「2003年7月」のアーカイブ

No.437 湯川秀樹

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「一日生きることは、一歩進むことでありたい」

– 湯川秀樹(物理学者)–

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『人から絶対に批判されない方法』ということを聞いたことがあります。

それは、まず、決して余計なことは口を出さない、でしゃばったまねをしないということだそうです。
そのためには、何も言わない、何もしないように気をつける。

しかし、人は、ついつい心が動いて、いらぬことを言ったり、人のためだと思って、しなくてもいいことをしてしまう。
だから、何を見ても何を聞いても、何も感じないようにしなくてはいけません。

さらに、何も言わない、何もしないでは、かえって人から批判されてしまうこともあります。

それを避けるためには、なるべく人の前に出ない、人と関わらないようにします。
それだけ気をつけて誰にも会わないようにしていても、どこかに必ず批判してくる連中は存在します。

結局、究極の『人から絶対に批判されない方法』とは、自分がこの世に存在すらしないことだということです。

もちろん、これは、ひとつの逆説で、批判されないために存在しないなど、考えるだけでもバカバカしいですね。

逆にいうと、批判されるのは、自分が生きている証拠ということにもなります。

だとしたら批判されるのも楽しくなりますね。
自分の至らぬ点を教えてくれるばかりではなく、批判されればされるほど、自分が自分らしく、いろいろなことを感じたり考えたり、多くの人と関わっている証拠だと捉えることもできるのですから。

同じように、『絶対に悩んだり苦しんだりしない方法』というものも考えられるかも知れません。

批判と同じように、やっぱり私たちは生きているからこそ、悩んだり苦しんだりするのですよね。

何も考えないし感じない、今の自分を変えようとしない、存在すらしないようにすれば、もう絶対に悩んだり苦しんだりすることはないでしょう。

だけどね……

これだって本当にバカバカしいことです。
悩んだり苦しんだりするのは、私たちが生きている証拠。

自分らしく生きようとがんばったり、今の自分をもっと良くしていこうとするからこそ、そんな思いをするのですよね。
そもそも、悩んだり苦しんだりしたことがなければ、喜んだり、楽しんだり、満足したり、幸福がどんなものかを知ることもできないではありませんか。

私たちが、この世界に存在して、今を生きていること。
それは、自分自身というユニークな世界の旅を、一歩ずつ進んでいくことなのでしょう。
どんなことがあったって、生きているということは、本当にすばらしいことなのですよね。

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プロフィール
大阪在住のライターです。
メルマガや超短編なども書いています。
慢性腎不全のため減塩生活中……

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