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【癒しのことば】Vol.594 2004/12/10
総発行部数:14,526部
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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばをお届けします。
月~金曜日 毎日配信
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「完璧な人ではなく、完璧な自分になる」
-- ジム・ドノヴァン(アメリカの著述家)--
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仏教のたとえ話に、こんなものがあります。
ある町に、とても美しい女の人がいました、
誰が見ても感嘆の声を漏らすほどの美人でしたが、本人は、自分の鼻の形だ
けが気に入っていませんでした。
「この鼻さえ、もっと整っていたら、私は、もっと美しくなれるのに……」
彼女は、毎日、そう嘆いていたということです。
そこで、彼女の夫は、妻のために新しい鼻を手に入れようと町に出ることに
しました。
すると、とても美しい鼻を持った女の人が通りがかったのです。
夫は、いきなりその女の人を押さえつけ、持っていた刀で鼻を切り落として
しまいました。
そして、喜び勇んで家に帰り、「これでお前の鼻もキレイになり、完璧な美
人になれるぞ」と言うなり、妻の鼻も切り落としたのです。
夫は、新しい鼻を妻の顔に付けようとしますが、もちろん、他の人の鼻がひ
っつくはずがありません。
あわてて、妻の元の鼻を押し当てますが、それもうまくいきません。
結局、鼻を切り取られてしまった女性も、美しかった妻も、鼻をなくしてし
まったのでした。
私たちのなかには、長所もあるし短所もあります。
短所を何とかしたいと思うのはいいのですが、他の人と比べて、
「ここがダメだ」
「これが足りない」
「あの人の、こんな長所が欲しい」
などと考えているとしたら、自分の鼻を切り取ってしまうようなものかも知
れませんよ。
だって、自分で欠点だと思っていることも、自分の一部なのです。
長所も欠点も、すべてがあって、はじめて自分なのですから。
誰しも、自分のいいところを受け容れることは簡単です。
でも、短所やいやなところを受け容れるのは、なかなか難しいことですよね。
ついつい、
「こんなところがなかったら……」
「自分の、ここが嫌いだ」
と思ってしまいます。
だけど、短所は否定していると、いつまでも欠点のままですあが、受け容れ
てみれば、自分の個性になるのです。
そして、受け容れてはじめて、今の自分が学ぶべきことが見えてきたりしま
す。
消極的と慎重さ。
無鉄砲と勇気。
気弱さと優しさ。
これは、私たちのなかの同じ要素を言っているのです。
否定するのではなく、受け容れてみると、その要素のプラスの面が現れるし、
理想とすべきことが見えてくるようです。
そう、あなたのなかの、どんな要素も、すべては貴重でかけがえのないもの
なのです。
そして、あなたが、この世界に生まれて、自分を楽しむために必要なことな
ことなのでしょう。
自分を受け容れるということは、良いところも、それ以外のところも、すべ
てを味わい、その要素をもっと向上させていくこと。
今、気になっていることは、気づきのメッセージを与えてくれているのでし
ょう。
どれほど美しくても、鼻というたったひとつの要素が気に入らないだけで、
それを楽しめないなんてばかげていますね。
ましてや、他の人の鼻をつけようとするのは、ただ不幸を増すだけになって
しまうでしょう。
それよりも、今の自分をまるごと受け容れて、もっと生きることを楽しんで
みましょうよ。
今までも、これからも、私たちはいつも完璧な自分だったのですから。

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