No.078 プブリュス・シルス

No.078 プブリュス・シルス

西尾和美の アダルトチルドレン 癒しと回復のためのセルフスタディキット

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「何かをしたい者は手段を見つけ、何もしたくない者はいい訳を見つける」

– プブリュス・シルス –

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あなたはゾウを一頭、食べ尽くすことができるでしょうか?
そう、あの大きなゾウです。

とてもじゃないけど、食べられそうにないですね。
無理だと思って、食べようという気さえ起こらないかも知れません。

でもこれはあくまでも理論上のお話ですが、誰にでも食べてしまえる方法があります。
それは、ゾウを細かく切り刻んで、口に入るくらいの大きさにして、とにかく毎日食べ続けるというやり方です。

何ヶ月、いや何年かかかるかも知れませんが、いずれはゾウを丸ごと食べてしまっていることでしょう。

なあ~んだ、と思われるかも知れませんが、これなら時間はかかりますが、確実に食べ尽くすことが出来るのです。

話は変わりますが、私が小学生の頃、教科書にドイツの考古学者、シュリーマンの話が載っていました。
シュリーマンは、少年の頃、ホメロスの詩に出てくるトロイの町が実在すると信じ、いつかはそれを発掘しようと思い立ちました。

そのために彼は、いきなり土を掘ったりせずに、まずは語学を勉強しはじめたのです。
古文書の読解のためには、古代ギリシャ語をマスターしなければならなかったからです。
しかも、そこに行き着くのに、シュリーマンは、まず英語、フランス語などからスタートしていったのです。

そして、次には、発掘のための資金づくりを始めました。
何年もかかりそれをクリアしてやっと発掘を開始し、見事トロイの遺跡を発見することができたのです。

その話を読んだ私は、シュリーマンは何と気が長い人なんだろうとあきれてしまいました。
もっと手っ取り早い方法があるだろうにと思ったりして……

でも、実はシュリーマンのやり方が、大きな目標に近づく一番確実な方法だったのです。
ゾウを食べる話ではないですが、やりたいことや目標があまりにも大きすぎると感じると、私たちは自分にはとても出来ないと思って、何もしないうちからあきらめてしまっているかも知れません。

もちろん大きな夢や目標を、一度に達成することは不可能でしょう。
でも、ゾウを切り刻んで少しずつ食べるように、目標もまず出来ることからやってみることは可能なのではないでしょうか。

そして、それを始めるのに遅すぎることなんて無いのです。

あなたにも出来そうにもないと思ってあきらめている、大きな夢や目標があれば、今からゾウを食べ始めてみてはいかがでしょうか。

ゾウを食べるのは、あまり気が進まないかも知れませんが……
もっとあなたの口に合う、おいしい夢を食べ出すのですから、毎日が満たされてくるかも知れませんよ。



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プロフィール
大阪在住のライターです。
メルマガや超短編なども書いています。
慢性腎不全のため減塩生活中……

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