「2004年9月」のアーカイブ

No.551 十字架のヨハネ

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 「愛が見つからなければ、その場所に愛を持っていきなさい。
  そうすれば愛が見つかるだろう」

                      – 十字架のヨハネ –

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大事なものを握り締めています。
誰かに見られると、取られたり傷を付けられてしまうかも知れないので、拳のなかに大事に持っているのです。

だから、誰とも握手をすることができません。
何かを他のものを掴むこともできません。
誰かを抱きしめることもできません。
 
本当は、もっといろいろなものを手にしてみたいと思っているし、誰かに優しく触れてみたいと思っているのです。

でも、握り締めた手では、できるのは拳を振り上げて威嚇することと、殴ること。

……どうして、そんなに堅く拳を握り締めているのですか?
 
手を開いてみれば、いろいろなものを掴むことができるでしょう。
それに、手のなかに握り締めているものを見た人だって、魅せられて柔らかな気持ちになるでしょう。
 
あなたが握り締めている拳を開いて、本当の自分自身を出してみましょうよ。
生まれたときには、誰もが光り輝いている器のようなものです。 

でも、いろいろな経験をするたびに、器のなかに石を入れていくのです。
辛いことがあると、苦しいことがあると、傷ついてしまうと、光の器を守るためにひとつずつ、堅い石で覆っていきます。
 
 だんだんと、光は減っていきます。
そして、もう光が見えなくなってしまったときに、はじめて気づくのです。

光もなく生きていくのは、なんて辛いことなんだろう。
どうして、こんなに暗い世界にいなくてはいけないんだろう。

そんなとき、自分を変える必要はありません。
自分に足りない何かを手に入れようと思うこともないのです。
 
ただ、自分という器のなかの石を、ひとつずつ取り除いていけばいいことなのですよね。
 
大きな不幸に見舞われて悲しいとき、生きるのが苦しいとき……
何とかしようとがんばっても、かえってその辛さが増すだけ。

それよりも、誰かに親切にしてあげましょう。
困っている人がいたら、助けてあげましょう。
そうすれば、いつの間にか元気になっている自分に気づくでしょう。

そう……
あなたが優しくしてあげたのは、他の誰かではなくて、この世界なのです。

そしてそれは、自分自身でもあるのですよね。

ただ自分自身でいればいいのです。

愛を求める必要はありません。
だって、あなたは、はじめから愛に満ちた存在だったのですから。

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プロフィール
大阪在住のライターです。
メルマガや超短編なども書いています。
慢性腎不全のため減塩生活中……

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