No.753 タデウス・ゴラス
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「あなたの内であれ外であれ、あなたが見るものを変えることなど全く不要。
あなたが見るものを見る目だけを変えなさい」
– タデウス・ゴラス(アメリカの文筆家)–
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ある人が、建築関係の仕事をしていたとします。
他の仕事はしたことがありません。
もうずいぶん経験も長く、資格もいくつか取得していて、職場では中堅としてがんばっています。
性格は生真面目で、友人たちも、少し固い感じがする人が多いようです。
あるとき、この人は、いろいろなことに行き詰まり、自分の人生を変えてみたいと考えました。
どうも自分は、建築の仕事に、それほど向いているようには思えないような気になったのです。
それに、たまにハメを外して遊んでみたいとしても、堅物ばかりの友人では、
なかなか、そうもいきません。
彼は、何か自分に向いている他の仕事はないかと資格の学校へ行ったり、新しい友人を求めて、ひとりで飲み屋へ行ったりしてみます。
でも、仕事を続けながらの勉強は辛いし、興味のある資格も、あまりみつけることができません。
それに、どこへ行っても、真面目すぎる性格が邪魔になるのか、なかなか友人もできないのです。
そこで彼は、思い切った決断をしました。
今、住んでいる街を離れ、まったく知らない所へ移り住んでみることにしたのです。
新しい街には、もちろん、行ったこともないし、知っている人も誰ひとりいません。
大きな冒険でしたが、それくらい思い切ったことをしないと、いつまでも自分の人生を変えることなどできないだろうと思ったのです。
会社を辞め、友人たちと別れを告げた彼は、新しい街で、新しい家を借り、新しい生活をはじめました。
今までと違う街なら、まったく新しい人生をスタートさせることができそうです。
しばらくして落ち着くと、彼は、新しい仕事をみつけるために、ハローワークへ通ったり、求人誌に目を通したりしはじめます。
しかし、何か今までとは、まったく別の仕事を探そうと思うのですが、目につくのは、やはり建築関係の仕事の求人ばかり。
「経験や資格は?」
と聞かれて答えると、紹介されるのは、どうしても建築の仕事になってしまいます。
彼は、迷いましたが、いつまでも無職のままでいるわけにはいきません。
生活のために、とりあえずは建築関係の仕事に就き、それから新しい仕事を探すことにしました。
彼は、前にいた街でしていたのと同じような規模の会社で、同じような職種の仕事をはじめます。
真面目に働き、経験も豊富な彼は、すぐに、中堅どころとしての仕事を期待されるようになりました。
いつしか友人もでき、楽しい日々が過ぎてゆきます。
……数年後、彼は、ふと気がつきます。
「私は、まったく新しい人生をはじめるために、この街に来たのではなかっ
ただろうか。
それなのに、今は、前と何も変わってはいないではないか……」
そう、彼の友人たちは、やっぱり真面目で固い性格の人ばかりだったのでした。
環境を変えてみても、何も変わりません。
どんな場所へ行こうと、何をやろうと、あなたの内側にある、世界の見方が、そのままが、まわりの世界へ反映されていきます。
今、それが、充分に満足できるものなら、ただ、その人生を楽しみましょう。もし、納得がいかないと思うのなら……
ただ、世界への見方を変えてみてください。
楽しい世界を生きたいと思ったら、まわりに楽しいことを探してみて、他の人を楽しませてみればいいのですよね。
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2007年02月27日 コメント&トラックバック(0) | トラックバックURL |
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