バックナンバー: 2001年8月アーカイブ

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【癒しのことば】Vol.291 2001/8/31        
 総発行部数:12,204部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
 けします。
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 「疲れた人は、しばし路傍の草に腰をおろして、道行く人を眺めるがよい。
  人は決してそう遠くへは行くまい」

            -- ツルゲーネフ(ロシアの作家)--

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 細かいところまで気がつき、身軽でよく動く人のことを、
 「あのひとは“まめ”だねぇ」
 といったりします。

 「“まめ”に働く」
 といえば、“骨惜しみしないで働く”ということの他に、“健康でよく働く”
 “まごころをもって誠実に働く”といった意味もあるようです。
 
 ですから辞書で“まめ”ということばを調べてみると、次のような説明が載
 っています。

 1.まごころがあること、まじめ、まこと、真実・誠実
 2.苦労をいとわず、よく勤め、よく働くこと
 3.身体の健全なこと、達者、息災

 この“まめ”ということばは、豆がコロコロと転がるように、心も身体もど
 こにもひっかかることがなく動いていることを指しているということです。
 つまり身体が健康であるだけでなく、心も清く正しく健康であるということ
 なのですね。

 心も身体も、どこにもひっかかることもなく、あるがままにある状態という
 ことのようです。


 私たちも、いつも“まめ”な状態であるならいいのですが、なかなかそうは
 いきません。
 いろいろな事情で、“まめ”ではいられないこともあるのです。

 たとえば、病気にかかったり、ケガをしてしまえば、とても“まめ”に動く
 ことはできません。
 身体は正直ですから、いくら気があせり無理をしてがんばろうとしても、思
 うように動くようにはなりません。

 そんなときは、早く良くなるように、ゆっくりと身体を休めるしかありませ
 んよね。
 これは仕方のないことです。


 また、やらなければならないことがあるのに、どうもやる気が起こらないと
 いうこともあるのではないでしょうか。

 「早く仕事を片づけておかなければならないのに・・・」
 そう気持ちはあせるのですが、ついだらだらとしてみたり、他の関係のない
 ことをやりはじめたりして、なかなか仕事に手がつきません。

 そして、私たちは、
 「なんて自分は意志が弱くて、ダメなんだろう・・・」
 とそんな自分を責めることになります。
 心はとても“まめ”ではなくて、あちこちに引っかかっていまっているよう
 ですね。

 そんなときは、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
 なぜ、やる気が起こらないのでしょうか。
 そして、なぜそのことにひっかかってしまうのでしょうか。

 まず、
 「こんなこと、したくないんだ」 
 ということをまず認めてみると、いろいろなことが見えてくるようです。

 仕事に手がつかないということの裏には、
 「仕事がつまらない」
 ということがあるかも知れません。
 
 でも同時に仕事をしないと生活ができないし、決められたことはしなくては
 ならないということも気になってもいるのです。

 ですから、豆がコロコロところがるようにはいかないようです。
 どちらかというと、
 「やらなければならないのにできない」
 ということよりも、そこにひっかかていることの方が問題なのではないでし
 ょうか。

 そこをどう整理するかが、“まめ”になる秘訣のようです。

 「生活できなくてもいいから、仕事をしたくない」
 そう決めたのなら、仕事のことなど忘れて、自分が今したいことを思いっき
 り楽しみましょう。

 「イヤだけど、仕事をしないわけにはいかない」
 だったら、気持ちが整理できてやる気が起こるまでちょっと休んでみましょ
 う。
 その方が、あせってイヤイヤするよりは、ずっと効率的なのです
 
 おいしいコーヒーを飲むためには、どんなに面倒くさくても、気が進まなく
 ても、まずはお湯を沸かさなければならないのですよね。
 “まめ”の心でいれば、いつだっておいしいコーヒーが飲めるのですよ。

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【癒しのことば】Vol.290 2001/8/30        
 総発行部数:12,205部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
 けします。
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 「存在するものは、みな良きものである」

         -- トマス・アクィナス(イタリアの神学者)--

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 電機メーカーは、定期的に新製品を売り出します。
 そのたびに今までなかった機能や新しい性能が付加されていきます。
 それによって他社との差別化を図り、いかに自社の製品がすぐれているかと
 いうことをアピールするためです。

 ところが、いくらある会社が斬新な機能を開発したとしても、すぐに他の会
 社が追いついてしまいます。
 その結果、少し前には考えることもできなかった性能が、今では搭載されて
 いて当然ということになってしまうことになります。
 
 ですからメーカーは莫大な開発費をかけて、次々に新しい機能を開発してい
 かなければならなくなっているのです。
 他社と比較されて性能が劣っていると思われてしまっては、その製品の売り
 上げも低くなり、会社の存亡に関わってくるのですから。

 どうしても私たちは、新しい製品を買おうとするときに、カタログに掲載さ
 れている機能でいろいろ比較しまいますよね。


 これは私たちが自分のことを判断するときも同じなのではないでしょうか。

 他の人と比較して、これが足りない、こんなこともできない。
 あの人はスゴイのに、自分はどうしようもない。
 こんなふうになれればいいのに、自分はダメだ。

 と私たちは無意識に自分と他人を比べて、自分を責めていることが多いよう
 です。


 でも、電機製品だって、新製品が発売されるたびに買い換えている人など、
 そんなにはいないと思いますし、必要最小限の機能さえ備わっていれば、い
 くら機械が古くても、普通に使うのには何の問題もありません。

 もちろん今、自分が持っている機械は、新発売の製品と比較してみれば、多
 少は見劣りするかも知れません。
 でも、使い慣れているものの方が、必要もない新機能がついているものより
 も使い勝手がいいこともあります。

 私たちだって、電機製品と同じように次々と自分に新機能をつけたしていか
 なくてもいいのですよ。

 大切なのは、人と比較するのではなくて、そのままの自分を受け入れること
 なのではないでしょうか。
 長所はもちろん、欠点なども含めて、自分の完全な部分、そして不完全な部
 分を認めて許してあげることです。
 
 自分が他人とどれほど違っていても関係はありません。
 自分は自分らしくあれば、それでいいのです。

 もちろん自分を受け入れるということは、いつまでも今のままでいることを
 選ぶということではありません。
 変化を起こす必要があるときには、他の人と同じようになるのではなく、自
 分が望む方向へ進んでいくことができるのです。

 自分の力を信じ、自由に優しく受け入れることができれば、私たちはいくら
 でも前向きに成長していくことができるのです。

 そんなふうにこころが自由になれば、過去も解き放つことができ、未来への
 選択する力を大切にすることができるのです。
 他人がどうあれ、自分の人生を決めるのは自分自身なのですから。


 どんなものと比べても、最高で、自分にとっていちばん使い心地がいい製品
 が自分自身なのです。

 あとは、それをどう使いこなしていくかだけですよね。

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【癒しのことば】Vol.289 2001/8/29        
 総発行部数:12,210部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
 けします。
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 「目の見える人間は、見えるという幸福を知らずにいる」

           -- アンドレ・ジイド(フランスの作家)--

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 アジア人としてはじめてノーベル賞を受賞したインドの詩人タゴールが、か
 つてガンジス河に舟を浮かべたときのことです。

 とても静かな夕暮れで、聞こえる音といえば船べりにはじける水の音だけで
 した。
 西に傾いた夕日が、優しく水面を輝かせています。
 タゴールは、ガンジス河のその壮大さにすっかり心を奪われていました。

 ふとそのとき、1匹の魚が河面を打って飛び出し、舟を越えていきました。
 きらりと光った銀輪の余韻が、波紋となって広がっていきます。

 タゴールは、感動して思わず叫びました。
 「これこそ自然だ! なんてすばらしいんだろう!」
 タゴールのは、悠久の時を超えたガンジス河の荘厳な神秘さに強く心を打た
 れたのでした。

 ところが一緒に乗っていた船頭は、残念そうにこう叫んだそうです。
 「なんてこったい。あの魚が舟のなかに落ちてくれりゃよかったのに・・・
 もったいないことをしたぜ」

 同じ世界を生きていたとしても、タゴールと船頭では、受け取り方がかなり
 違っていたようですね。


 いくらすばらしい音楽や絵画があったとしても、聞いたり見たりする側が、
 それを受け取らなければ、何の意味もありません。
 本当にその音楽や絵画を楽しもうと思えば、そのすばらしさをちゃんと受け
 取れるだけの感受性を大事にする必要があるようです。

 専門知識や理論など知らなくても、いいものをただすばらしいと感じたり、
 心に響くものに感動することはできますよね。

 これは幸福に関しても同じなのではないでしょうか。
 
 いくら私たちが恵まれていても、しあわせのタネを与えられていても、それ
 を感じる感性がなければ、やはり受け取れないことになっています。
 
 ちょっと考えてみてください。
 「今持っていないもので、これがあったら、もっと幸福になれる」
 と思うものが、どれだけありますか?

 「お金」
 「恋人」
 「車」
 人によっては、答えはいろいろあるでしょう。
 その「ない」ものを手に入れていくことも幸福を感じる道ですよね。

 では、
 「今あるもので無くなると困る」
 そう思うものは、どれだけあるでしょうか?

 ちょっと思いつくものを書いてみても、
 「空気」「水」「手や足」「命」「家族」「仕事」「テレビ」「お酒」
 「映画」「本」「パソコン」・・・
 これはいくらでも挙げられるようです。

 よく、
 「別れてみて、はじめてあの人の大切さがわかった」
 とか、
 「無くしてみて、やっとありがたみを知ることができた」
 などということも聞きますね。

 今、自分に与えられているものを感じることも幸福につながる道のようです。

 どちらにせよ、「ない」ものを見るのではなくて、「ある」ものに気づこう
 とするこころが大切になるのですね。
 それが幸福を感じる感性なのではないでしょうか。


 「幸福の花」というものは、いろいろな草の生い茂る草原に小さく生えてい
 るようです。
 よく探さないと、すぐに見逃してしまいます。
 でも、よく見てみるとあそこにも、ここにも、たくさん生えていたことに気
 づくようになるのです。

 そして、気づけば気づくほど、どんどん数多くみつかるようになるばかりか、
 だんだん大きな花が咲いてくるということです。

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【癒しのことば】Vol.288 2001/8/28        
 総発行部数:12,226部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
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 「自らも楽しみ人々にも喜びを与える。
大切な人生をこうした心構えで送りたい」

           -- 松下幸之助 --

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 ひとつのものを半分にすると、2倍になるということがあるって信じられま
 すか?

 これは仏教思想家のひろさちやさんが『「般若心経」生き方のヒント」とい
 う本に書いていらっしゃったことです。
 あるとき娘さんが友達の家から、小さなケーキをひとつもらって帰ってきた
 そうです。

 お母さん、つまりひろさんの奥さんは、
 「弟と半分ずつにして食べなさい」
 と教えました。
  
 子どもたちがケーキを食べ終わると、ひろさんはこう尋ねたそうです。
 「お母さんは、ひとつのケーキを分けあって食べなさいといったが、なぜ分
 けないといけないのか、わかるか?」

 姉は、
 「だって分けてあげないと弟がかわいそうでしょう」
 と答えました。

 ところがひろさんは、それはちょっと違うと言います。
 相手がかわいそうだから分けてあげるというのは、お恵みでしかありません。
 そんな気持ちでいれば、相手がかわいそうに思えないと分けてあげたい気持
 ちにはなれません。

 そこで弟に聞いてみると、こんな答えが返ってきました。
 「わかった。この次、僕がケーキをもらってくれば、半分をお姉ちゃんに分
 けてあげることができるからだね」

 それだって、お返しをくれそうもない人にはあげることはできません。
 これも少し違うようですね。

 ひろさんがお子さんたちに伝えたかったのは、ひとつのケーキを二人で分け
 てたべて、その方がおいしいと思えるこころを持って欲しいということだっ
 たのです。

 「あなたが一緒に食べてくださったので、おいしくいただくことができまし
 た」
 とお礼が言えるようなこころ、それさえあればきっとケーキを最高においし
 く食べることができるのです。

 それこそが「布施」のこころだとひろさんは言っています。

 
 物質的な面だけでものごとを見ていれば、ケーキを分け合えば、自分の食べ
 る分は半分になってしまいます。
 だから、満足感も半分になってしまうとつい思ってしまいますよね。

 でも、自分だけがケーキを独り占めにすれば、もっとおいしく食べることが
 できる のでしょうか。
 または、自分の分もすべて相手に食べさせてみれば、お互いが満足できるで
 しょうか。

 本当においしいケーキを食べることができるのは、二人にひとつしかないケ
 ーキでもそれを仲良く分けあって食べたときのようです。
 ふたりがおいしくて満足すれば、幸せも2倍になります。

 見事にひとつを半分にすれば、2倍になりましたね。


 「もっといい方法がある。ふたりが充分に満足できるだけのケーキがあれば
 いいだろう」
 そう考える人もいるかも知れませんが、仮にケーキが10個あって、それを
 5個ずつ食べなくてはならないとしたらどうでしょうか。

 これは義務になり、ケーキを食べても全然おいしくないことでしょう。
 物質的な豊かさがかならずしも幸福であるとは限らないようですね。

 本当の幸せとは、ものがあろうとなかろうと、どんな状況であっても、自分
 が自分の人生を楽しみ、それを人にも分かちあうことができることのようで
 すね。

 それがわかるこころがあれば、それこそが本当に豊かだということなのでは
 ないでしょうか。

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【癒しのことば】Vol.287 2001/8/27        
 総発行部数:12,229部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
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 「恩寵の風はいつでも吹いている。
  私たちがしなくてはならないのは、帆を張ることだけである」

          -- ラーマ・クリシュナ(インドの聖者)--

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 あるお百姓さんが、自分の畑に出てみると、全面にびっしりと雑草が生えだ
 していることに気づきました。

 状況だけを見ると絶望的です。
 こんなに雑草が生えてしまっては、養分を取られて作物が充分に育つことが
 できないでしょう。
 それに畑は広大なのです。

 ではお百姓さんは、作物の収穫はあきらめて雑草の生い茂るままにしておく
 でしょうか?

 そんなことはありませんよね。
 すぐに、自分の畑のために雑草を抜きはじめるはずです。

 経験を積んだお百姓さんなら、知っています。
 どんなに畑が広大であろうと、1本1本雑草を抜いていけば、いつかは畑が
 キレイになるということを。
 そして収穫の季節には、豊かに作物が実ることを。


 ちょっと振り返ってみてください。
 自分の人生で、何かをなしとげたときには、まずは「思い」という小さなタ
 ネを自分の畑に蒔いてみて、それがいつか実になることを信じていたからこ
 そ、豊かに実ったのではないでしょうか。
 どんな小さなことだって、そうに違いありません。

 もちろん、いつも順風満帆とは限りませんでした。
 ときには、大きな障害に出会ったり、もうダメだとあきらめかけたかも知れ
 ません。
 
 また、
 「本当に実ができるのだろうか・・・」
 と疑ってみたりしたこともあっでしょう。

 でも大きくなった自分の実のことを思いながら、毎日、水をやり、世話を続
 けていったからこそ、必ず大きな実を手に入れることができたのです。

 
 そうです。
 私たちが進む道に、どんな困難なことが待ちかまえていようと恐れることは
 ありません。
 
 あきらめたり、問題を先送りしたりせずに、ただ自分ができることにエネル
 ギーを注いでみれば、いつかは乗り越えていくことができるのです。
 いくら広大な畑でも、あせることはありませんし、本当に芽が出るかどうか
 などと心配することもないのです。

 豊かな収穫の季節を信じて、今できることを楽しんでいきましょう。


 私たちが、楽しんで前向きに努力しているときには、いつも追い風が吹いて
 くれているようですね。
 今日は、その心地よい風を感じてみましょうよ。

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【癒しのことば】Vol.286 2001/8/24        
 総発行部数:12,235部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
 けします。
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 「直面したからといって、すべてを変えられるわけではない。
  だが、直面しなければ何ひとつ変えられない」

      -- ジェイムズ・ボールドウィン(アメリカの作家)--

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 アメリカのニューメキシコ州のジェームス・ヤングという農園経営者は、自
 分の農園で取れるりんごが自慢でした。
 
 彼のりんご農園はとても寒い高地にあり、実がしまってとても風味がよかっ
 たのです。
 ですから彼はこんな広告を出して、好評を得ていました。
 「もし私のりんごがお気に召さなかったら、いつでもご連絡ください。お詫
 びにすぐに代金をお返しします」
 もちろん、実際に払い戻しの連絡するお客はほとんどいなかったということ
 です。

 その年も、ジェームスは収穫前からかなりの量の通信販売の注文を受けてい
 ました。多くの客は、彼のりんごにいつも満足していましたので、代金を先
 払いにしていたのでした。

 ところが収穫前になって、突然、大粒の雹が降ってきたのです。
 ジェームスのりんご農園も大きな被害を受け、やっと大きく実ったすべての
 りんごに傷がついてしまうことになりました。

 ジェームズは頭を抱えてしまいました。
 このままりんごを発送すれば、苦情が殺到するのは目に見えています。
 代金の払い戻しで、大損してしまうことになるでしょう。

 といって発送を中止すれば、その年の収入がゼロになるばかりか、せっかく
 毎年楽しみにりんごを買っもらっているお客が離れていってしまうかも知れ
 ません。

 結果的にジェームスは、りんごの発送をすることにしました。
 そして、いつも以上にお客を満足させたのです。

 なぜなら彼は、こんな一文をりんごに同封していたのです。
 「お送りさせていただいたりんごに、ちょっとした傷があることに注目して
 ください。実は、この傷はりんごを作るのに最適な高地で収穫された証拠な
 のです。高地特有の急激な気温の変化は、しばしば雹を降らせます。実はそ
 んなときはりんごの実がしまって、最高の味覚を生み出すのです」

 ジェームスは損をするどころか、かえって例年よりも多くの注文を受けるこ
 とになったのです。

 
 私たちがいちばん大きなストレスを感じるのは、どんなときでしょうか。
 それは変化だといわれています。
 いつもとは違う状況に置かれると、私たちはどうしていいのか迷い苦しんで
 しまいます。
 「いつもだったら、こうするのに・・・」
 ということは通用しません。

 そんなとき私たちは、自分の力でで考え、自分で判断することを要求され、
 それがストレスを生み出す原因になっているようです。
 いつもと違う状況は、私たちにとっては未知であり、できれば避けて通りた
 いもののようですね。

 では、私たちの人生においては、変化がない方が好ましいのでしょうか。
 きっとそうではないのでしょう。
 変化のない人生は退屈なものですし、本当は変化とは私たちが成長するため
 に必要だからこそ存在しているようですから。

 さきほどのジェームスの場合だって、変化があったからこそ彼は知恵を絞り
 さらに一歩進んだところへ行くことができたようです。

 変化というと私たちすぐに否定的に受け取る傾向があるようですが、ジェー
 ムスのりんごの場合は、
 「いつもはあまり降らない雹が降った」
 「その年は、温度が急激に下がり、りんごの実がしまっている」
 という単なる事実があるにすぎません。

 変化を避けようとすると、その事実からも私たちはネガティブなものを受け
 取ってしまいますが、それをチャンスだと捉えればいろいろな可能性が見え
 てきます。
 
 だとしたら変化というものはストレスを感じるどころか、本当は歓迎すべき
 ものなのではないでしょうか。
 そして重要なことは、変化は、私たちが成長することを必要としているとき
 にこそグッドタイミングにやってくるようです。

 さあ、今あなたはどんなストレスを抱えているのですか?
 それこそが、あなたがもっと大きくなるために、もっと自分の可能性を試す
 ことができるための、チャンスなのですよね。

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【癒しのことば】Vol.285 2001/8/23        
 総発行部数:12,239部

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 「ペパーミント・パティ『楽しく生きる秘訣ってなんだと思う?』
  チャーリー・ブラウン『オープンカーと湖を持つこと』
  ペパーミント・パティ『え?』
  チャーリー・ブラウン『天気がよければオープンカーを乗り回して楽しめ
             る・・・雨が降ってもこの雨がぼくの湖をいっぱ
             いにしてくれると思っていられるからね』  」

      -- チャールズ・M・シュルツ(アメリカの漫画家)--

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 いつか私の娘が通う幼稚園の園長先生が嘆いていました。

 「最近は発表会で劇をするときに、『桃太郎』ならみんながみんな桃太郎の
 役をやりたがって困ってしまいます。『桃太郎』は、猿の役の人もいたり、
 鬼の役の人もいてはじめて劇になるのです。桃太郎が5人も10人もいては
 お話になりませんよね・・・」

 聞くところによると、どちらかというとお母さん方が、自分の子どもを主役
 にしたいと熱心だとか。
 幼稚園の先生もけっこう大変なのですね。
 
 桃太郎の役は目立ちますし、カッコいいかも知れません。
 そんな役を演じることができれば、さぞかし満足することでしょう。

 では、おじいさんの役の人では満足することができないのでしょうか?
 犬の役を演じることになったとしたら、もう劇を楽しむことはできないので
 しょうか?

 そんなことはないですよね。
 猿なら猿の役、鬼なら鬼の役を充分に楽しめるはずですし、そこで精一杯演
 技することで満足感も味わうことができるはずです。

 それをわかっていながら、どうしても自分の子どもを桃太郎の役にしたいと
 幼稚園の先生に詰め寄ったり、主役から外れてしまうと落胆してしまうのは
 なぜでしょうか。
 
 さらに多くの人が、
 「そんなこと言っても、やっぱり劇をするなら主役の方が楽しいに決まって
 るだろう」
 と思っているのも確かなようです。

 そんな人は、ひょとしたら「こうだったら幸せになれるのに」症候群にかか
 ってしまっているのかも知れません。
 これは人生も同じことです。
 
 「こうなったらいいのに・・・」
 と思うことはもちろん健全なことです。
 その目標を目指して努力していくことができますよね。
 結果的に、それが手に入らなかったとしても、その努力によって私たちはひ
 とまわり大きく成長していくことができるのです。

 ところが「こうだったら幸せになれるのに」症候群にかかると、その目標が
 達成できないと、自分はとても不幸な人間だと思ってしまうのです。
 そして、なんて自分はダメなんだ、と自分を責めてしまいます。

 さらにこの症候群が進行して「こうでなければ幸せになれない」症候群にな
 ってしまうと、たとえその目標を手に入れたとしても今度は、
 「もし、それを失ったらどうしよう」
 と感じてしまい、自分の達成したことも楽しむことができなくなるのです。

 そしていつも何かと比較して、そうでない自分を疑ったり落ち込んでいたり
 してしまうのです。

 それでは、とても人生を楽しむことなどできはしませんよね。

 本当は、私たちの環境がどうであれ、どんなものを持っていようが持ってい
 まいが、どんなときだって楽しく幸せに生きくことができます。
 「そうであったらいいし、そうでなくてもいい」
 そんなふうに考えて、今の自分を何とも比べることなく受け入れてみれば、
 それだけで幸せを感じるようになります。

 晴れていようが雨が降っていようが、それはそれで楽しめます。
 誰とも違う自分こそが最高だし、何とも違うから生きていて楽しいのですよ
 ね。


 娘の幼稚園の桃太郎の劇を見ました。
 子どもたちは、桃太郎の役、犬の役、キジの役、鬼の役を思いっきり楽しん
 でいるようでした。
 誰が主役か敵役かなんか全然気にしていないみたいでしたよ。

 その楽しさをいつまでも大事にしてあげたいものですね。
 
 私の娘は、年少組でまだ出番がありませんでした。
 さて、来年はどんな役を楽しむことになるのかな?

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【癒しのことば】Vol.284 2001/8/22        
 総発行部数:12,248部

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 「どんな小さな事でも大きな喜びとすれば、
  大きな喜びとなって自分が幸せになる」

            -- 鈴木清一(ダスキン創業者)--

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 白と黒の碁石を、ばらまいてみます。
 「黒い碁石を集めてみよう」
 そう思って拾っていると、だんだんと目に付くのは黒い碁石だけになって、
 白い碁石は見えてはいるけれど気にとまらなくなってきます。
 
 あるいは白い碁石だけを集めようとすると、白ばかりが目に入りやすくなっ
 てきます。
 そのうちに黒い碁石の存在さえ気がつかなくなっているかも知れません。

 これと同じように私たちの人生においても、自分がいつも考えたり思ってい
 るものだけがよく見えてくるもののようです。
 
 「私の人生は、イヤなことばかりだ。いいことや楽しいことなんてひとつも
  ない」
 そう思っている人は、きっと無意識のうちにネガティブなものばかりを見よ
 うとしているようですね。

 そんなものばかりを集めようとしたら、生きていくことも楽しくなくなるの
 は当然です。
 
 また別の人は、自分はツイいないから不幸なのだと思っています。
 他の人のように、もっと楽しいことに出会ったり、いいひとたちに囲まれて
 いれば幸せなのに・・・
 そう考えているようですね。

 ところが、さっき見たように人生においても、私たちが意識を向けているも
 のが見えやすくなってくるのです。
 となると、自分が幸せかどうかを決めるのは、自分の人生観だということに
 なりますね。

 幸せとは、何かいいことがあったから感じるというものではなく、自分の心
 が生み出しているもののようです。
 私たちは、自分が見ようとするものを見、結局はそれを手に入れるようです
 から。

 だとしたら幸せになるためには、自分のまわりにある『よろこび』を、でき
 るだけたくさん集めてみればいいようですね。
 『よろこび』を感じる時間が増えれば増えるほど、私たちはより大きな幸せ
 を手に入れることができるのです。
 
 「だけど、私のまわりには『よろこび』なんて、ひとつもないよ・・・」
 もし、そう思っている人がいるとしたら、どうしてそれが見えてこないのか
 もうわかりますよね。

 本当は、私たちのまわりには『よろこび』で一杯なのですが、それをみつけ
 ることに慣れていないから見えないだけなのです。

 実は、他のことと同じように、『よろこび』をみつけることも練習すること
 で上手くなることができるのです。
 たとえば毎日最低3つ、自分が感じた『よろこび』を探してノートにつける
 ようにしてみてください。

 「駅のホームに着いたとたん、電車がやってきた。ラッキー」
 「自動販売機に、前の人の釣り銭が残っていた。ちょっと得した」
 「はじめてのお店でお昼ご飯をたべたら、とてもおいしかった」
 など、ほんのちょっとしたことでいいのですから、とにかく日に3つはみつ
 けることをノルマにしてみるのです。

 すると、はじめは何とかこじつけてでもしなければみつからなかった『よろ
 こび』が、そればかりを探そうとしてみると、だんだんとみつかりやすくな
 ってきます。

 毎日、「楽しいことはないかな? うれしいことはないかな?」と探してい
 るわけですから、気がつけばいつの間にか『よろこび』ばかりが見えてくる
 ようになっていることでしょう。
 
 そんな小さな『よろこび』に囲まれていることに気づけば、さらに大きな
 『よろこび』も感じることになります。
 それこそが私たちの『幸せのタネ』になるのですよね。

 心はあまり器用ではないようです。
 黒い石と白い石を同時に探すということは難しいのです。
 『よろこび』と『イヤなこと』どっちを見るようにしましょうか。

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【癒しのことば】Vol.286 2001/8/21        
 総発行部数:12,252部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
 けします。
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 「感謝・安心・幸せ。 人生を肯定的に生きる。
  心豊かな人間は、自分も他人も許し心に余裕がある」

            -- 山崎房一(教育家)--

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 朝、目覚めたときに、
 「あ~あ、今日も会社へ行かなければならないのか。イヤだなぁ・・・」
 などと思ってしまう人も多いのではないでしょうか。

 会社へ着いて同僚たちの顔を見れば気分も変わるのですが、なんだか通勤の
 間中「イヤだ、イヤだ」と感じて気分が重いということもあるようですね。

 では、会社とは本当にイヤなところなのでしょうか。
 もしも、その会社へ通う人全員が「イヤなところだ」と思っているのなら、
 そうかも知れません。

 でも、なかには楽しそうに会社へ通っている人もいますよね。
 また、普段は「イヤだ」と思っていたとしても、何かうれしいことが待って
 いたりボーナスをもらう日などは、朝起きたときから会社へ行くのが楽しみ
 に感じるかも知れません。

 でもだからといって、会社が楽しいところだとも言えないですよね。

 実は会社とはイヤなところでも、楽しいところでもないのです。
 実際のところは、イヤなところだとか、楽しいところだとか、そんなふうに
 見ている私たちの心が「イヤな会社とか「楽しい会社」を創っているようで
 す。

 どうやら私たちの世界の見方、感じ方こそが、私たちが生きているこの世界
 のあり方を創造していると言えるようですね。
 
 私たちが今の自分に満足していないとしたら、そんな世界を創造しているの
 は、誰でもなく自分自身ということになります。
 もし私たちが、ネガティブにものを考えたり見たりしているのなら、やはり
 ネガティブでつまらない世界を生きることになります。

 たとえば、何かをやろうというときに、はじめから
 「それは無理だ」
 という見方をしていれば、それをやり遂げるのは難しいいですね。

 ところが同じことをするのでも、
 「きっと出来る」
 と信じて取り組めば、やり遂げることができる可能性も高くなるでしょう。

 私たちは、自分の世界という劇の脚本家であり、演出家であり、主人公でも
 あるのです。

 そう考えてみると、もし充実している人生という劇を楽しみたいのなら、そ
 んなふうに脚本を変更し演出すればいいようです。
 悲しいことがあっても、無理にでも笑顔を作ってみれば本当に楽しい気持ち
 も生まれてくるものですね。

 まずは、ちょっとしたセリフを変えてみることからはじめてみてはいかがで
 しょうか。

 「できない」の代わりに、「きっとできる」
 「~しなければならない」の代わりに、「~してもいい」
 「つまらない」の代わりに、「面白い」

 さあ、明日「面白い」会社へ「行ってもいい」のです。
 そして、もっと人生を楽しむことが「できる」し、もっともっと自分を好き
 になることが「できる」のですよ。

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【癒しのことば】Vol.282 2001/8/20        
 総発行部数:12,252部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
 けします。
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 「あせることは何の役にも立たない。
  後悔はなおさら役に立たない。
  前者は過ちを増し、後者は新しい後悔をつくる」

            -- ゲーテ --

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 なかなか思うようにいかないのが人生です。

 恋人ができたと思っても、ふられてしまうこともあります。
 成績が上がったとよろこんでいても、また下がってしまいます。
 やっと就職できても、リストラされるかも知れません。
 健康でいても、ケガをしたり病気にかかったりします。

 でもこんなふうにも考えられますね。

 ふられたとしても、もっとすばらしい恋人と出会うことができます。
 成績が下がっても、がんばればまた上がっていきます。
 リストラされても、就職活動を通していろいろな世界を知ることになるかも
 知れません。
 ケガや病気は、いつかは治りますし、その経験で健康のありがたみが身にし
 みます。

 このように「いいこと」と「悪いこと」は必ずペアになってやってくるよう
 です。
 また、「悪いこと」と思っても、実際はそのことと出会ったために大きな気
 づきがあったり、結果的にはその方がよかったということも多いようです。

 だとしたら、何が「いいこと」で何が「悪いこと」なのかは、一概には決め
 られないものかも知れませんね。

 というよりも、そんな山と谷とを繰り返して進みながら、いろいろな経験を
 していくことこそが私たちの成長なのかも知れません。
 
 私たちがどこにいても、今の自分の環境や毎日出会う出来事を楽しむことが
 できます。

 たとえば、今が山道を上っているところで、とてもしんどくても山頂からの
 眺めを楽しみにがんばって進んでいくことができます。
 決してあせる必要はないのです。
 ただ、今目の前に広がるのそのすばらしい景色を楽しんでいけばいいのです。

 また、下り坂にさしかかって、下を見れば暗く深い谷底しか見えなくても心
 配したり、この道を選んだことを後悔する必要はありません。
 いつかはまた上っていくことができますし、谷底でしか味わえない貴重な経
 験もあるのですから。

 うまくいかないことがあるから、うまく行くように考えたり努力したりしま
 す。
 失敗したり否定されるからこそ、今まで気づかなかったことを発見すること
 もできるのです。

 「いいこと」も「悪いこと」もすべてのことは、それらの経験はすべて私た
 ちが大きくなっていくことにとても役に立つ経験となるのです。
 
 たとえ落ち込んでも絶望したとしても、私たちがやめない限りは、どこまで
 も前に進んでいくことができるのです。
 
 もちろん、その先にあるすばらしい目的地にたどり着くために私たちは生ま
 れてきたのでしょう。
 でも、その過程の方がもっと大事だということも、往々にしてあるようです
 よね。

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【癒しのことば】Vol.281 2001/8/8        
 総発行部数:12,130部

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 けします。
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 「人生で我々が心から受け入れるものはすべて、変化を遂げる 」

           -- マンスフィールド(イギリスの作家)--

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 もしも、毎日、出会う人すべてが自分の敵で、いつもこちらの弱みを見つけ
 だしては攻撃してこようと狙っているとしたらどうでしょうか。

 これは大変です。
 ちょっとしたスキもないように、いつも私たちは緊張していなければなりま
 せん。
 失敗や弱みを見せないように、常にがんばってどんなことに対しても、力を
 抜くことができないのです。
 
 考えるだけでも疲れてしまって、身体中がコリコリに凝ってしまいそうです
 ね。

 まさか、そんなことがあるはずはないと思うでしょうが、実際にはそれに近
 い世界を生きている人もいるようです。

 「私は、人づき合いが苦手だ」
 「人と話をすると疲れてしまう」

 ひょっとしたら、そんな人は、周りの人がいつも自分のマイナス面を探して
 いると身構えてしまっているのかも知れません。

 自分を守るため、どんな弱点も見せるまいと、いつも重い鎧を身にまとって
 いるようなものです。
 これでは、人のなかにいると疲れてしまうのは当然ですね。

 でもなぜ、そんなことをしてしまうのでしょうか。

 それは、やっぱりこの世界には、いつも自分を見て、自分の弱点を探して攻
 撃してやろうと思っている敵がいるからなのです。
 そして、その敵を何とかしない限りは、リラックスしたり、気楽に生きてい
 くことは難しいようです。


 その敵とは、外側にいるのではなく、自分自身のことなのです。
 
 考えてもみてください。
 世の中の人は、他人のことなどにあまり関心がないのです。
 いちいちすべての人の言動に注意をしている人など、よっぽど人のあら探し
 が好きな人でもない限り、ほとんどいないでしょう。

 逆に、自分がそんなにみんなの注目を集めているとしたら、すごい魅力があ
 るからこそでしょう。
 そんな自分を誇りに思ってもいいのではないでしょうか。

 ところが、そんな人に限って、自分に自信がなく、
 「私は何の取り柄もない、取るに足りない人間だ」
 などと思っていることが多いようです。

 でも、「取るに足りない」と思っているのは、まわりの人ではなくて自分な
 のではないでしょうか。
 弱みを見せてはいけないと思い込んでいるのも誰でもない自分です。

 自分を楽にさせてあげていないのが自分なのですね。


 私たちがいちばん必要なのは、人とのつき合い方ではなくて、自分とのつき
 合い方のようですね。
 自分自身を思いやり、自分自身と良い関係を築くことができれば、きっと他
 の人との関係もうまくいくでしょう。

 自分が自分を受け入れれば、この世界の人も自分をを受け入れます。
 自分が楽になれば、他の人との関係も楽になります。
 
 あなたが幸せになれば、この世界も幸せになるのです。

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【癒しのことば】Vol.280 2001/8/7        
 総発行部数:12,135部

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 けします。
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 「人生はどこまでも生かされる人生であっちゃいけない。
  生きる人生でなきゃいけない」

            -- 中村 天風 --

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 ある動物学者が働きアリに関して面白い研究をしています。

 アリは、巣を出たり入ったりして、いつも忙しそうに働いているように見え
 ます。
 ところが、よく観察してみると本当にエサを探したりして仕事をしているの
 は全体の20%くらいにしか過ぎないということがわかってきました。

 あとの80%ほどのアリは、ただウロウロと意味もなく歩き回っているだけ
 だというのです。

 そこで、本当に働いているアリばかりを集めてみることにしました。
 さぞかし勤勉な集団になるだろうと予想していたのですが、実際には前と同
 じように、80%くらいのアリが怠けだしたのです。

 さらに80%の怠けもののアリばかりも集めてみました。
 すると、やっぱりそのうちの20%のアリが一生懸命に働きだしたというこ
 とです。

 つまり、この研究は、そのときの環境によって意味合いが違うだけで、どん
 なアリだってそこにいることが必要なんだということを教えてくれているの
 ではないでしょうか。
 
 一見意味がないように思える80%のアリがいるからこそ、残りの20%の
 アリがいるのですよね。
 
 人間に置き換えると、ある環境やある時期、またある目的に対して、という
 ものさしで計ってみれば、どうしようもないと思える人でも、存在している
 以上、本当は何らかの意味や目的を持っているはずだと言えるようですね。


 ある人は、
 「自分は、何の才能もないし、生きていても意味はない」
 と言います。

 またある人は、
 「いつかは誰でも死ぬんだ。どうせ焼かれて灰になってしまうのなら、生き
  ていることにどんな意味があるんだ」
 そう悩みます。

 では、自分に何か特殊な才能がある人でないと、存在する意味はないのでし
 ょうか。
 また、私たちの人生が永遠に続くとしたら、生きている意味を感じられると
 でもいうのでしょうか。

 さらに、
 「私は、輪廻転生ということを信じているから、いくら今生が虚しくても生
  まれ変わればもっと意味のある人生になるから生きることを恐れない」
 という人もいるようです。

 でも、ゼロにいくら大きな数を掛けても、答えはゼロにしかなりません。

 何かがあれば・・・
 こんな時代なら・・・
 生まれ変わったら・・・

 そうすれば自分の人生を意味のあるものになると思っていたとしても、今現
 在の自分を肯定することができなければ、結局は同じことの繰り返しになっ
 てしまうでしょう。

 そうではなく、私たちひとりひとりが、かけがえのない存在なのです。
 それを受け入れることが、すべてのはじまりと言えるのではないでしょうか。

 考えてみてください。
 なぜ、果てしない時間とこの宇宙のなかで、「今」、「この時代」、「この
 時」、「この場所」、「この関係」、「この自分」でいるのでしょうか。

 
 ある計算によると、猿が手当たり次第にタイプライターを叩いていった結果、
 シェイクスピアの劇を偶然完成させるには、10億の2乗という時間が必要
 だということです。

 私たちが私たちであった可能性は、それよりももっと少ない確率のようです。
 さらに、そんな奇跡のような人が、自分のまわりにいて自分を必要としてく
 れているのです。

 こんなに大きな存在価値はないですよね。
 そんな自分を、もっと思いっきり生きて、もっと楽しんでみましょうよ。

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【癒しのことば】Vol.279 2001/8/6        
 総発行部数:12,146部

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 「われわれの努めは成功ではない
  失敗にも負けずに進むことである」

           -- スチーブンソン(イギリスの小説家)--

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 私たちが幸せを感じるのは、外側での出来事によってではなく、自分の心が
 幸せだと感じているかどうかによって決まるようです。

 もちろん何かをやってみて結果的にうまくいったとしたら、誰でも気分がよ
 く幸せを感じることができます。
 ところが、そうでないときにはどうでしょうか。
 
 何かを手に入れたり、ある状態になることが幸せの条件だと思っていると、
 いくらがんばってもそれを得ることができないと幸せにはなれません。
 それに、がんばって手に入れたものは、がんばって掴んでいないと、いつ失
 うかわからないのです。
 
 本当の幸せは、何かいいことがあったからとか、何かを手に入れたから感じ
 るのものではなく、自分の心が生み出すものなのではないでしょうか。
 ましてや自分以外の何かから与えられるものでもないのですよね。

 生きていく上では、失敗はつきものです。
 常に順調で、なんの障害もつまづきもなく、平穏に一生を終わる人など、き
 っとどこにもいないでしょう。
 ほとんどの人は、ひとつの成功の前に何回もの失敗を体験しているのではな
 いでしょうか。

 だとしたら、その失敗の体験をどう捉えるかが本当の幸せを感じることがで
 きるかどうかのカギなのかも知れません。


 たとえば、ある人が就職活動をしていたとして、最終の面接までいきました
 が結局は不採用になったとします。

 このとき、
 「あれだけ全力を尽くしたのに不採用とは・・・
  やはりもっと能力のある人が採用になったんだろうな。もっと自分に力を
  つけなくては」
 と考えることもできます。

 また、
 「あんなにがんばったのに・・・
  自分はツイなかったんだ。面接官があんな質問をしたもんな。やっぱり運
  のいいヤツが合格するもんだね」
 と思うこともできるのです。

 どちらも同じ結果に対する反応ですが、違っているのはその結果に対して、
 自分が責任を取ろうとしているかどうかということです。

 もちろん面接の合否には、面接官の個人的な嗜好やその日の体調など、自分
 ではどうしようもないような要素があります。
 だからといって、
 「なるようにしかならないさ」
 とすべてを外側に任せてしまうと、自分が幸せになれるかどうかに対しての
 責任も放棄することになってしまいます。

 後者のような人は、きっと自分の能力を高めるよりは、どうすれば面接官に
 気に入られるか、どの会社が入りやすいかというところへ関心がいってしま
 うでしょう。
 それで、うまく採用されたとしても、それが本当の幸せにつながるのでしょ
 うか。

 ところが、前者のような考え方をする人は、自分ではどうしようもないこと
 をどうにかしようとするよりも、人生での自分の責任を取ろうというところ
 に意識を向けるようです。

 自分ができることを、精一杯やるだけです。
 結果はともかく、自分がその会社にふさわしい実力を身につけようというこ
 とに努力しようとするのです。

 すると、採用されればもちろんラッキーですし、もし不採用だとしても面接
 官に見る目がなかったか、自分の力が及ばなかったかということを冷静に受
 け止めることができます。

 遅かれ早かれ、その人は自分にふさわしい会社を見つけるでしょうし、採用
 不採用という結果に一喜一憂する必要もありません。

 内側はいつも前向きですね。
 それこそが本当の幸せだということではないのでしょうか。

 そして内側の幸せは、必ず外側の現実に正直に反映されていくものなのです
 よね。

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【癒しのことば】Vol.278 2001/8/3        
 総発行部数:12,142部

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 「天国に行くと、
  『どうして、モーゼのようになれなかったのかね?』
  とは聞かれずに、
  『どうして自分自身になれなかったのかね?』
  と、言われることだろう」

            -- ラビ・ズーシャ(ユダヤ教指導者)--

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 「僕は、女の人に話しかけることが、どうしてもできないのです。
  イヤがられるような気がしますし、緊張してしまって何を話していいかも
  わからないのです・・・」

 そんな悩みを抱えている若者から相談を受けたある心理学者は、
 「わかりました。では、イヤがられても何でもいいから、1日に5回は女性
  に話しかけるようにしてみてください」
 とアドバイスをしたそうです。

 それを実行してみた若者は、はじめはやはり緊張してしまいましたが、何度
 も声をかけているうちに、どんな声のかけ方をすれば、相手にイヤがられな
 いかということがわかるようになったといいます。

 思ったほど女性はイヤがるものでもないし、カッコつけたり飾ったりするよ
 りも、素直に自分を出した方が好感を持たれますし、自分も気持ちが楽だと
 いうことに気づいてからは、とても気楽に女性と話すことができるようにな
 ったそうです。


 人から嫌われたり拒否されることが怖くて、いつもまわりの人の気持ちばか
 りが気になってしまう。
 相手をよろこばせなければならないと思って、ついつい言いたくもないこと
 を言ったり、したくもないことをしてしまう。
 
 そんな人に限って、自分自身でいては人から嫌われてしまうと思い込んでい
 るようです。
 自分の言いたいことを言ったり、自分のしたいことをやることは誰にも受け
 入れられないような気がしているみたいです。
 
 そんなことを一度もやってみたこともないのに、頑なに自分らしくあること
 はいけないことだと思っているのです。

 でも、そんな関係は結局、心の底から楽しいとは感じられないし、どこかで
 無理をしていることになるので、とても疲れてしまうのではないでしょうか。

 「人から嫌われてはならない」
 という思いは、もともとは自分が幸せになりたいからこそ生まれてきたので
 すよね。

 確かに人から嫌われたり、拒否されることは、もちろんあまり気持ちのいい
 ことではありません。
 といって、それを避けるために、自分を押し殺し無理して相手に合わせたり、
 したくもないことをするのは、もっと自分を不幸にしてしまいます。

 考えてみてください。
 本当に私たちが楽で幸せに生きることができるのは、自分を押し殺してまわ
 りの人たちから嫌われないように生きることなのでしょうか。
 それとも、ある程度は拒否されても仕方がないけれど、自分自身でいること
 なのでしょうか。

 きっと自分自身で楽に生きていくことができれば、それでも受け入れてくれ
 る人もいるはずです。
 そんな関係こそが、本当のつき合いだという気がします。
 そして、それこそが充実した人生や幸せにつながっていくのではないでしょ
 うか。

 ずっと他の人のために生きてきた人は、
 「自分は自分のために生きてもいいんだ」
 ということがなかなか実感として考えられないようです。

 なぜなら、そんな人は、自分の人生のいちばん大きな目標を忘れてしまって
 いるようですから。

 その目標とは、
 「私は幸せになるんだ」
 ということなのです。

 忘れてはいませんか。
 私たちの人生は、誰かのためではなくて、自分のためにあるのです。

 あなたは幸せになってもいいのですよ。

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【癒しのことば】Vol.277 2001/8/2        
 総発行部数:12,139部

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 「完璧主義は、最高の自己批判である」

    -- アン・ウィルソン・シェイフ(アメリカの精神科医)--

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 私たちが、何かをしようとするときには、
 「このくらいは、できるといいな」
 「何とかここまでは、がんばりたい」
 という達成基準を持っていた方が、目指すところが明確になってきます。

 あとどのくらいがんばればいいのかわかれば、自信を持って努力することが
 できますよね。

 もし結果が、自分の目指していた基準に及ばなかったとしても、柔軟に考え
 ることができれば、どこが問題だったのか、何が足りなかったのか振り返り、
 今度はうまくやろうと建設的に受け止めることができます。
 これはとても健全なことですよね。

 ところが、その達成基準をあまりにも重要視するあまり、
 「絶対にそれを達成しなければならない!」
 と強く思い込んでいたとしたらどうでしょうか。

 いくらがんばっても、結果が思わしくなければ落ち込んでしまうことになり
 かねません。
 さらに自分に自信をなくして絶望的になってしまうかも知れません。
 これでは、次にどうして行こうと前向きに考えることは難しいでしょうね。


 これを学生時代の試験にたとえてみると、
 「英語は割と得意だから、80点取れるようにがんばろう。でも、数学は苦
 手だし、60点くらいを目指そうか」
 と柔軟に考えることは健全なようです。

 結果がうまくいけば、
 「やったぜ!」
 とよろこぶことができますし、目標を達成できなければ、問題点を分析して
 その状況を変えていくこともできるのです。

 返却された試験の点数がどうあれ、少なくとも前向きには進んでいくことが
 できますよね。

 でも、
 「どんな科目でも、絶対に80点以上は取らなくてはならない」
 と考えることは、心に大きなプレッシャーをかけてしまうことになります。

 もちろん自分を鼓舞するために、そうハッパをかけるだけならいいでしょう。
 ところが、考え方が柔軟でないと、結果が思わしくないときには、
 「やっぱり自分はダメなんだ・・・」
 とがっかりして失望してしまうことになります。

 いくら努力しても、どうしようもないと思えてくるかも知れません。

 さらに、このような柔軟性を欠いた考え方をしていては、たとえいい点数を
 取ることができたとしても素直によろこぶこともできないようです。

 たとえ今回目標を達成したとしても、次もうまくいくとは限らないのです。
 「もし、今度の試験で点数が下がってしまったらどうしよう・・・」
 そう思えてきて、心が安まるヒマもないかも知れません。

 つまりどんな点数でも、前向きに進んでいくことは難しいようですね。

 さすがに、ここまで極端な人は少ないと思いますが、どちらにせよ、
 「絶対~ねばならない」
 という考え方は、自分を苦しめるだけなのではないでしょうか。

 全く同じ点数を取ったとしても、考え方によって受け止め方が全然違ってく
 るようですね。


 どんなに多くのものを持っていても、何かを手に入れなくてはならないと思
 い込んでいると、それを得ることができないと絶望を感じます。
 さらに、たとえ手に入れることができたとしても、いつ失うかと気が気では
 なくなるでしょう。

 それよりも、まず今の自分を認めるというところからはじめてみましょうよ。
 そうすれば、どんな問題に出会っても、どんな点数を取ることになったとし
 ても、この世界のすべてのものは、私たちの幸せのタネですよね。

======================================== http://www.unicorn.ac/ ======
【癒しのことば】Vol.276 2001/8/1        
 総発行部数:12,141部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
 けします。
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 「未来に向き合うにはふたつの方法がある。
  ひとつは心配、もうひとつは期待だ」

          -- ジム・ローン(アメリカの講演家)--

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 生涯を通じて人々に夢を与え、そして自分の夢を次々と実現させていった、
 ウォルト・ディズニーですが、その夢の集大成といえるフロリダ州のディズ
 ニー・ワールドが完成したときには、もうこの世の人ではありませんでした。

 「ウォルトが生きていたら、このすばらしい開園を目にすることができたの
 に、残念なことですね」

 そんなインタビューを受けた、ウォルトの兄、ロイ・ディズニーは、こんな
 ふうに答えたそうです。
 「いいえ、この景色は、ウォルトがいちばんはじめに見ていたのですよ。
 だからこそ、私たちが今、見ることができるのです」


 私たちは、元気なときには少々の困難に出会っても、
 「大丈夫、今までがんばってきたんだ。今度もきっと何とかなるよ」
 と軽く受け止めることができます。

 そして、うまくいかないことがあっても挫けずに、成功するまでがんばるこ
 とができるのです。

 ところが、気持ちが落ち込んでいるときには、過去の失敗やうまくいかなか
 ったことを次々と思い出してしまうようです。
 「あのときもダメだったんだ、いくらがんばってもできっこないさ・・・」
 そんなふうに思えてきて、ちょっとした失敗にもショックを受けて、先へ進
 んでいく気も起こらないかも知れません。

 でも、考えてみれば、誰だって過去にはうまくいった経験もあれば、失敗し
 たこともあったはずです。
 はじめから自転車に乗れた人はいないでしょうし、生まれてはじめて水に入
 ったのにスイスイ泳げた人もきっといないでしょう。

 私たちが、歩けるのも、字を読んだり書いたりできるのも、多くの失敗と成
 功を繰り返しながら身につけていったのです。
 もっと大きなことだって、いくつも成し遂げているはずです。

 でも、落ち込んでいるときには、成功した経験や達成したことなどをすべて
 忘れて、失敗したり落胆した記憶ばかりを見てしまうのです。
 これは、私たちが出会う出来事が問題なのではなくて、その捉え方の違いだ
 けのようですね。
 
 そして、この世界の法則として、私たちが見ているものはクローズアップさ
 れて、やがては実現するというものがありますね。
 失敗ばかりを見ていたとしたら、どんな現実を引き寄せることになるのでし
 ょうか。


 どうせ実現させるなら、もっとすばらしい夢の方がいいのではないでしょう
 か。

 落ち込んでいるときにこそ、意識して、過去のうまくいった体験、成功した
 経験を思い出してみてください。

 どんな小さなことでも構いません。
 ひとつ見つかれば、
 「そういえば、こんなこともあったな」
 と、次々と記憶に蘇ってくるものです。

 そして、そんなふうに気持ちが前向きになってきたら、自分の夢をイメージ
 してみてください。
 自分が、絶対に達成したいことや実現したいワクワクする目標です。

 さっき思い出したように、私たちは無数の成功を積み重ねてきたのです。
 つまづいたこともあったでしょうが、それは私たちを成功へ導く羅針盤だっ
 たのですよね。

 そんなふうに思えてきたでしょう。

 そうしたら、自分の夢をもっともっとよく見てください。
 それを手に入れた自分の姿を思い描くのです。

 ・・・あなたが今見ているものは、必ず実現するのですから。