2005年3月アーカイブ

No.636

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【癒しのことば】Vol.636 2005/3/30       

  総発行部数:14,924部
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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばをお届けします。
                             平日毎日配信
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 「人生でわれわれが心から受け入れるものはすべて、変化を遂げる」

       -- キャサリン・マンスフィールド(イギリスの作家)--

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 良い、悪い
 正しい、ただしくない
 
 育ってきた環境のなかで、私たちは、そんな価値観を身につけていきます。

 こうするべきだ
 それはしてはいけない
 
 そんな観念や信じ込みも、いつの間にか持っているのです。

 誰かから教えてもらったのか、経験から自分で身につけたのかはわかりませ
 んが、私たちが、生きていく上で役に立つから、手に入れたのですね。

 確かに、良いと思うことや正しいと感じることを行うようにすれば、人から
 評価されるでしょう。
 こうするべきだと信じていることを成し遂げれば、それだけ心も満足します
 よね。

 それが人生を生きやすくするのなら、すばらしいことです。
 でも、往々にして、その価値観や信じ込みが、人とのトラブルを招いていた
 り、いつも苦しい思いをさせていることがあります。

 「A」ということが正しくて、常にそれをしなければならないと感じている
 とします。

 それは、過去に、「A」とは正反対の、「B」ということで失敗したり、傷
 ついたからなのかも知れません。

 たとえば、「いつも清く正しく生きなければならない」「常にがんばってい
 なくてはならない」「どんなときも積極的に行動すべきだ」といったような
 価値観を持っていて、曲がったことをしたり、だらしなくしてはダメだと思
 っているのです。

 それが役に立っている場合は、何も問題はありません。
 でも、あまりに強く信じているとしたら、ちょっと苦しくなってしまうこと
 もあるでしょう。
 
 人間ですから、ときには魔が差すことも、疲れて弱音を吐きたいときもある
 はずです。
 ところが、信じ込みが、それを許そうとはしないのです。

 もし、自分の価値観から外れるようなことをしてしまったら、強く自分を責
 めたり、落ち込んでしまったりしてしまいます。

 「A」が正しくて、「B」は受け容れることができないのです。

 だけど、ひょっとして、いつの間にか「B」がとても大きくなってしまって
 はいないでしょうか。

 はじめは、「B」でないための「A」でしたが、いつしか「A」以外は、す
 べてダメだと思うようになっていたりします。
 つまり、「A」以外は、全部イコール「B」になってしまっているのですね。

 よく見てみれば、この世界には、「A」や「B」だけでなく、「C」や「D」
 や「Z」、または「あ」や「い」、「α」や「β」など、数え切れなくくら
 いの価値感や選択がありますね。

 それが、「A」以外は全部ダメとなってしまうと、ずいぶん世界が小さくな
 ってしまうでしょう。

 人生で感じる、苦しさや問題は、けっこうこのへんが原因になっているのか
 も知れません。

 そんな小さな世界にいては窮屈だよ、もっと大きな世界に生きていることに
 気づこうよ、などと心がメッセージを送ってくれているのではないでしょう
 か。

 「A」を信じることが問題ではないのです。
 楽に生きるためには、もっと心を開いて、「A」以外の、「C」や「D」な
 どの存在を受け容れてみるのがいいのでしょう。

 とても受け容れることができないと思っている、「B」だって、ちょっと見
 方を変えてみれば、いろいろな気づきがあるはずですよ。

 それができたとき、人生がどう変化するか楽しみですね。


 ……あなたにとっての、「A」って、いったい何だと思いましたか?

No.635

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【癒しのことば】Vol.635 2005/3/23       

  総発行部数:14,934部
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 「人間は失敗するためではなく、成功するために生まれる」

       -- ヘンリー・デビッド・ソロー(アメリカの思想家)--

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 もう30年以上も前、子どもの頃に読んだお話で、未だに心に残っているも
 のがあります。

 小学生向けの雑誌に載っていたと記憶しているのですが、作者も題名も覚え
 ていませんし、細部もかなり曖昧で、元の話とは違ってしまっているかも知
 れませんが、ご紹介させていただきますね。

 
 ある学校に、運動が苦手な男の子がいました。
 男の子は、一度でいいから運動会のかけっこで1位になりたいと思っていま
 すが、とても早く走ることなどできそうもありません。

 そんなときに、山をひとつ越えたところにある村に、魔法使いが住んでいる
 ことを知り、相談に行ってみることにしたのです。

 「かけっこで1位になりたいって?
  だったら、とても早く走れるようになるクスリを作ってあげようか」

 魔法使いはニヤリと笑いましたが、クスリをあげるのには、ひとつ条件があ
 ると言うのです。
 条件とは、朝6時に家を出て、7時までに魔法使いの家にこなければならな
 いというものです。

 男の子は、早速次の日の朝6時ピッタリに勇んで家を飛び出しましたが、魔
 法使いのところまで行くには、大きな山を越えなくてはならないのです。
 息を切らせてたどり着いたときには、もうとっくに7時を過ぎてしまってい
 ました。

 次の日も、男の子は、6時に家を出ますが、7時までに魔法使いの家に着く
 ことはできません。

 その次の日も、そのまた次の日も、男の子は山を越えて行きます。
 魔法使いの家に到着する時間は、少しずつ早くなっていきましたが、どうし
 ても7時には間に合いません。

 何度も挫けそうになりながらも、男の子は、運動会の前の日になって、とう
 とう7時に魔法使いの家に着いたのです。

 男の子は、魔法使いから、早く走れるようになるクスリを受け取り、かけっ
 こで1位になることができたのでした。

 ……ところが、後で魔法使いが言うことには、そのクスリはただの水だった
 ということです。

 いかに魔法使いでも、早く走れるクスリなんて作れるわけがない。
 男の子が、毎日毎日、山を越えて足腰を鍛え続けたから、いつの間にか早く
 走れるようになった。

 ただの水を、早く走れるクスリに変えたのは、男の子の努力や、挫けない心
 だと祝福したのでした。

 
 このお話が、どうして私の印象に残っているかというと、人生も、まったく
 同じことではないかと気づいたことがあったからです。

 幸せになりたい
 夢を叶えたい
 成功したい
 
 そんな望みを持つとき、人は、往々にして、どこかに望みが叶うクスリはな
 いかな、などと思ってしまいがちです。

 だけど、もしも、そんなクスリを手に入れることができたとしても、何もし
 ないでいては、それはただの水にしか過ぎないでしょう。

 自分の足で前に進んで、失敗したり、障害物に出会って挫けそうになったり
 すること。
 それでも、自分を信じて、とにかく一歩でも前に足を出し続けること。
 どんなことからでも、何かを学ぼうという気持ちを持つこと。

 それがあってはじめて、ただの水が、夢を叶えるクスリになるのです。

 これはすばらしい魔法ですね。

 今、苦しいこと、辛いこと。
 心が落ち込むこと、自分の力を疑ってしまいそうになること。

 そんなことがあるたび、この魔法がかけられていくのです。

 そして、あなたも、いつでもこの魔法を使うことができるのですよ。
 人はみんな、成功するために生まれてきたのですから。

No.634

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【癒しのことば】Vol.634 2005/3/17       

  総発行部数:14,925部
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 「幸福なる生活は、心の平和において成り立つ」

                 -- キケロ(古代ローマの政治家)--

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 ものごとを否定的に捉えたり、マイナスなことばかりを考えていては、気分
 が沈みがちになるばかりではなく、身体の元気もなくなってきてしまいます。
 
 それがわかっているのに、どうしてもマイナス思考ばかりをしてしまう……

 なぜなら、マイナス思考をすることには、大きな利益がある(と思っている)
 人もいるのですから。

 たとえば、「自分は、何事もうまくいくような人間ではない」と自分の価値
 を貶めることができます。

 きっと幼い頃から、「お前はダメだ」などと言われていて、いつの間にか、
 自分でも、ダメな人間だと思い込んでしまっているのでしょう。

 マイナス思考をすることによって、それを証明することができるのです。

 あるいは、「目標」や「夢」を持てないときにも、マイナス思考は役立ちま
 す。
 心のどこかでは、やりたいことや手に入れたいものがあったとしても、自分
 には、それを実現することができないと思い込んでいるのでしょう。

 もしも、物事をプラスに考えてしまうと、眠っていた「目標」や「夢」が目
 を覚ましてしまいそうです。
 そうすると、そんな前向きな方向へ進んでいかなくてはなりません。

 でも、自分には、「目標」や「夢」を達成することなんてできないと思って
 いるのですから、それはちょっと困ります。

 だから、「目標」や「夢」のことを考えないように、ずっとネガティブなこ
 とを考えて、今の場所に留まっているのです。
 慣れているマイナス思考は、本当に居心地がいいものです。

 そして、マイナス思考の最大のメリットは、もしも最悪の状況に陥ったり、
 悪いニュースを聞いても、ショックが少ないということです。

 つまり、何か悪い出来事に出会ったとしても、「ほら、思っていた通りだ」
 「やっぱり、こうなったか」と受け止めることができるので、それほど辛く
 もないように思えます。
 
 それに、いつもネガティブなことを考えて、気分が沈んでいる状態の方が、
 悪いニュースを聞いても、もともと落ち込んでいるので、変化も少ないでし
 ょう。

 そんな人は、心の安心を得るために、いつか来るはずの悪い出来事にいつも
 備えているのですね。


 「ルビンの壷」という絵をご存知でしょうか。

 大きな壷が描かれている絵なのですが、見方によっては、横向きの人の顔が
 2つ並んでいるようにも見えてしまいます。

 不思議なのは、「これは壷だ」と思ってみると壷だけが見え、「人の顔だ」
 と思っていると、人の顔だけが見えてくるということです。
 けっして、壷と人の横顔の両方いっぺんに見えることはありません。


 マイナス思考をすることは、低い自己イメージを守り(つまり変化しないこ
 とが許される)、将来の最悪の出来事に傷つかないために役立っているので
 しょう。

 でも、それによって失っていることも多いのかも知れませんよ

 ルビンの壷と同じように、物事のマイナスの面だけを選んでみていれば、プ
 ラスの面が見えなくなってしまうのですから。

 物事をつい否定的に考えてしまう人は、きっと、この世界は、常に悪いこと 
 ばかりが起こる、危険な場所だと思えるでしょう。
 朝の新聞から深夜のニュースまで、凶悪な犯罪や、暗い出来事ばかりであふ
 れ返っています。

 だけど、本当は、自分の心がそれを引き付けているのですね。

 確かに、犯罪や暗いニュースはたくさんあります。
 でも、新聞には載っていないかもしれませんが、それと同じくらい、心が温
 かくなる出来事や楽しいニュースもあるはずなのです。

 良く見てみれば、自分のまわりには、そんな明るいことでいっぱいなのです
 よ。

 こんな暗い世界は嫌だ!
 
 だったら世界を変えてみましょうよ。
 簡単ですよ。
 まわりにあるものを何も変える必要もないのです。

 ただ、あなたの心を、いつも明るくてハッピーな考えばかりで満たせばいい
 だけのことなのですよ。

No.633

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【癒しのことば】Vol.633 2005/3/11       

  総発行部数:14,945部
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 「大抵の者は、自分でも思いがけないほどすばらしい勇気を持っている」

           -- デール・カーネギー(アメリカの文筆家)--

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 ずっとずっと昔、宇宙は、超高温・超高密度で温度も100億度ほどあった
 とされています。

 それが、今から150億年ほど前に、突然、ビッグバンと呼ばれる大爆発が
 起こりました。

 宇宙は、急に膨張しはじめ、急激に温度がさがり、素粒子が生まれていきま
 す。
 そして、星が生まれ、今のような宇宙になっていったのです。

 45億年前には、そんな混沌とする宇宙のなかで、地球が誕生しました。
 長い長い年月を経て、地球には水ができることになります。

 もし、地球が太陽から、もう少し遠ければ、水は凍りつき地表を覆っていた
 でしょう。
 太陽にもっと近ければ、水などすぐに蒸発してしまう、灼熱の惑星になって
 いたはずです。

 重力のバランスが今と違っていたとしたら、水は地表に留まることはできな
 かったかも知れません。

 でも、地球は、大きな海をつくり、さらに長い長い年月をかけて、生命を生
 み出していきます。

 はじめの生物は、アメーバのような、ただ海を漂っているだけのものだった
 でしょう。
 それが少しずつ形を変えていき、エネルギー代謝を行えるようにもなりまし
 た。

 生命は、分裂することで自己増殖していくことを覚えました。

 このときには、まだ時間という観念もなければ、死もありませんでした。
 生物は、ただ自分が受け継いだのと同じように、自分を複製していき、それ
 が新しい自分になるだけだったのです。

 そこには個性というものはなく、すべては同じ命だったのです。

 地球の生物は、もっと生長したい、もっと進化したいという衝動にかられま
 した。
 そこで、原始生物は、どんどんと細胞を増やし、機能を分担させていきます。

 まわりの環境を知りたいという思いから目が生まれ、より良く生きるために
 思考したいから頭が生まれ、いろいろなところへ行きたいと望んだから足が
 できたのです。

 何よりのエポックメーキングは、性が生まれたことです。

 これは、どんな環境にでも対応できるように、より多様な生命力を身に付け
 るために、二つの生命を組み合わせて、違った生命を生み出そうと決めたの
 でしょう。

 つまり、私たちの祖先は、生きるために、変化することを選んだのです。

 その結果、それぞれの生命体が違った個性を持ちはじめることになります。
 そして、このときはじめて、生命に老化や死が起こるようになり、時間が生
 まれたのです。

 その後も、我々の先祖は、さまざまなチャレンジを続けてきました。
 ある者たちは、海から出て陸地にあがり、未知の世界へ入っていくことを選
 びました。

 またある者たちは、気の遠くなるような年月をかけ、空を飛ぶことを覚えた
 のです。

 そして、陸に上がった生物の流れのひとつから、さらに変化を続けた者たち
 から、二本の足で立って歩く生物が誕生しました。

 そう、それが私たちの直接の先祖です。

 二本の足で歩くようになって、自由に使える手が発達し、脳も驚くほど巨大
 化しました。

 そして、ついに700万年ほど前には、アフリカではじめの人類が生まれた
 のです。

 人類は、家族をつくり、子どもを育て、村をつくり、国をつくりました。
 多くのよろこびと、多くの苦しみを経験して、そのたびに大きくなっていき
 ました。

 そこにはたくさんの笑いや涙があったし、血も流れたし、暖かい心もあった
 のでしょう。

 ……そして、今、ここに私たちが立っています。

 私たちが、チャレンジして成長できるのも、よろこびや苦しみを感じながら
 成長できるのも、自分と同じように人のことを愛せるのも、ずっとずっと続
 いている長い歴史があるのです。

 150億年かけて、私たちは、「愛」と「勇気」と「個性」というすばらし
 い宝物を手に入れたのですね。


 さあ、それを思い出して、今、あなたも「夢」に向かって進んでいきましょ
 うよ。

No.631

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【癒しのことば】Vol.631 2005/3/8       

  総発行部数:14,964部
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 「自分の欠点ばかり気になり出したら、そんな劣等感を直してくれる人間は
  この世に一人しかいない。つまりあなた自身だ」

            -- デール・カーネギー(アメリカの文筆家)--

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 オーストリアで、こんな出来事がありました。

 ある高校で劇をすることになりましたが、登場人物のひとりに吃音の少年が
 いたのです。
 ちょうどその高校には、吃音の少年がいて、その役をやってみようというこ
 とになりました。

 実は、彼は密かに役者を目指していて、演劇の勉強をしていました。
 晴れの舞台で、喝采を浴びることを夢見て、勇んで稽古をはじめましたので
 すが、考えられないようなことが起こってしまったのです。

 一生懸命に吃音の役を演じようとすればするほど、なぜかセリフがすらすら
 と言えてしまいます。
 あせって、ことばを詰まらせようとしても、どうしてもダメなのです。
 
 結局、その役は、他の少年が演じることになったということです。

 ……この話を聞いた、オーストラリアの精神科医ヴィクトル・フランクルは、
 自分の患者に応用してみることにしました。

 つまり、不安症で悩む人には、意識的に不安を感じてもらうようにしてみま
 す。
 すると、吃音の少年のときと同じように、不安感に襲われることがなかった
 のです。

 また、不眠症の人には、眠ろうと努力するよりも、ずっと起きておくように
 指導してみました。
 すると患者は、逆にすぐに寝てしまったりするのでした。

 フランクルは、これを「逆説志向療法」と名づけ、数多くの成果を残してい
 ます。


 場合によっては、問題を解決しようと努力するよりも、あえて問題を受け取
 ってしまうことが、良い結果になることがあるようですね。

 もちろん、私たちが抱える問題のなかには、努力を重ねて解決することが重
 要なこともあるでしょう。
 苦しんで苦しんで、何とか乗り越えて、そこから何かを学んで成長していく
 ことができるのです。

 でも、がんばればがんばるほど苦しくなったり、解決しようとすればするほ
 ど、余計に拗れてしまうような問題ならば、いっそのことそれを認めて受け
 容れてみるのもいいかも知れません。

 ……自分の欠点も、そんなことのひとつなのではないでしょうか。

 どうしても嫌いで、何とか矯正したいと思える欠点もあるでしょう。
 「これができない」「あれが足りない」と、欠けているところばかりが目に
 付くこともあるでしょう。

 それを直そうと、一生懸命にがんばるのもいいでしょう。
 だけど、いつまでたってもカラ回りばかりしていて、疲れてしまうとしたら、
 もう、それを受け容れてみてもいかがでしょうか。

 ヘレン・ケラーは、自分が抱えた三重苦を何とかしようと嘆くことはせずに、
 受け容れました。
 その代わりに、障害を持つ人だけが知ることができる痛みと望み、そして、
 自分の高貴な志をフルに活かして、多くの人を励まし続けたのです。


 自分の嫌なところが気になって落ち込んでしまう。
 どうしても、人より劣っているように思えてしまう。
 自分のダメなところばかりが見えてしまう。

 それは、ちゃんと見ていないからですよ。
 ほら、あなたには、もっともっとすばらしいところがあるでしょう。

 それを活かして、本当にやっていきたいことがあるでしょう。

 欠点と格闘することをやめて、受け容れてみましょうよ。
 そうすれば、それは欠点ではなくて、すばらしい個性になるのですよね。

No.630

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【癒しのことば】Vol.630 2005/3/7       

  総発行部数:14,975部
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 「できるかどうか分からないような試みを成功させるただ1つのものは、ま
  ずそれができる、と信じることである」

        -- ウィリアム・ジェームス(アメリカの心理学者)--

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 サン=テグジュペリの『星の王子さま』に、小さな星に住んでいる呑み助の話
 が出てきます。

 
 呑み助は、酒瓶をずらりと並べて、黙ったままずっと飲み続けています。

 「どうしてお酒なんか飲んでいるの?」と王子さまが尋ねると、呑み助は、
 今にも泣き出しそうになりながら、「忘れたいからさ」と答えます。

 王子さまは、気の毒に思って「何を忘れたいの?」と聞いてみます。

 「恥ずかしいのを忘れたいのさ」と、呑み助は言います。

 「恥ずかしいって、何が?」王子さまは、呑み助を少しでも励ますことはで
 きないかと尋ねてみました。
 
 すると、呑み助は、こう答えたのでした。

 「酒を飲むことが、恥ずかしいんだよ!」

 これには、王子さまも、すっかりあきれてしまって、すぐにその星を立ち去
 ってしまったのでした。


 ……この呑み助は、きっと宇宙のどこかの星で、今でも酒を飲み続けている
 のでしょう。
 だって、彼には、飲むだけの正当な理由があるのですから。
 
 『飲むことの恥ずかしさを忘れたい』
 そう思って、また今日も飲んでいるはずです。

 酒を飲むことがそんなに恥ずかしいとしたら、ひょっとしたら、呑み助も、
 その恥ずかしさから逃れるための最良の方法は、酒を飲まないことだと、薄々
 気がついているのかも知れません。

 酒さえ飲まなければ、恥ずかしがることもなく、もっと溌剌とした人生が送
 れるはずだと知ってはいるのでしょう。

 でも、それは、ちょっと大変で辛いことだと思えます。
 それよりも、もっと楽な方法があります。

 それは、酒を飲まずにいることは「できない」と思い込むことです。
 
 そうすれば、酒を飲まないという選択は、はじめからないのですから、呑み
 助にできることといえば、酒を飲み続けて、恥ずかしいことを忘れることだ
 けです。

 だから、呑み助にとって、
 「酒を飲むのが恥ずかしい」
 と思えば思うほど、酒を飲む必要があるということになっていまうのです。

 呑み助は、本当は、酒をやめることが「できない」のではなく、「やらなく
 てもいい」ための理由を見つけていたのですよね。

 まったくバカげていますよね。

 ……と、人事のように思っている人も多いでしょうが、似たようなことをし
 ている人も案外多いのではないでしょうか。

 お酒を飲むことだけではなく、何かを「できない」と信じ込むと、はじめから 
 もう、それをやってみるという選択肢が見えなくなってしまうのです。

 「私には、そんなことをするのは無理だ」
 「とてもじゃないが、私にはそんな才能はない」
 「今の自分を変えることなんてできない」
 「もっと楽しく生きるなんて、できるわけがない」
 「夢を叶えるなんてできない!」

 もし、そう思っているのでしたら、確かに、その通りになるでしょう。

 人は、「できないと」思っている限り、「やらなくてもいい」方法はいくら
 でも見つかりますが、「できる」ための方法は、見えなくなってしまいます。

 何かをやり遂げること
 望むものを手に入れること

 そのために必要なものは、まず、自分が「できる」と信じることです。
 ……というより、それ以外は、何もいりません。

 「できる」と信じれば、前に向かって進んでいくエネルギーは、いくらでも
 湧いてくるのですから。

 そして、私たちは、できることしか、本当にやってみたいとは思わないはず
 ですから。

No.629

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【癒しのことば】Vol.629 2005/3/4       

  総発行部数:15,238部
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 「愛されることは幸福ではなく、愛することこそ幸福だ」

              -- ヘルマン・ヘッセ(ドイツの小説家)--

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 テニスでも将棋でも、他のどんなゲームでも、絶対に負けない方法がひとつ
 だけあります。

 それは、はじめから「ゲームに参加しない」ということです。

 試合をすることがなければ負けることはありませんし、失敗して恥をかいた
 り、落ち込むともありませんよね。

 もちろん、ゲームに参加しなければ、勝つこともありませんが……

 そして、もっと残念なことは、勝つよろこびを味わうこともないし、負けた
 悔しさをバネにして、もっと強くなろう、もっと成長しようと心が燃えるこ
 ともありません。

 でも、ゲームに負ける恐ろしさを経験するよりも、何もしないで負けない方
 がずっといいと思う人もいるようです。

 
 「私は、誰からも愛されていない……」

 そう感じている人も、どこかで同じようなことを思っているのではないでし
 ょうか。

 本当は、愛を求めているはずなのに、人から拒絶され傷つくのが怖くて、ど
 うしても心を開こうとしないのです。
 自分に厚い鎧を着せて、必死で身を守ろうとしています。

 はじめから心を開いて愛を求めようとしなければ、傷つくこともありません。
 愛したり、愛されたりすることがなければ、誰かが去っていって、心が悲鳴
 をあげることはないのです。

 もちろん、それではいつまでたっても、心が愛で満たされることはありませ
 ん。

 だから、いつも自分が愛されていないように感じて、まわりから無視されて
 いるように感じてしまうのです。
 
 だけど、そんな人に限って、本当に愛が得られない原因に気づいていないこ
 とが多いのではないでしょうか。

 自分には愛されるだけの価値がないから、愛されないのだ、などと思ってい
 たりしているのです。

 ……実は、自分には愛される価値がないと決め付けているのは、自分自身な
 のです。


 自分が自分を受け容れずに、愛していないから、まわりの人も、同じことを
 しているように思えるだけのことなのです。

 人は、自分が持っているものしか、人から受け取ることはできません。
 
 自分が辛く苦しいときには、この世界は、辛く苦しい修行の場だと思えてし
 まいます。
 自分が楽しさを味わっているときには、この世界が、喜びに満ちたすばらし
 いパラダイスだと思えたりします。

 自分が愛を感じていなければ、まわりから与えられている愛を感じることが
 できないのです。

 そして、愛を受け取ることができれば、まわりの人に与えることもできるの
 です。
 そのときこそが、本当の愛を知るときなのかも知れませんね。


 自分を愛している人にとっては、愛は、恐ろしいものではなくなるのです。

 愛というゲームは、とてもステキでエキサイトする、最高の成長のチャンス
 なのですよ。

No.628

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【癒しのことば】Vol.628 2005/3/2       

  総発行部数:15,258部
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 「『心の働かせ方に気を付けよう!』

  ……目の前の出来事に対して「悪い受止め方」をしてしまうか、「良い受
  止め方」をするかは、あなた自身の「心の働かせ方」なのです。
  物事の見方、受止め方、光の当て方を変えてみましょう」

                 -- アラン(フランスの哲学者)--

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 奇妙な味の短編小説の名手、阿刀田高(あとうだたかし)さんの作品に、
 『不運なシャツ』というものがあります。

 縦縞のシャツを着て外出すると、必ずといっていいほど、不運な出来事に遭
 ってしまう男の人の話です。

 縦縞のシャツを着て会社へ出勤すると、ちょうどその日は健康診断の日で、
 医者からガンの疑いがあると言われます。
 再度、精密検査を受けたの結果、ガンではなかったとわかったのですが、こ
 れはかなりの心痛でした。

 次にこのシャツを着たときには、友人の車に乗っていて事故に遭ってしまい
 ます。
 幸い、彼は無事だったのですが、かわいそうに友人は亡くなってしまったの
 です。

 その日の朝も、目の前に縦縞のシャツがありましたが、以前のことを思い出
 して、どうしても着る気にはなれません。
 この縦縞のシャツを着ると、不吉な出来事が起こるように思えるのです。

 そこで彼は、別のシャツを着て会社へ出かけます。
 これで、今日は、不運な目に遭わなくてすむはずでした。

 ところが、帰宅する途中、彼は、ダンプカーにはねられて死んでしまいます。

 そして、最後の瞬間、彼は悟ったのでした。

 『あの縦縞のシャツは、不幸なシャツなんかではなくて、本当は幸運を招い
  てくれるシャツだったのだ。

  今までは、どんな不運な出来事に遭遇しても、あのシャツが命を守ってい
  てくれた。
 
  でも、今は、そんな幸運のシャツを着ていない……』


 幸運のシャツを、不幸のシャツだと思って、着ようとしない人はいませんか。

 たとえば、あなたがスピーチをしているとき、つまらなそうな顔をしていた
 り、イライラしているようみ見える人ばかりを気にしていれば、とてもリラ
 ックスして話すことなどできないでしょう。

 そんなとき、あなたの話に笑顔でうなずいている人を見つけて、その人に語
 りかけるようにしてみれば、きっと、落ち着いて話し続けることができるは
 ずです。
 
 自分の嫌なところばかりを見ていれば、何をするにも自信が持てないでしょ
 うし、人の欠点ばかりに目が行くとすれば、まわりには嫌な人ばかりがいる
 ということになってしまいます。

 それよりも、自分の良い所を見て、それを表現するようにしてみたらどうで
 しょうか。
 まわりの人の、長所を見つけてみてはいかがでしょうか。

 それだけで、まわりはステキな人ばかりになるでしょう。
 そして、そんなすばらしい世界を自信を持って進んでいくことができるでし
 ょう。

 何を見ているかが、目の前のことをどう受け止めるかが大切なのですね。

 不幸なシャツだと思っていたものが、本当は、幸運のシャツだということも
 あるのです。

 自分のダメな所だと嫌っていたことが、本当は、すばらしい長所だというこ
 ともあります。

 苦しくて、どうしようもないと悩んでいたことだって、成長のきっかけを与
 えてくれる、この世界からのメッセージだということもあるでしょう。


 あなたのまわりの「楽しさ」を見てみれば、世界が楽しさに満たされますし、
 「よろこび」を見つけようとすれば、すべてが喜びに包まれます。

 幸せになるためには、自分がずっと幸せだったということに気づけばいいだ
 けのことなのです。

 そう、あなたは、ずっと幸運のシャツを着ていたのですよね。

No.627

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【癒しのことば】Vol.627 2005/3/1       

  総発行部数:15,270部
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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばをお届けします。
                             平日毎日配信
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 「自分の世界を作りなさい。
  私は自分の世界には自分で責任を持っています」

          -- ルイーズ・ネベルソン(アメリカの彫刻家)--

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 美しい星はどこにあるのでしょうか。
 
 夜空を眺めてみれば、数え切れないほどの星たちが瞬いています。
 月は涼やかな光を私たちに与えてくれますし、太陽系の惑星は、それぞれ独
 自のすばらしさで輝いていますよね。

 青く光るプレアデスの星たちや、ひときわ明るいシリウス。
 肉眼で見えるだけでも、まだまだたくさんの美しい星たちが輝いています。

 天体望遠鏡を使えば、何百光年も離れたもっと遠くの銀河で美しく光ってい
 る星をも見ることができるでしょう。
 さらに遠くの宇宙まで行けるとしたら、すばらしい星を、もっとたくさん見
 ることができるでしょうね。
 
 でも、本当に美しい星をみつけるのに、そんなに遠くを見る必要はありませ
 ん。
 天体望遠鏡も、宇宙船もいらないのです。

 あなたにとって、最高の輝くを放っている星。

 ……それは、あなたの胸のなかで光輝いているのです。


 苦しいときに助けてくださる神さまは、どこにいらっしゃるのでしょうか。

 やさしく手を差し伸べてくれるくれる神さま。
 ときに厳しく指導してくれる神さま。
 落ち込んでいるときに慰めてくれる神さま。
 願いを叶えてくれる神様。
 進むべき道を教え導いてくれる神さま。

 どの神さまもすばらしく、とてもありがたい存在です。

 私たちが気がつかないだけで、ずっと見守ってくださっている神さまも、い
 らっしゃるのでしょう。
 辛いとき、苦しいときに救ってくださっていた神様もいらっしゃったはずで 
 すよね。

 だけど、本当にあなたを助け、正しい道を知るきっかけを与えてくれる神さ
 まは、どこにいるのでもないのです。

 ……それは、あなたの胸のなかにいるのです。


 太陽はいつも輝いています。
 暖かな光を地上に与えてくれています。

 ときには、雲に隠れて、すべてが暗くなってしまうときもあるでしょう。
 それは、太陽がなくなってしまったわけではありません。
 雲の上で、やっぱり太陽は輝いているのです。

 太陽から見てみれば、あなたが雲に隠れてしまったということなのですよ。
 
 だから、信じていれば、いつかは雲も晴れ、また明るい太陽を浴びることが
 できるでしょう。
 あるいは、厚い雲があるところから、歩いて行って、太陽を求めることもで
 きるでしょう。

 あなたの世界を創りだしているのは、あなたなのです。
 他のどこでもない、ここにすべてがあるのです。

 ……だって、この太陽とは、あなた自身のことなのですよ。

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