いじめで悩む前に

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【癒しのことば】Vol.344 2001/11/30        
 総発行部数:13,253部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
 けします。
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 「賢い人とは多くのことを知る人ではなく、大事なことを知る人である」

         -- アイスキュロス(ギリシャの詩人)--

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 禅のことばに、
 「終身道を譲るも百歩を枉げず」
 というものがあります。

 道などで人と鉢合わせたときに、一歩や二歩下がって場所を譲ったとしても、
 余分に歩くのは生涯合わせて百歩にもならない。
 そんな些細なことにこだわることはない、といったようなことを教えてくれ
 ているのでしょうか。

 でも私たちは、ついつい小さなことを気にして落ち込んだり、不愉快な気分
 になったりしてしまいます。

 ちょっとばかり同僚より昇級が少なかったといっては不満を感じたり、食事
 に行ったレストランで少し待たされれば、接客態度が悪い、と腹を立てて気
 分を害したりします。

 また、交通渋滞に巻き込まれれば、
 「みんな車なんか乗らなければいいのに」
 などと自分も車に乗っていることを忘れて、イライラすることもあるでしょ
 う。

 もっと余裕を持って生きていくことはできないものでしょうか。

 仏教哲学者のひろさちやさんは、日本では親や教師が子供たちに、
 「他人に迷惑をかけてはいけないよ」
 と教えますが、これが少しおかしいのではないかと語っておられます。

 たとえばインドでは、
 「あなたたちは、他人に迷惑をかけているのですよ」
 と教えているそうです。

 はじめは、「えっ」と思ってしまいますが、考えてみれば私たちは、ただ生
 きているというだけで地球上の酸素や食糧を消費しますし、入学試験や入社
 試験に、ひとりが合格するということは、必ず誰かもうひとりが落ちていま
 すよね。

 家を建てれば、そこに住めない人もでてきますし、ひとりが出世すれば他の
 人は、そのポストにはつけません。

 何をやっても結局は人に迷惑をかけることになるようです。

 もちろん、
 「人に迷惑をかけてはいけない」
 ということは正しいことですし、それを心がけることは大切でしょう。

 でもそこにこだわりが生まれると、ちょっとした失敗をしても、
 「まわりの期待に答えられなくて心苦しい」
 と必要以上に自分を責めてしまいます。

 あるいは、他の人から受けるちょっとした迷惑も許せなくなってしまいます。

 ひょっとしたら、それこそ私たちが、つまらないことで心を煩わせる原因の
 ひとつなのではないでしょうか。

 本当は、
 「自分は、人に迷惑をかけている」
 ということを、ちゃんとわかっていることの方が大切なようです。

 だからこそ、それを許されて生かされている自分の存在を、とても大切なも
 のと受け取ることができますし、人から受けるちょっとした迷惑も、当たり
 前のものだと許すことができるでしょう。

 
 「できない」ことを何とかがんばって「できる」ようにしようとすることも
 大事ですが、「できない」ことは「できない」とちゃんと受け取って、今、
 自分が「できる」ことをがんばってみることの方がもっと大事なのかも知れ
 ませんね。

 結局がんばることは同じなのですが、気持ちが全然違ってくると思いますよ。

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【癒しのことば】Vol.343 2001/11/29        
 総発行部数:13,224部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
 けします。
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 「そう、勝つことがすべてではないよ。
  勝つために努力することがすべてなんだ」

 -- ビンス・ロンバーディ(アメリカのフットボール・コーチ)--

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 川の上流では、まだ水の量は少なく川底の荒い石にぶつかっては砕けてザワ
 ザワと、にぎやかな音をたてて流れていきます。
 
 それが、山の斜面を流れたり谷底を通ったり、ときには滝となって流れ落ち
 たりしながら、どんどん幅がひろがり多くの水を蓄えるようになります。

 さらに、海に近い川下ともなると、もっと大きくなり深みも増しています。
 川底には、相変わらず速い流れを持っているといっても、川面だけを見てい
 ると、ゆったりとしていて静かに進んでいくのです。

 そんな川は、どんなものでも受け入れるような雄大さをたたえているように
 思えます。

 それは、ひょっとしたら上流や中流での、さまざまな険しい場所を通ってき
 た経験があるからこそなのかも知れません。

 
 私たち人間も、何か困難な状況に出会うたびに、あらがってがんばろうとし
 ます。
 そして、それを乗り越えたり、ときには自分の力の限界に直面したりすると
 いうことを繰り返すのです。

 ときには、その困難に屈することになるかも知れません。
 落ち込んで、もう立ち上がれないように感じることもあるでしょう。

 でも、だからこそ見えてくるものもあるのです。

 ひとつだけ確実に言えることは、どんなことを経験しようとも、そのたびに
 私たちは大きくなっていくということです。

 負けることが決して諦めることでもないし、弱みを見せることが必ずしも失
 敗ではないのです。
 
 また、無理やりに何かに決着をつけたりすることが強さの証明だとも限らな
 いし、握ったものを手放した方が、かえって多くのものを手に入れたりする
 ことにもなるようです。

 それどころか、傷つくことが内面の強さを作り出したり、柔軟な態度が本当
 の信念を表すということもあるでしょう。

 それも、いろいろな苦しみや困難に出会ってきたからなのではないでしょう
 か。
 それがわかれば、いくら大きな心の傷があったとしても癒され、また前に向
 かって進んでいくことができるのです。

 静かに、そして力強く。


 福井県の永平寺には、「水五訓」として次のようなことが掲げられています。


   自ら活動して他を働かしむるは『水』なり

   常に己の進路を求めて止まざるは『水』なり

   自ら潔くして他の汚水を洗い、清濁併せ容るるの量あるは『水』なり

   障害に逢いて、激してその勢力を百倍するは『水』なり

   洋々として大洋を充たし、発しては蒸気となり、雲となり、雨となり、
   雪と変じ霰と化し、凝っては玲ろうたる鏡となる。
   しかもその性を失わざるは『水』なり


 『水』のような柔らかく強く、生きていきたいと思います。
 そして、いつも自分に「OK」と言える心を持ち続けたいものです。

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【癒しのことば】Vol.342 2001/11/28        
 総発行部数:13,162部

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 「自分にはできないかも知れないという恐れに 真正面から立ち向かうたび
  に、あなたは強さと自信と経験を勝ち取るのです。
  だから、できないと思うことに挑戦してごらんなさい」

      -- エレナ・ルーズベルト(アメリカのモラリスト)--

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 やけどをした皮膚は、他のところよりも敏感になってしまいます。

 その跡を見れば、やけどをしたときに熱さや恐怖を思いだし、もう火には近
 づきたくないという気になります。

 それは、自分の身体を守るために必要な反応なのでしょうが、日常生活で、
 ずっと火を避けているわけにはいきません。
 そんなときには、少しずつでもいいから、もう一度、火に慣れるというとこ
 ろからはじめることがいいのかも知れません。

 そうすると、やけどをする前よりも、よく火のことをよく知ることになるで
 しょうし、もっと安全に気を配りながら火を使うようになれるからです。

 多くの人たちは、何かに対して過去に失敗した経験があると、どうしてもそ
 れを避けようとしてしまいます。
 自分には、とてもできないと思ってしまうのです。

 これも、自分を守るために必要なことなのかも知れませんが、いつまでもそ
 こから逃げていないで、もっと現在や将来のためにその経験を役立てること
 もできるのではないでしょうか。

 私たちは、考え方次第で過去の奴隷になってしまうこともあるし、過去の出
 来事を生かして、もっと大きくなっていくこともできるのです。


 その昔、ブッダが布教の旅の途中、ある町に滞在していたときのことです。

 ブッダを怨む者が、先回りして、町中にブッダたちの悪口を言いふらしたの
 です。
 その結果、弟子たちが托鉢に出かけても、何ももらうことができないだけで
 なく、どこへ行っても口汚く罵られるばかりになってしまいました。

 困り果てた弟子のひとりが、ブッダにこう言いました。
 「世尊よ、こんな町にいることはありません。早く別の町へ行きましょう」

 するとブッダは、
 「だが、もし次の町もこのようだったらどうするのだ」
 と逆に問いかけたのです。
 
 「それでは、また次の町へ行けばいいでしょう」
 弟子が答えると、ブッダは、こんなふうに諭したそうです。

 「それでは、どこまで行っても同じことになるではないか。
  私は、辛い目や苦しい目に合うときには、それを十分に味わってみて、そ
  れから次の町へ行くことが大切だと思うのだ。
  どのような苦痛や中傷、または快楽や虚栄などに動かされないことこそが、
  仏の心ではないだろうか。
  これらのことは、すぐに通りすぎるものであるし、そこから本当の強さと
  いうものを学ぶことができるのだろう」


 あなたには、自分にはとてもできないと思っていることはありませんか?

 そう聞かれたら、どんなことが思い浮かびますか。
 
 もちろん、世の中には、避けた方がいいものもありますし、自分にとって、
 チャレンジすることにあまり意味がないことがあります。

 でも今、あなたが思っていることは、本当に立ち向かっていくべきことなの
 かも知れません。
 そうでないとしたら、それを考えることもなかったはずですよね。

 そんな成長のチャンスから、目をそらすなんて、もったいないことをすること
 とはありませんよ。

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【癒しのことば】Vol.341 2001/11/27        
 総発行部数:13,160部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
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 「幸福は内面的なもの。
  どんなものを持っているかではなく、私たちがどんな人間であるかにかか
  わっている」

      -- ヘンリー・ヴァン・ダイク(アメリカの牧師)--

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 失敗したり人との競争に負けたりすることは、あまり気持ちのいいものでは
 ありません。

 そこで私たちは、そんな経験をするたびに、もっと努力しなくっちゃ、もっ
 と完璧な人間にならなくっちゃと自分に言い聞かてきました。

 そして、前よりも何かをうまくやり遂げたり、まわりの人よりもいい結果
 を残すことができるようになれば、心に満足を感じて自分に自信を持つこ
 とができたのです。

 そんなことを繰り返して私たちは、子供の頃からがんばり続けて大きくなっ
 てきたようです。

 そしていつしか、人よりもうまく何かができたり、多くのものを持っている
 ことが、自分自身を認めるために必要なことだと思うようになってしまった
 のかも知れません。

 自信を持っているためには、今よりももっと多くのものや能力を持っていな
 いといけないのです。
 そうでないと、また誰かに負けたり、完璧にものごとをやり遂げられないか 
 らです。

 その結果、今ではつい自分に足りないところ、人よりも劣っているところに
 つい意識が向いてしまうのではないでしょうか。
 そんなふうに、私たちはいつも心に満たされないものを抱えているのかも知
 れません。


 今、あなたが欲しいものは何ですか?

 「成功したい」
 「もっとお金が欲しい」
 「ただ静かに暮らしたい」

 人それぞれ、いろいろな「望み」や「夢」があるでしょう。

 でも、それを手に入れることによって本当は何を望んでいるのでしょう。
 ひょっとしたら自分の内側の満たされていないところを埋めるために、外側
 にあるものを求めているのではないでしょうか。
 

 たとえば、「出世したい」という目標を持っている人が、本当はそれを通し
 て「自分を認めて自信を持ちたい」ということを求めていたとします。

 すると内側の望みを満たさない限り、いくら出世を繰り返したとしても、も
 っと上と比べてみたり、その地位での自分に欠けているところに気持ちが行
 ってしまい、本当には満足できないかも知れません。
 
 そして、出世した達成感をろくに味わわないうちに、また「自信を持つ」た
 めに、さらに次の出世へと自分を駆り立てるようになるでしょう。


 外側にあるものは、すべては象徴です。
 それよりも、もっと大切なものがあるようですね。
 
 外側のものではなく、自分の内側にある本当の望みに焦点を当てたときに、
 私たちの心は本当に満たされるのかも知れません。


 もう一度考えてみましょう。

 今、あなたが欲しいものはなんですか?


 まずは、今の自分を十分認めて、自分のいいところを感じてあげてみてはい
 かがでしょうか。

 そうすると、あなたが今がんばっている目標は、自分に自信を持つために必
 要なものでなく、きっと自分のすばらしさをこの世界に表現するためのもの
 になるのでしょうね。

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【癒しのことば】Vol.340 2001/11/26        
 総発行部数:13,155部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
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 「自分は無限の一部であり、無限は自分の一部だということを感じ取った瞬
  間、あなたの限界は消え、幸福が流れ出すであろう」

            -- ヨーギ・バジャン(インドの導師)--

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 広大な海原に、風たちの気まぐれのままに、いくつもの波が生まれては消え
 ていきます。

 波たちは、海の上を走りながら、つかの間の生命をきらめかせては、また海
 に還っていくのです。

 大きな波もあれば小さな波もあります。
 生まれてすぐに消える波もあれば、遠くの方まで海の上を走っていくものも
 あります。

 その小さな波も、はじめて海面から顔を出してみたときには、海の上を滑っ
 ていくことが、ただ楽しくてたまりませんでした。
 幸いなことに、やわらかい風に乗って、少し遠くまで走っていくことができ
 たのです。

 そのうちに小さな波は、まわりを走っていく波たちのことが気になりだしま
 した。

 そして、こんなことを考えはじめたのです。
 「ああ、何てこの世界は不公平なんだ。
  生まれつき大きくていつまでも走っていくことができる波があるし、強い
  風に吹かれて遠くまで進んでいく波もある。
  それに比べて僕ときたら、こんなに小さくてすぐに消えてしまう運命なん
  だ。
  僕だって、もっと大きくなりたい・・・」

 小さな波は一生懸命がんばりました。
 少しでも自分を大きく見せようとして水しぶきをあげてみたり、海に飲み込
 まれるのを避けようと、まわりの流れに抵抗してみたのです。

 もちろんそんなことをしたって何もなりません。
 必死になって自分を守ろうとしたのですが、どんどん小さくなってしまいま
 す。
 
 「ああ・・・」
 とうとうその小さな波も、海に還ることを覚悟しました。

 と、そのとき、一陣の強い風が吹いてきたかと思うと、もう水面すれすれま
 で小さくなってしまった波をひょいと引っ張り上げました。

 「お前は、どうして苦しそうな顔をしていたんだ?」
 風は、後ろから波を抱きかかえながら、やさしく尋ねました。

 「・・・小さくて追い風にも乗れない波なんて、生まれてきたって仕方がな
  かったんだ」
 波は、苦い顔をして答えました。

 すると風は笑いながら、こんなことを言ったのです。
 「波よ、お前は本当の自分を見ようとしないから、そう思うのだよ」
 
 「本当の自分・・・? 
  僕はただの小さなの波でしょう?」

 波が言うと、風は答えます。

 「今はね。
  でも、よく見てごらん。
  波というのは仮の姿で、お前は本当は水であり海そのものであるのだ」

 「え? 僕が海?」

 「そうだ。
  それに気づけば、もう波の大きさや形に縛られることはないだろう。
  もっと自由になって、波なら波の生命を思いっきり楽しんでみたらどうだ」

 波は、思い出しました。
 自分は、生まれたばかりの頃のこと、そしてもっと昔のことを。
 そう、自分は無限であり自由な存在だったのです。

 そして、自分を小さく限定していたのは自分だと気づいたのです。

 波は、身体の力を抜いて、ただ風にまかせて海の上を滑ってみました。
 今度は、何にもこだわることもなく、ただ波であることを充分に楽しんでみ
 たのです。
 

 波が静かに海に還るのを見守ると、風は、また自分の旅を楽しむために空へ
 と戻っていきました。

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【癒しのことば】Vol.339 2001/11/22        
 総発行部数:13,110部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
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 「子供を不幸にする一番確実な方法は何か。
  それをあなた方は知っているだろうか。
  それはいつでも何でも手にいれられるようにしてやることだ」

            -- ルソー(フランスの啓蒙思想家)--

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 ある教育家が、こんなことを言っていました。
 「何不自由なく育てられた子供は、大きくなるととても不自由になってしま
  うのですよ」

 つまり、やりたいことが何でもでき、欲しいものはすべて手に入り、食べた
 いものだけを食べている状態では、自分の欲望を抑えることが難しくなって
 しまいます。

 そんな育ちかたをした子供は、何かをガマンしたり、イヤなことをしたり、
 自分でしたことの後始末をすることもできず、苦しんだり困ったりしている
 他人のことを思いやる気持ちもあまり持てなくなるということです。

 そのまま大きくなって、いろんな人との関係で成り立つ社会に出たとしたら、
 どうでしょうか。
 何でも思い通りになっていた家庭のなかとは違って、きっととても不自由き
 わまりないことになってしまうでしょう。

 本当の自由とは、何でも自分の思い通りになるということではなくて、今の
 環境や条件のなかで、自分がやろうと思うことを、自分の意志で選択できる
 という自由なのではないでしょうか。

 もちろん何かを選ぶということは、それ以外の何かを選ばないということで
 もあります。
 そして、自分が選んだことに対しては、いいことでもイヤなことでもすべて
 は自分にかかってくるのです。

 それを、
 「他の可能性を捨てたくはない・・・」
 「責任や義務を負うのはイヤだ・・・」
 と思うと「不自由」になってしまいます。

 それは、何でも「何不自由なく」したいという考え方ですよね。

 でも、
 「自分の選んだ可能性を自分の力でやっていこう」
 と思うこともできます。

 それはある意味で、とても厳しい道かも知れませんが、「不自由」を克服し
 てこそ、本当の「自由」も手にすることができるのではないでしょうか。

 
 テニスをするときに、いくら勝ちたいからといって、自分の思い通りになる
 ような弱い相手とばかり試合をしていては、そのときは気持ちがいいかも知
 れませんが、結局はあまり上達しません。

 自分と同じくらいの腕か少し上の相手と対戦すれば、とても思い通りにいく
 はずもなくて、いろいろ苦しいことやつらいことがあるでしょうし、こてん
 ぱんにやられてしまうことも知れません。

 でも、それを「不自由」だと思わずに楽しんでみれば、その経験から、いろ
 いろなことを学ぶことができるでしょう。


 「自由」とは、誰かから与えられるものではなく、自分で選んで掴むものな
 のですよね。
 そして、「自由」を楽しむということこそが、本当の「幸福」だということ
 なのかも知れませんね。

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【癒しのことば】Vol.338 2001/11/21        
 総発行部数:13,100部

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 「がんばってくたびれちゃいけません。
  くたびれないようにがんばらなきゃ」

                        -- 永六輔 --

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 アメリカの有名なカウンセラーであるミルトン・エリクソンは、ずっと家に
 閉じこもってふさぎ込んでいる青年に、こんなアドバイスをしたそうです。

 「どうせふさぎ込んでいるのなら、図書館かどこかへ行って、そこでふさぎ
  こんでみてはどうかね」

 エリクソンは、内に向きがちな青年の心を、少しでも外側に向けてみたいと
 思ったようでした。

 青年は、しぶしぶ図書館へ行ってみましたが、どうも勝手が違い、いつもの
 ように人生についてあれこれ思い悩むことができません。
 そこで、仕方がないので、ずっと前に少し興味を持っていた洞窟探検の本で
 も読もうと、それらしき本が置いてある本棚を探してみました。

 すると同じように、洞窟探検の本を探している若者に出会い、ちょっとした
 きっかけでことばを交わすようになったのです。

 しばらく、ふたりであれこれ話しているうちに、青年と若者は意気投合し、
 それならば一緒に洞窟探検に出かけてみようということになりました。

 そして、そのための準備をするために、あちこちと出かけることが多くなっ
 た結果、青年の気分はとても前向きになり、元気を取り戻すようになったと
 いうことです。


 戦国時代の大名で茶人でもあった細川幽斎は、茶道の奥伝のひとつとして、
 「重きものは軽く扱え」
 といったようなことを伝えています。

 これは私たちの人生にも通じるものがあるようですね。

 あまりにも複雑にものごとを考えたり、突き詰めたりすると、それだけしか
 見えなくなってしまいます。
 すると、正面以外をふさがれた競走馬のように、ただその見えないものを追
 い求めようとがんばってしまいます。

 「今より、もっともっと良くならなくてはならない」
 「偉くならなきゃ」
 「いつも正しくなくては・・・」

 最後には、なんのためにがんばっているのかもわからなくなってしまうので
 すが、そこから逃れるためには、やっぱりがんばるしか方法が見あたらない
 のです。


 こんなふうに考えてみてください。

 私たちの前を通り過ぎる人たち、出来事などは、こちらが何と思おうと、た
 だ存在しているのです。
 
 これほどシンプルなことはないのに、それを複雑に捉えてしまうと、
 「あいつさえいなければ、もっと楽しく生きられるのに」
 「何で、私はいつもツイていないんだ」
 と思えてきます。

 これはいい、これはダメ。
 こうあらねばならない、こうしなければならない。

 そんなものさしで、ものごとを測っていると、そのものの本質をあるがまま
 に見ることができなくなってしまいます。

 でも、私たちが、あるがままでいられるのは、世界をあるがままに見ている
 ときだけなのです。

 幽斎が残したもうひとつの奥伝は、
 「軽きものは重く扱え」
 です。
 
 がんばることはすばらしいことです。
 でも、何のためにがんばるのかを見失ってしまうと、くたびれてしまいます。

 もっとシンプルに考えて、自分がやりたいこと好きなことを楽しんでみまし
 ょう。

 これは、いくらがんばっても疲れませんよね。

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【癒しのことば】Vol.337 2001/11/20        
 総発行部数:13,128部

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 「過去の中に生きるのは、うまくいかない。
  過去はもう実存していないからだ 」

      -- チャック・スペザーノ(アメリカの心理学者)--

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 テレビを見ようと思ってスイッチを入れたら、ぜんぜん面白くない番組が映
 りました。

 そんなときは、さっさとチャンネルを切り替えて、もっと楽しそうな番組を
 みつけようとしますよね。

 テレビのチャンネルは、いくつもあるのですから、探してみればどこかにも
 っと楽しめる番組があるはずです。
 そのままブツブツ句をいいながら、そのつまらない番組を、ずっと見続けよ
 うとする人は、きっといないのではないでしょうか。

 ところが、日常の生活のなかでは、ずっとチャンネルを変えることもなく、
 いつまでも面白くない番組を見続けている人たちもいるようです。

 たとえば、もうすんでしまった過去の失敗やイヤな思い出を、いつまでも
 悔やんでいるような人です。

 「あのとき、ああすればよかった・・・」
 「あいつだけは絶対に許せない!」

 などと、いつも心のなかで、過去の同じ番組を繰り返し見続けているのです。

 ひょっとしたら、そんな人は、ずっと同じチャンネルでテレビを見ていたの
 で、他にももっと面白い番組や、ワクワクするような映画を放映しているチ
 ャンネルがあることを忘れてしまっているのかも知れません。

 そんな人たちにとって、過去の出来事は絶対に変えることのできないものだ
 と思えるのでしょう。

 でも、本当は過去だって、いくらでも変えることができるのです。

 もちろん、過去に起こった事実は変えることはできませんし、過去に遡って
 もう一度やり直すということも不可能ですよね。

 過去を変えるとは、過去の体験への受け取り方を変えてみるということです。

 「あんなことがなかったら・・・」
 と思える失敗でも、
 「あの経験があったから、いろいろ学ぶことができた」
 と考えることもできるのです。

 同じ体験をしても、いつまでも苦しむ人もいれば、楽しく幸せに暮らしてい
 る人もいます。
 それは、自分の心をどのチャンネルに合わせているかどうかということに、
 関わっているようです。

 過去のなかにいつまでも生きていても、何も変わることはありません。

 今、あなたが見ている番組は、楽しいものですか?

 もし、そうでないとしたら、ちょっと手を伸ばして、チャンネルを切り替え
 てみませんか。

 この世界には、あなたにとって、もっともっとすばらしい番組がいくらでも
 あるはずです。
 それにチューニングを合わせて、思いっきり「今」を楽しみましょうよ。

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【癒しのことば】Vol.336 2001/11/17        
 総発行部数:13,115部

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 「『豊かさ』とは、自分がやりたいことを、
   やりたいときにできる才能をいう」

            -- バシャール(ダリル・アンカ)--

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 「もしも自分の名前を冠した星があったら、どんなにすばらしいだろう」

 そんな願い胸に、世界中でたくさんのアマチュア天体観測家たちは、今日も
 夜空に望遠鏡のレンズを向けているのでしょう。

 彼らにとって、たったひとつだけでも彗星や新星を発見するということは、
 非常に名誉なことなのです。

 といっても、そう簡単に未知の星がみつかるわけではありません。

 ところが日本には、生涯に12個の彗星と11個の新星を発見するという世
 界一の偉業をなしとげた本田実さんという人がいました。
 
 本田さんは、かつて、
 「どうすれば新星を発見できるのですか? 秘訣を教えてください」
 と後輩たちから質問されたときに、
 「新星を発見したいと思うのなら、みつけなくてもいいと思うことだよ」
 と答えたそうです。

 もちろん本田さんは、77歳で亡くなるまで、ほとんど毎日観測を続けてい
 たということですから、本当に新星をみつけなくてもいいなどとは思ってい
 たはずはないのでしょう。

 きっと本田さんが言いたかったのは、新星を発見したいという「願望」を手
 放すのではなく、「結果」へ執着するということを手放せということだった
 のではないでしょうか。

 「絶対、~しなければならない」
 「必ず、それを手に入れる」

 そんな「結果」への執着から自由になったときに、はじめて本当に望んでい
 るものが手に入るのだよということを教えてくれたのだと私は思います。
 

 なぜなら「執着」とは、本質的に「不安」や「恐れ」から生じるもので、そ
 れを持ち続ける限り、私たちは過去の幻想に縛りつけられているようなもの
 だと言えるようだからです。

 たとえば、自分の能力を上回るような資格試験を受ける人が、
 「絶対に、合格しなければならない」
 と強く「結果」に執着したとしたら、その人のなかで、どんなことが起こる
 でしょうか。

 「絶対に」あるいは、「確実に」何かをしようと思うことは、言い換えれば
 安全に失敗しない道を歩こうということですよね。
 そのためには、過去の「うまくいった(=失敗しなかった)」ことだけを選
 ぶという選択肢しかないのではないでしょうか。

 つまり、それは「過去」に自分が知っている安全圏に「執着」することであ
 り、その範囲に自分を限定することでもあるのです。

 だとすれば勉強法や考え方さえも過去に縛られてしまうことになり、今の自
 分の能力以上に成長していくということは難しいでしょう。
 結局は、今の自分の能力で合格できる試験ならともかく、それ以上の能力を
 要求されるものなら合格できる望みは薄くなってしまいますよね。

 これは試験の例ですが、他のことでも同じことになるでしょう。


 「不安」や「恐れ」は、結局は、自分を信頼できないということからやって
 来るようです。
 「結果」に執着してしまうのは、その「結果」を手に入れなければ、自分に
 は何の値打ちもないのだという思い込みがあるからなのですね。

 思いきって、そんな「結果」への執着を手放して、自分のワクの外の大きな
 世界へ飛び出してみれば、もっといろいろなものが見えてくるでしょう。

 そこは、無限の可能性の場なのです。

 そんな自由な世界で、自分が望むことを楽しんだり、ときには冒険してみる
 ということが、自分自身を信頼するということにつながるのではないでしょ
 うか。

 そして、そんな準備ができた瞬間に、本当に望んでいたことを手に入れるこ
 とができるようです。
 それを「幸運」とか「チャンス」とかいうものなのかも知れません。

 
 夜空を見上げて、このなかに自分がみつけた星があると思うことは楽しいこ
 とです。

 私たちは、たとえ天体望遠鏡がなくても、いつでも自分の望むことのなかで
 美しく輝く自分だけの星をみつけることができるのですよね。

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【癒しのことば】Vol.335 2001/11/16        
 総発行部数:13,050部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
 けします。
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 「人づきあいが疲れるって?
  自分を演じていない?」

            -- 小泉吉宏(イラストレーター)--

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 真夜中のことです。
 ひとりの酔っぱらった男が、街灯の下を行ったり来たりしているのを、パト
 ロール中の警官がみつけました。

 警官は不審に思って、何をしているのかと尋ねました。

 「実はね、うっかり財布を落っことしちまったようなんですよ」
 酔っぱらいは、ふらふらしながら答えます。

 「それは、困るだろう。どれ、私も探してやろう」
 警官は、酔っぱらいと一緒に街灯の下を探してみましたが、いつまでたって
 も財布はみつかりません。

 警官は、言いました。
 「困ったな・・・ どのへんに落としたのか見当はつかないのか?」
 酔っぱらいは答えます。
 「落としたところはわかってるんですよ。ずっと向こうの路地裏でさぁ」
 
 「何だと! だったらどうしてそこを探さないんだ!!」 
 警官は、おどろいて尋ねます。

 すると、酔っぱらいはこう答えました。
 「だって、こっちの方が明るいからみつかりやすいでしょ・・・」

 
 ・・・もうひとつ。

 
 ある医者のもとへ女性の患者が訪ねてきました。
 彼女は便秘で困っていて、先日、医者はよく効く薬を処方したのでした。

 「その後、調子はいかがですか?」
 医者が尋ねると、彼女は答えます。
 「おかげさまで毎朝8時くらいになると、必ず便意を催します」

 「それは、よかったですね」
 医者は言います。
 
 ところが彼女は顔を曇らせて、
 「それが・・・ とても困っているんです」
 と言いました。

 「え、どうしてです? 毎日便意があるのならいいことではないですか?」
 医者は、怪訝に思って尋ねます。
 「だって、どうしても9時までは起きることができないんですよ。
  今度は朝早く起きられる薬をいただきたいんです」
 と彼女は、真剣な顔で言ったということです。


 これらは笑い話ですが、私たちはもよく同じようなことをしているのではな
 いでしょうか。

 問題の本質をみようとせずに表面だけを一所懸命つついていたり、外側の力
 をいつまでも頼っていたり・・・
 あまり詳しく解説するのも芸がないので、楽しみながら思い当たることがな
 いかどうか考えてみてくださいね。

 え?

 対人関係で困っていることがあって、どんな自分なら大丈夫なのか、何があ
 ればうまくいくのか悩んでいるですって?

 本当にそうなら、もう一度はじめから読み返してみてくださいね。

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【癒しのことば】Vol.334 2001/11/15        
 総発行部数:12,954部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
 けします。
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 「この世のもっとも純粋な喜びは他人の幸福を見ることだ」

                    -- 三島由紀夫 --

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 ハワイには、「フナ」という一種のシャーマニズムのようなものがあります。
 
 これはポリネシアに古代から伝わる秘伝の智慧といわれていて、現代でも
 「カフナ」と呼ばれる特殊なヒーラーたちが、心や自然の力を使って「癒し」
 を行っているということです。

 カフナは、自然や精霊、または人の心などと決して対立したりせず、逆に祝
 福することによって問題を解決していこうとします。
 彼らは、意識を集中することが形を現すという、この世界の原理をとても深
 く理解しているようです。

 カフナは身体の健康だけでなく、ときとして生活上のトラブルなどにも力を
 貸すことがあります。
 
 たとえば会社や家族などの間で、人間関係がうまくいかなくなったとします。

 そんなときカフナは、そんなふうに憎しみ合ったりするのは、関係している
 人たちのせいではなくて、精霊の仕業だと言います。
 
 そして、相談に来た人たちにこうアドバイスします。
 「本当は、精霊が悪いのではありません。
  毎日声をかけてあげて、彼らの存在を受け入れるようにしてみてください」
 
 カフナに言わせると、そんなふうに温かく迎えてもらった精霊は、しばらく
 すると去っていき、その場の人間関係もよくなっていくそうです。

 もしも精霊も存在を信じられない人がいたとしたら、こんなふうに考えてみ
 てください。
 その場にいる人が、たとえひとりでも、いがみ合っている関係ではなく、何
 かを受け入れようという方向に意識のベクトルを向けるとしたら、そして毎
 日そんなことばを口に出しているとしたら、どんなことが実現するのでしょ
 うか。


 このフナの根底を流れているものに、「アロハスピリット」というものがあ
 るようです。

 ハワイの人たちは、とてもオープンで誰でも受け入れてくる大らかさを持っ
 ています。
 「アロハ」とは挨拶のことばですが、本来は「生命を分かち合う」というよ
 うな意味があるようです。
 
 そんなふうに、まわりと生命のエネルギーを分かち合っていると、神聖な力
 と触れることになり、本当の健康、幸福、繁栄などを手にすることになると
 いう信念に基づいているようです。

 そしてそのために大切なことが、どんなものでも受け入れて、それを祝福す
 るということです。

 考えてみれば、イヤなことや辛いことがあるとしたら、そのネガティブな面
 ばかりを見ていると、それはどんどん大きくなっていきます。
 でも、たとえ少ししか見えないように思えても、そのポジティブな面を見て
 それを祝福してみると、やっぱりそれが大きくなってきますね。

 どんなものや人でも、イヤな面があると同時に、いいところや望ましい性質
 があります。
 
 できればマイナスなものよりも、プラスなことを大きくしたいですよね。

 そう、受け入れて祝福したものが、結局は「自分の」目の前に現れてくるの
 ですから。

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【癒しのことば】Vol.333 2001/11/14        
 総発行部数:12,849部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
 けします。
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 「救いが得られるのは行いによるのですか? それとも黙想を通してですか」
 「どちらでもない。救いは見ることによってやってくるのだ」
 「見るって、何をです」
 「どうしても欲しいと思っていた金の首飾りが、現に自分の首にぶらさがっ
  ていること。
  また、恐れていた蛇が、実は地面に落ちているロープにすぎないこと」

        -- アントニー・デ・メロ(アメリカの宗教家)--

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 急に、足のふくらはぎの筋肉がけいれんを起こして引きつったようになり、
 ものすごい痛みを感じて動けなくなる。
 
 これは、「こむらがえり」といわれる症状ですね。
 誰でも一度くらいは経験したことがあるのではないでしょうか。
 
 原因は、足の関節を支える筋肉の収縮運動のコントロールの乱れだというこ
 とです。
 脳は、筋肉に対していろいろな動きをするように指令を出します。
 さらに、筋肉組織にはいろいろなセンサーがあって、それを受けた脊髄など
 の中枢が外側の環境とうまく協調していくための指令を出すのです。

 この指令系統がうまくいっていると、筋肉は自由に心地よく動くことがきる
 のですが、バランスが乱れるとと脳からの指令がうまく伝わらず、筋肉の収
 縮運動がコントロールできなくなってしまいます。

 その結果、筋肉は収縮し続けることになり、痛みが生じてくるということの
 ようです。

 脊髄からの指令は、危険を察知して生き残るためにはとても大事なものなの
 ですが、あまりにも敏感すぎると自分を苦しめることにもなってしまいます
 ね。

 
 私たちの心も、「こむらがえり」になってしまうことがあるようです。
 
 大脳は、いろいろな情報を受け取り考える場所ですが、その下に視床と呼ば
 れる領域があります。
 視床には、外部から受けた刺激を大脳へ伝える機能があるのですが、感情が
 生まれてくる場所でもあるようです。
 
 このバランスがうまく取れているのなら、私たちの心は、やはり自由で楽で
 いることができるのです。

 でも、そうでないと、やっぱり自分を苦しめてしまいます。

 たとえば、誰かにちょっと忠告めいたことを言われたとします。
 その刺激が、視床を通してスムーズに大脳に伝わるとしたら、私たちは、そ
 こからいろいろなものを得ることができます。

 もちろん、いろんな感情は生まれてくるでしょう。
 「困惑」あるいは、「失望」、「悲しみ」かも知れませんし、「怒り」を感
 じることもあるでしょう。

 そこにバランスがあるのだとしたら、その忠告を大脳中枢でも受け取ること
 ができるのです。
 感情は、それをいろいろな角度から眺めることを助けてくれます。

 そして、もしその忠告によって、自分でも気づかなかった発見があるとすれ
 ば、それを生かしていけばいいのですし、それが見当はずれでも、自分のや
 ったことの意味をもう一度確認できるかも知れません。

 ところが、そんなバランスがうまく取れていないとしたらどうでしょうか。

 その忠告という刺激を視床だけで受け取って、大脳にまで届かないといった
 ような場合です。
 つまり、視床で生じたネガティブな感情にふりまわされて、それにそのまま
 反応してしまうのです。
 
 「怒り」に振り回されて相手を罵ってしまったり、「悲しみ」をコントロー
 ルできなくて落ち込んでしまったり・・・
 そんな感情は、私たちの心を締め付け痛みを与えることになります。

 感情もやはり、私たちが生き残ったり、多角的にものを見るために大事なも
 のなのですが、振り回されてしまうと自分を痛めつけることになります。

 これが、心の「こむらがえり」です。

 もっと楽に生きていくためには、筋肉も感情もコントロールしたりされたり
 するということではなく、ただバランスを大事にするということなのかも知
 れません。

 まずは、深呼吸をして、目の前のものを、そのまま受け取ってみることから
 はじめてみましょうか。

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【癒しのことば】Vol.332 2001/11/13        
 総発行部数:12,842部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
 けします。
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 「我々は、自分の想像どおりに限定された、または限りない存在である」

                 -- マーカス・アレン --

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 仕事でミスをしてしまった。
 電車に乗り遅れた。
 忘れ物をした。
 
 そんなとき、自分に対して腹がたつということはないですか。

 そんなちょっとした失敗をするたびに、自分のことを、「バカ」だとか、
 「まぬけ」だとかいってののしったり、
 「何て、自分はダメなんだろう・・・」
 と非難したりはしませんか。

 もしそんなことをしている人がいたとしたら、ちょっとこんな話を知ってお
 いてください。


 それは、少し前のアメリカでのことです。

 年末も近づいてきたある日、ジョン・アダムソンという少年が、地域の民生
 委員の男性に連れられて、町の洋服屋にやってきました。

 ジョンの家は、とても貧しく、生活保護を受けなければやっていけなかった
 のです。
 民生委員の人は、もうすぐ新年を迎えようというのにボロボロの服しか持っ
 ていないジョンを可哀想に思い、新しい洋服を買ってやろうと思ったのでし
 た。

 洋服屋の主人は、ジョンの家庭の事情を知っていたので、店でいちばん安い、
 いかにもみすぼらしい服を持って来ました。

 それを見た民生委員の人は、大声で言いました。

 「おい、この子を誰だと思ってるんだ!
  今に、アメリカの大成功者になるジョン・アダムソンだぞ。
  もっと上等な洋服を持ってこい」

 民生委員の人は、ほんの冗談でいったつもりだったようで、そのあと店の主
 人と大笑いをしたのですが、たったひとり、そのことばをちゃんと受け取っ
 ていた人がいました。

 それはジョン・アダムソン少年、その人だったのです。

 民生委員の人や洋服屋の主人は、そんなことをすぐに忘れていたでしょうが、
 ジョン少年は、そのことばをずっと忘れず一生懸命努力して、ついに実業家
 として大成功を収めるまでになったのでした。

 ほんのひとことが、彼の人生を変えたのです。

 
 意識していようと、していまいと、私たちが口にすることや聞いていること
 は、自分が信じていることなのだとも言えるようです。

 「私は、引っ込み思案だ・・・」
 といつも自分に言っていると、実際にもそんな行動を取りますし、
 「自分は、みんなを引っ張っていく存在だ」
 と信じているのなら、本当にまわりに対してリーダーシップを発揮しようと
 するでしょう。

 自分が認めて信じていることこそが、今の自分を作りだしているのですね。

 だとしたら、自分に対して、どんなことばをかけてあげたいですか。
 何かにつまづいたり、失敗するということは、次はもっとうまくやれるとい
 うことです。

 あなたは、今もすばらしいし、これからももっとステキになっていくのです
 よね。

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【癒しのことば】Vol.331 2001/11/12        
 総発行部数:12,842部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
 けします。
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 「辛いという字がある。もう少しで、幸せになれそうな字である」

                    -- 星野富弘(詩人)--

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 真っ暗な部屋のなかに、たったひとりでいると考えてみてください。

 前に歩いて行きたいのですが、先が見えないととても不安です。
 手や足でまわりを探ってみますが、何かにぶつかったり、つまづいたりする
 ような気がして、なかなか前に進めません。
 手を伸ばせる小さな範囲だけが、自分の世界のすべてのような気がします。

 何とか、電灯のスイッチを見つけて明かりをつけてみます。

 するとどうでしょう。
 さっきまで、とても小さく思えた部屋が、とても広々と感じられます。
 そして、障害物も何もない部屋のなかを、自分が恐る恐る歩いていたことに
 気づき、ちょっと可笑しくなってしまいます。

 全く同じ部屋を、明かりがあるだけで、とても安心して歩いていけます。
 自分の世界が広がったような気がするのです。


 真っ暗な道を歩いています。
 やはりとても不安です。

 よく見ると少し先の方に灯りがあるようです。
 その灯りを頼りに、何とか道を進み近づいていくと、赤々と火のついたロウ
 ソクを持っている人に出会いました。

 その人は、自分のロウソクで明るくなった道を迷うことなく歩いていきます。
 その堂々とした姿に、思わず後からついて行きたくなってしまいました。
 
 その灯りのなかにいると、自分も迷うことなく歩いて行けそうな気がするの
 です。

 しばらく一緒に歩いていましたが、どうもロウソクを持った人がいくところ
 は、自分が本当に行きたいところではないような気がします。
 
 そう思っているうちに、その人はどこかへ行ってしまいました。

 気がつくと真っ暗闇のなかです。
 また不安になって、他の灯りを探してみます。
 それから、何人かの火のついたロウソクを持った人についていきましたが、
 どうも何か違うような気がして、別の人を探すということを繰り返します。

 そのうちに、とうとう自分がどこへ行けばいいのかわからなくなってしまい
 ました。
 どこか、行きたいところがあったはずなのに、どうしても思いだせないので
 す。

 何だか悲しくなって、涙がでてきます。

 「どうしたのですか?」
 それを見た人が声をかけてくれました。
 その人も、とても明るく燃えているロウソクを持っています。

 事情を話すと、その人はあきれたように言います。
 「あなただって、ちゃんとロウソクを持っているではないですか」

 そうです。
 今まで気がつかなかったのですが、ちゃんと自分の手のなかに大きなロウソ
 クがあったのです。

 「ほら、私が灯をつけてあげますよ。
  他の人から、灯をつけてもらっても、ついていく必要はないのです。
  それよりも、その灯りで誰かのではない自分の道を歩いていきなさい」

 確かに、自分のロウソクがあれば、心から安心して前に進んでいくことがで
 きます。
 今度は、迷うことなく自分の行きたいところへ向かって進み、本当に欲しい
 ものがみつかりそうな気がします。
 もう他の人の灯りを一生懸命探すこともないのです。


 「辛」という字の上に、ひとつ小さな横棒の灯りをつけてみれば、「幸」に
 なりますよね。

 あちこち探してみても、なかなか見つからないはずです。

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【癒しのことば】Vol.330 2001/11/6        
 総発行部数:12,773部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
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 「すぎさった、すべてのことに『ありがとう』
  そして、これからきたるべき、すべてのことに『はい』という心をもちた
  いと思います」

                -- 遠藤郁子(ピアニスト)--

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 大きな失敗してしまった。
 友達と口論してしまった。

 失業したらどうしよう。
 試験に落ちてしまうかも知れない。

 そんなことを考えるだけで、何だか元気がなくなってしまいます。
 過ぎ去ったことや、まだ来もしない将来のことを心配することは、とても多
 くのエネルギーを消耗するようですね。

 しかもその心配は、ほとんどが自分の頭のなかにしか存在しないことのよう
 です。

 たとえば、友達と口論をしてしまい、相手から嫌われてしまうことを心配し
 ているとします。

 そんなときには、
 「彼と口論したから、嫌われているに違いない」
 という考えが浮かんできて、頭を離れません。

 ところが、そんなことは自分が勝手に決めているだけで、実際にはその友達
 がどう思っているかなどを確かめたわけではないですよね。
 ひょっとしたら、相手も、口論したことを後悔して何とか仲直りしたいと思
 っているかも知れません。

 確かに、
 「彼と口論した」
 ということは事実でしょう。

 でも、
 「・・・だから嫌われているに違いない」
 というのは、事実ではなくて自分の考えですよね。

 「不景気だから、失業するかも知れない」
 と心配している場合も同じです。

 「不景気だ」
 ということは事実かも知れません。

 でも、だからといって、
 「失業してしまう」
 ということが決まっているわけではないでしょうし、仮に失業したとしても、
 もっと自分に合う仕事がみつかる可能性もあるのです。

 私たちは、そんな自分の頭のなかの考えに振り回されて、必要もない重荷を
 背負い、心身とも疲れてしまうことになってしまうようです。

 「彼と口論した・・・」
 「不景気だから・・・」

 考えてみれば、その後に続くことばは、この世界にはいくらでもあるはずで
 す。

 「彼と口論した・・・」
 
 「・・・だから、思いっきり自分の意見を言えてスッキリした」
 「・・・だから、彼のことをもっと知ることができた」

 「不景気だから・・・」

 「・・・だから、それに負けない実力をつけよう」
 「・・・だから、残業が減って自由になる時間が増えてよかった」

 など、そんないくつもの考えがあるのに、心配はたったひとつの最悪なこと
 ばしか見えなくしてしまいます。

 本当は、私たちは好きなように考えることができるし、自由に自分が望むこ
 とを選ぶこともできるのではないでしょうか。

 そんな前向きの考えは行動を生み出します。
 
 後ろを振り向いたり、前をのぞき込んだりしていては、同じ場所から一歩も
 動くことはできません。
 
 でも、自分が欲しいもの、行きたいところが明確になれば、「今」どうすれ
 ばいいのかがわかってくきますよね。

 そして、自分が本当に楽しいことをやっているときには、いくらエネルギー
 を使っても消耗することはなく、ますます元気がでてくるのです。


 どちらにせよ、自分が行きたいところを選ぶのは自分自身ですよね。
 それに気づけば、もうエネルギーの無駄遣いはやめて、もっと「今」を豊か
 に生きていきましょうよ。

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【癒しのことば】Vol.329 2001/11/5        
 総発行部数:12,770部

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 けします。
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 「自分のことが許せないのに、どうして他人が許せるだろうか?」

                  -- ドロレス・ウェルタ --

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 大地に一本の棒が立っているとします。

 その棒は、ゴムのひもで、あちこちから引っ張られています。
 すべてのゴムひもがバランスよく引っ張り合っているので、棒はどの方向に
 も傾くことなく、まっすぐに立っていることができています。

 ところが、あるとき棒が傾きはじめました。
 棒を支えている何本かのゴムひもの力が弱くなってきたようで、均衡してい
 たバランスが崩れてしまったのです。
 すると、弱くなったのとは反対側のゴムひもがグッと縮まり、堅くなってし
 まうことになってしまいました。

 わかりやすいように、この棒が2本のゴムひもに相反する方向から引っ張ら
 れていたとします。
 一方のゴムひもの力が緩むと、もう一方のゴムひもの引っ張る力は変わって
 いないわけですから、棒はそっちの方向に引っ張られてしまうことになりま
 す。
 そして結果的に、同じ力で引っ張っているゴムひもは縮み堅くなってしまい
 ます。

 この場合、問題なのは堅くなったゴムひもではなく、その反対側の弱くなっ
 たゴムひもなのですよね。
 もしも、棒のバランスを取り戻そうとすれば、弱くなって伸びてしまったゴ
 ムひもを何とかする必要があるでしょう。

 ところが一見すると、その反対側のゴムひもが引っ張りすぎて、棒が傾いて
 いるように思えますし、縮んで堅くなったところは何かよくないように目に
 つきます。

 その堅くなったゴムひもをいくら何とか直そうとしたり、別のものと取り替
 えようとしても、傾いた棒が元に戻ることはないですよね。
 なぜなら、そのゴムひもには何も問題はないのですから。

 
 私たちの心もこの棒のように、いろいろな感情というゴムひもによって支え
 られているようです。
 このゴムひもの力のバランスが取れていれば、心は安定して立っていられま
 す。

 でも、どこかが弱くなってしまうと、心はその反対側に傾くことになってし
 まうでしょう。
 そんなとき、私たちは何か問題を感じてしまうのではないでしょうか。

 そして、その問題は、さっき見たように弱くなったゴムひもではなく、その
 反対側に顔を覗かせることが多いようです。
 ですから私たちは、その顔をだした問題を何とかしようと、一生懸命にがん
 ばってしまうのです。

 だけど、この努力は、きっとうまく行くことはないでしょう。
 だって本当の問題は、そこにはないのですから。

 
 たとえば、知識やお金、地位や名誉などを持つことで自分に自信をつけよう
 とする人がいます。
 心を安定させるためには、もっとたくさんのものを手に入れて身を守らねば
 と躍起になっているのです。

 でも、いくら多くのものを持っても、その人の心は、いつまでたっても安定
 することはないでしょう。

 なぜなら、その人の本当の問題は、自信を持たなくてはならないということ
 ではなくて、不安を感じているものから逃げようとしているということかも
 知れないのです。

 本当に自信を持つためには、たくさんのものを手に入れるのではなくて、何
 かに立ち向かっていく必要があるようです。


 また、自分はいつも完璧でなければならないと思っている人たちもいます。
 いつも最高でなければ、自分の値打ちはないし、常にがんばっていることが
 大事なんだと思い込んでいるようです。

 そんな人は、自分も他人も、ある基準を満たすまではどんなことも楽しんで
 はいけないと考えているのですが、その基準はとても手の届かないような高
 いところにあることが多いのです。

 心を安定させるためには、もっとがんばって、もっと自分を変えなくては、
 とさらに努力を続けますし、他の人やまわりの環境も、こうあるべきだと思
 うようにコントロールしようとします。

 もちろん、そんなことをいくら続けても、心の棒の傾きは元に戻るどころか、
 もっともっと傾いて、ますます心が苦しくなってくるでしょう。
 本当の問題は、そこにはないのです。

 そんな人たちに、本当に必要なこと。
 それはもちろん、今の自分が自分であるということを許してあげることだけ
 なのですよね。

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【癒しのことば】Vol.328 2001/11/2        
 総発行部数:12,741部

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 「あなたのいまの状態で、できる限りで、できることをしなさい」

      -- セオドア・ルーズベルト(アメリカの政治家)--

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 ある人が、数ヶ月先に予定している海外旅行に備えて、もっと英会話の力を
 上達させようと決めました。

 そこで、まずカセットテープやビデオなど、いろいろな英会話の教材を買い
 揃えることにしました。

 また、そんななかで願望実現法というものがあることを知り、それも試して
 みることにしてみたのです。
 潜在意識に働きかけて、さまざまな望みを叶えやすくしようというものです。

 毎日、自分に向かって肯定的な宣言をする。
 うまくいっている姿を絵に描いて見えるところに貼っておく。
 外国で英語をペラペラしゃべっている自分のすがたをイメージしてみる。

 これも、探してみればいろいろな方法があるようでが、なかなか絶対的なも
 のは見あたらないようです。
 それならばと、その人は、とにかく知り得た方法をすべて実践してみること
 にしたのです。
 
 これだけ準備をしていれば、海外旅行に出発するまでには完全に英会話をマ
 スターすることができていることでしょう。

 ところが、いざ海外旅行へいこうという日になって、その人は、自分が全然
 英会話がうまくなっていないことに気がついたのです。

 それもそのはずです。
 その人は、毎日、いくつもの願望実現法を行うのに忙しくて、肝心の英語の
 勉強をまったくしていなかったのです。

 
 毎日、私たちはいろいろな必要性を満たすことに忙しく過ごしています。

 身体は、食べたり眠ったり運動したりする必要性を要求しますし、感情は、
 つらいことを感じてひとりでいたいとか、うれしいことを誰かに伝えること
 が必要だと主張します。

 また、頭は疑問を解決したり新たな知識を身につけたいと思っているようで
 す。

 それでなくても忙しい毎日。
 とてもすべての必要性を満たすことなどできるはずもありません。
 それで、ついついその必要性に優先順位をつけて、必要性の低いと思えるも
 のは後回しにしてしまいがちです。

 そして、そんなときいつも優先順位が低くされてしまうのが、心の必要性な
 のではないでしょうか。
 これは、自分の叶えたい夢や望み、いつもやってみたいと思っていることを
 やってみようという必要性です。

 他のさまざまな目先の必要に押しのけられて、そんな必要性はいつも後回し
 にされてしまっているのです。

 実は、潜在意識に働きかける願望実現法とは、自分の心とコンタクトを取り、
 その必要性を聞いてみようということのようです。

 ちゃんとそれを知り、必要性を感じることができれば、自然にそこへ向かっ
 ていくことができるはずです。
 英語がうまく話せるようになりたいという必要性を大事にすれば、そのため
 の勉強もはじめているのは当然のことでしょう。

 ところが、私たちの心の声は、すぐに他の必要性に邪魔されてしまいます。
 今は忙しいから後にしようと思っているうちに、心の必要性はどこかへ紛れ
 込んでしまうのです。

 できれば、毎日、少しでもいいから自分の心の声を聞く時間をつくってみま
 しょう。
 そして、今、自分が何をしたいのか、どうなりたいのかという必要性に触れ
 てみましょう。

 そして、少しでもそれに近づくように、できる限りで、できることをしてみ
 ましょうよ。
 だって本当は、それがいちばん大切なことなのかも知れないのですから。

======================================== http://www.unicorn.ac/ ======
【癒しのことば】Vol.327 2001/11/1        
 総発行部数:12,746部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
 けします。
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 「感情を恐れないようにするには、感情について知ることである 」

            -- J・オートン(イギリスの劇作家)--

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 イスに腰掛けるか床に寝転がってから、意識して自分の身体のすべての筋肉
 を弛めてみてください。
 難しく考えなくても、ただ力入れないようにして筋肉が柔らかくなるように
 イメージしてみればいいのです。

 次に、そのままできるだけ筋肉を緊張させないようにして、過去に何か腹が
 立ったことを考えてみてください。
 それが思い当たらなければ、怖い思いをしたとか、悲しみを感じたとか、と
 にかく強い感情を呼び起こしてみます。

 つまり緊張しないで怒ってみたり、恐怖で身を震わせてみるのです。
 緊張しそうになってきたら、意識してそれを弛めることを忘れないで。

 すると、どうでしょう。
 筋肉を緊張させないでいると、いくらがんばっても強い感情を持つことがで
 きないのではないでしょうか。

 だとすると、完全にリラックスしているときには、怒りや悲しみという感情
 の波に飲み込まれることなく、ただ自分自身でいることができるようですね。

 逆に強い感情は、私たちの身体を緊張させます。
 会社でイヤなことがあった、子供がいうことをきかない、急いでいるのに電
 車に乗り遅れてしまった。
 そんなことがあると、イライラして肩や首筋が凝ってしまいます。

 軽い凝りなら、お風呂に入ったり音楽を聴いたりしてリラックスすれば、溶
 けてどこかへ行ってしまうでしょう。
 でも、ずっと持ち続けている慢性的な凝りはどうなのでしょう。

 その凝りは、きっと怒りや悲しみなどの強い感情が、どこにも行き場がなく
 てしがみついているから感じてしまうのではないでしょうか。
 そして、私たちに何かメッセージを発しているのかも知れません。

 また凝る場所によっても何らかの象徴的な意味があるようです。
 たとえば、肩が凝るのなら、大きな責任を肩に背負って苦しんでいるという
 ことかも知れませんし、首なら、あれもしなくちゃこれもしなくちゃ、と多
 くの仕事を抱え込んで悩んでいるということも考えられますね。

 手や足なら、何かをつかめない前に進んで行けないということということも
 ありえます。
 そんな凝りが、自分を縛りつけているということもよくあるようです。

 もし、そんな凝りを持っているとしたら、そんな重い感情を手放してみまし
 ょう。

 たとえば、こんな方法を試してみてください。
 凝っている部分の筋肉にしばらく思いっきり力を入れ、それから完全にリラ
 ックスしてみます。

 時間があれば、つま先からはじめて、ふくらはぎ、太股、下腹部・・・
 と細かく分けて全身をやってもいいでしょう。

 そして、凝りが取れてリラックスできれば、凝りを感じることになった本当
 の原因をみつけて、それに立ち向かいましょう。

 なあに、これも難しいことはありません。
 完全にリラックスした自分なら、いろいろな対処法も見えてくるでしょう。
 勇気を出して行動を起こす、ものごとの受け取り方を変える、思いきって環
 境を変えてみる。

 まずは自分が自分でいて、今の自分ができることをやってみましょうよ。