No.670 別役実
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「幸福は、ほんのすぐそばに、息を殺して待っている」
– 別役実(劇作家)–
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ときとして人生は、とても不公平に感じられることがあります。
いくら努力しても、うまくいかないときは、思うようにはいかないものです。
そうかと思うと、たいしてがんばってもいないように思える人が、幸運を手にしたりすることもありますね。
また、思ってもみなかった不運な出来事に出会ったり……
「何で自分ばっかりこんな目にあうんだ」
と嘆きたくなることもありますが、嘆いてばかりではどんどん気が滅入ってくるだけです。
そんなときは、本当の問題は何なのかを考えてみてください。
たとえば、
『いくら努力しても報われない』
と落ち込んでしまうのは、
『努力すれば必ず成功する』
という思い込みがあるからなのではないでしょうか。
また、
『どうして人生は思い通りにならないだ』
『なんて世間は不公平なんだろう』
と失望するのも、
『人生は思い通りになるものだ』
『世間は公平であるべきもの』
という思い込みがあるからこそ感じるようです。
もっと言うと、
『これだけ努力したのだから絶対に報われるべきだ』
『人生は自分の思い通りになるはず』
『世間は公平でなければならない』
と無意識のうちで考えていることこそが、私たちの問題を生みだしているのかも知れません。
……なぜなら、私たちが出会う出来事は、あくまでもただの出来事にしかすぎないのですから。
それを、世の中はこうあるべきだ、こうでなければならない、という期待を持って見ているから、その期待に合わないときに失望してしまうようです。
これは波に逆らって泳ぎ続けるようなもので、とても苦しくてすぐに疲れてしまいますよね。
もっと楽に泳ぐためには、
『波はこの方向に来るべきだ』
という考え方を手放して、ただ波に逆らわずに受け入れてみることなのではないでしょうか。
世界はこうあるべきだという「思い込み」を捨ててみれば、現実に対して満足できるところだって、見えてきたりするかも知れません
といってもこれは、自分の基準を下げたり、流されるままに生きるということではありませんよ。
自分の理想や、こうなればいいなという期待は持っても、それにこだわることなく自由に生きてみようということなのです。
そうすれば、もし理想と現実のギャップを感じても、それを屈辱的な失望とは思わず、ものごとの問題点や新しい方法を発見するためのチャンスと受け止めることができるのではないでしょうか。
そうすると、現実を嘆いたりオロオロすることなく、状況を改善するために自分ができることをやってみたり、手に負えないようなら他のことに意識を向けたりしていくことができるのです。
『こうあるべきだ』というメガネよりも、『こうありたい』メガネをかけてみた方が、リラックスできて幸せを感じやすいようです。
一度、自分のいる世界のどんなすばらしいものが見えてくるのか試してみてくださいね。
ほら、ここにも、あそこにも……
あなたに気づいてもらうことを待っているものが、たくさんあるでしょう。
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2005年11月07日
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