No.354 ナサニエル・ホーソン
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「ひとりひとりがこの世界のどこかに生きる場所を持っており、好むと好まざるにかかわらず、何らかの点で重要な存在である」
– ナサニエル・ホーソン(アメリカの作家)–
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私たちは、たいてい自分に嘘をついています。
それは他の人たちに認められることこそが、幸福に生きるために必要だと信じているからです。
自分に正直になるよりも、他人に気に入られるようにすることが大事だと、小さな頃から思い込んできたのです。
誰からも好かれなくてはならないような気がして相手に期待されていることを優先しようとします。
それがみんなの幸せになるのだと、自分のしたいことから目を逸らして、他の人から気に入られるような人間になろうと努力するのです。
それで、すべての問題が解決して、うまくいくと信じているのです。
ところが、どんな小さな嘘でも嘘は問題を解決するどころか、かえって問題を大きくしてしまいます。
私たちは、嘘をつく人を信用するわけにはいきません。
自分が自分に嘘をついているとしたら、どうして自分を信じることができるでしょうか。
自分を信じられないから、余計に他の人に認めてもらおう、気に入られようというところにエネルギーを使います。
これでは、とても自分の思い通りの生き方をする自由など持てません。
いつもまわりの世界にコントロールされてしまうことになってしまいます。
自分に嘘をつくことは、幸福につながる道どころか、不安や苦悩に彩られた迷い道を歩いているようなものかも知れませんね。
そこから逃れるためには、勇気をだして自分が自分に正直になることが必要です。
他の人から認められるかどうかを気にせずに、自分が自分自身を認めてあげることが大切なのです。
そもそも私たちが自分に嘘をつくことになってしまったのは、幼い頃に、他の人に認められるためには自分自身であってはいけない、もっと完璧な人間でなければならないと思い込んでしまったからのようです。
他人に気に入られるように、自分が自分以外の別の人間だと、自分を欺いたのです。
でも、気づいてください。
大切なのは誰からも気に入られる完璧な人間であることではなくて、自分自身が望む完璧な人間を目指すということなのではないでしょうか。
私たちは、誰かのためではなく、自分が生きたいように生き、望むことをするためにこの世界に生まれてきたのでしょう。
本当はそのための自由も力も、すべては自分のなかにあるのです。
そして、その自由と力を本当に自分のものにするためには、責任と義務も必要になるのです。
それは、
「自分が自分を認めて受け入れる」
という責任と義務です。
自分が自分のことを信じて認めることができれば、もう他の人が自分をどう思うかということを気にすることはありません。
自分が自分に嘘をつく必要もなくなるのです。
私たちが他人のことをどう思おうが自由なのと同じで、他人が自分をどう思おうと気にすることはないのです。
そんなふうにまわりにコントロールされない自分でいれば、他人の反応は自分を磨くためのスパイスだと前向きに受け止めることができます。
私たちは、自分に正直であっても大丈夫なのです。
この世界に生まれてきたこと自体が、私たちがとても重要な存在だということなのですから、自分の価値をことさら他人に証明する必要などないのですよね。
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2001年12月20日
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