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【癒しのことば】Vol.761 2007/4/10
総発行部数:15,404部
・バックナンバーは、こちら → http://www.iyashinokotoba.net/
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「あらゆる苦難のなかに、好機が宿る」
-- アインシュタイン(アメリカの物理学者)--
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昼下がりの緑がいっぱいの公園。
暖かい日が差している休日の今日は、老人がベンチに腰を下ろしてハトにエ
サを与えていたり、砂場で遊んでいる小さな子供を若い夫婦が楽しそうに見
守っていたりします。
あなたは、散歩の途中でこの公園に立ち寄り、空いていたベンチに座って、
そんなのどかな光景を眺めていました。
久しぶりに、心がほっこりとするような気分になります。
穏やかで平和な午後のひとときです。
すると、小学生くらいの男の子の兄弟を連れた父親がやってきて、あなたの
ベンチの隣に、腰を下ろしました。
その男の子たちは、はじめのうちこそ大人しく父親の側に座っていましたが、
飽きてきたのか、やがて立ち上がりあちこちを歩きはじめます。
一緒に仲良くしているな、と思ったのもつかの間、兄とおぼしき男の子が、
弟にちょっかいをだしはじめ、泣かせてしまいます。
弟も負けてはいません。
大きな声で泣き喚きながら、兄に向かっていきます。
兄は笑いながら逃げ出し、弟もムキになって追いかけていくのです。
その騒々しさったらありません。
ふたりとも奇声をあげて、砂埃を立てながら走り回ります。
ハトたちは驚いて逃げ出し、砂場で遊んでいた子供たちも、走り回る兄弟に
砂をかけられて怖くなったのか泣きべそをかいています。
兄弟は、いつまでも騒ぐのをやめようとしません。
公園にいた人たちは、迷惑そうな顔をして、彼らに視線を視線を送り、顔を
しかめます。
これでは、せっかくの静かだった公園の時間が台無しです。
あなたは思わず、その兄弟の父親を見ました。
そろそろ自分の子供をたしなめるだろうと思ったのです。
ところが、父親は、ベンチに腰掛けたまま、ぼんやりとしているだけです。
自分の子供たちが、これだけまわりの人たちに迷惑をかけているのに、それ
がわかっているのかいないのか、上の空で遠くのほうを眺めているようです。
兄弟のやかましさは、ますます激しくなり、ついに取っ組み合いのケンカを
はじめてしまいました。
他の人たちは、兄弟と父親に向かって、露骨に嫌そうな顔をして、その場を
離れていってしまいました。
それでも、父親は、自分の子供たちを咎めるどころか、黙って眺めているだ
けです。
あなたは、だんだんと腹が立ってきました。
自分の子供が、他の人に迷惑をかけているのに、それを黙ってみているなん
て、とんでもないことです。
この父親はよっぽど常識がないのでしょうか。
自分の子供の教育について、どう思っているのでしょうか。
いらぬお節介だとは思いながら、あなたは、父親に注意をすることにしまし
た。
「もしもし、ここはみんなのための公園なのですよ。
あなたのお子さんが、まわりに迷惑をかけていることがわからないのです
か?
いくらなんでも、少しは注意をするべきでしょう」
......すると、父親は、はっとしたようにあなたの方へ向き直りました。
「あ......、そうですね......
......子供たちが騒いでいるのを、注意しないといけませんね。
申し訳ありません。
でも......、実は......、ああ、私はどうしたらいいのかわからない。
ついさっき、この先の病院で、この子たちの母親が息を引き取ったところ
なのです。
心を落ち着けるために、母親が元気だった頃に、みんなでよく遊んだこの
公園に来てみたのですが......
普段は大人しい子供たちも、母親が死んだことを認めたくないために、ど
うしてか今日は、あんなに騒いでいて......」
父親の目には、大粒の涙が浮かんでいました。
......いかがでしょうか。
きっとはじめのうち、あなたは、この父親と子供たちに腹を立て、とんでも
ない連中だと思っていたことと思います。
でも、父親の話を聞いたあとでも、同じ怒りを感じることができたでしょう
か。
多くの方が、怒りどころか、父親と兄弟のことが本当に可哀相に思えてきた
のではないでしょうか。
......子供たちは、母親が死んでしまって、本当は泣きたいのだろうけれど、
それを紛らわせるために、懸命に騒いでいる。
父親も、とても辛いだろう。
これから、ふたりの子供を抱えて、どうしていくのだろうか......
などと、同情してしまいます。
とても、この親子に怒りを感じることなどできません。
『静かな公園で子供が大騒ぎしていて、父親はそれを咎めようともしない』
その事実は、またっく同じです。
しかし、父親の話を聞く前と後では、あなたの見方は、まったく違うはずで
す。
何が違ったのでしょう。
それは、ただ、あなたの見方が変わっただけのことですよね。
苦しいこと。
辛いこと。
悲しいこと。
あなたの目の前にあることを、もう一度よく見てください。
ほら、あなたに勇気を与え、成長のチャンスをもたらすものだって、見えて
きたでしょう......
【癒しのことば】Vol.761 2007/4/10
総発行部数:15,404部
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「あらゆる苦難のなかに、好機が宿る」
-- アインシュタイン(アメリカの物理学者)--
----------------------------------------------------------------------
昼下がりの緑がいっぱいの公園。
暖かい日が差している休日の今日は、老人がベンチに腰を下ろしてハトにエ
サを与えていたり、砂場で遊んでいる小さな子供を若い夫婦が楽しそうに見
守っていたりします。
あなたは、散歩の途中でこの公園に立ち寄り、空いていたベンチに座って、
そんなのどかな光景を眺めていました。
久しぶりに、心がほっこりとするような気分になります。
穏やかで平和な午後のひとときです。
すると、小学生くらいの男の子の兄弟を連れた父親がやってきて、あなたの
ベンチの隣に、腰を下ろしました。
その男の子たちは、はじめのうちこそ大人しく父親の側に座っていましたが、
飽きてきたのか、やがて立ち上がりあちこちを歩きはじめます。
一緒に仲良くしているな、と思ったのもつかの間、兄とおぼしき男の子が、
弟にちょっかいをだしはじめ、泣かせてしまいます。
弟も負けてはいません。
大きな声で泣き喚きながら、兄に向かっていきます。
兄は笑いながら逃げ出し、弟もムキになって追いかけていくのです。
その騒々しさったらありません。
ふたりとも奇声をあげて、砂埃を立てながら走り回ります。
ハトたちは驚いて逃げ出し、砂場で遊んでいた子供たちも、走り回る兄弟に
砂をかけられて怖くなったのか泣きべそをかいています。
兄弟は、いつまでも騒ぐのをやめようとしません。
公園にいた人たちは、迷惑そうな顔をして、彼らに視線を視線を送り、顔を
しかめます。
これでは、せっかくの静かだった公園の時間が台無しです。
あなたは思わず、その兄弟の父親を見ました。
そろそろ自分の子供をたしなめるだろうと思ったのです。
ところが、父親は、ベンチに腰掛けたまま、ぼんやりとしているだけです。
自分の子供たちが、これだけまわりの人たちに迷惑をかけているのに、それ
がわかっているのかいないのか、上の空で遠くのほうを眺めているようです。
兄弟のやかましさは、ますます激しくなり、ついに取っ組み合いのケンカを
はじめてしまいました。
他の人たちは、兄弟と父親に向かって、露骨に嫌そうな顔をして、その場を
離れていってしまいました。
それでも、父親は、自分の子供たちを咎めるどころか、黙って眺めているだ
けです。
あなたは、だんだんと腹が立ってきました。
自分の子供が、他の人に迷惑をかけているのに、それを黙ってみているなん
て、とんでもないことです。
この父親はよっぽど常識がないのでしょうか。
自分の子供の教育について、どう思っているのでしょうか。
いらぬお節介だとは思いながら、あなたは、父親に注意をすることにしまし
た。
「もしもし、ここはみんなのための公園なのですよ。
あなたのお子さんが、まわりに迷惑をかけていることがわからないのです
か?
いくらなんでも、少しは注意をするべきでしょう」
......すると、父親は、はっとしたようにあなたの方へ向き直りました。
「あ......、そうですね......
......子供たちが騒いでいるのを、注意しないといけませんね。
申し訳ありません。
でも......、実は......、ああ、私はどうしたらいいのかわからない。
ついさっき、この先の病院で、この子たちの母親が息を引き取ったところ
なのです。
心を落ち着けるために、母親が元気だった頃に、みんなでよく遊んだこの
公園に来てみたのですが......
普段は大人しい子供たちも、母親が死んだことを認めたくないために、ど
うしてか今日は、あんなに騒いでいて......」
父親の目には、大粒の涙が浮かんでいました。
......いかがでしょうか。
きっとはじめのうち、あなたは、この父親と子供たちに腹を立て、とんでも
ない連中だと思っていたことと思います。
でも、父親の話を聞いたあとでも、同じ怒りを感じることができたでしょう
か。
多くの方が、怒りどころか、父親と兄弟のことが本当に可哀相に思えてきた
のではないでしょうか。
......子供たちは、母親が死んでしまって、本当は泣きたいのだろうけれど、
それを紛らわせるために、懸命に騒いでいる。
父親も、とても辛いだろう。
これから、ふたりの子供を抱えて、どうしていくのだろうか......
などと、同情してしまいます。
とても、この親子に怒りを感じることなどできません。
『静かな公園で子供が大騒ぎしていて、父親はそれを咎めようともしない』
その事実は、またっく同じです。
しかし、父親の話を聞く前と後では、あなたの見方は、まったく違うはずで
す。
何が違ったのでしょう。
それは、ただ、あなたの見方が変わっただけのことですよね。
苦しいこと。
辛いこと。
悲しいこと。
あなたの目の前にあることを、もう一度よく見てください。
ほら、あなたに勇気を与え、成長のチャンスをもたらすものだって、見えて
きたでしょう......
