No.665 トルストイ
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「人間は、すべての可能性を自分の内に備えている」
– トルストイ(ロシアの詩人・小説家)–
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先日の新聞に、「注射が痛くないと思えば、痛みが軽くなる」というような内容の記事が載っていました。
ある実験で、被験者に痛くないと思い込ませて痛みの刺激を与えた場合と、痛みが強いと思わせた場合とでは、感じる痛みが違っていたそうです。
実際に、そのときの脳の様子を調べてみると、痛みが小さいと思い込んでいるときには、脳の快感や不快感をつかさどる部分の活動が低下していました。
結果として、感じる痛みが軽減していたということです。
そういえば、子供のころ注射をうってもらうときに、お医者さんや親から、「痛くないよ」と言われたときには、何となく安心して、それほど痛みも感じなかったような気がします。
逆に、学校での予防注射などで、前の子が痛そうにしているのを見て、「痛そうだなあ」などと思いながらうってもらうと、やっぱり、予想通りに痛かったり。
「痛そうだ」と思うのと、「痛くない」と思うのとでは、同じ注射をうってもらって同じくらいの痛みがあったとしても、感じ方が違ってくるのですね。
……この記事を読みながら、先日、ある人から言われたことを思い出しました。
それは、
「あなたは、本当に、あなたが思っている通りの人間なのか?」
といったことです。
私たちは誰でも、『自分はこんな人間だ』という思い込みを持っています。
私は、強引だ。
私は、引っ込み思案だ。
私は、人付き合いが苦手だ。
私は、いつもツイていない。
私は、何をやってもうまくいかない。
そして、その思い込みどおりに、強引だったり、人前に出ることをためらったりという行動を取ることになります。
人付き合いが苦手だと思っているから、自分から人を避けてるカも知れませんし、ひょっとしたら、幸運なことに出遭っても、自分から、逃げ出してしまって、「自分はツイていない」と思っていることだって考えられますね。
他の人と同じことをやって、同じ成果を上げたとしても、「自分がうまくいくはずはない」と思ってみてみれば、人と見劣りがするものです。
あるいは、本当は、うまくやれるのに、思い込みが邪魔をして、無意識に失敗することを選んでいたり……
つまり、自分がそんな人間だから、『私はこんな人間だ』と思っているのではなく、『私はこんな人間だ』と思っているから、そんな人間になっているということのようですね。
もともと、『自分はこんな人間だ』と思い込んだのは、過去のある時点で、そう思うことが、何かの役に立っていたのでしょう。
強引な行動をすることで、まわりから注目を集めたり、はしゃいで叱られたことがトラウマとなって、あまり目立ちたくないと思うようになったり。
過去に人から裏切られた人は、人付き合いが苦手だと思い込むことで、人と付き合うことから逃げることができて、それ以上傷つくこともないと信じていたり……
もちろん、その思い込みが、今も自分が生きていくうえで役に立っているのでしたら、何も問題はありません。
でも、「自分がこんな人間だから……」という理由で、何かに悩んでいたり、物事がうまくいかなくなっているとしたらどうでしょうか。
ここで思い出してみてください。
『自分はこんな人間だ』というのは、ただの思い込みだったのですね。
確かに、注射の例でも見たように、思い込みは現実を創りだすほど強力なものです。
しかし、思い込んでいるのは私たち自身なのですから、逆に言えば、思い込みを変えることによって、私たち自身を変えていくことができるのです。
そして、それが、自分が望む現実を創りだして行くことにつながっていくのです。
……え? 思い込みなんて、そんなに簡単に変えることできるはずがないですって?
そうですね。
それでは、まず、その思い込みから変えていってみましょうか。
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2005年09月07日
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