「2003年11月」のアーカイブ

No.466 トム・ワトソン

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「成功の確率を倍にしたければ、失敗の確率も倍にすることだ」

– トム・ワトソン(アメリカのプロゴルファー)–

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数学者の森毅さんは、最近の学生は、試験などで自分の解答が誤りだとわかると、すぐに全部を消してしまうと嘆いておられます。

「人間は誤ることもある。迷うこともある。
大切なのは、どこで迷い、どこで誤ったかを見極める力を養うことだ。誤った解答を全部消してしまってはそれができない」
ということのようです。

これは、現在の学校での、たったひとつの正解だけが正しくて、誤った答えでは評価されないという試験方法の影響かも知れません。

そんな教育を受けているうちに、いつの間にか、正しい答えだけが良いこと(=成功)で、間違いはすべて悪いこと(=失敗)というように思い込んでしまうのでしょう。

実際には、人生には誤りや失敗はつきものですし、うまくいったことからよりも、うまくいかなかったことからの方が、多くのことを学べたりもします。
失敗や誤りが、私たちの弱点や欠けているところを教えてくれ、望む方向への道しるべになったりするのです。

人生をゲームにたとえてみると、たとえ今日はミスもせずに完璧にできたとしても、明日も思うようなゲームができるとは限りません。
絶対に勝たなくてはならない、失敗してはならないと思っていれば、ゲームを楽しむどころではないでしょう。

私たちに必要なものは、完璧にしなければならないという思いではなく、前に向かってベストを尽くそうという気持ちではないでしょうか。
そうすれば、きっと今のゲームを、もっともっと楽しめるようになるでしょう。

たとえば、『ここは頑張りどころで大切だ』、と思える場面に出会ったときのことを考えてみてください。

「失敗しては取り返しのつかないことになる。絶対にうまくやらないと!」
そんなふうに、プレッシャーを感じれば、その場面はピンチに思えます。

そして、うまくいかなかったときの、マイナスことばかりが見えてきます。

ところが、同じ場面でも、
「ここでうまくできれば、すばらしい結果を手にすることができるぞ!」
と思うのなら、それは最大のチャンスに出会ったことになりますね。

成功したときの、プラスのことが頭に浮かんでくるのです。

同じ場面で、同じように努力するはずなのに、ピンチになったりチャンスになったりしてしまいます。

どちらが本当の実力を出せるかは、おわかりですよね。

それに、マイナスばかりを見ていれば、失敗すると「やっぱりダメだった」と落ち込んでしまいますし、たとえ成功したとしても、不安な要素が見えてきて、よろこぶどころではないでしょう。

ついには、チャンスに思えることに出会っても、チャレンジしよういう気も起こらなくなるかも知れません。

逆に、プラスを見るようにすれば、成功すれば、もちろんとてもうれしいですし、失敗しても余裕を持って受け容れることができて、次にうまくやるためには、どうすればいいかを学ぶこともできるのです。

そして、次のチャンスを心待ちにして、積極的に探そうとするでしょう。

もちろん、成功したり、何かをうまくやり遂げることができれば、それはそれでとてもすばらしく楽しいことです。
さらに、仮に失敗したとしても、これが自分の成長の糧になるのだと思うことができれば、もうこの世界には楽しいことしかありませんよね。

いつもそんな気持ちでいるとしたら、何かとうまくいったりすることも多くなっていくようですよ。

成功の女神は、いたずらで、逃げようとする人にはピンチという仮面をかぶって追いかけてくるようです。

それに、楽しく生きている人が大好きで、そばに寄ってきて祝福してくれます。

そして、もう少し準備した方が、もっと大きなことができるはずだと思えるときには、失敗という名前の「学ぶ機会」を与えてくれるのですよね。

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プロフィール
大阪在住のライターです。
メルマガや超短編なども書いています。
慢性腎不全のため減塩生活中……

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