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【癒しのことば】Vol.649 2005/6/28
総発行部数:15,413部
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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばをお届けします。
平日毎日配信
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「自分の世界を作りなさい。
私は自分の世界には自分で責任を持っています」
-- ルイーズ・ネベルソン(アメリカの彫刻家)--
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たとえば、小さな子どもが、ガス台の上で湯気を立てているヤカンに触れか
けたとします。
当然、熱さに驚いて、子どもは瞬間的に手を引っ込めるでしょう。
場合によっては、やけどをしてしまったり、声をあげて泣きはじめるかも知
れません。
そのとき、脳の細胞、そして、手や腕の細胞のいくつかは、
ヤカン=熱い=危険!
といったような記憶を、掴みます。
その経験が強烈であればあるほど、しっかりと掴み込むのです
そして、次に、湯気を立てているヤカンを見たときには、頭で考えるより前
に、細胞の記憶が蘇ってきて、けっして近づくまいとするでしょう。
……と、私たちのなかで、実際に、この通りの反応が起こっているかはとも
かく、似たような学習システムは存在するはずです。
怖いものや危険なものを何も知らずに生まれてきた私たちは、このシステム
がなければ、何度も同じような危険な目に遭い、ついには命を落としてしま
うことになるはずですから。
一度、ヤカンが危険だと経験した子どもは、もう火にかかったヤカンでやけ
どをすることはないでしょう。
さらに、そんな経験をしても、いつまでもヤカンを恐れ続けることは少なく、
ある程度の年齢に成長すれば、小さなチャレンジを重ねながら、少しずつ、
ガスやヤカンの扱い方を覚えていきます。
ついには、火ややけどの怖さを知りながらも、うまくヤカンでお湯を沸かす
ことができるようになるのです。
私たちに備わったこのシステムは、実にすばらしく、うまくできていますよ
ね。
ところが、ときに、こんなことも起こったりしています。
幼い頃に、犬に噛まれたり、吼えられたりして、恐ろしい目に遭った人がい
るとします。
この人は、それからは、なるべく犬には近づかないようにするでしょう。
特に犬に近づく必要がなければ、大きくなるまで、極力、犬を避けて暮らし
続けるかも知れません。
すると、大人になっても、大型犬はもちろん、チワワのような小型犬にも、
怖くて近づけないままでいることもあるでしょう。
それでも、犬が怖いくらいのことなら、生きていく上で、特に大きな問題に
なるものでもありませんね。
無理に犬を好きになる必要はないでしょうが、犬に近づけるようになるだけ
で、もっと交友関係が広がるとしたら……
犬小屋があって、いつも避けて通らなかった道の向こうに、自分の人生を変
えるような、すばらしい体験が待っていたとしたら……
さらに、ヤカンや犬を恐れるような、何となく、その原因がわかるものばか
りではなくて、なぜか、恐怖を感じてしまったり、近づくことができないも
のに関しては……
どうしても、素直に自分を表現できない。
人と親しくなることが怖い。
自分だけが愛されていないように感じる。
自分はダメで、何もできないと思っている。
私なんかが幸せになれるはずがない……
それも、ひょっとしたら、私たちの学習システムのいたずらなのではないで
しょうか。
過去に心が痛むような体験をしてしまって、その記憶が細胞と溶け合ってし
まっているのです。
頭では忘れ去ってしまっていても、私たちを守るために、細胞はいつまでも
その痛みの記憶を握り締めているのです。
そう、そのときには、それ以上傷つかないために、その痛みを学ぶことが必
要だったのです。
細胞は、今も、痛みを避けようとがんばっているのでしょう。
でもね、もう、その痛みを手放してもいい頃なのではないでしょうか。
だって、もっと本当の自分をさらけ出してみたい、夢に向かって一歩を踏み
出したい、心から愛する人に近づきたい、自分自身を信じたい、と感じてい
るでしょう。
それができなくて、苦しくて、自分を変えたいと悩んでいたりしているので
しょう。
自分を変えようとするのではなく、苦しいチャレンジを自分に課すのではな
く、ただ、今は必要でなくなった、過去の痛みの記憶を手放すだけなのです。
……本当に必要なのは、ちょっとした勇気だけなのです。
試すチャンスは、今、あなたの目の前にありますよ。
さあ、本当の自分の世界を創りだすために、進んでいきましょうよ。

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