2005年11月アーカイブ

No.672

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【癒しのことば】Vol.672 2005/11/14       

  総発行部数:15,970部
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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばをお届けします。
                             平日毎日配信
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 「ずいぶん遠くまで探しに行ったけど、僕たちの青い鳥はいつもここにいた
  んだ」

             -- メーテルリンク(ベルギーの劇作家)--

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 アインシュタインが亡くなったとき、その脳が取り出されて綿密に調べられ
 ることになりました。

 彼のように独創的で偉大な功績を残せる天才は、きっと脳の構造や発達度が、
 並の人とは違っているだろうと考えられたからです。

 ところが、いくら調べてみても、アインシュタインの脳には、他の人たちと
 の顕著な差異は認められなかったそうです。

 つまり、天才・アインシュタインの脳は、何も特別なものではなくて、大き
 さも構造も、私たちの頭のなかにある脳と同じものだったのです。

 何が違ったかというと、使い方だけのようですね。
 ただ自分の脳を自分の好きなものに使う努力をしたことなのでしょう。

 他の分野の天才や成功者たちだって、同じようなことなのかも知れません。

 どうすれば成功できるのか。
 なぜ、あの人だけがいつも大きな成果を残せるのか。

 私たちは、ついつい、その秘密を探そうとしたり、持って生まれたものが違
 うからとあきらめてしまいそうになります。

 だけど、本当は、そんなものはどこを探してもみつからないのですよね。
 ただ、自分を信じて、望むところへ向かって進んでいくことが、いちばん大
 切なのですよね。

 少し前に「立体視」の絵本が話題になったことがありましたね。

 砂粒をばら撒いたような絵があるだけなのですが、しばらく眺めていると、
 何かの画が、立体的に浮かび上がってくるというものです。

 はじめは、なかなか何も見えてこないのですが、本の絵を眼に近づけたり離
 したりして焦点の距離をいろいろと変化させてみたり、わざと焦点をぼけさ
 せていると、突然、意味のある画が見えてくるのです。

 一度コツをつかむと、次に見るときには、すぐに画が浮かび上がってきたり
 します。

 それが楽しくて、私も何冊か買い求めたことがあります。

 最近、何気なくそんな本を取り出してみました。
 なんども見て、前には、すぐに画が見えたのに、しばらく見ないでいたら、
 なかなか見えてこないのです。

 一度、前の感覚が戻ると、もう簡単に見たいものが見えてきましたが……

 人生も同じですよね。

 前には簡単にわかったり見えてきていたものが、なぜか見えなくなったりし
 てしまいます。
 辛いときや苦しいときには、特にそんなふうに思えてくるのです。

 でも、大切なもの、自分が本当に見たいと思っているものは、どこかへ消え
 てしまったのではないのですね。

 自分に見ようという気持ち、そして、前のように自分自身でいれば、すぐに
 見えてくるものなのですね。

 今がどんなに辛くても……
 「立体視」の本のように、ただ、コツを思い出すだけなのですよね。

 スーフィー(イスラムの秘教)の寓話にこんなものがあります。

 すべての人生の秘密を解き明かす鍵を持っていると崇められる、偉大な聖者
 がいました。
 
 人々が、「聖者が持っている鍵の値打ちは、この世のすべての財宝を寄せ集
 めても及ばないだろう」と囁きあっているのを聞いた、スリの名人は、何と
 かして、その鍵を手に入れてやろうと機会をうかがっていました。

 あるとき、聖者が、他の街へ出かけるために人ごみのなかを歩いているのを
 見つけたスリは、そっと忍び寄りました。

 そして、見事な技で、聖者の服のポケットから持っていた荷物袋のなか、は
 ては靴の底まで探ってみましたが、鍵など、どこにもみあたりません。

 スリは、とうとうあきらめて、ぶつぶつ愚痴を言いながら、聖者の側を離れ
 ていきました。

 スリが鍵をみつけられなかったのは、当たり前です。
 彼は、聖者の外側しか探さなかったのですから。

 あなたは何を探しているのですか?
 どこで見つけようとしているのですか?

 ……本当に大切なものは、世界中のどこを探しても見つからないのです。

 そう、すべては、はじめから私たちのなかにあったのですよね。

No.671

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【癒しのことば】Vol.671 2005/11/11       

  総発行部数:15,912部
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 「些細な事が我々を慰める、些細な事が我々を苦しめるように」

                -- パスカル(フランスの数学者)--

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 この下に何があるか、おわかりですか?


           ・


 きっと、多くの人は、「黒い点がある」と思ったのではないでしょうか。

 確かに、その部分には、「黒い点(ドット)」があることは間違いありませ
 ん。

 だけど、よく見てください。
 そこには、本当に、「黒い点」しかないのでしょうか。

 実は、その部分においては、「黒い点」は、ほんの小さな場所を占めている
 に過ぎません。

 残りの部分は、空白の数行。
 つまりは、何も書いていなくて、これから何でも書き込むことができるスペ
 ースがあるのです。

 「当然、そんなことには気づいていたさ」
 「そんなこと、当たり前だろう」
 という方もいらっしゃるでしょう。
 
 ところが、頭のどこかではわかっていても、あるいは、目では見えているは
 ずでも、そこに意識が向かないということもあるようです。

 『空白のスペースがある』と、どれだけの人が答えたのでしょうか。


 私たちの人生においても、自分の前にある困難な出来事、辛い体験、自分の
 欠点や犯した過ちにばかり目がいって、苦しんでいることも多いような気が
 します。

 そればかりが目の前いっぱいに広がって、そんなネガティブなことしか見え
 なくなってしまうのですね。

 でも、ちょっと距離をとって眺めてみれば、それは些細なことなのかも知れ
 ません。

 もちろん、今は、それは解決しなければならない重大な課題であったり、自
 分の成長のために欠かせない要素だったりするでしょう。
 そんな悠長なことを言っていられないような、深刻な問題だったりすること
 だってあるでしょう。

 そんな問題でも、少し視野を広げてみれば、もっと多くのことが見えてくる
 ものですよね。

 今まで、世界を覆いつくすような巨大なことだと思っていたものが、本当は、
 それほど大きくもなくて、その周囲には、いろいろなことがあるのだと気づ
 いたり……

 自分の力ではどうしようもないと考えていたことのまわりは、自分が何でも
 好きなように書き込めるスペースがあることがわかってきたり……

 あるいは、こんなふうには考えられないでしょうか。

 冒頭の数行の間には、確かに「黒い点(=嫌なこと、ネガティブな出来事)」
 がある。
 しかし、その横、そのまた横、そのまたまた横には、「白いスペース(=自
 分にとって良いこと、ポジティブな出来事)」がたくさんある。

 現実には、「黒い点」はもう少し多くなることもあるでしょう。 
 が、その分、必ず、「白いスペース」だって増えてくるはずです。

 私たちが生きている世界は、きっと、そんなものなのでしょう。

 「黒い点」ばかりを見ていると、苦しくて、悩みばかりの人生になり、「白
 いスペース」に意識を向けていると、自由で、楽しい人生になってくるので
 はないでしょうか。

 今、あなたには何が見えていますか?
 あなたにとって、人生とは、どんなものですか?

 
 毎日を自由で、楽しいものにすることは簡単なことでしたよね。

 ただ、些細な辛いことばかりに目をやるのではなくて、その周囲にある、些
 細だけど、ステキなことを見つけてみるだけのことでしたよね。

No.670

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【癒しのことば】Vol.670 2005/11/7       

  総発行部数:15,896部
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 「幸福は、ほんのすぐそばに、息を殺して待っている」

                      -- 別役実(劇作家)--

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 ときとして人生は、とても不公平に感じられることがあります。

 いくら努力しても、うまくいかないときは、思うようにはいかないものです。

 そうかと思うと、たいしてがんばってもいないように思える人が、幸運を手
 にしたりすることもありますね。
 
 また、思ってもみなかった不運な出来事に出会ったり……

 「何で自分ばっかりこんな目にあうんだ」

 と嘆きたくなることもありますが、嘆いてばかりではどんどん気が滅入って
 くるだけです。

 そんなときは、本当の問題は何なのかを考えてみてください。
 
 たとえば、

 『いくら努力しても報われない』
 と落ち込んでしまうのは、
 『努力すれば必ず成功する』

 という思い込みがあるからなのではないでしょうか。

 また、

 『どうして人生は思い通りにならないだ』
 『なんて世間は不公平なんだろう』

 と失望するのも、

 『人生は思い通りになるものだ』
 『世間は公平であるべきもの』

 という思い込みがあるからこそ感じるようです。
 
 もっと言うと、

 『これだけ努力したのだから絶対に報われるべきだ』
 『人生は自分の思い通りになるはず』
 『世間は公平でなければならない』

 と無意識のうちで考えていることこそが、私たちの問題を生みだしているの
 かも知れません。

 ……なぜなら、私たちが出会う出来事は、あくまでもただの出来事にしかす
 ぎないのですから。

 それを、世の中はこうあるべきだ、こうでなければならない、という期待を
 持って見ているから、その期待に合わないときに失望してしまうようです。


 これは波に逆らって泳ぎ続けるようなもので、とても苦しくてすぐに疲れて
 しまいますよね。

 もっと楽に泳ぐためには、

 『波はこの方向に来るべきだ』

 という考え方を手放して、ただ波に逆らわずに受け入れてみることなのでは
 ないでしょうか。
 
 世界はこうあるべきだという「思い込み」を捨ててみれば、現実に対して満
 足できるところだって、見えてきたりするかも知れません
 
 といってもこれは、自分の基準を下げたり、流されるままに生きるというこ
 とではありませんよ。

 自分の理想や、こうなればいいなという期待は持っても、それにこだわるこ
 となく自由に生きてみようということなのです。
 
 そうすれば、もし理想と現実のギャップを感じても、それを屈辱的な失望と
 は思わず、ものごとの問題点や新しい方法を発見するためのチャンスと受け
 止めることができるのではないでしょうか。
 
 そうすると、現実を嘆いたりオロオロすることなく、状況を改善するために
 自分ができることをやってみたり、手に負えないようなら他のことに意識を
 向けたりしていくことができるのです。

 『こうあるべきだ』というメガネよりも、『こうありたい』メガネをかけて
 みた方が、リラックスできて幸せを感じやすいようです。

 一度、自分のいる世界のどんなすばらしいものが見えてくるのか試してみて
 くださいね。

 ほら、ここにも、あそこにも……

 あなたに気づいてもらうことを待っているものが、たくさんあるでしょう。

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