No.489 プブリウス・シルス
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「大胆は勇気を、臆病は恐怖をもたらす」
– プブリウス・シルス(ローマの作家)–
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あなたは、ある国の王様です。
お城のなかで、忙しい毎日を過ごしているなか、名前も聞いたことのない国からの使者と名乗る者がやってきました。
穏やかな雰囲気の男で、あなたへの伝言を携えてきたというのです。
どんなものかと読んでみると、
『東の川に架かっている橋が、毎日たくさんの人が渡るため、少し弱っている。早めに補修した方がいいだろう』
と書かれているのです。
確かに、最近、隣国との交易が盛んになり、通行量が増えています。
もっと大きな橋を架け直そうかと考えていたところでした。
しかし、他にも気になることは多いし、橋は、それほど急ぐこともないとも思えます。
かかる費用も莫大なものになるでしょうし、第一、どことも知れぬ国からの伝言など、どれほど信用していいのかわかりません。
「ああ、ご苦労さま」
あなたは、使者にそう声をかけて帰すことにしましたが、すぐに伝言のことは忘れてしまいました。
それからしばらくして、また使者が来ました。
今度は、きつい目をした男です。
またしても伝言を携えてきたといいますが、忙しいあなたは、家来を通して別の日に出直してくるように伝えます。
ところが、使者は、どうしても王様に会いたいと言い張るので、仕方なく城のなかに通し、伝言を開くことにしました。
『橋は、かなり弱くなっている。すぐに直さないと大変なことになる』
あなたは、それを見るなり腹が立ってきました。
「そんなことはわかっている。しかし、今は、他のことが忙しいんだ。
橋のことなどにかまっている時間はない!」
そう怒鳴って、使者を外へ追い出しました。
また、しばらくするとまた別の使者が尋ねてきます。
恐ろしげな顔を持つ大男です。
あなたは、すぐに追い返すように家来に命じましたが、使者は、家来たちと争って何とか城のなかに入ってこようとします。
何人もの家来を遣わして、やっとのことで大男の使者を追い払いました。
あなたは、使者が落としていった伝言を、みつけるなり破り捨てました。
「やった、あいつに勝ったぞ! これでもう、煩わされることはないんだ」
満足げに、そう思っているあなたの元に、家来のひとりがあわててやってきて、こう告げたのです。
「王様、大変です!
東の川の橋が崩れて、大勢の国民が川に落ち、流されてしまいました!」
トラブル、問題、不幸な出来事、あるいは身体の不調やイヤな気分。
これらは、本当は、私たちに何かを教えてくれる「メッセージ」なのでしょう。
それらは、私たちにとって、気に入らないことや納得できないことが書いてあるかも知れません。
ときには、恐怖や不安を感じるものもあるでしょう。
でも、その「メッセージ」を思い切って受け容れてみれば、より良く成長することができます。
そして、否定したり見ないようにしていては、何の解決にもならないばかりか、もっと大きな問題がやってくることになります。
「メッセージ」を携えたメッセンジャーを、いくら追い返したり痛めつけたりして勝ったつもりでも、あなたに気づいてもらえるために、何度も別な形でやってくることになるでしょう。
いくら不安になるように思えることが書いてあっても、今までの自分では理解できないような気がしても、何も恐れることはありません。
「メッセージ」は、私たちを打ちのめすためではなく、成長するきっかけを与えてくれるために送られてきたのですから。
逃げずに受け容れてみれば、そこには、どうすればもっと良くなれるのか、
本当の自分でいられるのか、自分の進む道はどこなのかが書かれているのです。
勇気をもって受け入れれば、今の苦しみも、すべてあなたをサポートして、大きくなるためのメッセージだということに気づくでしょうね。
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2004年03月04日 コメント&トラックバック(0) | トラックバックURL |
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