No.692 チャールズ・W・エリオット
———————————————————————-
「幸福や不幸の大部分は自分自身にかかっており、
まわりの環境にかかっているわけではない。」
– マーサ・ワシントン(アメリカ合衆国初代大統領、ジョージ・ワシントンの妻)–
———————————————————————-
昔見た映画に、こんなエピソードがありました。
ある男が、悟りを開いたという伝説の師に出会うために、求道の旅に出ます。師は、聖なる山の頂上に座しているはずでした。
そこへ至るためには、気高い志と大いなる情熱をを持ち続け、遥かな道を歩いていく必要があるのです。
男は、何年も苦難の旅を続けます。
さまざまな障害が男の行く手をさえぎり、苦悩や迷いが勇気を挫けさせようと襲い掛かります。
ときには、恐怖に満ちた幻影や甘い誘惑に打ち負かされそうになり、何度も失敗を重ねてしまいます。
それでも男は、強い意志で、それらの苦難を乗り越え、そのたびに強さと勇気を身に着けていきました。
いつしか、志を同じくする仲間も集うことになり、男たちの旅は続きます。
そして、ついに彼らは、聖なる山に到達したのです。
頂上に近づくと、そこには白い衣服を着て白い頭巾をかぶった、12人の師たちが、円になって座り瞑想をしているのが見えます。
それは感動的な光景でした。
とうとう、彼らの長い旅は終わり、悟りを開いた師たちから、大いなる叡智と人生の秘密を授けられることになるのです。
男を含む12人の仲間は、喜び勇んで、師たちの元へ向かいます。
ところが、山頂にたどり着いた彼らを待っていたのは、驚くべき事実でした。
そこには、師の姿はありませんでした。
ただ、12組の白い衣服と白い頭巾が並べられているだけなのでした。
彼らは、はじめは落胆したものの、すぐに気づきます。
伝説の師など、はじめからいなかったのです。
……そう、この場にたどりついた、自分たち自身が、長い間捜し求めていた、悟りを開いた聖人だったのです。
彼らは、それぞれ白い衣服と白い頭巾を身につけ、静かに語り合いはじめました……
「今、ここ」こそが、そして、自分自身こそが、いつも聖なる山の頂上だったのですね。
過去の経験、よろこびや悲しみ、辛い体験、成功、失敗。
すべてが、ここに至るために必要だったことなのです。
過
去にしばられることはありません。
悔やんだり、気にすることはないのです。
そんな経験をしたから、気づいたことがあったのだし、それが今のあなたを創り出してくれたのです。
「今、ここ」にいて、未来を創り出していきましょう。
問題に出会ったら、自分を困らせるところではなく、問題に対して自分ができることに目を向けるようにしてみましょう。
あなたが望む未来を実現するのに、役立つことはないかを見てみましょう。
過去もすばらしかったし、今もすばらしい。
幸福も、成功も、よろこびも、世界中のどこに求めても見つからないのです。
それは、すべて自分のなかにあったのですね。
「今、ここ」が、聖なる山の頂上なのです。
「いつか、あそこ」よりも、「今、ここ」の方が、ずっと意味があるのです。
さあ、今、この瞬間を思いっきり楽しみましょうよ。
タグ
2006年02月24日
コメント&トラックバック(0)
| トラックバックURL
|
カテゴリ: バックナンバー


