「2004年11月」のアーカイブ

No.582 アラン

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 「握ったコブシを開けば、怒りも消える」

                 – アラン(フランスの哲学者)–

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失うのが怖くて手を硬く握り締めていると、かえって失ってしまうことがあります。
身を守るために持っている武器が、自分を傷つけることだってあるのです。

逆に、握った手を開けば、いろいろなものを掴むこともできます。
そして、ありのままの姿でいれば、誰も傷つけようとはしないでしょう。

何人かで話をしているときに、誰かが、
「これ知ってる?」
「あの本読んだ?」
と尋ねたとします。

もし、自分の知らないことだったり、読んだことがない本だったりするときに、それを知られるのが恥ずかしいと思うこともありますよね。

恥をかきたくない。
自分を良く見せたい。
そんなふうに、自分のプライドや自己イメージを守ろうとして、知っているふりをすれば、そこで交わされる会話にはついていけなくなってしまいます。
その時間は、あまり意味のないものになってしまいますね。

さらに、知らないことがバレてしまわないだろうかとドキドキして、落ち着かないことにもなるでしょう。

それを、
「まだ知らない。どんなこと?」
「読んだことのない本だね。何が書いてあるの?」
と、自分をオープンにすれば、きっといろいろなことを教えてくれるでしょう。
それだけ、多くのことを知ることができますね。

握り締めている手では何も持つことはできませんが、手を開いてみれば、多くのものを乗せることができるのです。

また、人に裏切られるのが怖くて、誰も信じようとしない人がいます。
そうすることでその人は、無意識のうちに、本当に心を許せる人だけをみつけようとしているのかも知れません。

確かに、人を信じて心を許すことがなければ、裏切られて傷つくこともないでしょう。
 
でも、そんなトゲトゲした態度では、誰も近づいて心を許してはくれはしないですよね。
身を守るために身につけたトゲが誰も寄せ付けることがなく、結局は、本当の友人をみつけることもできずに、自分を傷つけることになってしまいます。

あるいは、そんな人こそ、信頼できる人を装った人に付け入られて、騙され てしまったりするようです。
もっと心を開いて、いろいろな人に話しかけてみれば、いつかは自分の波長に合う人に出会うこともできるでしょう。

守ろうとしなければ、傷つくこともないのです。

怒りだってそうです。
誰かを憎んで、ぐっと握り締めていると、そのネガティブなエネルギーは、どこにも行けずに自分に向かうことになります。
そのために苦しむのは自分なのです。

ただ手を開いてみてください。
人生には、もっともとあなたの貴重なエネルギーを向けるべきものがあるはずでしょう。

怒りのエネルギーは、どこかへ飛ばしてしまって、前を向いて歩いていきましょうよ。

視野が開けてくれば、怒りの原因の出来事だって、さまざまなことを学ぶきっかけなるのだと気づくこともあるでしょう。

あなたは、何を守ろうとしているのですか?
何を恐れているのですか?
誰に対して怒りを感じているのですか?

そんなに手を握り締めていて、苦しくはないですか……
さあ、もっと元気になるために、その手を開いてみましょうよ。

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プロフィール
大阪在住のライターです。
メルマガや超短編なども書いています。
慢性腎不全のため減塩生活中……

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