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【癒しのことば】Vol.516 2004/7/1
総発行部数:13,543部
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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばをお届けします。
毎週 月・木曜日配信
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「人生とはおもしろいものです。
何か一つを手放したら、それよりずっといいものがやってくるものです」
-- サミュエル・ジョンソン(イギリスの詩人)--
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19世紀のオーストラリアに、アレクサンダーという舞台俳優がいました。
彼は、一人芝居や演説によって生計を立てていましたが、突然、舞台に上が
ると、声が出なくなる病にかかってしまったのです。
あわてて、いろいろな医者にかかりましたが、状況は芳しくありません。
医者は、「できるだけ声を出さないように」とか、さまざまなアドバイスを
してくれましたが、一向に効果は見られないのです。
とうとう彼は、その仕事を辞めざるを得なくなってしまいました。
アレクサンダーは、医者に頼らず、自分で自分を治そうと、身体について一
生懸命に勉強しましたが、なかなか原因を究明するところまではいきません。
発生練習や声帯の強化など、考えられることはすべてやってみましたが、や
っぱり舞台に上がると、声がでないのです。
そんなある日、彼は、何とか演説ができないかと、鏡に向かって話しはじめ
ようとしました。
そして、鏡に写る自分の身体の動きを観察しているうちに、あることに気づ
いたのです。
しゃべろろうとして口を開くと、同時に首の筋肉が張り出し、姿勢がゆがん
でしまいます。
何度やっても、同じようになります。
試しに彼は、意識的に、首や背中の筋肉をリラックスさせ、姿勢を変えてみ
ました。
……すると、思ったとおりに声が出たのです。
つまり、舞台に上がったときの、ちょっとした姿勢や身体の使い方が、声を
出にくくしていたのですね。
それをほんの少し変えてみるだけで、大きな変化が見られたということです。
彼は、この発見は、多くの人の役に立つはずだと考え、正しい身体の使い方
などの指導をはじめました。
それが、世界中に広がっているボディワーク、「アレクサンダー・テクニック」
のはじまりです。
身体だけではなくて、人生の問題のほとんども、ちょっとした習慣や考え方
のクセなどが、本当の原因になっているということが多いようです。
・何度も、同じような問題で苦しんでいる。
・うまくいきそうになると、怖くなって前に進めなくなってしまう。
・せっかくのチャンスを、いつも見逃してしまう。
・好きな人に、つい嫌味を言って、自分から離れていくように仕向けてしま
う。
・つい自分から、責任を背負ってしまってつらい思いをしている。
ほかにもいろいろあるでしょうが、何度も同じような問題を抱えてしまうと
いうことは、いつも同じように物事を受け取ったり、同じような考え方をし
ているのかも知れません。
ジュークボックスに、いつも同じリクエストをしていれば、いつも同じ曲が
かかるのです。
もちろん、そんな考え方や受け取り方は、はじめはあなたを守るために役に
立っていたのでしょう。
危険を冒さないようにとか、人と違うことをして恥ずかしい目に会わないよ
うにとか、傷つかないように、その人が本当に自分を受け入れてくれるかテ
ストしてみたりとか……
でも、同じ曲に飽きたら、いつもとは違った曲をリクエストしてもいいので
すよ。
アレキサンダー氏のように、少し自分のことを観察する機会を持ってもいい
かも知れません。
どんなときに、問題を抱えてしまうのか、そのとき自分はどんな考え方をし
ているか……
問題を感じるとき、たいていは、そのときに、「私は~しなければならない」
と思っているようです。
でも、それは、本当に、そうしなければならないのでしょうか。
今日は、そんな思いを、ひとつだけでいいから手放してみましょうよ。
たったそれだけのことですが、どんな大きな違いが生まれるか楽しみにして
いてください。
そして、どんないいものが、手元にやってくるのか……
ワクワクしてきますよね。

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