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【癒しのことば】Vol.405 2003/2/27
総発行部数:12,911部
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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばをお届けします。
毎週 月・木曜日配信
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「心配ならば私達は行動を起こすべきであって、憂鬱になるべきではない」
-- カレン・ホーニー --
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不眠症に悩む男性が、カウンセラーのミルトン・エリクソンの元へやってき
ました。
彼は、数年前に妻を亡くし、それからほとんど眠れなくなったということで
す。
夜になるとベッドに横たわるのですが、いろいろな考えや心配が頭のなかを
駆け巡り、明け方まで寝付けないのでした。
男性の不眠症は、かなり重症のようでした。
エリクソンが何度かカウンセリングを繰り返しているうちに、男性は、かな
り広い家に息子とふたりで住んでいて、家事を分担しているということがわ
かってきました。
あるとき彼は、こんなことをふと口にしたそうです。
「息子と一緒で、とても助かっていますよ。何しろ家には、木製の床が多く
て、しょっちゅうワックスをかける必要があるのです。私は、ワックスを
かけるのが苦手で、息子が全部やってくれるのですよ」
それを聴いたエリクソンは、
「不眠症を治すいい方法が、みつかりましたよ。しかし、そのためには、あ
なたにとってかなり大変な努力をする必要がありますが……」
と男性の顔をのぞき込みました。
男性は、目を輝かせて、とにかく人並みに眠れるのなら、どんなことだって
やると答えました。
エリクソンは、言いました。
「それでは、今晩からベッドに入って、15分以上眠れないようでしたら、
眠るのはあきらめて、朝まで床のワックスがけをしてください」
その晩から男性は、言われたとおり、寝付けないとベッドから起き出しては、
床のワックスがけをはじめました。
これは男性にとっては、とても辛くて消耗する作業でした。
何日か過ぎたあと、やっぱり眠れない男性は、ため息をつきながら、ワック
スがけをはじめようとしました。
ところが、疲れ切った身体は、なかなか言うことを聞きません。
そこで彼は、少しだけベッドに横たわって休息を取ることにしました。
ところが、男性は、そのまま眠ってしまい、目覚めたときには、朝になって
いました。
何年ぶりかで、ぐっすりと熟睡していたのです。
それ以来、男性の不眠症は、完全に治ってしまったということです。
この件に関して、エリクソンはこう言っています。
「彼は、嫌なワックスがけから逃れるためには、どんなことでもするという
ところまで追いつめられたのだろうね。たとえ、それが眠るということで
も……」
3歳までの子供とネコは、不眠症になることはないそうです。
なぜなら、その日に起こったことを思い返してクヨクヨ悩んだり、明日の天
気を心配することもないからです。
「過去」や「未来」を抱えていては、ゆっくり「今」を楽しむこともできま
せんよね。
子供やネコのように、寝るときにはゆっくり眠って、楽しむときには思いっ
きり楽しむことができれば最高でしょう。
いらないものはさっさと手放して、身軽になって、前に向かって進んで行く
だけです。
