No.482 エマーソン
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「障害を克服できると信ずる者だけが、本当に障害を克服することができる。
一日にひとつでも恐怖の対象を克服しない者は、まだ人生の第一課さえ分かっていない」
– エマーソン(アメリカの思想家)–
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ゾウ使いがゾウを調教するとき、まずはじめにすることは以前にも書きましたね。
ゾウがまだ小さくて力も弱い頃に、太い丸太につないだ鎖を足に取り付けるのです。
仔ゾウが逃げようとしてもがいても、どうしても鎖を外すことができず、そのうちにあきらめてしまって、逃げようともしなくなってしまいます。
そうなると、いくらゾウが大きく成長しても、ゾウ使いは、いとも簡単にゾウを逃げ出さないようにすることができます。
丸太を引っこ抜けるだけの強い力を持つようになっても、ゾウは、足に鎖をつけられただけで、「もう逃げることはできない」と決めてしまうのです。
たとえ、鎖の先には、小さな棒がさしてあるだけだとしても、ゾウは、決して逃げだそうとはしなくなってしまうのだということです。
ゾウが縛り付けられているのは、本当は小さな棒ではないのですよね。
それは、小さな頃に自由になろうと、足につながれた鎖を一生懸命に引っ張ったけれど、そのたびに、味わった「痛み」や「絶望感」、「辛い思い」なのではないでしょうか。
そう、ゾウは、「過去」にいつまでも縛られているのです。
ゾウが、自由になる方法は、とても簡単ですね。
ただ、その小さな棒から、離れればいいだけなのです。
そのために必要なのは、足につながれているのが、どんなにがんばっても抜くことができなかった太い丸太ではなくて、ただの小さな棒だと気づくことだけです。
ところが、あきらめてしまったゾウは、小さな棒を見ようとはしません。
棒を見ようとするたびに、過去の痛みや辛さが浮かび上がってきます。
その小さな棒が、とてもつもなく強大で恐ろしい丸太に映ってしまうのです。
ゾウは、過去の恐怖を味わうのを避けて、棒に目を向けようとはしないのです。
「やりたいけれど、できない」
「夢があるんだけど、自分には無理だとあきらめている」
もし、あなたが、そんな思いを持っているとしたら、ゾウと同じように、いつまでも小さな棒に縛られているのかも知れませんよ。
「できない」「無理だ」と思うのには、いろいろな理由があると思います。
時間がない、お金がない、才能がない、家族の理解がない……
仕事が忙しい、養わなくてはならない家族がいる、こんな問題がある……
だから、自分の思うようにすることができないのですよね。
そして、そんな障害があれば、棒を見なくてもいいのですよね。
ゾウより賢い人間は、何かと理由をつくっては、棒を見なくて済むようにしているようです。
「過去」に自分が決めた限界や無力感、恐怖や自己不信を、また見なくてもいいように棒に目を向けようとしないのです。
確かに昔は、太い丸太が、あなたを縛り付けていたこともあったのでしょう。
でも、それがどうしたというのでしょう。
もう一度、自分の足元をよく見てくださいよ。
丸太だと思えたのは、ただのちっぽけな小枝だということがわかるでしょう。
今は、それを引き抜いて、望むところへ進んでいく力があるはずですよね。
ダメだとあきらめてしまいそうになったら……
できないと恐怖を感じそうになったら……
そのときが、ひとつ大きくなって、望む場所に進むときです。
簡単なことです。
恐ろしいと思えるものの正体を、勇気を出して、ただ見るだけのことなのですよ。
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2004年02月02日 コメント&トラックバック(0) | トラックバックURL |
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