2005年7月アーカイブ

No.658

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【癒しのことば】Vol.658 2005/7/29       

  総発行部数:15,301部
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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばをお届けします。
                             平日毎日配信
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 「強い人間は自分の運命を嘆かない」

            -- ショーペンハウアー(ドイツの哲学者)--

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 私たち人類とチンパンジーは、99%遺伝子が同じで、共通の祖先から進化し
 たと考えられています。

 もっともっと遡っていけば、オランウータンやゴリラなども、同じ祖先から
 進化してきたようですが、途中で別の進化の道を歩むことになります。

 ある説によると、同じ進化の旅を続けてきた人類とチンパンジーが枝分かれ
 したのは、今から約500万年ほど前のことだといいます。

 その頃、人類とチンパンジーの共通の祖先は、アフリカ大陸の森林に住んで
 いました。

 西からの風が雨雲を運び、豊かな雨量に恵まれたアフリカの森林は、大きな
 木が生い茂り、果物や木の芽などの食料に満ち溢れていました。
 
 そんななかで、人類とチンパンジーの祖先は、はじめは樹上で暮らしていま
 したが、徐々に身体が大きく重くなり、樹の枝の上を歩くというよりは、枝
 にぶら下がって移動したり、一旦、地面に降りてから別の樹に移ることも多
 くなったといいます。

 実は、こんなふうに両手で枝にぶら下がり、脊椎を真っ直ぐにしたり、何度
 も樹によじ登ることが、二本足で歩くための準備になっていたのです。

 ですから、この時点までは、チンパンジーにも、人類のように二本足で歩く
 ようになる潜在能力があったし、現在も備えているのかも知れません。

 では、人類がチンパンジーから別れて、二本足で歩くようになったり、道具
 を使うようになったり、知性を発達させるようになたのは、どうしてでしょ
 うか。

 今から、500万年ほど前、急激な地殻変動により、アフリカ大陸の真ん中が
 隆起し、南北に走る巨大な山脈が生まれました。
 その結果、アフリカ大陸は東西に分断されてしまうことになります。

 西側には、今までどおりに風が吹き、森林もそのままでしたが、山脈に風を
 遮られた東側では、雨量が減り、豊かな森林もだんだんと姿を消していくよ
 うになったのです。

 西側にいた人類とチンパンジーの共通の祖先は、それまでと同じように、豊
 かな食料と、身を隠すための樹に恵まれた生活を続けることになります。

 そして、そのままチンパンジーに進化したのです。

 ところが、たまたま山脈の東側にいたものたちには、過酷な生活が待ってい
 ました。

 森林は徐々に樹が枯れてゆき、後には、草原が広がっていきます。
 わずかに残る樹に登り、食べ物を取りつくしてしまえば、別の樹を見つける
 ために、身を隠す場所もなく、枝を渡ることもできない草原を移動しなけれ
 ばなりません。

 そのとき、私たち人類の先祖は、背筋を伸ばし、二本の足で歩きはじめたの
 でしょう。

 それは、祖先が人類になるための第一歩だったのです。

 また、森林と違って、草原では、常に肉食の猛獣に遭遇する危険と隣り合わ
 せですし、いつも食べ物をみつけられるとは限りません。

 身を守り、生き残るためには、道具を使ったり、仲間と意思を通じ合わせて
 共同作業をする必要も生まれてきたのです。

 そんなことから、脳も発達し、手先も器用になるように骨格や筋肉が発達し
 ていきました。


 ……苦しい環境があったから、身を守るためには必死にならなければならな
 かったから、私たちは、もっと強く、もっと賢く、もっと豊かになろうとし
 続けてきたのですね。

 ともに喜び合う仲間がいたから、笑ったり楽しんだりできるようになったの
 ですね。

 その道が、いつも正しかったかどうかは別として、これからも、人類は進化
 し続けていくでしょう。

 苦しいことがあるたびに、辛いことがあるたびに、そして、楽しいことがあ
 るたびに。
 それを糧にできる強さを持っているのですから。


 そして……
 
 もちろん、あなたにだって、その強さの遺伝子が備わっているのですよ。

No.654

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【癒しのことば】Vol.654 2005/7/15       

  総発行部数:15,401部
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 「今日幸せでなかったら、
  今日喜びがなかったら、
  なんにもなりません」

                  -- 葉 祥明(詩人・写真家)--

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 そのとき私は、たくさんの荷物を抱えていました。

 買い物に出たついでに実家に寄ったのですが、そこでお惣菜やら、お土産に
 もらったというお菓子やら、果ては、押入れの奥から出てきたという食器類
 まで持たされることになってしまったのです。

 片手には、今日買った、パソコンの消耗品等がどっさり。
 もう片手には、実家から持って帰るものが詰まった手提げ袋。
 
 さらに、背中には、外出時のカバン代わりのリュックサック。
 ここにも、荷物がぎっしりと入っています。

 そんな荷物を抱えて、一時間ほど電車を乗り継いで家まで帰りました。

 電車の乗っているときはまだいいのですが、約15分ほどの、駅についてか
 らの歩く道が大変です。
 
 リュックサックは両肩に食い込むし、両手に持った重い荷物で、腕が震えて
 きそうになります。

 重い荷物をいくつも抱えて、歩いていくことは大変でした。
 気分も重くなるし、心なしかまわりの世界まで暗くなったように気がしてき
 ます。

 でも、家にたどり着いて、荷物を置いた瞬間、とても気が楽になったし、世
 界も明るさを取り戻したように思えてきたのです。

 ……同じように、重い荷物を背負って人生という道を歩いていたときのこと
 を思いだしました。

 責任や過去の辛い経験、自分を責めること。
 そんな重荷を背負っていたのです。

 そのときは、いつも辛くて重い気分で生きていました。
 世界は、暗く苦しい場所でした。

 あるとき、そんな荷物を手放してみました。
 すると、世界は、明るく楽しい場所に変わってしまったのです。

 
 ……今になってみれば、わかるのです。

 そんな荷物、背負わなくてもよかったことを。
 だけど、背負ってみて、苦しんでみて、はじめて見えてきたこともあったと
 いうことを。

 そして、それがわかったときには、もう荷物を天に預けてしまってもいいの
 だということを。


 そういえば、あなたは、どうして、そんなに大きな荷物を抱えているのです
 か?
 
 もう十分にがんばって学んだのに、どうしていつまでも持ち続けているので
 すか?


 私たちは、いつまでも抱えきれないような荷物を持っている必要はないので
 す。

 自分が持てるだけのものを持って、人生という旅を続けていけばいいのです。


 ……だって、この旅は、今日を楽しむためにあるのですから。
 今をもっと喜ぶためにあるのですから。

No.657

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【癒しのことば】Vol.657 2005/7/22       

  総発行部数:15,343部
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 「偉い人間にはなれなくても、よい人間にはなれる」

                      -- 中野重治(作家)--

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 この世でいちばん美しい花を知っているでしょうか。

 それはバラ? チューリップ? それとも桜?

 いいえ、それは、今から数千年前のエジプトの王、ツタンカーメンの棺のな
 かに入っていた花なのです。

 若くして王位についたツタンカーメン王は、18歳でこの世を去ることになり
 ます。
 そのときすでに彼には、12歳の妃がいたそうです。

 ツタンカーメンの墓のなかには、高価な黄金や財宝がたくさんみつかってい
 ます。
 そのなかに、幼いお妃さまが入れたと思われる、1本の花もあったといいま
 す。

 もちろん発見されたときには、枯れてしおれて、原型をとどめなかった姿だ
 ったでしょう。

 でも、お妃さまは、どんな気持ちでその花を、王の墓に添えたのでしょう。
 結婚や愛の意味も、まだよくはわかっていなかったかも知れませんが、どん
 な財宝よりも、その花は、美しく輝いていたのではないでしょうか。

 私は、そう思います。


 この世でいちばんすばらしいことばを知っているでしょうか。

 それはもちろん、「ありがとう」ということばです。

 誰かに何かをしてもらったとき、よく私たちは、「すみません」と言ったり
 します。

 これは、「済む」を打ち消した「済まない」を丁寧に言い換えたことばで、
 相手に対して、自分の気持ちが済まないということを伝えるときに使ったも
 のです。

 つまり、そんなことをしてもらって、自分の気持ちが済まない、自分は、そ
 んなことをしていただける人間ではない、といったニュアンスが、どこかに
 含まれているようですね。
 
 謙遜やへりくだりが美徳とされていた日本人には、意味があることばだった
 のでしょうが、よく考えてみると、「すみません」と言う度に、自分の存在
 は、それほど大したものではないと、自分を否定しているようか感じににも
 なってしまいます。

 誰かから「すみません」と言われても、あまり心に響くものはありませんね。

 その点、「ありがとう」「ありがとうございます」ということばはいかがで
 しょうか。

 言ったほうも、言われたほうも、何となく、清清しい気持ちになっていたり
 はしないでしょうか。

 それは言ったときに感謝を伝えているから。
 「有難い」ことは、ただ、目の前の人にしてもらったことだけではなくて、
 自分がこの世界に存在していること、今まで生かされてきたことまでも含め
 ての感謝だということ。

 そのたびに、自分の存在、相手の存在、そして、この世界のすばらしさを受
 け容れていることになるのですね。

 私は、そう思います。


 この世でいちばん豊かな場所を知っているでしょうか。

 銀行の金庫、造幣局、大金持ちの家のなか?

 いいえ、そんな場所は、いくら豊かだといっても、限界があります。
 そんな場所よりも、もっと豊かになれる可能性があって、限界もないし、お
 金だけではなく、さまざまな面においても、豊かになれる場所があります。

 それは、私たちの心のなかです。

 そう、これからどう生きるのか、何を楽しむのか、何を作り出していくのか。
 そのすべてが無限の可能性を持っている場所です。

 ただ、それをうまく活かしていくかどうかは自分次第ですね。


 美しいもの、すばらしいもの、豊かなもの。
 本当は、それらはどこを探しても見つかりません。

 だって、すべてはあなたのなかにあるのですから。

 そしてそれは、他をさがすのをやめて、自分自身を生きることを楽しむとき
 に見えてくるものなのですよね。

No.656

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【癒しのことば】Vol.656 2005/7/21       

  総発行部数:15,356部
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 「冬があり夏があり、昼と夜があり、晴れた日と雨の日があって、ひとつの
  花が咲くように、
 
  悲しみも、苦しみもあって、私が私になってゆく」

                   -- 星野富弘(詩人・画家)--

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 喜劇王として数々のコミカルな作品、そして『モダンタイムズ』や『街の灯』
 などの名作を世に送り出した、チャールズ・チャップリン。

 あるとき彼は、
 「あなたにとって最高の作品はどれですか?」
 と聞かれて、こう答えたそうです。

 「それは、次回作だよ」

 彼は、けっして過去を振り返らなかったようですね。
 いつも前を向いていたからこそ、いくつものすばらしい作品を生みだし続け
 ることができたのでしょう。

 その過程には、もちろん、苦しいことや楽しいことがたくさんあったのでし
 ょう。

 それにこだわってしまえば、今の位置に立ち止まることになってしまいます。
 
 それを肥やしにして、前に進めば、すべては学びのための経験になるのです
 ね。

 

 自分は、今のままでいいのだろうか。
 本当にこんなことをしていてもいいのだろうか。

 そんなふうに自分を疑ってしまうとき。

 ある人は、京都や奈良の仏像を見に行くと言っていました。

 これらの仏像は、何百年もの歳月を経て、今、ここに立っています。
 そんな大きなスケールの存在と比べてみれば、自分なんて、ほんのちっぽけ
 なものに過ぎません。

 すると、今の自分がどうだとか、やっていることがどうしたとかいうことは、
 どうでもよくなってくるそうです。

 変に自分を大きな存在だと思ってしまうから、悩んだりすることもあるので
 すね。

 そんなときに、振り返ってみれば、
 「ちゃんとしなければならない」
 「自分はもっと大きなことができるはずだ」
 などと思い込んで、必要もないプレッシャーを感じていたりしているもので
 す。

 こだわらない、気にしない。

 どうせ、ちっぽけな存在なのですから、もっと自由に前に進んでいきましょ
 う。

 いろいろあるからこそ、人生は楽しいのですからね。

 声にだして、自分の名前を言ってみてください。
 そのときの感じや声の響きを覚えておきましょうね。

 では、アゴを少し上にあげて、喉のまわりを指先で、何度かちょんちょんと
 つまんでみてください。
 アゴから喉の真ん中にかけての、ところです。

 そして、もう一度、自分の名前を声にだしてみましょう。

 どうですか?
 何か変化はありましたか?

 ひょっとしたら、今回は、何となくスムーズに言えたり、声の通りも良くな
 ったと感じた方もいらっしゃるかも知れません。

 それは、きっと、自分の名前を象徴として、自分自身に対して、何かのこだ
 わりや違和感、ストレスを持っていたからなのでしょう。

 だから、自分の名前を言ったときに、はじめは、少し何かがひっかかってい
 たのでしょう。
 そんなこだわりが、喉の筋肉に停滞していたのではないでしょうか。

 それが、喉のまわりをつまむことによって、筋肉に溜まっていたものが解放
 されたのですね。
 これだけのことで、自分の名前に対するストレスが、少し解消されてしまっ
 たようです。

 自分の名前に対してだけでもそうなのですから、今まで生きてきたなかでの
 ストレスや悲しみ、苦しみだって、身体のどこかに溜まってしまっているこ
 とが考えられますね。

 一度大きく深呼吸をして、身体を少し揺さぶってみましょう。

 過去のこだわりや、悲しみ苦しみ、なんて、もう要らない要らない。

 それらは、あなたを、大きく成長させてくれた大切な経験でしょう。
 でも、もう、あなたは、必要なことを十分に学んできたのですから。
 
 もっと身軽になって、前に進んでいきましょう。
 
 ……そう、自分自身を楽に楽しく生きるために。

No.655

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【癒しのことば】Vol.655 2005/7/20       

  総発行部数:15,357部
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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばをお届けします。
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 「自分自身を幸福だと思わない人は、決して幸福になれない」

                 -- サイラス(ペルシャの国王)--

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 目を閉じて、深呼吸をして、心を落ち着けてみます。
 そして、自分の身体を感じてみましょう。

 自分の身体を感じることができたら、次に、身体のどこかに、痛みや違和感、
 気持ちが悪いところはないか探してみてください。

 今まで気づかなかったかも知れませんが、良く探ってみれば、誰でも、そん
 な所の一つや二つはみつかるはずですよ。

 痛みや違和感のある箇所がわかれば、それはどんな痛みなのか、どういう違
 和感なのかを、さらによく感じてみましょう。
 
 強い痛みですか、それとも、疼くような痛みでしょうか。
 気持ちが悪い感じがするのですか、重い感じがしますか。
 色があるとしたら、赤でしょうか、黒でしょうか、あるいは黄色ですか。
 触れるとしたら、手触りはどんな感じでしょうか。

 ……そんなふうに感じ続けていれば、さっきよりも痛みや違和感は増してき
 たような気がしてきたのではないでしょうか。

 普段は意識することもなかった痛みなのに、一度気づいて、そこに意識を集
 中していると、急に、痛みが大きくなってきて、気になってしまうでしょう。
 
 忘れようとしても、もう難しいですよね。
 ついついそこを意識してしまって、ますます痛みや違和感が大きくなってき
 て、嫌な感じが広がっていきます……


 人生においても、そんなことをしているとしたらどうでしょうか?

 誰だって、自分のなかに、短所や欠点、嫌なところを持っているでしょう。

 完璧な人間など存在しないのですから、それが当たり前ですね。
 でも、いつもいつも、その自分の嫌なところに意識を向けて焦点を合わせて
 いる人もいます。

 ここがダメだ、こんなところが嫌いだ、と自分を責めているのです。

 すると、さっきの身体の痛みと同じように、その嫌なところが広がっていく
 ように思えて、ネガティブな気分になってきますよね。


 ……ちょっと気分を変えましょう。

 もう一度目を閉じて、さきほど感じた身体の痛みや違和感に、再び意識を集
 中してみてください。

 これは、とりあえず手放してしまいましょう。

 たとえば、色や手触りを感じた痛みや違和感を、イメージのなかで、箱に入
 れ、それをロケットに乗せて、宇宙の彼方まで打ち上げてみてはいかがでし
 ょうか。

 どうですか?
 身体や気分がスッキリしてきましたか?


 それでは、今度は、自分の身体の、気持ちいい所、温かい所を探して、感じ
 てみてください。

 そして、そのいい感じを身体中に広げてみましょう。
 とても、いい気持ちですよね。


 ……自分の嫌なところ、気に入らないところも、ついでに、ロケットに乗せ
 て、どこかへ飛ばしてしまいましょう。

 欠点や短所は直さなくてはならない、どこかへやってしまうなんて、と思わ
 れる方もいらっしゃるでしょうが、そなふうに、そこへ意識を向けないで。
 
 必要なときには、身体はちゃんとメッセージを送ってくれますよ。

 さあ、自分を責める気持ちをロケットで打ち上げたら、自分のいい所、好き
 な所へ意識を向けましょう。

 どんな所でもいいのです。
 自分で自分が好きなところに意識を向けてみれば、それがどんどん大きくな
 っていくのですから。

 どうせなら、その心地よい感じを広げていきましょうね。


 そんなふうに、自分が自分を受け容れている状態。
 それが、幸福というものなのでしょう。
 
 そしてそれは、自分自身が創りだしていくものなのですね。

No.653

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【癒しのことば】Vol.653 2005/7/13       

  総発行部数:15,422部
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 「自分の力の成長が、理想の真実の光である」

                 -- フィヒテ(ドイツの哲学者)--

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 最近でこそ、ロボット工学が進み、二本足で歩行するロボットをよく目にし
 ますが、当初は、人間のように歩くロボットを作るのは難しいと考えられて
 いたそうです。

 ロボットを安定させるためには、重心を下のほうにする必要があります。
 また、人間でいえば足の裏に当たる部分も、できるだけ広くした方が、倒れ
 にくくなります。

 ところが、それでは、同じ場所でじっとしていたり、障害物のない平面を移
 動することはできても、どこでも自由に歩き回るというわけにはいきません。

 人間のように、二本の足で自由に動き回るためには、なるべく重心を高くし
 て、細くて小さな足の裏でなければならないのです。

 これは、確かに、重心が下にあって太くて広い足を持っているロボットなど
 と比べると、実に不安定です。

 でも、その代わりに、どんなでこぼこ道でも、段差のあるところでも、歩い
 ていくことができます。
 突然、危険が迫っても、跳んで避けることもできますね。

 さらに、もしも、倒れてしまったとしても、またすぐに立ち上がることだっ
 てできるでしょう。

 重心が下にあるロボットは、確かに安定しているかも知れませんが、何かの
 拍子に倒れてしまったら、再び立ち上がることは難しいはずです。


 そう考えると、安定や安全を犠牲にしても、私たち人間には、自由に望むと
 ころへ行くことができる自由が与えられているのですね。

 少々の障害を乗り越えていく力を持っているし、倒れることも、それを乗り
 越えて再び立ち上がる力だってあるのです。

 かなりロボット工学が進んだ現代でも、そこまでの歩行能力を持つロボット
 は、まだ作られていないようです。

 人間に二本の足があるのは、好きなところへ行くためなのですね。


 また、ロボットと違って、私たち人間は、自分が行きたいところを自分で決
 めるという力も持っています。

 将来、人間と同等の歩行能力を持つロボットが開発されても、この力は、き
 っと人間だけのものでしょう。


 ……などと考えていたとき、ある本のなかに次のようなことが書かれている
 のが目に留まりました。

 『いつでも行くことができる場所だから、今日、行ってみよう』


 う~ん、なるほど。

 同じ頃に、ある人がこんなことばが響いてきました。


 『一段高い場所に上ることができたことは、すばらしい。
  でも、もっとすばらしいのは、さらに高く上ることができるところまで来
  たということだ』


 これらは、私にとっての、何かのメッセージなのかも知れません。

 そして、今、これを読んでいるあなたにとっても……

 きっと、とても大きな意味があるメッセージなのでしょうね。

No.652

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【癒しのことば】Vol.652 2005/7/12       

  総発行部数:15,439部
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 「人間は、すべての可能性を自分の内に備えている」

                -- トルストイ(ロシアの小説家)--

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 ある夏の日のことです。

 その男の人は、客船の船べりに腰掛けて、碧く広がる海を眺めていました。
 日は強く差していますが、潮風が心地よく吹き抜けていきます。

 そこへ、ひとりの乗客が通りがかり、何かに足を取られたのか、ヨロヨロと
 その男の人のところへ倒れかかってきました。

 男の人はあわてて、乗客を助けようとして腰を浮かせかけましたが、その拍
 子に、二人は、抱き合うようにして、一緒に海に落ちてしまったのです。

 あやうくおぼれかけそうになりましたが、やがて船が戻ってきて、二人は、
 何とか助けだされたのでした。

 
 ……さて、もしも、あなたが、この男の人のような目に遭ったとしたら、ど
 んなふうに思うでしょうか。


 「人の巻き添えになって、海に落ちるなんて、何てツイてないんだ」
 「せっかく、気持ちよく海を見ていたのに、まったく運が悪いよ」

 などと思う人も多いでしょう。

 そんな人は、本当にツイいないし、運が悪かったのでしょうね。
 本人が、そう思っているのですから、間違いはありません。


 実は、この船での出来事は、実話を元にしていています。

 そして、この男の人は、このとき、
 「何て自分は運がいいのだろう」
 と思ったそうです。

 その人が言うには、
 「もし、これが真冬のことだったら、命がなかったかも知れない。
  海に落ちたのが夏だったから、本当に私は運がよかった」
 ということです。

 この人は、このときだけでなく、自分の人生は、いつもツイていて、運がよ
 かったと語っています。

 それは本当のことでしょうね。
 だって、自分はいつもツイていて、運がいいと考えていたのですから。

 ……この男の人の名前は、松下幸之助さんだと言えば、なるほどとうなずく
 方も多いのではないでしょうか。


 世のなかには、確かに、運がいい人と悪い人がいます。

 運がいい人には、次々とラッキーなことが起こり、運が悪い人のところには、
 繰り返し繰り返し、不運な出来事が襲いかかっているように思えます。

 でも、実際は、その人の思いが、運がいい人生と、運が悪い人生を創りだし
 ているのだと言えるのかも知れません。

 トラブルや災難に出遭ったときに、もうダメだとあきらめたり、自分は不運
 だと嘆くこともできます。

 ところが、同じ出来事に遭っても、そこから少しでもプラスのところ、自分
 が学ぶべきところを見ることができれば、それは、不運でもなんでもない、
 すばらしい経験だということになります。

 幸運な人生、不運な人生。

 それは、自分の内側が創りだしているということになりますね。


 ……と、もし、自分の人生は不運だ、と思っていた方がいらっしゃったとし
 ても、それは過去のこと。

 今、これからの人生だって、自分で創りだしていくことができるのです。

 ちょっと振り返ってみてください。
 今まで不運だと思っていた経験のなかに、いくつもの気づきがあったり、学
 ぶべきことがあったことが見えてきませんか。

 そんな、「不運だと思っていたこと」こそが、本当は、かけがえのない財産
 なのかも知れません。


 そんなふうに思えてきたあなた。
 
 ……幸運で幸せな人生への道が、もうはじまっていますよ。

No.651

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【癒しのことば】Vol.651 2005/7/8       

  総発行部数:15,445部
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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばをお届けします。
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 「あなたが、それをあるがままに受け容れることができた時、ものごとは完
  全です」

                       -- ギタ・ベリン --

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 以前、勉強のために、民間医療の治療家として開業している知人の治療現場
 を見学させていただいていたことがあります。
 
 そのときの患者さんは、まだ若い女性で、左肩のところに赤黒く盛り上がっ
 た大きな傷跡があります。

 詳しい事情はわかりませんが、男女関係のトラブルから、刃物で切りつけら
 れてできた傷のようです。
 もう何年も前の傷で、すぐに手当てを受けていて、完治しているはずなのに、
 傷跡がいつまでも消えないし、ときどき激しく痛むこともあるといいます。

 「お医者さんは、これ以上どうしようもないって……」

 その女性は、すがるような目を知人に向けました。

 今でも、相手の男性に切りつけられたときのことを夢に見て、恐怖のあまり
 目覚めてしまったり、突然、身体が震えだすこともあるそうです。

 知人は、そんな女性の話を聞くと治療をはじめました。

 はじめのうち、私には、ただ知人が女性の傷跡に両手を当てているだけのよ
 うに思えていました。

 ところがよく見てみると、患部に当てた知人の手が、微妙に動いているよう
 に感じられます。
 
 目を閉じて意識集中しているように見える知人の手が、上へ行ったり、左右
 に行ったり、ほんのわずかずつですが移動しているのです。

 そんなことが数分ほど続いた後、知人は、静かに手を離し、
 「さあ、どうですか?」
 と、女性の顔を見ます。

 女性は、ハッと我に返ったようにあわてて傷跡に目をやり、驚いたのか、息
 を呑んで、そこに手を何度も触れています。

 そう、さっきまであんなに痛々しく盛り上がっていた傷跡が、今は、あまり
 目立たなくなっているのです。

 もちろん、完全に消えるというところまでは行きませんが、私が見ても、か
 なり色が薄くなっているのがわかります。

 あと何度か治療を繰り返すと、傷跡は、もう気にならなくなりますよ、と知
 人に言われ、女性は、うれしいような半信半疑なような表情で帰って行きま
 した。

 後ほど知人が教えてくれたところによると、女性の傷は、もう完全に治って
 いるのに、傷を受けたときの恐怖やショックが、いつまでも傷跡の細胞に残
 っていたのだということです。
 
 手を当てているときに、動いていたのは、知人の手ではなくて、傷跡の細胞
 なのです。
 今まで、しっかりと握り締めていた、そのときの恐怖の感情を手放すために
 必要な動きだったそうです。

 「細胞は、もう同じ痛みを避けるために、恐怖を掴み続けているのですよ」

 知人は、そんなことを言いました。

 同じような痛み、恐怖、苦しさから身を守るために、細胞は、いつまでもそ
 の記憶を保持し続けます。

 女性の場合は、生々しい傷跡が残ることによって、そのときの痛みを何度も
 思い出させるようにしていたのか、新たな男女の関係を持つことを避けてい
 たのでしょうか。


 知人が過去に治療した経験にも、次のような例があったそうです。
 
 いつまでも手首に激しい痛みを抱えて、仕事ができなくなった外科医を診た
 ときのこと。

 知人が手を当てるや否や、手首だけでなく、腕全体が動き出しはじめ、それ
 が1時間近くも続きました。

 動きが収まって、知人が手を離したときには、外科医の手首の痛みは、ほと
 んど無くなっていたのですが、外科医は、「今の動きは、私がした手術のと
 きの再現だ……」と、感慨深げに語ってくれたそうです。

 外科医は、その手術で小さなミスをしてしまって、それ以来、手首が痛むよ
 うになったということを思いだしたのです。

 ……そのショックから、もうミスをしないように、手術をしないで済むよう
 に、手首が痛みを感じていたのかも知れません。


 最後に治療家の知人は、こんなことを話してくれました。

 「川はただ流れている。

  岩があろうと、木が倒れてこようと、川は、自然にそれを避けるようにし
  て、ただ流れていく。

  岩や木という障害物を認めて、それに逆らおうとするときに、流れが妨げ
  られたり、思いもしないところに流されていったりする。

  人間だって、問題や悩みを感じているときには、振り返ってごらん。
 
  たいていは、何かに逆らったり、抵抗しているときだから」


 私が、『受け容れることの強さ』を感じた瞬間でした。

No.650

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【癒しのことば】Vol.650 2005/7/4       

  総発行部数:15,429部
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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばをお届けします。
                             平日毎日配信
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 「強くそして心から望むこと。
  選んだ目標を信じること。
  そして求めていたものを快く『受け入れる』こと。

  その三つがあなたの夢を明確な形にして、そして実現させるの」

    -- シャクティー・ガーウェイン(アメリカのカウンセラー)--

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 覚えておいてください。

 今、大勢の人を乗せて、空を飛び交っているジャンボジェット機。
 それは、何百年か前に、誰かひとりの人の頭のなかに浮かんだ、イメージだ
 ったのかも知れません。

 もちろん、そのときには、今のようなジャンボジェット機が明確に思い描か
 れていたわけではなかったでしょう。

 そんな大きな物体が、人を乗せて空を行き交うことどころか、人が自由に空
 を飛ぶことができるなんて信じる人も、ほとんどいなかったことでしょう。

 でも、そのイメージは、人から人へと受け継がれ、少しずつ、少しずつ、空
 を飛ぶためのチャレンジが行われていきました。
 何度も失敗を繰り返し、人々から嘲笑され続けられてきたのです。

 何十年も何百年も、空を飛ぶというイメージは、誰かの心のなかで生き続け、
 信じられ続け、そして、やがては、それが実現することになりました。

 はじめは、ほんの数秒。
 それからも、どんどん改良が加えられて、だんだん長く、遠くまで飛ぶこと
 ができるようになり、ついに、今のジャンボジェット機になったのですね。


 鳥だってそうです。

 海で生まれた生命の一部が、進化し、地上に上がり生活をはじめましたが、
 そのなかの一匹が、空を見上げて、『飛んでみたい』と考えたのでしょう。

 その願いは、やはり何世代もの生命に受け継がれ、飛ぶためのチャレンジが
 続けられ、徐々に身体が変化していき、やがては飛べるようになったのです。

 さらに言うと、今、私たちが生きていることだって、海に生まれたアメーバ
 のような生命が夢見たから、実現したのかも知れません。

 地上へ、空へ、海へ。
 望むところへ行き来できる自由を手に入れたい。

 災害や困難にも打ち克つ強さを持ちたい。
 夢を叶える力が欲しい。

 だからこそ、今、私たちがここにいるのですよね。


 ……今、夢見ていること。
 それは、いつかは、必ず実現することなのでしょう。

 よく、私たちは、悩みを抱えたり、何かに行き詰ったときなどに、

 「過去にこんな失敗をしたから」
 「自分には力がないから」
 「今は、環境が悪いから」

 などと口にしていることがあります。

 それは、心が、本当に望むことを見ようとしているのに、ある種の臆病さの
 ために、無理矢理、目を逸らそうとしているからではないでしょうか。

 前に進まない言い訳のために、過去の失敗やできない理由を探したりしてい
 るのです。

 それが葛藤になり、悩みや苦しみを感じることにもなるのでしょう。

 本当に大切なのは、できない理由を探すことより、『今、自分が何をしたい
 のか』、望むことを心にイメージすることでしょう。

 そして、その夢を信じ、自分を信じ、夢を実現させた自分の姿を受け容れる
 こと。


 覚えておいてください。

 限界なんてないのです。
 心に強く望んだことは、信じ続ける限り、すべて実現するのです。

 ……あなたが、今、ここに、こうして生きていることが、その証拠ですよ。

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