No.357 エレン・スー・スターン
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「苦しみは確かに厳しい試験だ。
けれど、私達の人格を養いもする」
– エレン・スー・スターン(アメリカのコラムニスト)–
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人間が高地で暮らすと、はじめは過酷な環境にとても耐えられないと苦しみますが、しばらくすると身体のなかではいろいろな変化が起こり、だんだんとその環境に慣れていくのだそうです。
まず酸素が希薄な空気に順応するために、血液中の赤血球が増加します。
皮膚は色素を沈着させ強い紫外線から身を守ります。
また、厳しい寒さに耐えたり険しい岩山を上るために、筋肉も増し骨格も強くなっていくのです。
環境が厳しければ厳しいほど、私たちは適応するために、強くたくましく成長していくことができるのです。
さらに、高地で暮らしていた人が山を下りて元の環境に帰ってくると、赤血球などは元に戻りますが、鍛えられた筋骨は元に戻ったりはしません。
そして、もっとすばらしいことは、過酷な環境に耐え抜いた心のたくましさも、そのままだということです。
私たちを強く成長させるのは、ポジティブなエネルギーよりもネガティブなエネルギーであることが多いようです。
悩めば悩むほど、失敗すればするほど、人間は強くたくましくなり心も豊かになっていくのです。
どんなに自分を取り巻く環境が厳しくても、あきらめたり逃げ出したりしない限り、私たちは必ずそれを乗り越えて、もっと大きくなっていけるはずです。
そのたびに自分でも気がつかなかった可能性や長所を目覚めさせることになります。
そして自分やまわりの人の、すべてを受け入れるだけの余裕も生まれてくるのです。
悩みや苦しみを抱えているときには、そのことだけで頭のなかがいっぱいになってしまい、自分の弱さやイヤなところばかりが目についてしまうかも知れません。
でも、本当は、そんなときこそが私たちが大きく成長していくチャンスなのですね。
苦しみを持っていても、気分を変えたり、毎日を楽しんだりすることもできます。
つらいことや悲しいことに振り回されて、せっかくのエネルギーをムダ使いすることはありません。
ネガティブなエネルギーをポジティブなエネルギーに変えるために、今自分が感じていることを大切にしましょう。
前を向いていれば、いつかは道も開けてくるのです。
苦しみがあるからこそ、大きな楽しみも生まれてくるのですね。
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2001年12月26日
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