No.611 仏陀
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「自分自身からそれを得るのでないなら、
どこへ行って得ようというのか?」
– 仏陀 –
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あるカップルが、ふたりともが好きな歌手のコンサートに行きました。
平日の夜なので、会社帰りに、直接コンサート会場での待ち合わせです。
先に着いたのは彼女の方で、彼がやってきたのは開演時間ぎりぎりでしたので、やきもきしながら待っていました。
「何とか間に合ったわね。早くチケットを出して」
彼は、それを聞くとハッとして立ち止まりました。
「あ、しまった! チケットを予約するのを忘れていた……」
彼は、そう言って困ったように彼女の顔に目をやります。
「え、どうして忘れるの? あれだけ念を押しておいたのに!」
彼女は大きな声をたてはじめると、彼も声を荒げます。
「だって仕事が忙しかったから仕方がないだろ。
だいたい、いつも僕ばかりに、チケットを予約させて……
こんなときくらい、お前がやってくれてもいいじゃないか!」
「何よ、あなたが、チケットの予約は慣れているから任せておけ、って言ったんじゃないの。
自分が失敗したくせに、どうして私が怒られなくちゃならないの」
そんなふうに言い争いがはじまり、だんだんの険悪な雰囲気になっていきます。
すると、コンサート会場の受付係が、見かねたように声を掛けました。
「あのー、チケットなら当日券がありますから、それで入場されたらどうで すか?
まだ良い席が残っていますし、早くしないとコンサートがはじまってしまいますよ」
……15分の後には、このカップルは、仲良くコンサートを楽しんでいたということです。
あなたが、どんな願いでも叶えることができる、魔法の杖を手に入れたとします。
欲しいものは何でも手に入るし、行きたいところへも思いのままに行くことができます。
なりたい人にだって、なれるのです。
さあ、あなたは、どんな願いを込めて魔法の杖を振るでしょうか。
遠慮しないで、どうぞお好きな望みを言ってみてください。
新しい車が欲しい?
もっとやりがいのある仕事に転職したい?
明るい人になりたい?
いつも元気いっぱいに輝いていたい?
幸せになりたい?
収入をあげたい?
今、あなたが願ったことは、すべてが手に入ります。
だって、あなたは、自分のなかに、本物の魔法の杖を持っているのですから。
望むところへ行く、欲しいものを手に入れる、なりたい人になる。
そのために必要なものは、すべてあなたのなかにあるのです。
たとえば、すでに、それらを達成したり手に入れている人のことを考えてみてください。
そんな人たちだって、私たちと何も変わることのない人間です。
違いがあるとしたら、自分のなかの魔法の杖の使い方を知っていただけのことなのでしょう。
その魔法の杖とは、ただ「自分の望むものを知り、そこに向かって進んでいく」ということ、たったそれだけなのです。
冒頭のエピソードでのカップルが、本当に望んでいたのは、「ふたりでコンサートを楽しむ」ということだったはずですね。
でも、彼が「チケットを予約するのを忘れた」という、ちょっとした問題が起こると、そこに意識を向けて、一生懸命に言い合いをはじめてしまっていました。
そんなことをせずに、本来の望みを思い出して、チケットがあるかどうか尋ねて見たとしたら、もっと早くに、仲良くコンサートを楽しむことができたはずでしょうね。
問題を解決しようとジタバタしているよりも、自分が行くべきところに目を向けて進んでいくことの方が、よっぽど大切です。
魔法の杖を振ってください。
あなたの望みを叶えるために必要なものは、すべてあなたのなかにあるのです。
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2005年01月24日
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