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【癒しのことば】Vol.609 2005/1/17
総発行部数:15,320部
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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばをお届けします。
平日毎日配信
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「運命に逆らえば運命に支配され、運命に適応すれば運命を支配できる」
-- タルムード(ユダヤ教の宗教書)より--
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サーカスでは、ゾウが小さな頃から、足に鎖をつけて調教するそうです。
ゾウは、その鎖を付けられると、自分はもう逃げることはできないのだと教
え込まれます。
そうすると、大きくなって、そんな鎖など引きちぎることができる力を持つ
ようになっても、鎖をつけられるともう、その場に縛り付けられてしまうの
です。
もし、そのゾウがいるサーカス小屋が火事になったとします。
自分の力を最後まで信じることができなかったゾウは、ついに焼け死んでし
まうことになるでしょう。
でも、火に追われて、力を振り絞ってみれば、自分がもはや、自由にどこへ
でも行くことができるということに気づくはずですね。
別に、そのときに力を授かったのでもなく、どこかから力が沸いてきたので
もありません。
力は、もともとゾウのなかにありました。
ただ、少し自分のワクを超えてみただけのことですよね。
ゾウを縛りつけていたのは、自分のワクから外へ出ることへの恐怖です。
まだ小さくて力がなかった小象の頃に、鎖から自由になろうとして、何度も
痛い目にあってきたのです。
それでいつしか、自分には、鎖から逃れる力はないと信じ込んでしまうよう
になったのですね。
これは、私たちだって同じではないでしょうか。
本当に欲しいものを手に入れたり、望むところへ行くことを邪魔して、今の
場所に縛り付けられてしまっています。
そして、
「望むものが手に入らない」
「人生は思うようには行かない」
と嘆いているのです。
そんなふうに自分を縛り付けているものが、自分のワクを超えることへの恐
怖ですね。
だけど、そんなワクは、自分のなかにしかないのです。
自分を縛り付けているのは、自分自身なのです。
ときに私たちは、大きな困難に出会ったり、何かに苦しむことがあります。
たとえば、それを自分の知っている世界の端っこまで追い詰められているよ
うなものだと考えてみてください。
この苦境から逃れるためには、未知の世界に飛び込んでいくしかありません。
しかし、それは本当に恐ろしいことだと、私たちの深い部分は思っています。
それで、必死になって、なじみのある世界の境界線で耐え続けたり、傷つく
のを覚悟で、その困難をまともに受け止めようとしたりします。
だけど、そんなことをしていては、いつまでも苦しいばかりです。
その場は、何とかなったとしても、また同じような苦しみが襲ってくるかも
知れません。
そのうちに、サーカス小屋の火事のような、絶体絶命の出来事がやってきて、
はじめて、ワクを超えようと決める人もいるようです。
……ひょっとしたら、問題の本質は、私たちに、自分をワクを乗り越えるき
っかけを与えてくれているのかも知れませんね。
『今こそ勇気をだせ!』
そんなメッセージなのではないでしょうか。
だから、必死で抵抗したり、がんばっている力を抜いて、ただ自分を信じて
思い切って一歩を踏み出してみれば、すべてがうまく行くことになります。
こちらが一生懸命に抵抗しなかれば、問題は、もう私たちに抵抗できなくな
ってしまうのす。
さあ、前に進みましょう。
あなたには、もう自分の人生を望むように変えていく力があるのですから。
自分の運命は、自分で決めることができるのですから。

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