============================================= http://www.reiki.jp ====
【癒しのことば】Vol.674 2005/12/2
総発行部数:16,045部
======================================================================
※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばをお届けします。
平日毎日配信
----------------------------------------------------------------------
「理由とは、真実の幻影である」
-- ハズラト・イナーヤット・カーン --
----------------------------------------------------------------------
……ある寓話。
あるところに新米の神さまがいて、ついに創造主として、自分の世界を創り
だすことができることになりました。
この神さまは、神さまになる前に、さまざまな世界に生まれたことがあり、
何度も深い悲しみや苦しさを経験していました。
また、またお互いに傷つけあう辛さや争いや天災が巻き起こす惨状も、いや
というほど味わってきましたので、自分が創る世界は悲しみや苦しみのない
平和な世界にしたいと常々思って、その通りの世界を創造したのです。
そこでは、死も病気も飢えもなく、人々も争う心を持たず、とても穏やかな
ところになりました。
神さまは、たいそう満足されて、人々の前に現われ尋ねられました。
「この世界は平和に満ち溢れ、お前たちもさぞかし幸せだろう?」
ところが人々は首を傾げるばかりでした。
「神さま、私たちは、生まれてから今までずっと毎日同じように暮らしてい
ます。
どのような状態が平和なのか、幸せとはどういうことなのかがよくわから
ないのです」
神さまは、なるほど他の世界と比べて、いかに平和で幸せに見えても、それ
以外の状況を知らなければ、今が平和なのか幸せなのかを分かるはずもない
と気づかれ、人々に死や病を与えてみることにしました。
しばらくして再び神さまが尋ねると、人々は、こう答えます。
「死があることで、大切な人を失う悲しみを知り、今を生きられる喜びも感
じたり、病に冒され健康であることの大事さを知ることができました。
それだから私たちは、限られた命を大切にしていきたいと思うようになり
ました。
ただ、今のままでは何のために生きるのかが、よくわからないのです」
そこで神さまは、人々に争う気持ちを与えて、人々が、今よりも成長したい
と望んだり、他人よりももっと成長したいと願う欲を持つようにしてみまし
た。
人々は、より多くのものを持つために、人よりもさらに強くなるために努力
するという目標を持つようになり、以前とは見違えるように生き生きとする
ようになりました。
また、神さまは、そんな人々を見ているうちに、まだまだ足りないものがあ
ることに気づきました。
本当の成功とは何かを知るために失敗、何が正しいのかが分かるために過ち、
正義とは何かに気づくための悪。
神さまは、心のなかで涙を流しながら、人々に失敗や間違いを与えました。
本当に大切なことに気づくきっかけをつかんで欲しかったのです。
そして、ある人には、さらに成長するために悪を行う心を持たせ、その虚し
さや苦しさを味わう役割を与え、悪をなされて理不尽な悲しみや辛さを受け
取る役目の人も創りました。
いつの間にか、神さまの世界は、自分が過去に経験してきたように、苦しみ
や悲しみに満ち溢れた世界になっていました。
それでも神さまは、思っています。
そんな世界だからこそ、人々は、苦しさを乗り越えて本当の幸福をみるける
ことができるのだと。
本当の美徳や正義の美しさが輝くのだということを。
神さまは、今日も、自分がお創りになられた世界を見守っています。
人々が、失敗したり道を誤ったときには、同じような悩みや苦しみを感じな
がら。
傷つけあう人たちに、自分の身を切られるような悲しみを持ちながら。
人々が苦しみながら本当の成功を掴んだり、悲しみを糧にして成長を遂げた
ときには、我がことのように喜び、祝福の光を降り注ぎます。
神さまは、そんな完璧な世界に満足しています。
そして、人々が、もっと多くのことを学んで、もっともっと大きく成長して
いくことを、いつも望んでいます。
……そう、神さまは、いつもあなたの側にいるのです。
より良く生きるのに、何をためらっているのですか?

コメントする