No.496 メグ・ライアン
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「私って本当に不十分な人。
そして、私はそういう自分を愛してる」
– メグ・ライアン(アメリカの女優)–
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・何でも知っていて、頭の回転が速くて、いろいろなことに気づくことができる、能力の高い完全な人間
・あまりたくさんのことは知らないし、失敗ばかりしている、ちょっと間が抜けた不完全な人
こんなふたりの人がいたとしたら、どちらがより良く生きることができると思いますか?
「そりゃ、能力が高い人に決まっているだろう」
そう思う人が多いのではないでしょうか。
確かに、頭が良くて能力が高い方が、成功しやすいように思えます。
それに、いろいろなことを知っているのなら、どんな問題に出会っても、自力で解決できるはずですよね。
こちらの方が、より良く生きて行けそうです。
でも、はたして本当にそうなのでしょうか?
確かめるために、ちょっとこんなことを試してみてください。
まず、自分が、過去に失敗したり、イヤな思いをしたときのことを思い出してみます。
すごく辛い思いをしたり、人前で大恥をかいたりした体験がいいかも知れません。
次に、こんなふうに自問してみるのです。
「どうして、そんな失敗してしまったのだろう?」
「なぜ、私がそんな目に遭わなくてはならなかったんだ?」
さあ、どんな気分が湧きあがってきましたか。
……それは、きっと、あまり良い感じではないでしょうね。
人の脳は、ある意味、高性能のコンピューターみたいなもので、いったん投げかけられた質問には、何とかして答えを出そうとします。
意識では、答えを期待していなかったり、どんなに意味がない質問でも、一生懸命に答えを探そうとするのです。
そして、「どうして~になったんだ?」とか「なぜ~をしてしまったんだ?」
という質問は、私たちから元気を奪っていきます。
これは、犯人探しをするときの質問です。
いきつくところは、誰かを悪者にして自分が犠牲者だという結論になるか、
悪いのは自分で、どうしようもなくダメな人間だと思い込むかになってしまうのです。
本当は、誰も悪くはないはずなのに、脳のコンピューターは、「犯人を見つけろ」と命令されたから、自分のなかにある状況証拠で、悪い奴を探し出し
ただけのことです。
今、生きるのが辛いとか、自分に自信を持てないと思っている人は、たいてい、無意識のうちに、自分自身にこんな質問をしているのではないでしょうか。
それは、次のような思い込みを持っているから、ということが多いようなのです。
『自分は完璧でなくてはならない』
『失敗など、してはいけない』
そんなことが頭のなかにインプットされているので、脳は、その思い込みを前提として、犯人探しをはじめます。
「完璧で失敗などしてはいけないはずの自分が、失敗をしたからには、誰か原因を作った者がいるはずだ」と、誰かを犯人に仕立て上げます。
あるいは、「完璧でいるべき自分が間違いを犯してしまった。これは自分がダメになってしまったからだ」と、自分が悪者だと結論づけるのです。
どちらにしても、これでは元気もでないし、とても生きることを楽しめるはずがありませんよね。
完全な人間でいることは、結構辛いことなのです。
では、今度は、さっきと同じ過去の失敗体験を思い出しながら、次のような質問をしてみてください。
「私は、その経験から、どんなことを学べるだろうか?」
「次に同じ状況に出会ったら、どうすればもっとうまくいくだろうか?」
その質問にも、やっぱり脳は答えを出そうと努力します。
今回の質問は、自分の前向きな気持ちを引き出してくれます。
もうおわかりですか?
こんな質問ができるためには、自分が失敗をしたり、間違いも犯す人間だということを、受け容れなければなりません。
『失敗してあたりまえ、思うようにいかなくても仕方がない』
そんな不完全な人間だからこそ、もっと良くなるために、いろいろなことを学んでいくのです。
それこそが、より良く生きる、ということなのでしょうね。
あなただって、失敗の1度や2度、いえ10や20はしたことがあるでしょう。
犠牲者になったり、ダメな人間だと思うことはもう捨てて、そんな失敗だらけの自分を受け容れてあげましょうよ。
もっと楽しく、より良く生きていきましょうよ。
完全でいようと、無理にがんばっている必要はないのです。
不完全で不十分でも、欠点ばかりでも……
あなたは、あなた自身でいるからすばらしいのですよ。
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2004年03月20日
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