No.502 武者小路実篤
———————————————————————-
「まかぬ種子は生えぬと言うが、我等は不幸の種子をまかず、幸福の種子をまくように注意すべきである」
– 武者小路実篤(小説家)–
———————————————————————-
宇宙へ飛び出すロケットは、地球の重力を超えるために、とても大きな推進力を必要とします。
燃料をどんどん爆発させることになるので、とてもたくさんの燃料を使います。
だから、ロケットのほとんどの部分は、数段階に分かれた燃料タンクになっています。
燃料を使い果たすたびに、ひとつずつタンクを切り離して、とにかく宇宙を目指して進んでいきます。
大気圏を抜ける頃には、多くの燃料タンクを使い切り、わずかな部分だけが宇宙に達することができるのです。
そう、地球を離れて遠い宇宙に達するには、それだけ大きなエネルギーが必要なのですね。
私たちも、大きな目標を達成するには、ロケットのように自分の身を削るような努力や気力を持ち続け、とにかく前に進んでいくことが大切なのでしょう。
う-ん、がんばらなくっちゃ。
……でも、同じ宇宙へ行くのにも、スペースシャトルというものもありますね。
これは、燃料タンクを積んだブースターが、本体のスペースシャトルを宇宙空間まで運んでくれるのです。
燃料を燃やして推進力を得ることは同じですが、燃料タンクを切り離しても、ブースターやスペースシャトルは何度でも地球と宇宙空間を往復できます。
他の力を借りることになるのですが、こちらの方が、楽に宇宙へ到達することができるようですね。
私たちも、壁にぶつかったり、一生懸命にがんばっているのに、なかなかうまくいかないときには、スペースシャトルのように、誰か他の人の力を借りてみてもいいかも知れません。
ロケットとスペースシャトル。
どちらがいいというわけではありません。
自分ひとりの力でがんばることが大事なときもあれば、誰かに助けられながら進んでいくことが必要なときもあります。
今の自分にとって、どちらが意味があるのかを感じてみましょう。
何かにこだわることなく、自分が楽な方を選びましょうよ。
……もちろん、ときには、人を助けるブースターの役も、ぜひ、してあげてくださいね。
桜を見に行きました。
満開の頃を、かなり過ぎていたので、花はかなり散ってしまっていました。
それでも、今年も桜の花は、私の目を楽しませてくれます。
風に舞い散る薄桃いろの花びらにも風情が感じられて、心が和みます。
ところが、近くで桜を見ていた人が、こんなことを言ったのです。
「もう桜も終わりだね。数日前に、来たときには、満開で本当にすばらしい眺めだったよ」
その一言で、私が見ていた光景が、少し変わってしまいました。
『満開の桜を見逃してしまった』
『もう少し早く見に来ていれば、もっと美しい桜を見ることができたのに』
そんな思いが湧いてきて、もうそのままの桜を楽しむことができなくなっていたのです。
ふと気づきました。
さっきと同じ桜が目の前にあるはずなのに、今見えているのは、満開で美しいときを見逃してしまった桜になっている。
満開の桜は、もちろん美しいでしょう。
見ておけばよかったでしょう。
だけど、今、目の前にある桜だって美しい。
比べる気持ちがなければ、最高に楽しめるはずです。
……ひょっとしたら、他にも同じようなことをして、ネガティブに感じていることもあるのではないでしょうか。
きっと、あるがままに見てみれば、この世界のすべてのものは最高にすばらしいのでしょう。
今日は、こだわることも、比べることも手放して、ただ、探してみましょうよ。
目の前のこと、知っている人、そして、あなた自身のステキなところを。
それを感じることが、幸せの種をまくことになるのですから。
タグ
2004年04月19日
コメント&トラックバック(0)
| トラックバックURL
|
カテゴリ: バックナンバー


