「2005年11月」のアーカイブ

No.671

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「些細な事が我々を慰める、些細な事が我々を苦しめるように」

– パスカル(フランスの数学者)–

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この下に何があるか、おわかりですか?

きっと、多くの人は、「黒い点がある」と思ったのではないでしょうか。
確かに、その部分には、「黒い点(ドット)」があることは間違いありません。

だけど、よく見てください。
そこには、本当に、「黒い点」しかないのでしょうか。

実は、その部分においては、「黒い点」は、ほんの小さな場所を占めているに過ぎません。
残りの部分は、空白の数行。
つまりは、何も書いていなくて、これから何でも書き込むことができるスペースがあるのです。

「当然、そんなことには気づいていたさ」
「そんなこと、当たり前だろう」
という方もいらっしゃるでしょう。

ところが、頭のどこかではわかっていても、あるいは、目では見えているはずでも、そこに意識が向かないということもあるようです。

『空白のスペースがある』と、どれだけの人が答えたのでしょうか。

私たちの人生においても、自分の前にある困難な出来事、辛い体験、自分の欠点や犯した過ちにばかり目がいって、苦しんでいることも多いような気がします。

そればかりが目の前いっぱいに広がって、そんなネガティブなことしか見えなくなってしまうのですね。

でも、ちょっと距離をとって眺めてみれば、それは些細なことなのかも知れません。
もちろん、今は、それは解決しなければならない重大な課題であったり、自分の成長のために欠かせない要素だったりするでしょう。

そんな悠長なことを言っていられないような、深刻な問題だったりすることだってあるでしょう。
そんな問題でも、少し視野を広げてみれば、もっと多くのことが見えてくるものですよね。

今まで、世界を覆いつくすような巨大なことだと思っていたものが、本当は、それほど大きくもなくて、その周囲には、いろいろなことがあるのだと気づいたり……

自分の力ではどうしようもないと考えていたことのまわりは、自分が何でも好きなように書き込めるスペースがあることがわかってきたり……

あるいは、こんなふうには考えられないでしょうか。

冒頭の数行の間には、確かに「黒い点(=嫌なこと、ネガティブな出来事)」がある。
しかし、その横、そのまた横、そのまたまた横には、「白いスペース(=自分にとって良いこと、ポジティブな出来事)」がたくさんある。

現実には、「黒い点」はもう少し多くなることもあるでしょう。
が、その分、必ず、「白いスペース」だって増えてくるはずです。

私たちが生きている世界は、きっと、そんなものなのでしょう。
「黒い点」ばかりを見ていると、苦しくて、悩みばかりの人生になり、「白いスペース」に意識を向けていると、自由で、楽しい人生になってくるのではないでしょうか。

今、あなたには何が見えていますか?
あなたにとって、人生とは、どんなものですか?

毎日を自由で、楽しいものにすることは簡単なことでしたよね。

ただ、些細な辛いことばかりに目をやるのではなくて、その周囲にある、些細だけど、ステキなことを見つけてみるだけのことでしたよね。

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プロフィール
大阪在住のライターです。
メルマガや超短編なども書いています。
慢性腎不全のため減塩生活中……

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