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【癒しのことば】Vol.515 2004/6/24
総発行部数:13,571部
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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばをお届けします。
毎週 月・木曜日配信
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「笑って暮らすも一生、泣いて暮らすも一生」
-- ドイツの格言 --
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何をあげても、文句ばかり言う。
いくら優しく接しても、嘆いてばかり。
どんなことをしてあげても、感謝どころか不平不満が返ってくる。
もし、あなたに、そんな友人がいたとしたら、たとえどんなに良い人だとし
ても、いつかは何もあげたいとは思わなくなるし、助けてあげる気もなくな
ってきますよね。
逆に、いつも笑顔で話してくれたり、ちょっとした贈り物でも喜んで、あり
がとうと言ってくれるような友人ならどうでしょうか。
きっと、その人のためなら、いくらでもお手伝いしてあげたいし、何でもあ
げたくなってくるでしょう。
そう……
いつもあなたの側にいる人だって、同じことを思っているはずですよ。
哲学者のカントは、生まれつき、とても身体が弱く、長くは生きられないだ
ろうと、言われていたそうです。
胸が異常に薄く、うまく呼吸ができないため、いつも「苦しい、苦しい」と、
口ぐせのように言い続けていました。
しかも、カントの家は貧しく、医者にかかることもできません。
愛する母親を、早くして亡くしてからは、ますます自分の身の不幸を嘆く毎
日です。
『ああ、苦しい』
『どうして、私だけがこんな目に遭わなければならないんだ……』
17歳のとき、何とか医者に診てもらうことができましたが、そこでカント
は、こんなことを言われます。
「君の病気は、今の医学ではどうすることもできない。
これからも身体は、良くなっていくことは難しいだろう。
もちろん、君も苦しいだろうが、苦しんでいる君を見ているお父さんは、
もっと苦しいのではないかな。
幸いなことに、君は、とても強い心を持っている。
そんな強い心を与えられたことを喜んでみてはどうだろう。
これからは、まわりの人たちに悲しい思いをさせないために、『苦しい』
などとは言わずに、感謝の気持ちを持って生きてみないか」
カントは、医者のことばで、今まで、まったく感謝や喜びを感じていなかっ
た自分に気づきました。
父親は、貧しいながらも、精一杯の愛情を注いでくれています。
また、近所の人たちや学校の仲間だって、病弱な自分を助けてくれていたの
です。
それなのに、自分は、いつも「苦しい、苦しい」と嘆いてばかりだったので
す。
カントは、深く反省して、もう二度と「苦しい」とか「辛い」とは、口にし
ないでおこうと決めました。
そして、できるだけ、心を明るく持ち、前向きのことばを話すようにし、い
つも喜びと感謝の気持ちを持とうと努力していったのです。
すると、気持ちが楽になったばかりではなく、いつしか身体の不調を感じる
ことも少なくなってきたのです。
強い心を与えられたことに感謝し、これを社会に活かすために、人一倍、勉
学に励みました。
そして、哲学者として、世界中に影響を与える大きな仕事を成し遂げたこと
は、ご存じの通りです。
カントは、当時としてもかなり長命にあたる、80歳まで生きることになり
ます。
喜びや感謝の気持ちを持っていると、まわりにいる人は、あなたをサポート
しやすくなるようです。
いつも、あなたの側にいる人。
家族や友人も、もちろんそうですが、あなたのまわりのこの世界だってそう
ですよね。
笑って暮らすも一生、泣いて暮らすも一生。
いつも幸福でいる秘訣は、きっとこれなのでしょうね。

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