No.634 キケロ
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「幸福なる生活は、心の平和において成り立つ」
– キケロ(古代ローマの政治家)–
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ものごとを否定的に捉えたり、マイナスなことばかりを考えていては、気分が沈みがちになるばかりではなく、身体の元気もなくなってきてしまいます。
それがわかっているのに、どうしてもマイナス思考ばかりをしてしまう……
なぜなら、マイナス思考をすることには、大きな利益がある(と思っている)人もいるのですから。
たとえば、「自分は、何事もうまくいくような人間ではない」と自分の価値を貶めることができます。
きっと幼い頃から、「お前はダメだ」などと言われていて、いつの間にか、自分でも、ダメな人間だと思い込んでしまっているのでしょう。
マイナス思考をすることによって、それを証明することができるのです。
あるいは、「目標」や「夢」を持てないときにも、マイナス思考は役立ちます。
心のどこかでは、やりたいことや手に入れたいものがあったとしても、自分には、それを実現することができないと思い込んでいるのでしょう。
もしも、物事をプラスに考えてしまうと、眠っていた「目標」や「夢」が目を覚ましてしまいそうです。
そうすると、そんな前向きな方向へ進んでいかなくてはなりません。
でも、自分には、「目標」や「夢」を達成することなんてできないと思っているのですから、それはちょっと困ります。
だから、「目標」や「夢」のことを考えないように、ずっとネガティブなことを考えて、今の場所に留まっているのです。
慣れているマイナス思考は、本当に居心地がいいものです。
そして、マイナス思考の最大のメリットは、もしも最悪の状況に陥ったり、悪いニュースを聞いても、ショックが少ないということです。
つまり、何か悪い出来事に出会ったとしても、「ほら、思っていた通りだ」「やっぱり、こうなったか」と受け止めることができるので、それほど辛くもないように思えます。
それに、いつもネガティブなことを考えて、気分が沈んでいる状態の方が、悪いニュースを聞いても、もともと落ち込んでいるので、変化も少ないでしょう。
そんな人は、心の安心を得るために、いつか来るはずの悪い出来事にいつも備えているのですね。
「ルビンの壷」という絵をご存知でしょうか。
大きな壷が描かれている絵なのですが、見方によっては、横向きの人の顔が2つ並んでいるようにも見えてしまいます。
不思議なのは、「これは壷だ」と思ってみると壷だけが見え、「人の顔だ」と思っていると、人の顔だけが見えてくるということです。
けっして、壷と人の横顔の両方いっぺんに見えることはありません。
マイナス思考をすることは、低い自己イメージを守り(つまり変化しないことが許される)、将来の最悪の出来事に傷つかないために役立っているのでしょう。
でも、それによって失っていることも多いのかも知れませんよ。
ルビンの壷と同じように、物事のマイナスの面だけを選んでみていれば、プラスの面が見えなくなってしまうのですから。
物事をつい否定的に考えてしまう人は、きっと、この世界は、常に悪いこと ばかりが起こる、危険な場所だと思えるでしょう。
朝の新聞から深夜のニュースまで、凶悪な犯罪や、暗い出来事ばかりであふれ返っています。
だけど、本当は、自分の心がそれを引き付けているのですね。
確かに、犯罪や暗いニュースはたくさんあります。
でも、新聞には載っていないかもしれませんが、それと同じくらい、心が温かくなる出来事や楽しいニュースもあるはずなのです。
良く見てみれば、自分のまわりには、そんな明るいことでいっぱいなのですよ。
こんな暗い世界は嫌だ!
だったら世界を変えてみましょうよ。
簡単ですよ。
まわりにあるものを何も変える必要もないのです。
ただ、あなたの心を、いつも明るくてハッピーな考えばかりで満たせばいい
だけのことなのですよ。
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2005年03月17日
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