「2003年10月」のアーカイブ

No.459 デール・カーネギー

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「ビジネスで成功する一番の方法は、人からいくら取れるかをいつも考えるのではなく、人にどれだけのことをしてあげられるかを考えることである」

– デール・カーネギー(アメリカの著述家)–

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今から、あなたの好きな果物を、ひとつだけ考えていただきます。

どんな果物でも構いませんが、「バナナ」のことだけは考えないでください。
「バナナ」が好きな人は、申し訳ありませんが、他の果物のことを思い浮かべるようにしてくださいね。

もう一度言いますが、絶対に「バナナ」のことは考えないでください。
「バナナ」だけは、ダメです。
くれぐれも、「バナナ」の黄色い皮のことや、皮をむいたときに、プーンと匂ってくる甘い香りのことなどを思い出してはいけません。

では、あなたの好きな果物のことを考えてください。
……さて、あなたは、バナナのことを頭のなかに、思い浮かべずに済んだでしょうか?

ちょっと意地が悪かったでしょううか。
これだけ、「バナナ」「バナナ」と言われたら、誰だって「バナナ」のことを思い出してしまいますよね。

「バナナ」のことを考えてはいけない、と思えば思うほど、「バナナ」の姿が頭のなかに浮かんできます。

当然のことですよね。
「バナナ」はダメ、と思ったときには、必ず一度は「バナナ」のことを考えてしまうのですから。
誰だって、虫が好かない人や嫌いな人の、ひとりやふたりはいますよね。

それは仕方のないことなのですが、そんな人でも、悪口や陰口は言わないよ うにしましょう。
「あいつの、こういう性格がイヤなんだ」
「こんなところが許せない」
そんなことを言うたびに、そのことばを自分が聞くことになるのですから。

心で思うだけでも、「バナナ」と同じように、その相手のイヤなところに、何度も引っかかってしまうのです。

私たちの脳は、とても精巧なコンピュータのようなもので、プログラムのデータを入れれば、そのとおりのことを実現しようとします。

「トイレに行きたいな」と思うと、つまりデータを入れれば、「まず立ち上がって、それから片足を前に出して……」などと意識しないでも、身体は勝手に動いてトイレまで運んでくれます。

「朝、7時に起きよう」というデータを、ちゃんと入れれば、目覚まし時計などなくても、時間通りに目が覚めたりします。

しかも、このコンピュータは、自分と人との区別をつけないようです。

「あいつは嫌いだ」
「○○はダメだ」
と言ったり思ったりすると、脳のコンピュータは、「自分を嫌いだ」「私はダメだ」というデータだと受け取って、それを実現してしまうかも知れませんよ。

試しに、誰かのことを思い浮かべて、「あいつはイヤだ、嫌いだ」などと思ってみてください。

すぐに、気持ちが沈んで元気がなくなってくるはずです。
逆に、「あの人はすばらしい」「素敵だ」「大好きだ」と心のなかで言ってみると、元気が出てきて気分も晴れやかになってくるのではないでしょうか。

できれば、悪口やネガティブなことばよりも、褒めことばや元気が出るようなことばを言ったり思ったりするように心がけてみましょう。

意識をポジティブな方向へ向けているだけで、脳のコンピュータにポジティブなデータが、どんどんインプットされていきますよ。

「バナナ」のことを思い出して、いつもいい「思い」を持つようにしましょうよ。

もっとすばらしいのは、いつも「感謝」の心を持つということです。
なぜなら、「好き嫌い」や「良い悪い」などは、相手(自分)の部分に向けられていますが、「感謝」は全体に対しての思いだからです。

「あの人の、ここが好き」「あそこが嫌い」と思ったりしますが、「あの人の、こんなところに感謝する」という思いは、いつか「あの人に感謝する」となっていくはずです。

「ありがとう」
「感謝します」
そのデータは、相手に向けられると同時に自分も包み込みます。

そして、さらにもっと大きな世界にも広がって行くでしょう。

「感謝」すればするほど、誰かに優しくすればするほど、与えれば与えるほど、私たちは豊かに幸せになっていくのですね。

さあ、今日も自分に、すばらしいデータをインプットしましょうよ。

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プロフィール
大阪在住のライターです。
メルマガや超短編なども書いています。
慢性腎不全のため減塩生活中……

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