「2003年11月」のアーカイブ

No.464 ジェームズアレン

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「気高い夢を見ることだ。
あなたは、あなたが夢見たものになるだろう。あなたの理想は、あなたがやがて何になるかの予言である」

– ジェームズアレン(イギリスの哲学者)–

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少し前に、タレントの山田邦子さんが、テレビでこんなことを話されているのを見ました。
山田さんがデビューしてどんどん人気が出てきた頃のことのことです。
あることがとても気になって頭から離れず、「いっそ死んでしまいたい」とまで思ったことがあったそうです。

どんなことに悩んでいたかというと、当時よく企画されていた「芸能人大運動会」といった番組に出演するのが、どうしてもイヤだったというのです。

私たちにすれば、「え?」と思えるような悩みですが、当時の山田さんにすれば本当に深刻なことで、毎日そのことばかりを考えて夜も眠れない日が続きました。

運動会が開催される前の日の夜も遅くまで寝つけず、思いあまって、親しかった友人の、クマさんことゲージツ家の篠原勝之さんに電話をかけてしまいました。

「クマさん、私、今日、死のうと思うの……」
涙ながらに話す山田さんの話を、篠原さんは、黙って聞いてあげました。
死にたいと思う理由を聞いても、ただ優しく受け容れたのです。

そして、最後に篠原さんが言った一言で、山田さんは、死ぬことを辞めたそうです。

それは、
「今日はもう遅いから、死ぬんなら明日にすれば」
ということばだったということです。

山田さんは、それを聞いたとたん、なんだか死ぬのがバカバカしくなって、それっきり、死ぬことなど考えなくなったとおっしゃっていました。

きっと、山田さんは、それまで「運動会がイヤだ」とばかりを思い悩み続け、それしか見えなくなって、死ぬしか解決法がないと決めてしまっていたのでしょう。
それが、篠原さんの一言で、ちょっと違うところにも意識が向いたようですね。

すると、突然、いろいろなものが見えはじめ、死ぬ以外にもいろいろな可能性があることに気づいたり、そもそも悩んでいたことも、なんとか乗り越えることができるのだと思えたのではないでしょうか。

ときに私たちは、たったひとつのことばかりを思い詰めて、「もうどうしようもない」と悩んでしまうことがあります。

ちょっと視点を変えてみたり、視野を広げてみれば、いろいろな可能性が見えてくるのに、それには気づかないのですね。

たとえば、こんな人のことを考えてみてください。
目の前に新しい白いキャンバスがあり、いろいろな用途の筆とさまざまな色の絵の具が手元にあるのに、その人は、描きたくもないウサギの絵を描こうとしています。

本人は、「ウサギなんてイヤだ……」と真剣に悩んでいるのですが、ウサギの絵を描くための筆と絵の具しか目に入らず、ウサギを描くようにしか筆を動かせないと思いこんでいます。

でも、ちょっと、目を他に向けてみれば、手元にはいろいろな筆や絵の具があることに気づくでしょう。

そして、自分は、目の前の白いキャンバスに、自分の好きなどんな絵でも描くことができるのだということを思い出すでしょう。

……その人が、ウサギを描いてしまうのは、ただ自分がウサギを描こうとしているからだったのですね。

ウサギ以外のものを描こうと思えば、ウサギ以外のものを描くための筆と絵の具を使って、自由に描けばよかったのです。

自分の好きなものを描くためには、自分の好きなものを描くような筆と絵の具を使って、自分の好きなものを描くように筆を動かせばいいだけなのですよね。

「そんなことにも気づかないなんて……」
そう思われるかも知れませんが、そんな人って、結構、多いようですよ。

あなたは、今、「前に進めない」とか「なかなか夢を実現できない」などと思ってはいませんか。

何かどうしようもないと思えることに、悩まされてはいないでしょうか。
もしそうなら、ちょっと深呼吸してみましょうよ。

そして、もう一度思いだしてください。
あなたが、本当にしたいことはどんなものだったのでしょうか。
悩んでいること、どうしようもないと思っていることではなく、自分が望んでいるのは、どんな状態なのでしょう。

あとは……
そこに意識を向けて、ただ進んでいくだけですよね。

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プロフィール
大阪在住のライターです。
メルマガや超短編なども書いています。
慢性腎不全のため減塩生活中……

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