No.736 ポープ
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「希望は永遠に人間の胸に湧く。
人間はいつでも、いま幸福であることはなく、これから幸福になるのだ」
– ポープ(イギリスの詩人) –
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本で読んだのか、テレビで見たことがあったのか、ちょっとうろ覚えで申し訳ないのですが、面白い話があります。
ジャングルに住む、ある特定の鳥のヒナに、小さな赤い点を見せると、大騒ぎになって必死で逃げ出す、というのです。
なぜかというと、赤い点は、この鳥にとっての天敵である、ある種のヘビについている模様だからです。
ずっと昔から、このヘビに、鳥のヒナは襲われ続けてきたようです。
ところが、生態系が少し変わって、今現在は、ヒナがこのヘビに出会うことはほとんどなくなってしまっています。
それでも、学者が実験で赤い点を見せると、ヒナは、恐怖に駆られてパニックになってしまいます。
生まれてから一度もヘビを見たことがないのにもかかわらずです。
そのヒナの親鳥も、そのまた親鳥も、ヘビに襲われた経験がないはずなのにヒナは、赤い点を恐れます。
これが青い点や、赤くても大きな丸なら、何も起こりません。
この鳥には、遺伝子のレベルで、小さな赤い点を見ると逃げるようにプログラムされているということのようですね。
動物には、このように、それぞれの種によって、あらかじめ決められた行動パターンが存在するようです。
生まれたばかりの小鳥が、はじめて見たものを親だと思って付いてくる、ということは有名ですね。
そのほかにも、カエルが、小さくて動くものがあればエサだと認識して食べてしまうとか、ネコが動くものに反応するとか、いろいろとあるようです。
また、別の本によると、動物では、脳細胞にもすでに決まった感情の反応パターンさえも存在しているらしいです。
ですので、犬やネコのような動物にも、感情はあるのですが、それはあらかじめ決まったパターンの反応が生じるということで、私たち人間が思っているような感情とは、少し違っているようです。
……ですから、、動物には、「悩み」というものがないのだそうです。
外界から受ける刺激によって、決まった反応パターンを繰り返すだけのことですから、迷いも悩みも生まれるわけがありませんよね。
私たち人間も、やはり動物の仲間ですから、ある程度、遺伝子に刻み込まれた記憶や、感情反応のパターンはあります。
ですが、それは動物のように、完全にすべての感情や行動を支配するものではありません。
自由な思考も、自由な意思も、自由な感情もあります。
もっと向上していこうという欲も湧いてくるでしょう。
動物は、身の安全や飢えを凌ぐ食べ物があれば、とりあえずは満足します。
それがずっと与えられていれば、ずっと同じ状態で、満たされて過ごし続けます。
それ以上を求めることもありません。
悩みなど持つはずがありません。
ある意味、動物は楽ですよね。
私たち人類は、悩みます。
いくら今恵まれていても、もっと向上したいと願うからです。
動物と人間の、どちらが良いとか悪いとか、いうものではありません。
ただ、人間は、より良く生きて生きたいと願う生物だということを知っておいてください。
悩みを持つのは、生きているからです。
もっと大きくなっていこうというエネルギーが存在することの証なのです。
魂を成長させたいという願いなのです。
悩む自由があるということは、最高の恵みと思います。
この豊かな世界で、魂を磨くチャンスを与えられているのですから。
自分の進む道を、自分で決めることができるのですから。
今もすばらしい。
そして、これから、幸福になって行く可能性は、無限大なのですから。
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2007年01月24日
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