No.698 N・H・クライン
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「今日を楽しめ。
自分自身の人生を忘れがたいものにするのだ」
– N・H・クラインバウム(『いまを生きる』より)–
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誰にでも、何かに行き詰ったり、苦くて前に進むことができないというときがあるでしょう。
その理由は、「がんばっている」からです。
だから、楽になるためには、がんばらなければいいだけのことなのです。
……と言うと「どうしてがんばってはいけないんだ。がんばることはいいことではないか」と反発する方もいらっしゃることでしょう。
でも、そんな人は、ひょっとしたら「がんばらなければならない」病に冒されているのかも知れませんよ。
なぜなら、そんなふうにがんばればがんばるほど、そして、がんばらなければならいと思えば思うほど、目の前の問題は大きくなっていくからです。
いつしか、何のために問題を解決するのかということを忘れて、がんばることが重要だと思うようになってしまいます。
知っておいていただきたいことは、「何かに抵抗しているあいだは、その何かはいつまでもなくなることはない」とうことです。
物事が存在するためには、エネルギーが必要です。
問題に抵抗することで、問題の存在を認め、一生懸命にそこにエネルギーを注ぎ込んでいることになるのです。
その結果、問題は、ますます大きくなっていきます。
だけど、がんばって問題を解決したことも、何度もあるよ!もちろん、そうです。
しかし、そんなときの状況を考えてみてください。
きっと、問題そのものに抵抗してがんばっていたのではなく、
「どうすれば今の状況が改善していくのだろうか?」
「どうなればいちばん良いのだろうか?」
というところに、エネルギーを使っていたのではないでしょうか。
そんなときには、大いにがんばりましょう。
それは、自分の人生を良い方向へ進むことに対してがんばっていることなのですから。
いくらがんばっても、一向に物事が良い方向へ進まない。
がんばればがんばるほど、苦しくなっていく。
そんなふうに思えるとしたら、それはがんばってエネルギーを注ぐベクトルを間違っているからです。
虫の好かない、嫌な人がいたとします。
その人のやることがすべて気に喰わず、腹が立ってきます。
その人を何とかして変えたい、などと考えてがんばっていると、ただ疲れてしまうだけです。
あなたががんばればがんばるほど、その人は、ますます、あなたにとって嫌な存在になるでしょう。
だって、自分がこれだけ、その人のためを思って、一生懸命になっているのに、その人は何一つ変わらないのですから。
つまり、その人は、前とまったく同じなのに、がんばればがんばるほど、あなたの見方が変わり、さらに嫌な存在になっていくのです。
それよりも、「その人はそんな人だ」と考え、何の期待も持たずに、その人を見るようにしてみるとどうでしょうか。
嫌なことをしても、そんなことをする人なのだし、気になることがあっても、そんな人なのです。
そう思うと、腹が立つこともありませんね。
問題に抵抗するエネルギーがあるのなら、あなたの人生をもっと良くすることに費やしましょうよ。
そこにこそ、本気でがんばる値打ちがあるのです。
太陽はいつも輝いています。
日陰になるのは、ただ雲があるからです。
暗いところにいることを嘆いたり、雲をどこかへやろうとがんばっていては、疲れるだけです。
雲が流れていくのを待つか、自分が太陽の見えるところまで移動すれば、それでいいことなのですね。
前に進むために、そして、さらに魂を向上させるために……
がんばるのをちょっと休んで、もっともっと今という瞬間を楽しんでみてもいいのではないでしょうか。
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2006年05月10日
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