いじめで悩む前に

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No.389

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【癒しのことば】Vol.389 2002/12/26       
 総発行部数:12,953部
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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばをお届けします。
                         毎週 月・木曜日配信
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 「幸福は小鳥のようにつかまえておくがいい。
  できるだけそっと、ゆるやかに。
  小鳥は自分が自由だと思い込んでさえいれば、喜んでお前の手の中にとど
  まっているだろう」

               -- ヘッベル(ドイツの劇作家)--

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 不安とは、「何かを失うのではないか」、「恐れていることが起こるのでは
 ないか」といったことを、あれこれ考えすぎている状態なのではないでしょ
 うか。

 つまり、「自分が持っているもの」や「現在の自分の状態」にしがみついて、
 起こりもしないうちから神経過敏になって苦しんでしまうのです。

 恐ろしいことに、人が不安衝動を感じると、血液中に乳酸塩粒子などの有害
 物質が増えていくそうです。
 つまり、何かにしがみついている状態というのは、心が不安になるばかりか、
 身体の健康にも影響を与えているということですね。
 
 人が本当に健康であるためには、身体のケアももちろん必要ですが、心のケ
 アも大切なのですね。

 瞑想指導家の無能唱元さんは、身体に対する健康法があるように、心の健康
 法もあると語り、その3つのポイントを教えてくれています。

 ひとつ目は、「自分を許す」ということです。
 
 過ぎてしまったこと、やってしまったことは、クヨクヨ思い悩んでも仕方が
 ない。
 自分で自分に、「しゃーないな」「ゴメンな」などと声をかけて許してあげ
 ると、心の重荷が降りたように、気が軽くなるということです。

 ふたつ目は、「自分を讃える」ということです。

 誰かが自分をほめてくれたときには、否定したりせずにありがたく受け取っ
 て、忘れないようにメモしておきます。
 それを落ち込んだとき、自信を失ったときなどに読み返してみると、自信を
 取り戻すことができ、元気が出てきます。

 三つ目は、「自分を笑ってみる」ということです。

 物事にあんまり真剣になりすぎると、息が詰まってしまいます。
 そんなとき、ちょっと自分の姿を客観的に眺めてみると、バカバカしくて滑
 稽に思えてきたりします。
 自分を笑い飛ばしてみると、意外なほど肩から力が抜けて心身とも軽くなっ
 てくるのです。

 
 ときに私たちは、がんばり過ぎたり、目の前のことに一生懸命になり過ぎて
 しまうことがあります。
 また、自分の力では、どうしようもないことに出会うこともあるでしょう。

 そんなとき、「しゃーないな」と自分を許し、今までがんばってきた自分の
 良いところを思いだし、大きく息を吐いて自分を笑ってみたらどうでしょう
 か。

 知らぬ間にしがみついていたこと、掴んでいたものを手放して、自分を自由
 にしてあげるのです。

 心も身体も楽になってくるでしょう。
 そして、握りしめたものを手放して、ひらいた手には、幸福という名の小鳥
 が、安心して遊びに来るかも知れませんよ。

No.388

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【癒しのことば】Vol.388 2002/12/23       
 総発行部数:12,927部
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 「どんな小さな事でも大きな喜びとすれば、大きな喜びとなって自分が幸せ
  になる 」

               -- 鈴木清一(ダスキン創業者)--

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 あなたは、今の自分の部屋に暮らして、どれくらいになるのでしょうか。
 1年、3年、5年。
 あるいは、もっと長く……

 まあ何年か経っているとしてみて、毎日、居るところですから、ある程度は
 自分の部屋について知っているはずですよね。

 それでは、少し目を閉じてみてください。
 そして、自分の部屋のなかに、青いもの、または青っぽいものがいくつある
 か思い出してみてください。

 さて、どのくらい思い起こすことができたでしょうか。
 1つ、3つ、5つ。
 あるいは、それ以上……

 では、目を開けて、自分の部屋を見回してみて、青っぽいものがどのくらい
 あるか数えてみてください。

 どうだったでしょうか。
 きっと、目を閉じて思い出した数よりは、かなりたくさん見つけることがで
 きたのではないでしょうか。

 それは当然のことですよね。
 だって、普段の生活のなかでは、自分の部屋に青いものがどのくらいあるの
 かなんてて数えたことなどないでしょうから。

 でも、ちょっと意識を向けてみれば、自分の部屋には、いつも見ているはず
 なのに気づかなかった青いものが、とてもたくさんあることに驚くのではな
 いでしょうか。

 探してみれば、
 「あれも青いところがある。ちょっと薄いけど、これも青っぽいなぁ」
 などど、いろいろ見つかるはずです。
 そう考えてみれば、何だか自分が青いものに囲まれて生活していたようにも
 思えてくるのではないでしょうか。

 普段、気づかないことでも、見ようと思う目があれば、いろいろなことが見
 えてくるようですね。


 これは、「幸せ」だって同じことです。

 見ようと思う目があれば、本当に、自分が「喜び」に囲まれていてるのだと
 いうことに気づくかも知れませんよ。
 その満ち足りた気持ちこそが、「幸せ」だったですよね。
 ……ずっと知っていたはずなのに、ただ忘れていただけ。

 さあ、心の目を開けて、小さな「喜び」を見つけてみましょうよ。

No.387

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【癒しのことば】Vol.387 2002/12/19       
 総発行部数:12,712部
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                         毎週 月・木曜日配信
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 「他人と比較して、他人が自分より優れていたとしても、それは恥ではない。
  しかし、去年の自分より今年の自分が優れていないのは立派な恥だ」

              -- ラポック(イギリスの探検家)--

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 アメリカのある精神科医が、面白いクラブのことを提唱していると、以前に
 読んだ本のなかで紹介されていました。

 入会すれば誰でも幸福になることができるクラブがあるというのです。

 このクラブには、会長や役員、または決まった部室などがあるわけではあり
 ません。
 入会資格は、自分が幸福になりたいと願う人、というだけ。
 もちろん、入会金も会費も必要ないのです。

 このクラブは、「賞賛クラブ」という名前で、会員は、毎日、心からの称賛
 を、誰かに3つ言うだけでいいのです。
 面と向かって言うのが気恥ずかしいのなら、心のなかで褒めてあげても構い
 ません。

 たとえ、目立った行為ではなくても、その人が完璧でないとしても、ただ相
 手の人柄や行動のなかにある良いところを、積極的に探し出し、褒め称えて
 あげるように心がけていればいいのです。

 その精神科医によると、この簡単な心がけは、小さく凝り固まった自意識を
 解放し、寛大さと理解力を高める効果があるということです。
 そして、多くの人の心労や憂鬱感を癒すのに、驚くほどの効果があったとい
 うことを報告しています。
 
 
 自分を不幸だと思っている人たちに共通している点は、他人の欠点のアラ探
 しをしすぎる傾向があるということのようです。
 人によっては、アラ探しが外ではなく、自分自身に向いていて、絶えず自分
 を否定したり、自己批判を繰り返している場合もあります。

 他人にせよ自分にせよ、イヤなところが目につくということは、それを受け
 入れることができないからですね。
 もちろん、どうしても許し難いと思えることもあるでしょうが、それを否定
 するのではなく、どうすればいい方向へ持っていくことができるだろうかと
 考えることはできるはずです。

 私たちは、いつも自分が見つめているものを手に入れることになるのです。


 「もの」は、誰かにあげてしまうと、自分の手元にはなくなってしまいます。

 でも、「批判」や「否定」は、言葉に出そうと、自分の心のなかで感じてい
 るだけだとしても、相手にも伝わるでしょうし、自分のなかにもいつまでも
 イヤな気分として残り続けます。

 そして、「称賛」は、人にあげてみれば、その人もうれしくなってきますし、
 それを感じた自分も、幸せを感じるはずですよね。

 他人を賞賛すればするほど、自分のなかの幸福感は増していきます。
 他人を受け入れれば受け入れるほど、結局は、自分自身を受け入れているこ
 とになるのですね。

 さあ、今日から「賞賛クラブ」に入会することにしよう。
 ……と思ったあなた。
 
 それは、今までの自分よりも、少しでも前に進もうという気持ちがあったか
 らですよね。
 ほら、早速自分自身の良いところを見つけましたね。

No.386

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【癒しのことば】Vol.386 2002/12/16       
 総発行部数:12,704部
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 「人生で一番大切な事は何か、1つ挙げよと問われたら、私は躊躇なく『で
  きない理由を探すな』と言いたい」

                  -- 渡部昇一(英文学者)--

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 水を入れた大きな水槽を、小さな穴がたくさん空いた透明のガラスでふたつ
 に仕切ります。
 その水槽の片方には、サメを入れ、もう片方にはサメのエサになるような魚
 を何匹か入れてみます。

 お腹を空かせたサメは、魚のにおいを嗅ぎつけて、突進しようとしますが、
 ガラスの仕切にぶつかって跳ね返されてしまいます。
 サメは、何度も小魚を捕まえようと挑戦しますが、やがて力尽きて、水槽の
 底に横たわってしまします。

 その後で、仕切のガラスを外してみても、もうサメは、魚に向かっていった
 りはしなくなるということです。
 
 なぜなら、サメは、
 「いくら全力を尽くしても、魚を捕まえることができない」
 とあきらめてしまって、チャレンジしようともしなくなるからです。

 
 これはサメによる実験ですが、私たちだって、知らぬ間に自分のまわりに見
 えないガラスの壁を張りめぐらせているのかも知れませんよ。

 やりたいことがあっても、
 「自分には、とても無理だ」
 「才能も、お金もないし……」
 などと、挑戦する前からあきらめてしまったりしているのです。

 「できない」理由を探してみれば、きっと、いくらでも見つかるでしょう。
 でも、ひょっとしたら、それこそが、もはや存在しないガラスの仕切なのか
 も知れません。

 見えないガラスの壁は、過去の失敗したり、自分の限界を感じたときの体験
 から、自分で創りあげたものなのでしょう。
 でも、昨日は難しかったことが、今日には簡単になっているかも知れません。
 子供の頃には、不可能と思えたことでも、大人になってみると易しいことだ
 ったとくこともあるでしょう。

 存在しない壁で、自分の世界を小さく限定させておく必要はありません。
 「できる」「できない」を決めているのは、本当は自分自身のようですね。

 
 作者不詳の、『人生の時計』という、こんな詩をご存じでしょうか。

  人生の時計は、一度しかねじをまかない
  その針がいつ止まるか、遅くか、それとももっと早くか、誰も知らない
  今だけがあなたの時間だ
  生きよ、愛せ、そして心を尽くして働け
  明日があると思ってはならない
  なぜなら、その時、人生の針は止まっているかもしれないから……

 「何をやりたいのか」、「やりたくないのか」、そして、人生の一瞬一瞬を
 どう生きるのかを選ぶのも、いつだって私たち自身なんですよね。

No.385

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【癒しのことば】Vol.385 2002/12/12       
 総発行部数:12,702部
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 「仕事をする時は上機嫌でやれ。
  そうすれば仕事もはかどるし、身体も疲れない」

               -- ワグナー(ドイツの作曲家)--

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 特殊な装置を使って電子を空間に発射して、その行き先を観測した興味深い
 実験があります。

 電子が向かう先に、AとBのふたつの検知板を用意して、どちらへ到達した
 かがわかるようにしておきます。
 そして、どちらの検知板に、より多く当たるかを調べてみるのです。

 電子に限らず素粒子には粒子的な性質と波動的な性質があります。
 粒子として発射された瞬間、電子は波に変わり、次にどこで粒子として姿を
 現すのかは原則として予測ができません。

 電子は、AかBかの検知板で再び粒子としてキャッチされることになるわけ
 ですが、その確率は、それぞれ50%になるはずです。
 3次元の世界は、常に確率論に支配されているからです。

 ところが面白いのは、たとえば実験をする人が、
 「Aに当ててやろう」
 と思いながら電子を発射すると、実際にAに当たる率が、わずかながら高く
 なることが多いということです。

 しかも、その思いが強ければ強いほど、その率も高くなるという報告もある
 ようです。

 これはきっと、実験をする人の意識の力が、ある程度電子の向かう方向に対
 して影響を与えているのでしょう。
 微細な素粒子の世界では、このようなことは常に起こっているようです。

 ひょっとしたら、こんなわずかな違いが、私たちが出会う物事の結果に響い
 ているのかも知れません。
 私たちが自分の意識をどんな方向に向けているかによって、実際に起こる現
 象も違ってくるのでしょうね。


 たとえば、私たちが何かに行き詰まったときに、その困難を自分の成長のた
 めの試練だと捉えるか、もうダメだとあきらめるかでは、結果はかなり違っ
 てきます。

 自分が大きくなる機会だと捉えれば、どんなに苦しくても、何とか乗り越え
 て行こうという力が湧いてきて、たとえ少しずつでも前に進んでいくことが
 できます。
 でも、どうしようもないと思ってしまえば、気力もなくなり一歩も動けなく
 なってしまうでしょう。

 私たちの仕事でも、やらなければならない労働だと思っていると、毎日が苦
 痛になってしまうのではないでしょうか。
 逆に、仕事を自分が何かを学ぶためのチャンスだと捉えていれば、毎日が楽
 しくなるはずです。

 全く同じことをしていても、疲れ方が全然違うでしょうし、残す結果もかな
 り変わってくるはずでしょう。

 これは気のせいではなく、私たちの意識のベクトルが、ポジティブな方へ向
 いているか、ネガティブなところを見ているかの違いが、素粒子のレベルで
 心身に影響しているのです。

 それは、物質的なことばかりではなく、私たちが生きている、この世界の場
 にも言えることなのかも知れません。

 毎日、楽しく生きて仕事をするコツは、いつも上機嫌で物事のプラスの方を
 見ようとすることのようですね。
 今、自分の目の前にあるすべてのことは、自分が楽しみ何かを学ぶために与え
 られているはずなのですから。

No.384

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【癒しのことば】Vol.384 2002/12/9       
 総発行部数:12,690部
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 「今現在が肝心なのだ。
  過去と未来を結ぶかけ橋としてではなくその中身のために。
  今という瞬間の中身は、それを受け取る能力があればの話だが、空を満た
  し、私達のものとなり得る」

        -- D・ハマーショルド(スウェーデンの政治家)--

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 物をたくさん持っているのと、少ししかもっていないのとでは、どちらが豊
 かなのでしょうか。
 
 数多くの物に囲まれていれば、物質的には豊かになったようにも思えます。
 でも、物を持てば持つほど、もっとたくさん持ちたいと欲望も湧いてきます
 それに、今持っている物を失いはしないかと、余計な心配もしてしまいます。
 これでは、なかなか今持っている物を楽しむことができないようですね。

 物を持っていないと、確かに少し寂しい感じがしますが、考え方によっては、
 持っていない分だけ物に縛られることも少ないないでしょう。
 今持っている貴重なものを楽しむ心の余裕を持つこともできるでしょうし、
 これから自分が手に入れる物に対して、ワクワクしながら期待することもで
 きます。

 そう考えてみると、豊かであるかどうかというのは、現実に物をどれだけ持
 っているかということではなく、今持っているものに、どれだけ満足でして
 楽しむことができるかに関わってくるようですね。

 同じようなことが、私たちの経験や過去に対する思いにも言えるのではない
 でしょうか。

 ときに過去にしがみついて生きている人たちがいます。

 現在や未来は、不確定で不安がいっぱいです。
 失敗したり、自分の思うようにいかないこともあるでしょう。
 ところが過去は、もうすでに決まっていて、自分が知っていることしか起こ
 りません。
  
 過去に生きていると、たとえそれがあまり満足いくものでなかったとしても、
 自分をとても安全なところへ置いておけるのです。

 また、自分の現在の状態や行動を正当化することもできます。
 「自分が今こうなのは、過去に、こんなことがあったからだ」
 と口にしていれば、他人や自分に、いろいろ言い訳ができるのです。

 あるいは、過去だけが自分の自慢で、そこに生きていれば、うまくいってい
 ない現在から眼を逸らすことができるということもあるでしょう。

 過去を抱えていれば、確かに安全なのかも知れませんが、自分を狭い殻のな
 かに閉じこめることにもなってしまうかも知れません。

 それに比べて、たとえば小さな子供はどうでしょうか。

 子供は、過去を少ししか持っていませんが、今と未来を生きるとき、それに
 縛られることなどありません。
 自由で、喜びに満ちあふれ、その瞬間瞬間を新たな感動で生きています。
 
 たくさんの過去を持っていても、そこにすがって生きているよりも、はるか
 に豊かなものを持っているようですね。


 過去から学んだこと、体験したことは、私たちの貴重な財産です。
 でも、それを本当に活かすのは、私たちがどれだけ今を楽しんでいるかどう
 かが大切なんですね。

 過去をすべて捨て去る必要はありませんが、もし、自分が過去を握りしめて
 いることに気づいたら、深呼吸をして、その手を放してみましょうよ。

 そして今という瞬間に向かって、大きく手を広げてみましょう。
 ここは、とても広大な世界で、たくさんのプレゼントに満ちあふれています
 よね。

 そして、きっと気づくことになるでしょう。
 今を生きることが、どれほど豊かですばらしいことなのか。

No.383

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【癒しのことば】Vol.383 2002/12/5       
 総発行部数:12,593部
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 「人生には偉大な法則がある。
  それは人生はあなたの思い描いた通りになるという法則である」

        -- ジョセフ・マーフィー(アメリカの講演家)--

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 19世紀の後半。
 イギリスの名首相、ウィリアム・グラッドストーンのもとで、郵便制度を大
 きく進歩させるなど数多くの功績を残したヘンリー・フォーセットという逓
 信大臣がいました。

 彼は、若い頃から頭が良く、家柄もとても立派なことから、その将来を嘱望
 されていました。
 
 ところが20歳になったばかりの頃、父親と狩りに出かけたヘンリーは、事
 故で両目とも失明してしまうことになります。
 父親が持っていた銃が暴発したのです。

 目が見えない……
 なにもできない……

 ヘンリーは、この突然の不幸に打ちのめされ、絶望して深く落胆してしまい
 ました。
 前途洋々だった自分の未来が、突然、暗い霧に覆われて見えなくなってしま
 ったのです。
 文字通り世界が真っ暗になり、死ぬことばかりを考える日々が続きます。

 でも、彼自身よりもっと深い悲しみに打ちひしがれている人がいました。
 それはヘンリーの父親です。
 
 ヘンリーの父は、自分の息子をとても愛していて、自分がしてしまったこと
 に気が狂わんばかりに自分を責め、悩み苦しんでいたのです。

 それを知ってからヘンリーは、愛する父親のために、務めて明るく振る舞う
 ようにしました。
 心のなかは、絶望や将来に対する悲観でいっぱいでしたが、父親のために、
 とにかく自分は、今までと同様、多くの人の役に立つことができるのだとい
 うふりをしたのです。
 
 それがヘンリーが父親に対してできる、最大の思いやりだったのです。
 
 するとどうでしょう。

 ヘンリーにとって、はじめは、それは無理矢理の演技だったのですが、前向
 きに考え行動するようにしているうちに、それが現実になってきたのです。
 結果、ヘンリーは大学教授から下院議員へと、その道を歩み、ついには逓信
 大臣として多くの国民に貢献することになってしまったのです。


 自分の目の前に存在する世界は、すべて自分の内側、つまり心で思ったこと
 が形として現れたものだと考えることができます。

 今の自分自身だって同じことで、たとえばウソでもいいから、「私は元気だ」
 「とても楽しい」と思い続けていると、たとえ少々疲れていても、落ち込ん
 でいても、なんだか元気が湧いてきたり、楽しくなってきたりするものです。

 そうなると、自然と元気で楽しい人たちが、まわりに集まってきて、ますま
 す楽しくなってきたりします。

 これが、この世界の法則のひとつのようですね。

 この法則はもちろん、マイナスなことを思ったり、言い続けていても、やっ
 ぱりそれが形に現れてくることにもなります。

 どちらにせよ、自分の世界は、自分が創っているもののようです。

 ここで、もっと大事な法則。
 それは、私たちには、自分の望むことでも、マイナスなことでも、どちらで
 も選ぶ自由が与えられているということです。

 そして、その法則をどう応用するかも、私たちの自由なのですよ。

No.382

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【癒しのことば】Vol.382 2002/12/2       
 総発行部数:12,592部
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 「チャンスは自らのなかにある。境遇や運や他人の援助のなかにはない。
  ただひたすら自らの中にある」

  -- オリソン・スウェット・マーデン(アメリカの成功哲学者)--

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 アメリカにこんな小話があります。

 ある小さな町を台風が直撃して、町中が大洪水に襲われました。
 家という家が水に飲み込まれて、わずかに高い教会の屋根が見えるだけです。

 その教会の屋根の十字架に、ひとりの若い女性がかろうじてしがみついてい
 ました。

 そこへ、一艘のボートが近づいて、乗っていた男が声をかけます。
 「お嬢さん。早く、このボートにお乗りなさい!」

 ところが女性は、
 「いいえ、私は毎日神を信じてお祈りをしています。神様が私を死なせるは
 ずがありません」
 と、十字架をにしがみついたままです。
 ボートの男は、あきらめてどこかへ行ってしまいました。 

 それからすぐに、救助ヘリコプターがやってきて、女性を助けようと梯子を
 おろしました。

 でも、彼女はまた手を振って断ったのです。
 「神様が、私を見捨てるようなことは絶対にありません」
 確信を持って、そう言います。

 そうするうちにも、水かさはどんどん増していくばかりで、女性も胸のあた
 りまで、浸かってしまうことになりました。
 
 そのとき、また別のボートが彼女を見つけ、彼女に救出の手を差し伸べまし
 たが、彼女はまたも十字架をしっかりと握ったまま、手を離そうとしません。

 ついに、彼女は洪水に流され、苦しみながら溺れ死んでしまいました。

 天国に着いた彼女は、神様を見つけるなり文句を言いました。
 「どうして、私を死なせたのです。こんなに信じていたのに」

 神は困ったような顔をして答えました。
 「だから私は、何度もあなたを助けようとしたんだ。ボートを2艘とヘリコ
  プターまで送ったはずなのだが……」

 
 ひとつの思い込み、偏った信念が、私たちの運命を狂わせることがあります。
 知らず知らずに、せっかくの自分の可能性を生かすチャンスを見逃してしま
 っていることも多いようです。
 
 古代インドのヴェーダ哲学によると、人間が、必要でもない思い込みや信念
 を持つ原因は、「無知への恐れ」から来ているとしています。

 本能的に私たちは、自分が「知らないこと」や「理解できないこと」に出会
 うと、こころのなかに空白ができたような、不快感や恐れを感じてしまうよ
 うです。

 その空白を埋めて安心感を持つために、過去の経験や教えられたことから類
 推して、「これはこうなんだ」という信じ込みを持つのです。
 そして、ひとたびその信じ込みが生まれると、また空白になってしまうのを
 避けるために、必死でその信じ込みにしがみつこうとします。

 たとえ、それが誤った信念だったとしても。

 同じヴェーダ哲学では、自分の運命を変え、もっと自分らしく生きるために
 は、「今」という瞬間を大切にするべきだとしています。
 
 「今」は、常に無限の変化への可能性を秘めていています。
 そして、未来は、「今」の積み重ねによって、開けてくるものです。
 それを、無理矢理自分の信じ込みで、小さな型にはめてしまっていては、い
 つまでたってもチャンスを手にすることはできません。

 チャンスは、待っていても来ないし、どこを探しても見つからないはずです
 よね。

 「わからないこと」
 「未知なこと」
 「苦しいこと」

 ……でも、自分が、「今」、この瞬間にワクワクを感じること

 それこそが、本当は大きなチャンスなのかも知れません。

 何かを待っているのではなく、そのワクワクを大切にしましょうよ。
 そう、それが素晴らしい未来を創りだす第一歩なのですから。

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