No.471 ラッセル
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「本当に心を満足させる幸福は、私たちのさまざまな能力を精いっぱいに行使することから、また私たちの生きている世界が充分に完成することから生まれるものである」
– ラッセル(イギリスの哲学者・数学者)–
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先日お会いした人から、面白いことを教えてもらいました。
ウサギとカメの童話についてなのですが、競走の勝敗を決めたのは、何を目標としていたかの違いだというのです。
ウサギは、競走相手、つまりカメに勝つことだけを目標にしていました。
だから、とにかくカメよりも速く走ればいいわけです。
そこに気を抜いて油断する心のゆるみも生まれたのでしょう。
それに比べてカメは、ゴールに着くことを目標にしていました。
相手が速かろうが遅かろうが、とにかく自分の力のすべてを出して目的地に付くことを目指したのです。
なるほどと思いました。
もちろんこれは寓話ですから、実際にウサギとカメを競走させてみれば、ウサギの方が速いに決まっています。
目先のことだけを見ていれば、速い者が勝ち、遅い者が負けることは確かでしょう。
また、今のような社会では、ウサギの方が要領よく生きていけるように思えるかも知れません。
でも、もっと長い目で見てみれば、どうでしょうか。
相手に勝った負けたと一喜一憂していて、とにかく目先の目的地もわからなくなってしまうかも知れません。
それよりも、たとえ人より遅れようが、損をしようが、いつも自分のゴールを見て、ベストを尽くすということを続けていれば、最終的には成功を手にすることができるでしょう。
この成功とは、何も人より出世するとかお金持ちになるとかいったことばかりとは限りません。
自分らしく楽しく生きることができれば、それがいちばん心豊かだということになるのではないでしょうか。
「成功」と聞いて、思わず出世やお金持ちになるというイメージが湧いてくるとしたら、知らず知らず「ウサギ」型の人生を生きているのかも知れません。
もっとも、それが本当に自分の欲しいものであれば問題はないのですが、実際には物質的には豊かでも、心のなかでは虚しさを抱いている人も多いようです。
もちろんウサギがウサギらしく自分のペースで競走することにすれば、こんなに強いことはないでしょう。
でも、そうだとしたら、そもそもこんな競走をすることもなかったでしょうね。
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2003年12月11日
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