No.011 ミヒャエル・エンデ
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「ちいさなモモにできたこと、それはほかでもありません。
あいての話を聞くことでした」
– ミヒャエル・エンデ 「モモ」より –
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私は、エンデのメルヘン、「モモ」が大好きです。
もう、何十回読み返したかわかりませんが、読むたびにモモの魅力にますます惹かれていってしまいます。
モモは、小さくて家もない少女なのですが、たったひとつ相手の話を聞いてあげることができるという才能だけで、みんなから愛されるのです。
「モモ」から、もう少し引用してみますと、「たとえば、こう考えている人がいたとします。
おれの人生は失敗で、なんの意味もない、おれは、なん千万もの人間
の中のケチな一人で、死んだところでこわれたつぼとおんなじだ、べ
つのつぼがすぐにおれの場所をふさぐだけさ、生きていようと死んで
しまおうと、どうってちがいはありゃしない。
この人がモモのところに出かけていって、その考えをうちあけたとし
ます。
するとしゃべっているうちに、ふしぎなことにじぶんがまちがってい
たことがわかってくるのです。
いや、おれはおれなんだ、世界じゅうの人間の中で、おれという人間
はひとりしかいない、だからおれはおれなりに、この世でたいせつな
存在なんだ」 (岩波書店版より引用 大島かおり訳 改行は引用者)
確かに、誰かに悩みを聞いてもらうだけで、心が軽くなることがありますね。
「傾聴は愛のはじめなり」ということばもあるように、話を聞いてあげることというのは、人間関係を築く上で、とても大事なことなんですね。
ただ、話を聞いてあげるというのは、簡単なようでいて、結構難しいようです。
あるベテランのカウンセラーに聞いた話ですが、何百組という夫婦と話をした経験からわかったことは、問題のある夫婦は例外なく相手の話を聞いていないといういうことだそうです。
そして、お互い自分の思っていること、感じていることを少し話し合うだけで、ほとんどの問題は解決するのだそうです。
人の話を聞くのが上手な人は、夫婦関係だけではなく、とてもいい人間関係を作りだしているようですね。モモのように、まわりから好かれてしまうようです。
相手の話を上手く聞いてあげるコツは、心の中で重心を自分から、相手の方へ移してみることです。
人間誰でも、自分に一番関心があるのですが、その関心の重点を目の前の人に向けてみて、その人に興味を持ってみることです。
「おれが」、「私が」、のが(我)をなくせば、誰でも聞き上手になることができます。
……でも、誰かのためばっかりでなく、たまには自分の話も聞いてあげてくださいね。一番大事な人ですもの、ひとりでくつろいだ時間を創って、ゆっくりと十分に傾聴してあげてくださいね。
2000年01月15日 コメント&トラックバック(0) | トラックバックURL |
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