2007年4月アーカイブ

No.766 カルロス・カスタネダ

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【癒しのことば】Vol.766   2007/4/27       

                                                 総発行部数:15,380部

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 「できるだけ深く、自分の『力』の秘密を解いていく者。
  それが知者なのだ」

           -- カルロス・カスタネダ(アメリカの人類学者)--

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 知っておくと『生きるのが楽になる』こと。

 それは......

 「ものごとをあるがままに受け入れれば、心が楽になる」


 たとえば、ある人の存在があなたの気分を苛立たせているとします、あるい
 は、何か気が滅入るような出来事があったとします。

 でも、本当にあなたの心を苦しめているのは、その人やその出来事ではあり
 ません。
 その人はその人なりのやり方で生きているのだし、出来事は、ただ起こった
 だけなのです。

 では、何があなたを苛立たせ、気分を落ち込ませているのかというと、
 「人はこうでなければならない」
 「いつもこんな状態であるべきだ」
 という、あなたの思いなのです。

 だから、相手を変えるよりも、出来事に出会わないことを祈ったり出来事を
 見ないようにするよりも、本当に心を楽にするためには、その「思い」をニ
 ュートラルにすることが大切です。

 その「思い」が悪いのではありません。
 人は生きているうちに、生きやすくするために、さまざまな価値感を身に着
 けていくのですから。

 「思い」をなくすことなんてできないし、否定することもないのです。

 ただ、それが、今、自分を苦しめているとしたら、その「思い」が今は、も
 う必要でなくなったということを教えてくれているのだと理解してください。

 つまり、古い殻を脱ぎ捨てて、新しいステージに登るときなのだということ
 です。
 それに気づけばいいのです。

 そして、自分を苦しめているものを、受け容れるようにしてみます。
 これは、前にも書きましたが、けっして無理をする必要はありません。

 「それは、そういうものなんだ」

 と、認めるだけでいいのです。

 これは、良い悪い、好き嫌い、正しい間違っている、とはまた別次元のこと
 だったのですよね。

 その人は、そんなことをする人なのだし、その出来事は、そんなことなので
 す。

 そう受け容れれば、次に自分がなすべきことが見えてくるでしょう。
 それだけで、心がずいぶん楽になるのではないでしょうか。


 本当のことを言いますと、世の中にあるすべての宗教が説いている究極の教
 えが、
 「ものごとをあるがままに受け容れる」
 ということのようです。

 宗教では、その後の幸せは、神や導師に委ねるのですが、そんなことをしな
 くても、自分の力で幸せになることができるのです。

 ただ、見方を変えて、
 
 ・痛みは、私たちの友達で、気づきのメッセージだ
 ・人生は、さまざまなことを見ることが目的で、今を楽しむためにある
 ・すべての問題を創っているのは自分。がんばる必要はない
 ・人生は、何でもあり。「こうでなければならない」というものはない
 ・苦しい時は、自分のエネルギーをあげてみると、見えてくるものがある

 ということを思い出してみてください。


 ......そして、もうひとつ、さらに大事なこと。

 「ものごとをあるがままに受け容れる」
 ということは、自分自身に対しても、もちろん同じです。

 他人が、その人はそんな人であるように、自分も、そんな人なのです。
 
 完璧でない自分
 ダメな自分
 失敗ばかりしてしまう自分
 弱い自分
 そんなことばかりを考えてしまう自分

 今は、それでいいのです。
 そんな自分だということを受け容れて、行動してみましょう。

 受け容れて、必要な気づきを学べば、新たなステージに進むことができるの
 です。


 そうですよね。
 この世界を楽しむために、あなたは生まれてきたのでしたよね。

No.765 ゲーテ

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【癒しのことば】Vol.765   2007/4/24       

                                                 総発行部数:15,401部

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 「すべてをいますぐに知ろうとは無理なこと。
  雪が解ければ見えてくる」

                    -- ゲーテ(ドイツの詩人)--

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 わたしは、わたし
 あなたは、あなた

 わたしはわたしのことをやり
 あなたはあなたのことをやる

 わたしはあなたの期待に応えるために
 この世に生きているわけではない
 そして、あなたはわたしの期待に応えるために
 この世に生きているわけではない

 あなたは、あなた
 わたしは、わたし

 ふたりが出会えれば、それはすばらしいこと
 出会えなくても、それはやむをえないことだ



 ......上の詩のようなものは、心理療法の一種であるゲシュタルト・セラピー
 の創始者、フレデリック・パールズが伝えたものです。

 パールズは、
 「自分の能力を、自分を成長させるために用いないで、他人を巧みにあやつ 
  るために用いる人を、わたしは神経症と呼ぶ」
 と言っています。

 現代社会では、自分自身のあるがままの姿でいるよりも、人の期待に応える
 ような生き方をする方が、楽なように思えます。

 人はひとりでは生きていけません。
 生活の場面場面で、人の助けを必要とすることがあります。
 なるべく目立たずに、人から嫌われないようにすることは、ある意味賢明な
 生き方だとも言うことができるでしょう。

 もちろん、私たちの幸せは、人との関わりになかでもたらされるものでもあ
 ります。
 ですが、人は、ただあなたの幸せをもたらす経路に過ぎないのです。

 人はけっして、あなたに幸せを与えなくてはならない義務を持っているわけ
 ではないのです。

 そんな生き方に慣れていると、自分を喪失し、相手に依存することにもなっ
 てしまいかねません。
 普段はうまくいっているように思えても、何か大きな問題を抱えたり、苦し
 みに出会ったときには、人に頼るような生き方では、さらに苦しみを増すよ
 うになってしまうのです。

 この詩は、本当に自分を感じて生きることが、より良くなるために必要だと
 いうことを、伝えてくれているのでしょう。


 『どんな問題でも解決してしまう公式』というものが、いくつか存在すると
 いうことは、以前お伝えしましたね。

 今まで2つほどご紹介しましたが、今日は、もうひとつ知っておいてください。

 ・すべては自分のなかにあったということを知る

 ということについてです。


 心理学者アドラーによると、「人間は悩むようになっている」ということで
 す。

 なぜかというと、人は誰でも自分を完成させるために、人生で解決していか
 なければならない課題を3つ持っているからです。

 その3つとは、

 「仕事」
 「交友(人間関係)」
 「愛」

 です。

 人間の学びには、共通するものも多いのですが、この3つについては、意味
 や意義が、人それぞれによって、まったく違います。
 
 詳しく触れることはしませんが、だから、あえてはじめから、十分な形とし
 て与えられていないのです。
 誰もが、自分なりのやり方で、手に入れていくことになるのです。

 そして、その過程で、問題に出会うことになります。
 それを乗り越えることが、自分を成長していくことにつながっていくのです
 ね。

 問題というものは、見方を変えれば、私たちが大きくなるために与えられた
 チャレンジ課題なのですが、自分自身を生きていないと、これは悩みになっ
 てしまいます。

 どこかに答えがあると思って、いろいろなところを探し回ったり、人に尋ね
 たりするのです。

 でも、どこに行っても、誰に聞いても、その答えは見つかることはありませ
 ん。
 人それぞれの答えを聞くことができても、それはあなたにとっての答えでは
 ないのです。


 その問題が解決されるのは、自分自身を生きて、問題に立ち向かうときしか
 ないのです。

 答えを探し求める必要はありません。
 すべては自分のなかにあるのです。


 『自分自身を生きる』
 
 そう意識するだけで、忘れてかけていたパワーが沸いてくるのを感じるでし
 ょう。

 そして、今まで見えなかったものだって、見えてくるのかも知れませんよね。

No.764 松下幸之助

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【癒しのことば】Vol.764   2007/4/18       

                                                 総発行部数:15,376部

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 「逆境もよし、順境もよし。
  要はその与えられた境遇を素直に生き抜くことである」

                -- 松下幸之助(松下電器産業創業者)--

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 前回は、『どんな問題でも解決してしまう3つの公式』のひとつ、「どうに
 もならないものは、どうにもならないと受け入れる」ということについて触
 れてみました。

 今日は、もうひとつの公式についてお伝えしますね。

 それは、
 
 ・「今、ここ」より、「いつか、あそこ」の方が良いということはない。

 ということについてです。


 実は、『幸せにならないための方法』というものが、いくつか存在します。

 たとえば、
 「自分には幸せになる資格はないと思う」
 「自分の欠点ばかりを見る」
 「人と自分を比較する」
 など、けっこうな数の方法があるのです。

 そのなかでも、もっとも強力なのが、「もし、~だったらなあ」と思うとい
 うことです。


 今、あなたは、その位置にいます。
 その家庭、その環境、その容姿、その収入、その性格、その人間関係ですね。

 「もし、~だったよかったのに」と思うことは、それをすべて否定するとい
 うことになります。
 すると、すぐに「幸せ」はどこかへ行ってしまうことになってしまいます。

 あるいは、過去を振り返って、
 「あのとき、ああしていれば」
 「あんなことを、していなければ」
 と思い続けているとしたら、身体は、「今、ここ」にあったとしても、心は
 過去にいるということになります。

 そして、過ぎ去った過去は、もう変えることはできないのです。
 変えることのできない過去を、何とか変えたいと思うことは、公式1に反し
 て、「どうしようもないこと」をどうにかしようとがんばっていることにな
 ります。

 確かに、過去に違った選択をしていたら、今は、もっと違う人生になってい
 たでしょう。

 もっと金持ちの家に生まれていたら、もっと美しく生まれついていたら、も
 っと明るい性格だったら......

 また、別の生き方があったかも知れません。
 今よりも、もっとステキな暮らしができていたかも知れません。


 でも、『それがどうした』というのでしょう。

 過去のいろいろな体験や失敗があってこそ、今のあなたがいるのだし、今の
 あなたは、最高だから、そうなったのです。
 そうに違いありません。

 ......と思うだけで、少しは、心が楽になったのではないでしょうか。
 幸せになるためには、『幸せにならない方法』の逆をすればいいのです。


 大切なことは、たとえ、「いつか、あそこ」の方がいいと思えても、ほかの
 人に憧れているとしても、それはまた別の世界の話。

 あなたが幸せになれるのは、あなた自身でいるときでしかないのです。
 あなた自身でいるから、自分の人生を望む方向へ動かすことができるのです。
 それは真実です。

 そして、あなたが本当の自分でいられるのは、「今」「ここ」にいる瞬間だ
 けなのです。

 別のものになろうとしたら、その瞬間にあなた自身でいることはできません。
 心配や不安を持つと、「今、ここ」ではなく、心がどこかに飛んでしまうこ
 とになります。

 もちろん、いろいろなことがある人生。
 すべての瞬間を、「今、ここ」にいるということは難しいでしょう。


 だから、苦しみを感じたり、悩みを抱えたときには、思い出してみればいい
 のです。

 「今、ここ」より、「いつか、あそこ」の方が良いということはない。


 そう、何が問題だったのですか?
 はじめから、何も問題はなかったのですよね。

 あなたは、あなた自身でいれば、すべてはOKなのですよ。

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【癒しのことば】Vol.763   2007/4/17       

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 「不可避のものと争ってもはじまらない。
  東風に対して有効な方法はただひとつ、オーバーを着ることだ」

               -- ジェイムズ・ラッセル・ロゥウエル --

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 実は、『どんな問題でも解決してしまう公式』というものが、いくつかある
 ようです。

 そのうちのひとつは、
 「どうにもならないものは、どうにもならないと受け入れる」
 というものです。


 あなたが、何か問題があって悩んでいるとします。
 そんなとき、ほとんどの場合が、自分の力ではどうすることもできないこと
 を、一生懸命何とかしようとがんばっているから起こるのです。

 単純な例をあげると、

 ・テストで悪い成績を取ってしまった、どうしよう。
 ・会社の上司の頭が固くて、思うような仕事ができない。
 
 こんなときは、どうにもならないことをどうにかしようと悩んでいると、す
 ぐに気づきますね。

 いくら悩んでも、終わってしまったテストの成績は変わりません。
 長年の人生で培われてきた上司の固い頭も、そう簡単には柔らかくできるは
 ずもありませんね。

 それなのに、「テストでいい点が取りたかった」「上司の頭を柔らかくした
 い(または、もっと理解のある上司だったらよかったのに)」と悩んでいる
 のです。

 さらによく見てみると、本当は、その問題を解決することが真の目的ではな
 くて、本来、望んでいることはもっと先にあるようです。

 たとえば、テストの成績が悪いと悩んでいたとしても、単にテストの点数が
 良ければ、すべてはOKなのかというとそうでもないはずです。

 そう悩む裏には、
 「テストで悪い点を取ると、かっこ悪い」
 「良い学校へ入りたいと思っている」
 など、いろいろな理由があるはずでしょう。

 テストの点数は表面的なものに過ぎません。

 この場合、本当に必要なのは、どうしてテストの点数でかっこいいとか悪い
 とかを決めてしまうのか(その先にも、もっと何かがありそうですね)、を
 見ていくこと。

 また、もっと勉強をして、少しでも成績をあげていくことですね。

 それが、今、自分がすべきことです。
 そして、自分ができることがわかれば、問題があったとしても、悩むことは
 なくなるのです。

 ......それが、問題の解決です。


 これはとてもシンプルな例で説明しましたが、どんな大きな問題でも基本は
 同じです。

 問題は、私たちが、もっと成長するための課題として与えられたものですか
 ら、本来歓迎すべきものなのです。

 ところが、問題に出会って悩んでしまうとしたら、本当に必要なところに目
 を向けず、どこか別のところに引っかかっているのです。

 そして、それはいつも、どうしようもないことを、何とかしようとがんばっ
 ているときに起こります。


 会社の上司にしても、そうですね。

 本当は、もっと効率的な仕事のやり方をみんなでできればいいと思っている
 のかも知れません。
 仕事を通じて、本来の自分を表現したいと願っているということもあるでし
 ょうし、単に自分の意見を聞いてもらいたいだけなのかもしれませんね。


 本当の望みは、ずっと先にあります。
 そこに至る道の途中に転がっている大きな石を、何とか片付けようと、一生
 懸命になっていても意味がありません。


 『どうにもならないものは、どうにもならないと受け入れる』ことが、本当
 に目指すところをみつける第一歩です。

 本当に目指すところがみつかれば、その瞬間に問題は解決され、後は成長の
 ためのチャレンジすべき課題が残るだけになるのです。


 あなたは、今、何かに悩んでいるでしょうか?
 今日は、あなたの悩みをよく見てみましょう。

 どうにもならないものを、どうにかしようとがんばっていることはありませ
 んか?

 そこから少し目をあげて、もっと先を見てみると、いったい何が見えてくる
 のでしょうね。

No.762 ウィリアム・フェザー

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【癒しのことば】Vol.762   2007/4/12       

                                                 総発行部数:15,375部

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 「人生を楽しんでいる人は、失敗者ではない」

             -- ウィリアム・フェザー(アメリカの作家)--

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 私たちは、自分自身でこの世界に生まれてくることを選択しました(のかも
 知れません)。

 だとしたら......

 それは、何か大きな目的があってのことなのでしょう。
 その目的を達成することが、私たちの人生の意味なのでしょう。

 ......なんてことを、考えてしまいますね。


 でも、本当は、人生にはそのような目的はないのです。

 と書くと、
 「????」
 となってしまう方も多いでしょうね。

 たとえば、目的があると考えてみます。
 すると、その瞬間に、自分のなかに義務感が生まれることになります。


 目標をみつけだして、達成しなければならない。
 成功しなければならない。
 世界に貢献しなくてはならない。

 
 同じことをしていても、義務感があると、十分に楽しむことはできません。

 たとえば、あなたが旅行に出かけたとします。
 
 そのときに、

  重要な観光地は必ずすべて回らなければない。
 何か貴重な体験を得なければならない。
 はじめての土地で、新たな発見があるようにいつも気をつけていなければな
 らない。

 そんな義務を強要されたのでは、とても旅を楽しむ気にはなりませんよね。

 それに、もしもその義務を果たせなかったら、自分を責めたり罪悪感にから
 れてしまうかも知れません。
 できないことを恐れなくてはならなくなるのです。

 
 それよりも、旅行に行くときには、特に目的を決めず、目の前に広がる景色
 や出会う人や出来事を、ただ味わってみることにしたほうが、よっぽど楽し
 めるのではないでしょうか。
 
 気ままに進んでいくと、自分がどこへ行くのか。
 どんなことに出会うのか。
 自分にどんなことが起こるのか。

 そんなことを、実際に体験して見ようとしていれば、旅の間、いつも実りの
 あるときを過ごせるでしょう。


 人生という旅も同じなのです。

 目的を探すことに時間をかけたり、大きな目標に向かって義務感で生きるの
 もひとつの生き方です。

 それよりも、今、ここにいて、自分の目の前に起こる出来事を見届けること
 を楽しもうと思ってみると、人生がどう変化するでしょうか。

 精神性を高くしていれば、自分がどんなことを体験するのか。
 心のエネルギーが上がっているときには、この世界がどんなふうに見えるの
 か。

 また、何かに躓いたり、落ち込んでいるときには、自分がどんな出来事に出
 会い、まわりがどう違ってくるのか。

 それを、味わうことこそが、人生の本当の目的なのでしょう。


 目的を持って苦しむ人生。
 ひょっとしたら、あなたはもう充分にそんなことをしてきたのではないでし
 ょうか。


 人生には、私たちが思っているような目的はありません。

 人生は、何かを達成したり、何かを得るためのものではなく、どんなことが
 起こるのかを見るためのものなのです。

 そして、もっと大きな本当の目的があります。
 生きていること自体が、最高にすばらしいことなのです。


 今日は、ただ生きていることを楽しんでみましょうよ。

No.761 アインシュタイン

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【癒しのことば】Vol.761   2007/4/10       

                                                 総発行部数:15,404部

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 「あらゆる苦難のなかに、好機が宿る」

             -- アインシュタイン(アメリカの物理学者)--

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 昼下がりの緑がいっぱいの公園。

 暖かい日が差している休日の今日は、老人がベンチに腰を下ろしてハトにエ
 サを与えていたり、砂場で遊んでいる小さな子供を若い夫婦が楽しそうに見
 守っていたりします。

 あなたは、散歩の途中でこの公園に立ち寄り、空いていたベンチに座って、
 そんなのどかな光景を眺めていました。

 久しぶりに、心がほっこりとするような気分になります。
 穏やかで平和な午後のひとときです。

 すると、小学生くらいの男の子の兄弟を連れた父親がやってきて、あなたの
 ベンチの隣に、腰を下ろしました。
 
 その男の子たちは、はじめのうちこそ大人しく父親の側に座っていましたが、
 飽きてきたのか、やがて立ち上がりあちこちを歩きはじめます。

 一緒に仲良くしているな、と思ったのもつかの間、兄とおぼしき男の子が、
 弟にちょっかいをだしはじめ、泣かせてしまいます。

 弟も負けてはいません。
 大きな声で泣き喚きながら、兄に向かっていきます。
 
 兄は笑いながら逃げ出し、弟もムキになって追いかけていくのです。
 
 その騒々しさったらありません。
 ふたりとも奇声をあげて、砂埃を立てながら走り回ります。

 ハトたちは驚いて逃げ出し、砂場で遊んでいた子供たちも、走り回る兄弟に
 砂をかけられて怖くなったのか泣きべそをかいています。

 兄弟は、いつまでも騒ぐのをやめようとしません。
 公園にいた人たちは、迷惑そうな顔をして、彼らに視線を視線を送り、顔を
 しかめます。

 これでは、せっかくの静かだった公園の時間が台無しです。

 あなたは思わず、その兄弟の父親を見ました。
 そろそろ自分の子供をたしなめるだろうと思ったのです。

 ところが、父親は、ベンチに腰掛けたまま、ぼんやりとしているだけです。

 自分の子供たちが、これだけまわりの人たちに迷惑をかけているのに、それ
 がわかっているのかいないのか、上の空で遠くのほうを眺めているようです。

 兄弟のやかましさは、ますます激しくなり、ついに取っ組み合いのケンカを
 はじめてしまいました。

 他の人たちは、兄弟と父親に向かって、露骨に嫌そうな顔をして、その場を
 離れていってしまいました。

 それでも、父親は、自分の子供たちを咎めるどころか、黙って眺めているだ
 けです。


 あなたは、だんだんと腹が立ってきました。
 自分の子供が、他の人に迷惑をかけているのに、それを黙ってみているなん
 て、とんでもないことです。

 この父親はよっぽど常識がないのでしょうか。
 自分の子供の教育について、どう思っているのでしょうか。


 いらぬお節介だとは思いながら、あなたは、父親に注意をすることにしまし
 た。

 「もしもし、ここはみんなのための公園なのですよ。
  あなたのお子さんが、まわりに迷惑をかけていることがわからないのです
  か?
  いくらなんでも、少しは注意をするべきでしょう」


 ......すると、父親は、はっとしたようにあなたの方へ向き直りました。

 「あ......、そうですね......
  ......子供たちが騒いでいるのを、注意しないといけませんね。

  申し訳ありません。
  でも......、実は......、ああ、私はどうしたらいいのかわからない。
  
  ついさっき、この先の病院で、この子たちの母親が息を引き取ったところ
  なのです。
  心を落ち着けるために、母親が元気だった頃に、みんなでよく遊んだこの
  公園に来てみたのですが......

  普段は大人しい子供たちも、母親が死んだことを認めたくないために、ど
  うしてか今日は、あんなに騒いでいて......」

 父親の目には、大粒の涙が浮かんでいました。


 ......いかがでしょうか。

 きっとはじめのうち、あなたは、この父親と子供たちに腹を立て、とんでも
 ない連中だと思っていたことと思います。

 でも、父親の話を聞いたあとでも、同じ怒りを感じることができたでしょう
 か。

 多くの方が、怒りどころか、父親と兄弟のことが本当に可哀相に思えてきた
 のではないでしょうか。

 ......子供たちは、母親が死んでしまって、本当は泣きたいのだろうけれど、
 それを紛らわせるために、懸命に騒いでいる。
 
 父親も、とても辛いだろう。
 これから、ふたりの子供を抱えて、どうしていくのだろうか......

 などと、同情してしまいます。
 とても、この親子に怒りを感じることなどできません。

 
 『静かな公園で子供が大騒ぎしていて、父親はそれを咎めようともしない』

 その事実は、またっく同じです。

 しかし、父親の話を聞く前と後では、あなたの見方は、まったく違うはずで
 す。
 
 何が違ったのでしょう。
 それは、ただ、あなたの見方が変わっただけのことですよね。


 苦しいこと。
 辛いこと。
 悲しいこと。

 あなたの目の前にあることを、もう一度よく見てください。

 ほら、あなたに勇気を与え、成長のチャンスをもたらすものだって、見えて
 きたでしょう......

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