No.745 カルロス・カスタネダ

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【癒しのことば】Vol.745 2007/2/9       

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 「そして、それまでの生き方は生きるに値せんと悟った……
  だから、そいつを変えたのさ」

         -- カルロス・カスタネダ(アメリカの人類学者)--

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 墨だけですべてを描く、水墨画。

 黒い墨の濃淡だけなのに、深く壮大な世界を表現できることに驚かされます。

 その水墨画では、墨で描いた部分も大切ですが、余白の方がもっと大切な要素
 だと聞いたことがあります。

 描いてあるものを表現するためには、描いていない部分こそが重要になるこ 
 ともあるのですね。


 それで思い出したのが、「パレートの法則」と呼ばれるもの。

 これは経済学における経験則のようなもので、あらゆる現象の重要性は、平
 均的になるのではなく、一部に偏る傾向があるというものです。

 よく言われる、ある会社であつかう商品のうち、20%の商品の売り上げが、
 全体の80%を占める、といった分析も、パレートの法則を応用したもので
 す。

 上位20%のお客さんが、全体の売り上げの80%を占めるというのもそう
 ですね。

 これは経済活動だけに言えるのではなくて、自然現象や社会現象についても
 同じようなことが起こるということです。

 ただし、これは、単純に主要な20%のみが、全体の80%もの重要性を持
 っているとは言えるわけではありません。

 20%だけが重要で、残りの80%は重要ではないとは限らないのですね。


 水墨画のことを考えてみてください。

 墨が付けられている部分が、ピッタリ全体の20%を占めるかどうかはわか
 りませんが、余白の80%だって大切でしたよね。

 
 アリに関しても似たような研究があります。

 いつも、せっせと忙しそうに動き回っているアリたちですが、よく観察して
 みると、まじめにエサを運んでいるのは、だいたい全体のアリの20%しか
 いないそうです。

 残りの80%のアリは、ただ、意味もなく歩き回っていて、遊んでいるとし
 か思えないというのです。

 それでは、というので、研究者が、よく働く20%のアリばかりを集めて、
 新しい集団を作ってみました。

 これはさぞかし勤勉で効率のいい組織になることでしょう。

 ……でも、実際には、そうはいきませんでした。
 
 なぜなら、働き者のアリたちばかりを集めたはずなのに、いつの間にか、働
 いているのは、やっぱり全体の20%しかいなかったのです。

 80%の働かないアリたちを集めても同じこと。
 結局、そのうちの20%が急にまじめに働きだして、全体の割合には変化が
 なかったというのです。

 そして、さらに研究が進んで、わかってきたこと。
 それは、遊んでばかりいる80%のアリこそが、集団の維持にとっては大切
 で欠かせない存在だったということです。

 どういうことかと言いますと……
 
 確かに20%アリたちは、わき目も振らずに、見つけたエサがある場所と巣
 とを往復し続けます。

 これは確かに、勤勉で働き者のアリの態度ですね。

 だけど、運び続けているうちに、いつか必ず、エサは無くなってしまいます。

 それから、新しいエサを探しはじめたのでは、巣を守るアリたちは飢え死に
 してしまうかも知れません。

 そこで、遊んでいるように見えるアリたちの登場です。

 実は、このアリたちは、ただふらふら歩き回っているだけではなくて、気の
 向くままにあちこち動き回っているうちに、偶然、新しいエサのありかを見
 つけ出したりしているのです。

 つまり、80%アリたちは、遊んでいるかのように見えて、実際には、いろ
 いろな場所にアンテナを伸ばしていたりしているのですね。

 ですから、この怠けアリたちがいるからこそ、集団としてのアリは、途切れ
 ることなく、いつでも食糧を得続けることができているのです。

 だからといって、もちろん、勤勉なアリたちは大切ではないというわけでは
 ありません。

 それぞれの個性や役目を、精一杯に生きることこそが大切なのですね。


 私たちの毎日にしてもそう。

 一日24時間を、24車両が繋がった貨物列車だと考えてみてください。

 どの車両にも目一杯に荷物を積み込んで走るのは、重くて辛すぎます。
 かといって、ちょっぴりしか乗せないのでは、もったいないですね。

 多すぎず少なすぎず、楽で心地が良いくらいが、ちょうどいいですね。

 人生だって、同じことではないでしょうか。


 楽に、心地よく、魂が納得するように……
 自由に、楽しく……

 つまり、自分らしく生きていきましょうよ。

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このページは、shinが2007年2月 9日 05:44に書いたブログ記事です。

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