バックナンバー: 2001年5月アーカイブ

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【癒しのことば】Vol.235 2001/5/31        
   総発行部数:8518部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
 けします。
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 「この世でいちばん大事なことは、自分が『どこ』にいるかということで
  はなく、『どの方角に』向かっているか、ということである」

           -- オリヴァー・ウェンデル・ホームズ --

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 ある小さな会社の経営者が、過労で倒れました。
 傾きかけた会社の経営を立て直そうと、寝る間もなく走り回っていて、かな
 りの心労を抱えていたようです。

 幸い命は助かったのですが、身体の右半身が麻痺するという後遺症が残るこ
 とになりました。
 何とかその障害を克服しようと、担当医と懸命にリハビリに務めましたが、
 なかなか思うように身体が動いてはくれません。

 ついつい弱気になって、医者にグチばかりをこぼしてしまいます。
 「早く歩くこともできない」
 「字を書くこともできない」
 「箸を持つこともできない」

 それをしばらく聞いた医者は、とうとうこんなことを言いました。
 「できないことはもういいから、できることを考えてみてください」

 そのひとことで経営者は、気づいたそうです。
 ゆっくりとでも歩くことはできるし、電話で話すこともできる。
 右手はうまく動かなくても、左手がある。

 ひとたび、できることに目を向ければ、いくらでも可能なことをみつけだす
 ことができるようになります。
 経営者は、ついに障害を乗り越え、以前ほどではないにせよ、自分が満足を
 感じるほどには仕事ができるまでによくなったのです。
 そして、会社の状態も徐々に上向いてきたということです。


 私たちの人生にとって、「できないこと」と「できること」では、どちらが
 大切なのでしょうか。
 頭では「できること」が大事だとわかっていても、ついつい「できないこと」
 を大切に持ち続けていることが多いようです。

 私たちは、何かしたいことがあっても、
 「失敗したらどうしよう・・・」
 「自分にできるだろうか」
 などと考えて、そこに向かって進むことをためらってしまいます。

 そうすると、過去の「できなかった」こと、失敗したことが思い出されて
 きます。
 さらに「できない」ための理由も、いくらでもみつかるのです。
 「時間がないから・・・」
 「お金がないから・・・」
 「誰も理解してくれないから・・・」

 そして過去にしばられ、その「できない」という視点ですべてを見てしまう
 ことになってしまいます。

 でも、私たちは「できる」ということを大切にするという選択をすることも
 できます。
 そうすれば、「できる」という視点で世界を眺め、過去にとらわれず、いろ
 いろな可能性を試しながら、自分の望むところへ進んでいくことができるの
 ではないでしょうか。


 有名なミケランジェロのダビデ像は、大きな傷がある大理石からつくられた
 そうです。

 ミケランジェロ以前にも、多くの彫刻家がこの大理石に魅力を感じていまし
 たが、大きな深い割れ目があることに気づくと、誰もが、
 「とても彫ることはできない」
 とあきらめてしまったということです。

 ミケランジェロのみが、この大理石を「できる」という目で見ることをし、
 ついにあのすばらしいダビデ像を、掘り出すことに成功したのです。

 
 できれば私たちも、この世界を「できる」という視点で眺めてみましょう。
 ミケランジェロのように、自分の人生という大理石のなかから、「できない
 こと」という、いらないものを取り除いて、自分の望むものを掘り出してい
 くのです。

 さあ、どんなすばらしいものができあがるのか楽しみですね。

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【癒しのことば】Vol.234 2001/5/30        
   総発行部数:6445部
  
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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
 けします。
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 「自分自身を愛することは、
  生涯にわたるロマンスの始まりである」

     -- オスカー・ワイルド(イギリスの作家)--

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 他人からネガティブなことばや態度を投げかけられたときに、私たちはその
 自分のネガティブな部分に焦点を合わせて、自分を否定したり、落ち込んで
 しまうことが多いですね。

 でもそんなときに、ネガティブな部分は決して自分の悪いところではなく自
 分の問題点や成長のための課題だと思うこともできます。
 そうすると、他人からのフィードバックは、その存在に気づかせてくれるチ
 ャンスと捉えることができ、それをなくしていくにはどうすればいのかと考
 ていけるのではないでしょうか。

 
 自分自身をあるがままに受け入れることができれば、私たちはまわりの人た
 ちに影響されることなく、ただ自分が望むところへむかって成長していくこ
 とができるのです。

 これは何も他人の意見など聞く耳を持たなくなるとか、自分中心にものごと
 を考えるとかいうことではありません。
 
 本当に自分を愛情を持って生きている人は、そんなところにいる必要はない
 のです。
 他の人の意見を聞かなければ、いろいろな考えを学ぶことはできませんし、
 他人が自分をどう思っているかを知ることは、鏡に写った自分の姿を見るよ
 うなものだということを知っているのです。

 ところが多くの人たちは、鏡に写る自分のそのままの姿を見るよりは、どう
 すれば相手が期待しているような姿に写ることができるかということに心を
 砕いているようです。

 そんな人たちは、他人からどう見られているだろうかということが気になり、
 他人からどう思われているかということを基準に人生を送ってしまうのです。

 だから、その他人という鏡からネガティブな部分を指摘されれば、落ち込み
 ますし、もっと相手の期待するような姿に写るようにしなくてはいけないと
 思うのです。

 でも、本当に自分の人生に責任をとれるのは自分しかいないのです。
 いくら他人に期待したり、望んだりしていても、幸福や満足は自分のなかに
 しかみつからないものです。
 そして、私たちが望むものは、すべて私たちのなかにあるのです。


 自分が演じている人生という劇のシナリオを、誰か他人が書いて与えてくれ
 るものと思っていれば、私たちはいつまでも同じ劇の同じ役を演じ続けるこ
 とになるでしょう。

 そのシナリオは、本当は自分が書いているのだということに気づけば、自分
 の思うように変えていくこともできます。

 
 自分を愛することは難しいと思っている人は多いようです。

 でも考えてみれば、ただ鏡に写った自分をそのまま眺めてみて、顔になにか
 がついていれば、それを取り、自分の思うように髪を整え、自分が気に入る
 服を選んで着る。
 ただそんなことなのではないでしょうか。

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【癒しのことば】Vol.233 2001/5/29        
   総発行部数:6439部
  
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 「寝床につく時に、翌朝起きることを楽しみにしている人間は幸福である」

           -- ヒルティ(スイスの哲学者)--

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 白い紙に落ちたインクのしみは、ほんの小さなものでも気にすれば気にする
 ほど私たちのなかで、その存在が大きくなっていきます。

 そしてついには、その紙全部がインクで汚れてしまっているように感じてし
 まうこともあるかも知れません。

 それと同じように私たちは、ときにちょっとしたことにも不安を感じオドオ
 ドしてしまうことがあります。
 そうなると、その「不安」や「恐れ」のことばかりが気になり、気分が重く
 なってくるのではないでしょうか。

 このようなネガティブな心の状態は、私たちの身体の免疫機能にもよくない
 影響を与え、さまざまな病気を引き起こす原因になっているという説もある
 ようです。

 「病気」とは「気」を「病む」と書きますが、何かにとらわれていると、
 「気」つまりエネルギーの流れが滞ってしまうのです。


 でもほんの少しのしみがあったとしても、気にしなければ白い紙は完全な白
 い紙ですし、普通に使うには何の差し支えもないでしょう。
 
 ひょっとしたら、私たちが感じる「恐れ」も、この小さなしみと同じような
 ものなのではないでしょうか。


 アメリカのある大学で、「恐れ」についての研究が行われたことがあります。
 
 その結果、私たちが感じる「恐れ」のうち、40%は絶対に起きるはずがな
 いことに対してだったということです。

 また、30%はすでに過ぎ去ったことですし、12%は心配する必要のない
 ことでした。
 また10%は、取るに足らない些細なことに過ぎなかったということです。

 つまり「恐れ」ていたことが本当に実現してしまったのは、8%しかなかっ
 たのです。

 それだってきっと、ほとんどのものが、恐れずに普通に対処すれば乗り越え
 られるものなのではないでしょうか。

 そして、その残りの数%は怖がっていたからといって、避けられるものでは
 ないのです。

 だとしたら、その数%のために、心身を蝕まれるというは、とてもバカバカ
 しいことだとは思いませんか。


 「病気」の反対は「元気」ですが、『元』とは「はじめ」や「もと」という
 意味を指します。
 つまり、どんなことにもとらわれることなく、自然の流れにまかせて、ある
 がままに生きていけば、「気」も自由に流れて、心身共に健康になっていく
 ということなのではないでしょうか。

 英語でも「病気」のことを"disease"と綴ります。
 これは"ease"が"dis"な状態のことを指すようです。
 "ease"は「気楽」ということですから、「気楽」に生きていないと「病気」
 になるということを表しているのではないでしょうか。

 
 どんな「恐れ」や「不安」が襲ってても、気にせず、こだわらず、「気楽」
 にいきましょう。
 それが「健康で」で「幸福」に生きる秘訣のようです。

 どうせ「恐れ」や「不安」は、ほんの小さな「インクのしみ」にしか過ぎな
 いのですから。

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【癒しのことば】Vol.232 2001/5/28        
   総発行部数:6426部
  
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 「頭を垂れてはなりません。
  頭はいつも高く、そして世界を真っすぐに見るのです」

               -- ヘレン・ケラー --

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 苦しみや痛みは、できれば味わいたくはないものです。

 誰しも意識のうえでは、苦痛を避けようと気をつかっているように見えます。
 でもなかには、無意識のうちに自分に対して、肉体的あるいは精神的に苦痛
 をもたらすようなことをやり続ける人たちもいるようです。

 たとえば過食、アルコールや薬物中毒、または働きすぎや罪悪感や劣等感を
 持つ・・・
 頭ではそれが自分を痛めつけるものということがわかっていても、どうして
 もやめられないことがあるという人も多いのではないでしょうか。

 なぜ私たちが、このようなことをするかというと、それによって何か得るも
 のがあるからです。


 たとえば、私たちが小さな子どもだった頃のことを振り返ってみてください。
 私たちがケガや病気をしたときには、いつにも増してまわりの人は愛情を注
 いでくれたのではないでしょうか。
 そんなとき親やまわりの人たちは、いつもより優しく私たちを受け入れてく
 れ、気遣ったり、心配してくれたのです。

 ひょっとしたら、そこから私たちは、
 「自分が苦しんでいれば、愛してもらえるんだ」
 ということを学んだのかも知れません。

 また、失敗してしょげているときに、まわりから優しく慰めてもらった子ど
 もは、
 「悩んでいたり、落ち込んでいれば、誰かが優しくしてくれる」
 ということを学ぶかも知れません。

 あるいは何か悪いことをしたときに、「叱られる」という形でまわりの人に
 かまってもらうことに成功した子どもが、自分に注意をひこうとするときに
 は、どんな行動を取ろうとするのでしょうか。

 さらに痛みを持っていれば、何かにチャレンジしなくていい言い訳になると
 いうこともあるでしょう。

 もちろんこれはすべて自分ではもはや気づかない領域、つまり無意識のレベ
 ルでの選択なのです。


 本当は、私たちが求めているものは「痛み」や「苦悩」ではなくて、「愛」
 だったのではないでしょうか。

 そして、それは実は誰か他の人から与えられるものではないのです。

 自分が自分を気遣い、耳を傾け、大事にしてあげてください。
 たっぷりと自分に愛情をあげることができれば、他人から何も期待しなくて
 も満ち足りていることができるのです。
 
 そうすれば、「苦しみ」や「痛み」を持つ必要もなくなってきますよね。
 そして、さらに私たちは大きく成長していくことになります。

 「苦しみ」や「痛み」は、そのためにそこに存在していて、いつも私たち
 が、気づくのを待っていてくれているのかも知れませんね。

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【癒しのことば】Vol.231 2001/5/25        
   総発行部数:6385部
  
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 「抱えている問題についてどうすることもできないような時は、お風呂につ
  かっておしゃれをし、キャンディでも買って映画を観にいこう」

  -- デヴィッド・シーベリー(アメリカの心理学者)--

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 「心配」の本来の意味を辞書で調べてみると、
 「心を配って世話をすること、配慮。こころづかい」
 ということのようです。
 
 でも同時に、
 「心にかけて思い煩うこと。不安に思うこと」
 とも書いてあります。
 そして、現代はこちらの意味の方が一般的なようですね。

 何か問題が起こったときに、それを何とか解決しようと心を配ることは大切
 なことでしょう。
 ただし、行き過ぎた「心配」は、私たちの心や身体を蝕みます。

 絶えず胸に「心配」かかえていると、その重みで心が苦しくなってしまいま
 す。
 ちょっとしたことが状況を拡大して、いつも最悪の事態を予測して、不安に
 覆われた生活を送ることにもなりかねません。


 もし、大きな「心配」をあなたが感じてしまったとしたら、
 「これは私にとって、どんな意味があるのだろう」
 と考えてみてください。

 それを解決することが自分の成長につながるという「心配」もありますが、
 ほとんどの「心配」は、大した意味もない些細なことが多いようです。
 だとしたら、そんなことに気をつかうのはやめて、もっと生産的なことに意
 識をむけてみる方がずっといいのではないでしょうか。


 そして、それがあなたにとって意味のある「心配」ならば、それに対して自
 分は何ができるだろうかということを考えてみるのです。
 
 もしかすると、何ひとつできないことがわかるかも知れません。
 でも、何もできないのなら、「心配」することだって時間の無駄だというこ
 とが理解できるでしょう。

 そんなことにいつまでも気を使っているのは、やっぱり意味のないことにな
 ります。

 「心配」を目もくらむような巨大なものにするのは私たちの心です。
 そして、「心配」を自分で何とか対処できるようなサイズに小さくすること
 ができるのも、私たちの心なのです。

 自分ができること、変えられることに意識を向けてみてください。
 そして、それに対してできることをするだけです。

 あとは、お酒を飲んだり、映画を観たりして気分を変えてみましょう。
 この楽しい世界の影のところではなく、光のさすところを歩いてみるのです。
 心に自由を与えてあげましょう。
 

 リラックスして、心をさわやかにしてみれば、
 「心を取られて思い煩うもの」
 としか見えなかった「心配」が、
 「大きな気づきを与えてくれる体験」
 だったということに思えてくるかも知れませんね。

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【癒しのことば】Vol.230 2001/5/24        
   総発行部数:6376部
  
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 「人を愛する前に、自分を愛さなければなりません。
  自分自身を受け入れ、心楽しくあなた自身でいることによって、あなたは
  自分の能力を発揮し、ただそこにいるだけで、まわりの人を幸せにします」

       -- ジェーン・ロバーツ(アメリカの詩人)--

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 何かやりたいことがあるのに、そこから目をそらせている人がいます。
 「どうせ自分にはできっこないさ・・・」
 と決めつけて、やろうともせずにあきらめてしまうのです。

 そんな人に限って、
 「自分が何をしたいのかわからない・・・」
 といつも悩んでいたりするものです。

 ひょっとしたら、子どものころに親や教師から、
 「お前にできるはずがない」
 「高望みはするな」
 「お前はダメなんだから・・・」
 などと言われてきたことばが目隠しとなって、本当の自分を見失ってしまっ
 ているのかも知れません。

 本来、私たちは誰にもすばらしい潜在能力を持っているのです。
 特にに自分の心から望むことをこの人生で実現するための力とエネルギーは、
 どんな人にも必ず与えられているはずなのです。

 自分を知り、自分の潜在能力を信じる人は、その力を充分に活かし夢を叶え
 ることができます。

 でも潜在能力は、本当に自分がやりたいことに向かって進み始めたときには
 じめて動きだすのです。
 本当の自分をみつけることができなければ、私たちの力はいつまでも眠り続
 けることになってしまいます。

 また、いろいろな苦い経験からも自分自身が信じられなくなって、自分を見
 失ってしまうこともあるかも知れません。


 自分が本当は何がしたいのかわからなくなったとき。
 迷路に入り込んでしまったように感じたとき。
 何かにつまずいて、自信を失ってしまったとき。

 そんなときには、ちょっと深呼吸をして自分自身を感じるようにしてあげて
 ください。

 たとえば、どんなに嫌なことがあって眠れない夜でも、意識して自分を感じ
 るようにしてみると、自分の身体を心地よく包んでくれている布団の感触に
 気がつくかも知れません。

 毎日、同じ布団に寝ているのに、自分自身に意識を向けてみるまでは、その
 暖かさや優しく自分を守ってくれる安らきを感じることはなかったのではな
 いでしょうか。
 探せば他にも、私たちが心地よく感じることはいくらでもみつかるのではな
 いでしょうか。

 そう、つらいことばかりがあるように思えても、私たちが自分を受け入れて
 いれば、とてもすばらしい世界に生きていることがわかるでしょう。

 さらに自分自身が今何をしたら気持ちがいいのかを感じてみましょう。

 背中がかゆければ、背中をかく。
 水が飲みたいと思ったら、水を飲む。
 立ち上がりたいと感じたら、立ち上がってみる。

 そんな些細なことでも、自分がしたいことをただしてあげるだけで、とても
 自由になった気がしませんか。
 たったそれだけで、心がやすらぎ、自分の中心から力強いエネルギーが湧き
 だしてくるのを感じることでしょう。


 もうそろそろ目隠しをはずして、あなたの世界を見てみてください。

 ちゃんと自分のやりたいことが見えてくるでしょう。
 そこへ向かって進んでいく自由と力は、ちゃんとあなたのなかにあるのです。
 そして自分を信じて自分自身でいれば、きっとこの世界のすべてがあなたを
 サポートしてくれているということを感じることができるでしょう。

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【癒しのことば】Vol.229 2001/5/23        
   総発行部数:6363部
  
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 「自分が不完全であることを認める勇気が必要だ。
  人間は不完全だから努力するのである」

  -- アルフレッド・アドラー(オーストリアの精神科医)--

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 誰かの心ないことばを聞いたときや、自分が思うように行動できなかったと
 き、私たちは心が痛みます。

 そんなときは、
 「プライドが傷つけられた・・・」
 と感じるのではないでしょうか。

 でも、ちょっと考えてみてください。
 プライドとは自尊心のことで、自分のことを尊重し、大切に思うという意味
 ですよね。

 「うぬぼれる心」や「自分中心な心」を指すこともありますが、本来は、あ
 るがままの自分を認め、良くも悪くもその自分を受け入れるということなの
 ではないでしょうか。

 だとしたら「自尊心」は、誰かに何かを言われたり、少しくらいつまづいた
 からといって傷つくようなものではないはずです。

 どんな人でも長所もあれば短所もあります。
 完璧な人間などいないのです。
 本当にあるがままの自分を認めることができれば、少しくらいの失敗は、自
 分の足りないところに気づくチャンスだったり自分の課題を教えてくれるも
 のだと、前向きに受け止めることもできるのです。

 プライドが傷つけられたと感じるときは、本当は「自尊心」つまり「自分を
 大事に思う心」が低いということなのではないでしょうか。
 そのかわりに、自分はこうでなければならない、こうあるべきだという「虚
 栄心」あるいは「虚勢」が高くなってしまっているのかも知れません。

 「自尊心」が低い人は、あるがままの自分を知られるのを怖がります。
 今の自分ではダメで、こうでなければならない自分でいようと必死でがんば
 ってしまいます。

 だから、人から批判されたりミスをしたりすると、過剰に反応したり傷つい
 たりするのです。
 なぜならそれは、見たくもない自分を見たり、認めたくない自分を知ること
 になってしまうのですから。

 でも、本当はそんなときこそが、私たちにとっての成長のチャンスだと思っ
 てください。
 
 自分の「虚栄心」や「虚勢」に気づけば、思いきってそれを手放すこともで
 きるのです。
 そうすれば、不完全かもしれないけれど、あるがままの自分を愛せるのでは
 ないでしょうか。

 本当の「自尊心」を持っている人は、自分の短所を人に見せることもできる
 し、自分の失敗を笑うことがもできます。
 不完全な自分を認めたり、失敗をすることが自分の価値を損なうものではな
 いことを知っています。

 だから自由にのびのびと生きることができますし、よりよい自分を目指して、
 努力することもできるのです。


 気づきは、一見つらいと思える経験のなかに多く隠れているようです。

 芥川龍之介の「杜子春」という小説のなかで、お金に困った主人公の杜子春
 が、自分の影のところを掘ってみたら、金貨が一杯入ったツボがでてきたと
 いう場面がありました。

 ひょっとしたら、私たちにとって大きな価値のある瞬間は、そんな自分の影
 を感じたときにこそみつかるものなのではないでしょうか。

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【癒しのことば】Vol.228 2001/5/22        
   総発行部数:6334部
  
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 「人はどうして自分自身を知ることができるか。決して省察によってではな
  い。行動によってである」

        -- ゲーテ --

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 誰にもこの世界に生まれてきた目的があるはずです。

 それをみつけて、自分のテーマを実現させていくことが人生なのかも知れま
 せん。
 もうすでに自分の目的をみつけて、それに向かって突き進んでいる人もいる
 でしょうが、
 「自分が一体何がしたいかわからない……」
 そう思っている人は案外多いのではないでしょうか。

 そんな人たちは、今自分に与えられた役割や仕事に不満を感じていることが
 多いようです。
 そして、口ぐせのように、
 「毎日、同じことの繰り返しでつまらない」
 「こんな仕事、ぜんぜん面白くないよ」
 と言っているようです。

 でもひょっとしたら、そんな思いこそがその人たちの毎日をつまらなくして、
 自分のテーマをみつけることを妨げているのかも知れません。

 考えてみてください。
 この世に「つまらないこと」や「面白くないこと」など存在しないのです。
 ただ、そんな思いこみのメガネをかけているから、そう見えるだけのようで
 す。

 そして私たちに与えられたものは、けっして偶然ではありません
 そのなかにこそ、私たちの人生の目的をみつけるためのヒントが隠されてい
 るのではないでしょうか。

 たとえばただでさえ仕事が忙しいのに、PTAの役員を引き受けさせられたと
 します。
 すると何かと時間を取られたり、学校の行事に参加させられたりかなりのエ
 ネルギーを食われてしまいます。

 「なんでこんなことをしなきゃならないんだ!」
 と思ってしまうと、はやく任期が過ぎないかとばかり考えて、何をやっても
 つまらなく感じてしまいます。
 
 でもどうせするのなら、そんな「つまらないメガネ」を外して、思いっきり
 積極的に関ってみるということを選んでみてはいかがでしょうか。

 そうすると、PTAの役員は確かに大変ですが、子を持つ親としては当然の奉仕
 活動だと思えてくるかも知れません。
 そして、その仕事を通して学校の課題を理解できたり、いろんな人と知り合
 えて自分の世界が広がっていくことを楽しむことができるのです。

 そして、そんな行動を通して自分の意外な長所を発見したり、何をしている
 ときがいちばん楽しいかがわかったりするかも知れません。

 この世に意味のないものなどありません。
 どんなものからでも、探せば楽しさをみつけることができます。
 どんなところを面白く感じるかが、私たちの個性なのです。

 これは考えてわかるものではなくて、いろいろ行動しているうちにみえてく
 るもののようですね。

 それを理解することが、自分自身を知ることであり、自分の人生のテーマを
 発見するヒントになるのでしょうね。

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【癒しのことば】Vol.229 2001/5/21        
   総発行部数:6233部
  
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 「あなたの視野を高く保ちなさい。 高ければ高いほど良いのです。
 最もすばらしいことが起こることを期待しなさい。
  それも将来のいつかではなく、今すぐにです。
  何事もよすぎることはないと知りなさい。
  どんなことがあろうとも、何事にも絶対に、あたなをうちのめしたり、妨
  害させてはいけません」

  -- アイリーン・キャディ --

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 心理学の世界で、こんな実験があります。

 ある小学校で、同程度の成績の2つのクラスを選びます。
 ひとつのクラスを受け持つ教師には、このクラスの生徒たちは特別に優れた
 知能指数を持ち、将来成績は大いに伸びるだろうと伝えておきます。

 そして、もうひとつのクラスの担当教師には、この生徒たちは全く能力がな
 く、成績の伸びは期待できないだろうと知らせます。

 その後、まったく同じカリキュラムで授業を進めていきます。
 数ヶ月後に調べてみると、授業開始前には同じくらいだった成績が、伸びる
 だろうと伝えておいたクラスでは、目覚ましい伸びを示していましたが、も
 うひとつのクラスでは、かえって成績が低下していたということです。

 この実験からわかることは、人間は期待されているような人間になるのだと
 いうことです。

 特別に優れていると伝えられていたクラスを受け持っていた教師は、その期
 待を持って生徒たちを指導するでしょう。
 そして、能力がないとされたクラスを受け持った教師は、やはりその通りに
 生徒を見てしまうことでしょう。

 その期待に生徒たちは応えたのです。


 ある統計によると、悩みをかかえていたり、自分を不幸だと思っている人が
 いちばんよく使うことばは、
 「もし…… だったら……」
 だということです。

 そんな人たちは、いつまでも過去の失敗や、不幸な出来事をふりかえっては
 心のなかでつぶやいているようです。
 「もし、あのときにああしていればなぁ……」
 「もし、あの事件さえなかったら、こうなっていたのに……」
 

 そして、自分はどうしようもなく不幸な運命なのだと思い込んだり、自信を
 なくしてしまうのです。
 だから、このつぎも自分には不幸なことが起こるし、何をやってもうまくい
 かないんだと思ってしまいます。

 自分にそんな期待を持っていたら、やっぱりそんな結果になることも多くな
 ってしまいますよね。


 そんな「不幸ゲーム」をやめて、もっと幸せになるためにはどうすればいい
 のでしょうか。
 
 ひとつの方法は、
 「自分はもっともっと幸せになるのだ」
 と期待を持つことです。

 そう、この瞬間から、
 「もし……」
 ということばは忘れて、
 「次は、ぜったいできるぞ!」
 「今度は、必ずやってみせるぞ!」
 ということばを意識して使ってみてはいかかでしょうか。

 不幸を探しながら道を歩いていれば不幸ばかりがみつかります。
 でも、幸せがあるのだと期待しながら歩いていけば、きっと幸せばかりが目
 に付くのではないでしょうか。

 自分が自分に、どれだけ大きな期待をかけていても、誰も何も言う権利はあ
 りません。

 さあ今日から、幸せを期待して、それを実現する、
 「幸せゲーム」をはじめてみましょうね。

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【癒しのことば】Vol.226 2001/5/18        
   総発行部数:6207部
  
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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
 けします。
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 「人生は、ケチな心配事ばかりしているのには短すぎる」

  -- C・キングスリ ー --

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 高さ100メートルの高層ビルの屋上から、同じ高さの別のビルにかけられ
 た幅が30センチほどの板があるとします。

 あなたは、その板の上を歩いて渡ることができますか?

 たぶん、ほとんどの人が想像するだけで、恐ろしくなってしまうのではない
 でしょうか。
 
 それでは、同じ板が床の上に置かれていたとしたらどうでしょうか。
 これは誰でも、躊躇なしに歩くことができますよね。
 誰も、
 「とても無理だ」
 とは思わないはずです。

 この違いはどこから生じてくるかというと、私たちが失敗の可能性に焦点を
 合わせてしまうかどうかということのようです。

 仮に床に置いた板から足を踏み外したとしても、どうということはありませ
 ん。
 でも、高層ビルに渡された板から落ちてしまったとしたらどうでしょうか?
 これは大変ですよね。

 失敗したらどうしよう、落ちたらどうしようという否定的なことに意識が向
 くと、そればかりがクローズアップされてしまいます。
 だとしたら、もう自分で失敗を予言しているようなものですよね。

 もちろん、人生は一寸先は闇です。
 何ごとも、やってみなければわからないのがこの世の中です。

 でも、同じわからないとしても、
 「失敗するのでは・・・」
 と悲観的になって行動すれば、失敗する可能性が大きくなります。

 そして、
 「わからないからこそ、可能性があるのだ」
 と前向きにチャレンジしてみれば、うまくいく可能性は高くなります。

 なぜなら、
 「できるわけがない」
 と考えていると、ちょっとしたミスをしたとしても絶望的になり、やっぱり
 ダメだったと、すぐにあきらめてしまいます。
 逆に、
 「絶対できる」
 と思っていれば、成功するまで何度でもトライできるからという、単純な原
 則があるからだけのようです。


 結局、成功と失敗は私たちがチャレンジしようとすることの難易度や、環境
 によって決まるのではなく、自分自身が前もってシナリオを書いているよう
 ですね。
 
 だとしたら、それを自分の思うように変えることができるのも、自分しかい
 ないようです。

 どうなるかわからない、楽しい人生。
 さあ、あなたは今日から、どんなシナリオを書いていきたいと思いますか?

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【癒しのことば】Vol.225 2001/5/17        
   総発行部数:6208部
  
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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
 けします。
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 「ゴルフにバンカーやハザードがなければ、単調で退屈にちがいない。
  人生も同じだ」

  -- B.C.フォーブス(アメリカの作家)--

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 バンカーも池も林もないコースでゴルフをプレーすることは、思うようにス
 コアを伸ばせて、はじめのうちは楽しいかも知れません。

 でも、そんなゴルフはすぐに飽きてしまいそうですし、あまり腕も上達しな
 いような気がします。
 私たちが自分の腕を磨くチャンスは、ボールがバンカーに落ちてしまったり、
 障害物があって工夫しないとうまく打てないというときこそあるのですよね。

 私たちが生きていくうえでも、いろんな障害や困難がいたるところに待ち受
 けていて、なかなか思うようにはいかないのが常です。
 でも、そんな適度なストレスこそが、私たち刺激し、ひとまわり大きく成長
 するチャンスを与えてくれるのではないでしょうか。

 「ストレス」ということばの語源は、古いフランス語から来ているようで、
 本来は「努力」や「奮闘」ということを意味していたということです。

 何かを乗り越えようとしたり、克服しようと努力するからこそ、私たちは成
 長していけるのですね。


 もちろん過度なストレスは、私たちの心身に不調をもたらすようです。
 ひょっとしたらそれは、そのストレスをあまりにも深刻に受け止め、それを
 何とか乗り越えようと、やみくもに努力に努力を重ねることから起こるのか
 も知れません。

 たとえば、内側に開くドアを一生懸命外に押しても開くはずがありません。
 冷静になって考えてみれば内側にドアを引けば済むことなのですが、深刻に
 ストレスを肩に背負ってしまうと、これが見えなくなるのです。

 人によっては、ドアが開かないのは自分の努力が足りないからだと、さらに
 力一杯外側に押し続けて、最後には疲労困憊して倒れてしまうのです。

 また人によっては、そんなストレスを避けるために、はじめからドアに近づ
 きもしようとしないかも知れません。


 どうせなら、そのストレスをゴルフやゲームをするように楽しんでみてはい
 かがでしょうか。

 障害や困難は、私たちの人生のコースに配置されたバンカーや池なのです。
 避けようとしてもいいですし、もしぶつかってしまえば、
 「そこから何を学べるのか」
 を考えながら楽しんでプレーしてみるのです。

 ナイスショットは気持ちがいいものです。
 でも、同じようにバンカーやミスショットも楽しむことができるのです。

 人生には、「うれしい日」もあれば「つらい日」もあります。
 それを思いっきり楽しむことが、私たちがストレスを生かし、大きくなって
 いくということなのですね。

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【癒しのことば】Vol.224 2001/5/16        
   総発行部数:6201部
  
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 「薔薇の木に薔薇の花咲く。
  何の不思議もないけれども」

         -- 北原 白秋(詩人)--

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 あるとき有名な写真家の故・土門拳さんが、インタビューでこんなことを聞
 かれました。

 「土門さんは、ひとつの作品を完成させるのに、何十枚、何百枚もの写真を
  撮られるそうですね」

 「はい、そうです」
 土門さんが答えると、インタビュアーはこう言います。
 「そんなにたくさんの写真を撮るのなら、そのなかに1枚や2枚はいい写真
  があって当然だと思うのですが・・・」

 それを聞いて土門さんは、こう答えます。
 「そういうことですね。誰でもたくさん写真を撮れば、1枚くらいはすばら
  しいい写真は撮れるのは当たり前です」

 なるほどという顔をしているインタビュアーに、土門さんはこう続けます。
 「ところで、あなたはその当たり前のことができますか?」

 つまり1枚の写真のために、何百枚もの写真を撮りますかと尋ねたのです。
 さすがにインタビュアーも、困った顔をしてこう答えます。
 「いやぁ、私にはとてもできないでしょうね」

 それを聞いた土門さんは、こう言ったそうです。
 「そうでしょう。私は、ただその当たり前のことを、やっているだけなんで
  すよ」

 
 人間がいちばん輝いているのは、どんなときなのでしょうか?

 たとえば、あんな人になりたい、これができるようになりたい、とがんばる
 のは、すばらしいことです。

 でも、ちょっと考えてみてください。
 何かを手に入れようとがんばらなくても、もっとすばらしいものを私たちは
 持っているのではないでしょうか。

 がんばって手に入れたものは、がんばって持っていないと、いつかは消え去
 ったり、輝きが失せてくるものです。
 それよりも、もっとすばらしいものは、ちゃんと自分の内側にあるのではな
 いでしょうか。

 ある意味で、私たちは生まれる前から遺伝子であるDNAによって、それぞれが
 すこしずつ違った個性を持っています。
 さらに生まれたときの環境や、成長の過程のいろいろな条件でその個性は、無
 限に変化し続けていきます。

 そして、今のあなたという、その人でないあり得ない人として存在している
 のです。

 そう考えてみると、ただありのままで生きている姿こそが、最も個性的で、
 いちばんすばらしい姿なのではないでしょうか。
 

 薔薇の花は薔薇の花になろうとして、一生懸命にがんばっているわけではな
 いですよね。
 ただ自分らしく、花を咲かせている姿が美しいのです。

 もっと美しくしようと、肥料をやりすぎたり、いろいろ手を加えたりしたら、
 薔薇は枯れてしまうかもしれません。


 当たり前のことを、当たり前にやっていく。
 それこそが私たちにとって、いちばん意味のあることかも知れませんね。

 当たり前に、自分自身を生きてみる。
 自分の生きたいように、生きていく。

 それを受け入れることこそが、いちばんありがたい(=有り難い)ことなの
 ではないでしょうか。

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【癒しのことば】Vol.223 2001/5/15        
   総発行部数:6195部
  
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 「井戸を掘るなら、水が出るまで掘れ」

     -- 石川理紀之助(農村指導者)--

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 何かをやりはじめたら、途中でやめない限りは「挫折」ではありません。
 心から願うことを、あきらめず続けているうちは「努力中」なのです。

 どんな井戸だって、水脈の浅いか深いかの違いだけで、掘り続けていけば、
 いつかはきっと水が出てくるでしょう。


 コロンブスは28歳のときに、結婚した相手が船長の娘だったことから、海
 図づくりをはじめることになったそうです。
 そして、海図を見ているうちに、大西洋を西へ西へと進めばインドに着くは
 ずだと確信するようになります。

 コロンブスは、どうしてもそれを確かめたくて船団を組もうとします。
 でもスポンサー探しは、困難をきわめました。

 まず、ポルトガルの国王ジョアン2世に掛け合いますが、みごとに断られま
 す。
 イギリスの女王は、会ってもくれませんでした。
 最後の頼みのスペインのイザベラ女王には、断られはしなかったものの、
 「検討してみましょう」
 といことで、何年も待たされることになります。

 それでもコロンブスは、何度も何度も説得を重ね、ついに許可をもらうこと
 に成功したのです。

 コロンブスが、念願の航海へ出発したのは、志を立ててから13年が経過し
 てからのことだったのです。


 また、キュリー夫人といえば、物理学と化学のふたつの部門でノーベル賞を
 受賞したスゴイ女性ですが、そこに至るまでには、本当に強い意志と願望が
 あったようです。

 マリー・キュリーが生まれたポーランドは、当時ロシアの植民地でした。
 彼女は、科学者として故国の役に立ちたいと、小さい頃から強い志を立てて
 いました。
 そして将来は、姉とともにフランスの大学へ留学することを目指して、勉学
 に励んでいたのです。

 ところが中学校の教師をしていた父親が、ある事情で職を追われることにな
 り、経済的にとてもフランス留学は、不可能な状態になってしまったのでし
 た。

 それでも、彼女は夢をあきらめることはせず、姉にこんな提案をします。
 「私ががんばってアルバイトをして学費を稼ぐから、お姉さんはそのお金で
  フランスへ留学してください。そして、卒業したら、今度は私の学費を援
  助してくださいね」

 そのことば通り、姉がフランスでの学業を終え、学費の援助をはじめること
 が可能になったときには、マリーはすでに25歳になっていました。

 彼女は、その歳から勉強を再開し、みごとソルボンヌ大学へ入学することが
 できたのです。
 そして、世界に貢献する研究への大きな一歩を踏み出すことになります。


 何かにつまずいたり、自分にはとてもできないと挫けそうになったときには、
 このコロンブスやキュリー夫人のことを思い出してください。

 そして、もう一歩だけ前に進んでみてください。
 もう少しだけ、深く井戸を掘ってみてください。
 
 この世界の法則としては、どんなに深いところに水脈があっても、それがそ
 の人にとって本当に必要な水だとしたら、いつかは必ず到達することになっ
 ているようですから。

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【癒しのことば】Vol.222 2001/5/14        
   総発行部数:6194部
  
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 「人はどんな高い所にでも登ることができる。
  しかし、それには決意と自信がなければならぬ」

  -- アンデルセン(デンマークの作家)--

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 高い山の頂上に立つためには、まずそこを目指そうと心に決めなければなり
 ません。
 何となく歩いていたら、知らぬ間に高い山の上にいたということなどありえ
 ないのです。

 また、
 「いつか登れたらいいな……」
 といった淡い気持ちではなく、
 「絶対、あの山の頂上へ立つんだ!」
 という強い決意が必要になるでしょう。

 そして本当に、行きたいところへ到達するために、自分は必ずそこへ行くこ
 とができるのだという自信を持つことが大切なようです。
 
 自分を疑う人は、山へ登ろうとはしません。
 また登ったとしても、ちょっとした障害に出会うと、
 「やっぱり自分には無理なんだ」
 とすぐにあきらめてしまうでしょう。

 
 ミシガン州フリントに生まれたハーロー・カーティスは、学校を卒業すると
 すぐに兄と同じく、地元のゼネラル・モータース社の塗装工場で働きはじめ
 ました。

 それから数十年後……
 兄が65歳で塗装工場を定年退職したとき、弟のハーローは、ゼネラル・モ
 ータース社の社長になっていたのです。

 同じような環境にありながら、兄は定年まで塗装工で、弟は異例の昇進を重
 ねて社長にまで登りつめることになりました。
 この違いはいったいどこから生まれてきたのでしょうか。

 後年、あるインタビューで弟のことを聞かれて、兄はこう答えたそうです。
 「あいつは昔から野心家だったからなぁ……」

 確かにハーローは、はじめから塗装工という仕事に満足せず、将来の出世を
 考えて、ビジネス・スクールに通って簿記の勉強をはじめていました。

 そして、自ら新聞の求人広告を見てゼネラル・モータースのスパーク・プラ
 グ部門の募集に応募して、簿記係に採用されたのです。
 それからもハーローは、常にもっと高いところを目指し、さらに勉強を続け
 て、自分を高めていくことを怠りませんでした。

 その勤勉さや熱心な仕事態度が評価され、ハーローは徐々に昇進を重ね、つ
 いには社長に抜擢されることになるのです。

 兄だって、出世したい気持ちがなかったわけではないようでした。
 「……いろいろ忙しくてね。出世するために必要な勉強をする時間もお金
  もなかったんだよ」
 とインタビューで、しみじみ語っていたそうです。

 でも、弟のハーローだって環境は、同じだったはずです。
 違いがあったとすれば、ハーローには、「決意」と「自信」があったという
 ことだけなのではないでしょうか。

 
 たとえば、
 「近くの草原にハイキングに行って、お弁当を食べよう」
 というような簡単な目標でも、まず、『行こう』という「決意」と、『必ず
 そこへ行くことができる』という「自信」があるからこそ実現するのですよ
 ね。

 そして、それさえあれば自分が今、何をするべきか(電車の時間を調べる、
 お弁当の用意をする……)が見えてくるのです。
 
 「いつか行ければいいな……」
 「本当にそんなことできるのだろうか……」
 などと思っていれば、いつまでたっても草原でお弁当を食べることはできな
 いのではないでしょうか。

 
 逆に言えば、高い山に登る(=大きな目標を達成する)ためには、あまり余
 計なものはいらないようです。

 本当に必要なのは、
 「はじめることを決意する」
 「自信を持ってやり続ける」
 たったこれだけなのではないでしょうか。

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【癒しのことば】Vol.220 2001/5/9        
   総発行部数:6217部
  
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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
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 「面白い事がひとつ増えれば、
  そして、やり遂げた事がひとつ増えればなおのこと、
  そのたびにあなたの生きる力が増す」

  -- ウィリアム・ライアン・フェルプス (アメリカの教育者)--

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 毎日、決まった時間に起き、決まった時間の電車の決まった場所に乗り、決
 まったルートで会社や学校へ通っている人は多いのではないでしょうか。

 それは、ある意味で、生活を効率化し、時間を有効に使うことでもあるので
 すが、そんな生活にとても疲れを感じることはありませんか。
 あるいは毎日、
 「何も面白いことなどないし、特にやりたいこともないなぁ」
 と感じてはいませんか。


 逆転プリズムという、特殊なレンズのメガネを使った実験があります。

 このメガネをかけると、上下左右が逆転して見えるようになります。
 道が上に見え、空が下になってしまうし、左から来た人が右から歩いて来る
 ように見えるのです。

 このメガネをかけてみると、はじめのうちは気分が悪くなったり、めまいが
 したりしますし、日常生活がとても不便になってしまいます。
 ところが、しばらくこのメガネをかけ続けていると、いつのまにか適応して、
 不自由なく生活できるようになるということです。

 人間の脳のなかの神経細胞は、過去に経験したことのない刺激に出会うと、
 シナプスが成長したり枝分かれしたりして、何とか適応しようとする機能が
 あるようです。

 このシナプスが枝分かれすればするほど、私たちはいろいろな考え方ができ
 たり、ものごとを柔軟に受け入れたりできるということになります。
 それだけ世界が広がるとも言えますし、いろいろなものをキャッチできるア
 ンテナを持つことでもありますね。

 逆に毎日同じ世界に住み、同じ方法で景色を見ていると、それだけ新しい刺
 激が少なくなることになり、シナプスはあまり成長していかないことになり
 ます。

 すると考え方が固定化したり、老けやすくなってしまうということです。

 そしてそれは、私たちの生きているこの世界には、さまざまな刺激に溢れ、
 自分のやるべきこと、楽しいことの波動があちこちに流れているのに、それ
 を受信するためのアンテナの準備ができていないということなのかも知れま
 せん。

 だとしたら、たまには普段の自分の型をこわして、新しい刺激を求めてみて
 はいかがでしょうか。
 そのためには、見知らぬ土地に旅に出たり、新しい習い事をはじめるという
 方法がありますが、もっと簡単に実践できることがあります。

 たとえば、意識していつもよりも早く家を出て、いつもとは違う道を通って
 駅まで行ってみてください。
 たとえそれが、普段よりも15分くらいの違いだとしても、その時間はたぶ
 ん見たことのない新しい「時間」なのではないでしょうか。

 電車に乗るにしても、いつもとはまわりの顔ぶれも違うし、新鮮な気分を感
 じるのではないでしょうか。
 そして、そんなときはいつもは何となく眺めている窓の外の景色に、いまま
 で気がつかなかった発見があるかも知れません。

 たったこれだけのことなのですが、それはきっと新しいアンテナが1本立っ
 たということなのです。

 そんな感じで、いつも自分の型をこわすことを意識していると、生きる気力
 がどんどん湧いてきて、退屈を感じるどころか、面白すぎて、今度は時間が
 足りなくなってしまうかも知れませんよ。

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【癒しのことば】Vol.220 2001/5/8        
   総発行部数:6217部
  
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 「刑務所の鉄格子のあいだから二人の男が外を見た
  ひとりは泥を眺め ひとりは星を眺めた」

                -- デール・カーネギー --

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 ものごとがうまくいく人と、うまくいかない人の大きな違いは、自信を持っ
 ているか、そうではないかということのようです。

 自信を持っている人は、いつもうまくいっている姿をイメージしています。
 そして、そのイメージ通りに行動するのです。
 さらには、自信を持っている行動している人には、自然と協力しようという
 人が現れたり、運も味方をするようです。

 逆に、自分に自信を持てない人は、失敗しているところばかりを想像してし
 まいます。
 そして、その想像通りになってしまうことが多いようです。
 行動も消極的になったり、必要以上に用心深くなったりして、運を逃がして
 しまうことになりますし、協力者も現れにくいようです。

 この自信を持っている人と、持っていない人の差はどこから生まれるかとい
 うと、過去の成功と失敗のどちらに焦点を向けているかの違いからのようで
 す。
 
 自信を持っている人は、失敗したことにはこだわらず、何かをやろうとする
 ときには、成功したことばかりを思い出すのです。
 でも、自信を持てない人は、成功したことは忘れてしまって、いつも失敗し
 たことばかりを記憶しているのです。


 もし自信が持てない、何をやってもうまくいかないような気がするという人
 がいたら、こんな方法を試してみてください。

 紙を用意して、真ん中に1本の線を引いて2つに分け、左半分に過去に自分
 がうまくやれたことをいくつでも書いてみるのです。

 たとえば、
 「小学校の運動会でリレーの選手に選ばれた」
 「夏休みのラジオ体操に皆勤した」
 「会議で発表したら、上司にホメられた」
 など、どんな些細なことでも結構ですから、どんどん書いてみるのです。
 
 書いていると結構いろいろ出てきて、自分でも驚くかも知れません。
 いつもはそんな成功体験を忘れてしまっていたから、自信が持てなかったの
 ですね。

 書き終わったら、右側には何も書かずに、大きく「×」を書いておきましょ
 う。
 今は、この欄は必要ないのです。
 失敗など、この紙に封印してしまいましょう。


 そして、この紙を何回か読み返してみてください。
 どうですか?
 すこし、自信のようなものが湧いてくるのを感じませんか?
 何かやってみれば、きっとうまくいくような気がしませんか?

 
 誰でも毎日、うまくいくこともあれば、思うように行かないこともあります。
 そのどちらを見るかによって、私たちの人生は大きく違ってくるようです。

 プラスのことを見ていると、プラスのことが実現しやすくなります。
 プラス思考をするということは、プラス志向するということなのですね。

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【癒しのことば】Vol.219 2001/5/7        
   総発行部数:6217部
  
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 「失敗は一種の教育である。
  『思考』とは何であるか知っている人間は、成功からも失敗からも、非常
  に多くのことを学ぶ」

        -- ジョン・デューイ(アメリカの哲学者)--

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 地平線に沈もうとしている月は、とても大きく見えます。
 そして、頭の上に浮かんでいる月は小さく見えますね。

 ところが、実際に大きさを計ってみるとこの二つの月は、全く同じになって
 しまいます。

 これには遠近感の関係や、景色との相対関係などが原因となっているようで
 すが、ひょっとしたら私たちの「期待」という要素もその原因のひとつなの
 ではないでしょうか。

 つまり、どんな絵を見ても、だいたいは地平線あたりに月がある場合は、そ
 の大きさが強調され、上の方に描かれてあるときには、そんなにその存在を
 アピールする形にはなっていないのです。

 その方が、構図としては安定した感じになります。
 そして、それらの絵を知っている私たちは、いつしか月とはそんな風に見え
 るものだと思い込んでしまうのかも知れません。
 その結果、自分が「期待」するように、この世界を眺めていることになるの
 ではないでしょうか。


 これは「失敗」という体験をどう捉えるかということも同じです。
 実は体験自体は中立なものですが、私たちは自分が「期待」するように、こ
 れを見て、そして自分なりに受け取っているのです。

 たとえば、
 「失敗は、無能であるということだ」
 「いつも物事は、自分の思い通りにいかなければならない」
 という「期待」を持っている人がいたとします。

 その人が、何かをやってみて、思うような結果を出すことができなかったと
 すると、とても落ち込んでしまうことになります。

 自分が小さくなったように感じ、劣等感を持ってしまうかも知れません。
 いつも失敗したことを悔やんだり、次もまた失敗するのではないかと行動も
 消極的になってしもうこともあるでしょう。

 そして、更に失敗が多くなるということも考えられますね。

 また、
 「失敗は誰にでもあることだ。そこから何を学ぶかが大事だ」
 「人生には、思うようにいかないこともある。だから楽しいんだ」
 という「期待」を持って、世界を眺めている人もいます。

 そうすると、たとえうまくいかないことがあったとしても、この体験を、こ
 んな風に受け取るのではないでしょうか。

 「なるほど、このやり方ではうまくいかないのか。次にうまくやるためには
  どうしたらいいのかな」
 「いい体験だった。ここから多くのものが学べるぞ」

 そして、さらに行動は積極的になり、プラスの結果を生むことも多くなるの
 ではないでしょうか。


 私たちは、人生にどんな「期待」でも持つことができる自由があるのです。
 これは習慣やクセのようなものですから、ちょっとした注意をしているだけ
 で、必ず自分の望むようなものを手に入れることができるのです。

 楽しく生きていくためには、自分を変えたり、環境を変えたりしなければな
 らないと思っている人も多いようですが、そんなことはないようです。

 本当はただ、自分が世界をどう眺めるか、どんな「期待」を持つかを、自分
 で決めればいいだけのことかも知れませんね。