 できないでしょう。

 誰にも好かれたくて表面を飾る人には、誰も心を開きません。。
 自分の部屋も掃除できない人が、社会をキレイにすることはできないでしょ
 う。
 お金があれば家族を幸せにできると、仕事に打ち込んだ結果、家族から見放
 されてしまう。

 これらは、バランスがうまくとれていなかったから起こる悲劇のようですね。
 がんばればがんばるほど、望む方向から離れていってしまいます。

 自分が「勝つ」ことは大切です。
 まわりの人たち、そしてこの世界が「勝つ」ことも大切なのです。

 本当のよろこびは、バランスがとれていてこそ味わえるものですね。


 人生におけるバランスを、ひとことでいうと「志」です。
 「志」があれば、たとえどんなに困難な道でも、目指すところにたどり着く
 ことができるでしょう。


 「好きなことをして成功する」
 「がんばって、自分の目標を達成する」

 もちろん、どんな道を通っても、うまくいきます。

 そこに「志」という道連れがいるのなら。
 そして、自分のよろこび、みんなのよろこびが見えているのなら。

No.414

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【癒しのことば】Vol.414 2003/4/10       
 総発行部数:13,214部
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 「失敗は落胆の原因ではなく、新鮮な刺激である」

          -- サン・シモン(フランスの社会主義者)--

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 この世には、100パーセント不幸だといえるような出来事など存在しない
 はずです。

 たとえば、「大金の入った財布を落としてしまった」とします。

 これは不幸ですね。
 ……といっても、自分の全財産を失ったわけではないでしょう。
 仮に全財産を無くしたとしても、まだ健康な身体や愛する家族が残っていま
 すよね。

 でも、「財布を落とした」という出来事に引っかかり、視野が低くなってし
 まうと、「もうダメだ」「これからどうやって生活していけばいいんだ」、
 などと、「不幸」しか見えなくなってしまいます。

 視野を高く持って、もっと広く出来事を眺めてみることができたとしたらど
 うでしょうか。
 
 確かに、「大金を落とす」ということは、何十パーセントかの不幸な出来事
 でしょうが、逆に言えば残りの何十パーセントは幸せだとすることもできる
 のです。

 これを機会に、外出を控えて家にいる時間を増やしてみれば、普段と違うこ
 とができたり、家族と一緒の時間が増えるかも知れません。
 人によっては食事を質素にしてみた結果、健康によかったということもある
 でしょうし、落とし物や忘れ物に気をつけるようになったりするのではない
 でしょうか。

 「財布を落とす」という出来事は、もちろんあまりよい出来事ではないでし
 ょうが、ただ嘆いてばかりいるのではなく、それをきっかけに何十パーセン
 トかの幸せを生かしてみれば、結果的には幸せが増してくるようになります
 ね。

 自分が今、幸福なのか不幸であるのかを決めているのは、出会う出来事なの
 ではなく、そのときの心の持ちようのようです。

 同じように、
 「仕事で失敗した」
 「失恋した」
 「人間関係で苦しんでいる」
 という場合もそうです。

 どんなに不幸に見える出来事でも、一段高いところから眺めてみれば、必ず
 何パーセントかの幸せが含まれているはずです。

 失敗や不幸な出来事は、あくまで出来事に過ぎず、ここから不幸のタネを見
 つけるか幸福のタネを育てるかは、自分次第だということができるようです
 ね。

 もちろん、好調なとき、うれしい出来事に出会ったときには、幸福のタネは
 すぐに見つかるでしょう。
 失敗は、いつも私たちに、幸福のタネを見つけることの大切さ、生きること
 のすばらしさを思い出させてくれる刺激になっているようですね。

 見る目があれば、感じる心があれば、どんな出来事のなかにも幸せのタネが
 詰まっているということに気づくでしょう。

 苦しい出来事によって、人は磨かれ強く成長していきます。
 
 あなたも知っていますよね。
 失敗のなかから見つけた幸せのタネには、とても大きくて美しい花が咲くと
 いうことを。

No.413

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【癒しのことば】Vol.413 2003/4/3       
 総発行部数:13,212部
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 「他人に対して傍観者の態度をとれる人であるか、それとも常に苦しみ、と
  もに喜び、ともに罪を受ける人であるかどうかは、決定的な差異である。
  後者は真に生きている人だ」

     -- ホフマンスタール(オーストリアの詩人・劇作家)--

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 「正しく生きる」という信念を持つことはすばらしいことです。

 といっても、その思いが強すぎて、無意識に他の人にも「正しくあるべきだ」
 ということを強要しているとしたらどうでしょうか。
 まわりの人たちの「正しくない」部分が目について、欲求不満を持ったり、
 余計なトラブルを抱え込んだりすることもあるかも知れません。

 他の人たちも、それぞれの信念や価値観を持っているはずですし、ある人に
 とっての「正しい」ことが、別の人にとっては「正しくない」という可能性
 だってあるのです。

 たとえば、自分の持っている信念を形にしてみると、それは丸だったとして
 みます。
 同じ丸い形の信念や価値観を持っている人に出会うと、多くの部分が自分の
 形と重なり合いますので、すぐに受け容れることができるでしょう。

 ところが、四角い信念や三角形の価値観を持っている人の場合は、少し違っ
 てきます。
 
 きっと、
 「ここが足りない」
 「こんなにはみ出しているじゃないか」
 などと思えてきて、相手を受け容れるのが難しいでしょう。

 自分の形に、強くこだわればこだわるほど、相手の形の違っているところを
 許し難く感じるはずです。
 こんな形の奴はダメだ、と相手を避けるようになることもあるでしょう。

 なかには、自分の形は本当は四角なのに、あまりにも強く丸でなければなら
 ないと思いこんでいて、丸い形からはみ出してしまう自分のことを受け容れ
 られず、いつも責めている人もいるかも知れません。

 これでは、生きていくことが、とても窮屈になってしまいますね。

 もちろん、あくまでも自分の形にこだわり、それに合う人たちだけと交際す
 るというのも、ひとつの生き方です。
 
 でも、覚えておいてください。
 多くの研究によると、心の健康にいちばん大きな影響を与えているのは、人
 間関係なのです。
 
 心が健康で豊かな人は、表面的なつきあいしかしなかったり、ごく限られた
 交友関係しか持たない人ではなく、いろいろな人たちとも楽しく交流できる
 人だといえるようです。

 彼らは、多くの人たちの形、つまり信念や価値観を受け容れることができる
 のです。
 この世界には、いろいろな形を持つ人たちがいますが、その違いをその人ら
 しさ、ユニークなものだと受け取り、そこからたくさんのことを学んでいく
 ことを知っている人たちなのですね。

 そんな人たちだって、その人らしい形を持っているはずです。
 丸の人もいるでしょうし、三角形の人、四角、菱形……
 あるいは楕円形や台形の人だっているでしょう。

 どうして彼らは、多くの人たちを、受け容れることができるのでしょうか。

 それは、その人たちの持っている形が、とても大きいからなのです。

 大きな形なら、相手の形が全然違っていたとしても、そのすべてを包み込む
 ことができます。
 他人のことをおおらかに見ることができますし、少々のズレは、その人なり
 の個性だと受け容れられるのです。

 そんな大きな形を持っていれば、きっと豊かな人間関係を築くことができる
 でしょうし、生きるのも楽しくなるでしょうね。
 
 そのためには、自分と全くタイプの違う人に対しても、傍観者ではなく、そ
 の人の立場になったつもりで考えてみたり、ともに苦しんだり、ともに楽し
 んだりするようにしてみるのもいいかも知れません。

 自分に対しても 自分自身のユニークさを楽しんでみましょうよ。
 そうすると、いろいろな人のユニークさも楽しむことができるようになるで
 しょう。

 そして、うれしいこと、悲しいこと、やりたいこと、やりたくないこと、今
 感じていることを、小さな形ではなく、大きな形を持ったつもりで、受け容
 れてみましょう。

 それが、いちばん大切なことなのです。
 そして、本当に生きるということなのですよね。

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