いじめで悩む前に

2003年2月アーカイブ

No.405

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【癒しのことば】Vol.405 2003/2/27       
 総発行部数:12,911部
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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばをお届けします。
                         毎週 月・木曜日配信
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 「心配ならば私達は行動を起こすべきであって、憂鬱になるべきではない」

                   -- カレン・ホーニー --

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 不眠症に悩む男性が、カウンセラーのミルトン・エリクソンの元へやってき
 ました。

 彼は、数年前に妻を亡くし、それからほとんど眠れなくなったということで
 す。
 夜になるとベッドに横たわるのですが、いろいろな考えや心配が頭のなかを
 駆け巡り、明け方まで寝付けないのでした。

 男性の不眠症は、かなり重症のようでした。
 エリクソンが何度かカウンセリングを繰り返しているうちに、男性は、かな
 り広い家に息子とふたりで住んでいて、家事を分担しているということがわ
 かってきました。

 あるとき彼は、こんなことをふと口にしたそうです。
 「息子と一緒で、とても助かっていますよ。何しろ家には、木製の床が多く
  て、しょっちゅうワックスをかける必要があるのです。私は、ワックスを
  かけるのが苦手で、息子が全部やってくれるのですよ」

 それを聴いたエリクソンは、
 「不眠症を治すいい方法が、みつかりましたよ。しかし、そのためには、あ
  なたにとってかなり大変な努力をする必要がありますが……」
 と男性の顔をのぞき込みました。
 
 男性は、目を輝かせて、とにかく人並みに眠れるのなら、どんなことだって
 やると答えました。

 エリクソンは、言いました。
 「それでは、今晩からベッドに入って、15分以上眠れないようでしたら、
  眠るのはあきらめて、朝まで床のワックスがけをしてください」

 その晩から男性は、言われたとおり、寝付けないとベッドから起き出しては、
 床のワックスがけをはじめました。
 これは男性にとっては、とても辛くて消耗する作業でした。

 何日か過ぎたあと、やっぱり眠れない男性は、ため息をつきながら、ワック
 スがけをはじめようとしました。
 ところが、疲れ切った身体は、なかなか言うことを聞きません。

 そこで彼は、少しだけベッドに横たわって休息を取ることにしました。
 ところが、男性は、そのまま眠ってしまい、目覚めたときには、朝になって
 いました。

 何年ぶりかで、ぐっすりと熟睡していたのです。
 それ以来、男性の不眠症は、完全に治ってしまったということです。

 この件に関して、エリクソンはこう言っています。
 「彼は、嫌なワックスがけから逃れるためには、どんなことでもするという
  ところまで追いつめられたのだろうね。たとえ、それが眠るということで
  も……」

 
 3歳までの子供とネコは、不眠症になることはないそうです。
 なぜなら、その日に起こったことを思い返してクヨクヨ悩んだり、明日の天
 気を心配することもないからです。

 「過去」や「未来」を抱えていては、ゆっくり「今」を楽しむこともできま
 せんよね。
 
 子供やネコのように、寝るときにはゆっくり眠って、楽しむときには思いっ
 きり楽しむことができれば最高でしょう。
 いらないものはさっさと手放して、身軽になって、前に向かって進んで行く
 だけです。

No.404

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【癒しのことば】Vol.404 2003/2/24       
 総発行部数:12,893部
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 「野球選手がエラーしたら、それは記録され、選手は罰を受ける。毎日そん
  なふうにじっくり見られたら、耐えられる人間が何人いるだろう?」

      -- シドニー・J・ハリス(アメリカのコラムニスト)--

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 完璧を目指してがんばるということは、すばらしいことです。

 でも、いつも完璧でいなければならないという考えを持ったとしたら、とた
 んに私たちは、毎日が辛くなってしまいます。
 まるで自分で自分を重い鎖で縛りつけているようなものかも知れません。

 たとえば、完璧主義者と呼ばれる人たちは、知らず知らずのうちに次のよう
 な傾向を持っているようです。

 ・物事を決めるときに、完全な答えを見つけ出そうと、とことん悩んでしま
  う。

 ・ついつい他の人の「できない」ところへ目が行ってしまい、すべて自分が
  ちゃんとやらねばと、余分な仕事まで背負い込んでしまう。

 ・いつも自分とまわりの人たちのミスや失敗を探し、それを発見しては心を
  悩ませる。

 ・完璧であるということが人間の価値だと信じ込み、そうでない自分に罪悪
  感を持ったり、もっとがんばらねばと自分を追い込む。

 ・「どうせ完璧にできなのなら……」と、新しいことにチャレンジしようと
  いう気力を持てない。

 ・完璧でない人や物事の存在が許せない。


 こんな鎖で縛られて生きるのは、さぞかし窮屈なものでしょうね。
 完璧に生きようとすれば、自分らしさというものは、どこかへ吹き飛んでい
 ってしまうのではないでしょうか。

 この世界には、100%完全に正しいということや、完全に間違っていると
 いうことは存在しないでしょう。
 どれだけ努力して完璧を目指しても、どこかにさらなる成長のスペースは存
 在するはずです。

 「完璧」とは、私たちが創りあげた幻に過ぎないようです。

 同じように、私たちの人生には、
 「~してはいけない」
 「~しなくてはならない」
 ということも存在しません。

 この世界は、もっと自由で大きなものなのです。
 「完璧」という鎖を手放してみれば、それが見えてくるかも知れませんよ。

 野球だって、勝ったり負けたり、ホームランを打ったり三振したり……
 いろいろあるから楽しいのですね。

 私たちが、この世界にいるは、物事をうまくやるためではなくて、楽むため
 なのでしょうから。
 もっと自分を自由に遊べるようにしてあげまし

No.403

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【癒しのことば】Vol.403 2003/2/20       
 総発行部数:12,873部
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※「癒しのことば」の本は、こちらで買うことができます。
http://www.newage.ne.jp/shop/ (1~3まで発売中)

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 「月に向かってシュートしろ。
  もし外しても、おまえは星々の間にまだいることだろう」

    -- レス・ブラウン(アメリカのフットボール・コーチ)--

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 かなり前のことですが、アメリカのいくつかの大学が協力して、人生の目標
 について、学生達にアンケートを取ったことがありました。

 その結果、何らかの人生の目標を、ちゃんと持っている学生は、全体の3%
 ほどしかいないということがわかっということです。

 さらに大学が、25年ほど後にこの3%の学生達を追跡調査してみると、そ
 のなかでも、数字で測ることができるように明確に目標を定めていた約3%
 の者たちの達成率がかなり高かったそうです。

 これは、目標を持ていた残りの97%の者たちを合計したよりも、成績がよ
 かったのです。

 つまり、成功を手に入れた学生と、そうでない学生の違いは、目標を持って
 いたか、さらにそれを明確にしていたかどうかの違いのようですね。

 もちろん、学生時代に人生の目標を持てなかった人たちが、すべて成功でき
 なかったとは限らないでしょうが、人生において、欲しいものを手に入れる
 秘訣がここにあると言えるのではないでしょうか。

 逆に言うと、目標を明確にしていれば、他の97%の、そのまた97%の人
 たちよりも、成功を勝ち取る可能性が高くなるということのようです。

 目標が明確ならば、自然にそれに対して準備をしたり、行動を起こしたりす
 るはずです。
 今、何をしたらよいのかが見えてくるでしょう。

 未知な分野にチャレンジする必要があるのなら、それをやればいいのです。
 新しい知識がいるのなら、それを学ぶのです。

 たとえ、今の目標を完全に達成できなくても、目標を持たないよりも、はる
 かに前に進み、より多くのことを経験することになりますよね。

 「できたらいいな……」
 ではなく、
 「絶対に、手に入れたい」
 と思うワクワクするような目標を持ちましょう。
 
 目標が高ければ高いほど、要求される力が大きければ大きいほど、私たちは
 成長していけるはずです。
 力は、それを望むところへ与えられるのです。

 どんなに大きくても、私たちがワクワクを感じるものこそが、本当の自分の
 目標です。
 そして、その目標を持つことが成功へのスタートなのです。


 自分のワクワクに従って、世界でいちばん大きな夢を実現したウォルト・デ
 ィズニーは、こんなことばを残しています。
 
 「『夢・理想・目標は実現しない』のではなく『夢・理想・目標しか実現し
  ない』のだ」
 
 全く、その通りですね。

 だって、私たちは、自分の目標や夢を実現するために、この世界に生まれて
 きたのですから。

No.402

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【癒しのことば】Vol.402 2003/2/17       
 総発行部数:12,860部
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 「奇跡は誰にでも毎日起きている。
本当のチャレンジは、それに気づいて、受け入れること」

        -- E・S・スターン(アメリカのコラムニスト)--

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 私たちは、「今、ここ」で、生きることを楽しんだり、自分だけの目標に向
 かって進んでいます。
 あるいは、辛い出来事に出会ったり、道を見失って途方に暮れているという
 こともあるでしょう。

 毎日、いいことばかりが起こってくれればいいのですが、そういうわけには
 いかないようで、しばしば不運なことにも遭遇してしまいます。

 そんなときには、目の前の苦しいことから逃げ出したいと思ったり、生きる
 意味すらわからなくなってしまうこともあるでしょう。
 でも、一見、不幸で否定的に見えることにも、何か大切なことを教えてくれ
 る、メッセージが含まれているのかも知れませんよ。


 そもそも私たちが、何か(それが楽しいことであっても、イヤなことであっ
 ても)を経験するためには、まず「自分自身」というものが存在している必
 要がありますよね。

 では、「自分」が存在するためには、何が必要だったのでしょうか。
 もちろん、いろいろなことが言えると思いますが、単純に考えて、「自分」
 を生んでくれた母親、そして母親に愛を与えてくれた父親が必要だったでし
 ょう。

 つまり「両親」が居てくれたからこそ、私たちは、「今、ここ」に存在する
 ことができたのですね。
 その「両親」が存在するためにも、「両親」のそれぞれの「両親」である、
 祖父と祖母が居なくてはならなかったはずです。

 さらに、「祖父・祖母」が存在するためにも、その前の「両親」が必要でし
 たし、それはずっとずっと遡っていきます。
 もっと考えると、はるかな昔にまで戻って、私たちの遠い先祖である最初の
 人類が誕生するためにも、その親がいたはずです。
 
 もっともっと時代を戻って、人類になる前だった存在、そのまた前のアメー
 バのような生物だった頃、あるいは生物になる以前。
 その存在があったということは、それを生み出した存在があったはずです。

 それを生み出したのは、もはや想像するしかありませんが、「海」という存
 在だったのかも知れませんし、「海」を育んだのは「大地」である「地球」
 だったのではないでしょうか。
 そして、「地球」が存在するためには、「太陽」という存在が必要だったで
 しょうし、「太陽」があるのは、そのすべてを包み込んでいる「宇宙」があ
 ったからとも言えるでしょう。

 さらに、「宇宙」に「愛」を与えて生み出した、私たちでは知ることのでき
 ない存在があるのかも知れません。

 それらのすべてが居てくれたからこそ、そしてすべての存在が、私たちに
 「愛」を注いでくれたからこそ、私たちは、「今、ここ」に存在することが
 できたのですよね。

 これは考えてみれば、「奇跡」だと言えるのかも知れません。
 だとしたら、私たちが毎日、生きて楽しんだり悲しんだりしているのも奇跡
 ですね。
 
 どんな出来事でも、私たちが出会うことができたのは「奇跡」です。
 そして、その「奇跡」には、必ずこの世界の「愛」が注がれているのです。

 あとは、その「愛」のメッセージを受け取り、もっと大きくなっていくため
 に、チャレンジしていくだけですね。
 この世界に「愛」を分かち合うために……

No.485

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【癒しのことば】Vol.485 2004/2/16       
 総発行部数:14,536部

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                         毎週 月・木曜日配信
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 「人間の心は何でもできる。
  なぜなら、すべての過去のみならず、すべての未来をもその中におさめて
  いるからだ」

          -- ジョセフ・コンラッド(イギリスの小説家)--

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 広場で、ネズミが遊んでいます。
 このネズミは、どこへでも自由に好きなところへいくことができます。

 そこへ人間がやってきて、心理学の実験ということで、塀をつくったり囲い
 をしたりして、広場を迷路にしてしまいました。
 出口は、ひとつ。
 そこにはエサが置いてあります。

 迷路のなかに入れられたネズミは、おいしそうなエサの匂いに惹かれて、進
 んでいきます。
 脇道に入り込んだり、行き止まりにぶつかったり、試行錯誤を繰り返しなが
 らも、何とか出口に到達することができました。

 ネズミは、同じ迷路に何度か入れられましたが、少しずつ迷う数が減ってい
 っていきます。
 そして、ついには、まっすぐに出口へ向かっていくことができるようになっ
 たのです。

 すると、いつの間にか迷路のなかが変えられています。
 ネズミは、またはじめは迷ってしまいますが、それでも出口にたどり着くま
 で、どんどん進んでいきます。

 ネズミは、迷路に入れられるのが楽しみなのです。
 いつかは必ず出口に行くことができるのですし、そこには、とってもおいし
 いエサが待っていることがわかっているのですから。


 もう一匹のネズミも、同じような迷路に入れられました。
 やっぱり出口はひとつで、エサが置いてあります。

 でも、この迷路は、はじめの迷路とは少し違います。
 出口までの正しい道から外れると、強い電流が流れるように仕掛けられてい
 るのです。

 そんなことは知らないネズミは、エサの匂いに惹かれて、はじめは迷路を進
 んでいきます。
 でも、少しでも脇道に入ると、とたんに痛い思いをすることになるのです。

 そんなことを繰り返して、ネズミは、やっとの思いで出口にたどり着きます。
 
 すると、また同じ迷路に入れられてしまうのです。
 ネズミは、同じ道をたどるわけですが、もう同じ痛みは味わいたくないと、
 神経をすり減らして、怖々進んでいきます。

 何度か同じ迷路に入れられて、迷わずに出口にいけるようになったと思った
 ら、いつの間にか迷路が変わっているのです。

 ネズミは、迷路に入れられるのが苦痛です。
 もう一歩も前に進みたくはないのです。

 また、何度も痛い思いをしなければならないのですから。


 私たち人間は、まさか、こんな迷路に入れられることはないでしょう。

 でも、ひょっとしたら、いつの間にか、自分のまわりに、見えない迷路を創
 りあげてしまっているのかも知れませんよ。

 「私は、何をやってもうまくいく」と、どんな逆境に出会っても、前向きに
 進んでいく人たちがいます。
 そうかと思うと、「私は、何をやってもダメなんだ」と嘆いてばかりの人も
 いますよね。

 その違いは、能力や環境ではなくて、その人が、自分をどんなふうに見てい
 るかの差のようです。
 「自分はできる」と思っているか、「できない」と信じているか……

 それこそが、自分で創りあげた迷路なのです。

 「私はできる」と信じている人はともかく、「できない」と思っている人は、
 きっと過去の体験や勝手な思い込みで、少しずつ自分を限定してきたのでし
 ょう。

 その人にとって、この世界は、まるで、誤った道に入ると痛みを感じる迷路
 のようなものに感じられるのでしょうね。

 だから、前に進むのが恐ろしいのです。
 生きることを、思いっきり楽しめないのです。


 ……深呼吸をして、もう一度よく見てみましょうよ。
  
 どこにも迷路なんかないでしょう。
 今まで、頭のなかだけににあった迷路に苦しんでいただけなのですね。

 ほらね。
 この世界は、私たちが、どこへでも自由に好きなところへいくことができる、
 すばらしい世界だということが見えてきたでしょう。

No.401

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【癒しのことば】Vol.401 2003/2/13       
 総発行部数:12,851部
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 「成功者になろうとするのではなく、価値のある人間になろうとしなさい」

     -- アルバート・アインシュタイン(ドイツの物理学者)--

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 この文を読んでいるあなたは、自分の呼吸を意識していますか?

 もちろん息はしているはずでしょうが、そう言われるまで自覚することもな
 かったのではないでしょうか。
 
 さらに、床に当たっている足の裏の感覚も、まばたきも、舌の位置も、きっ
 と感じている人は少ないでしょうね。

 私たちは、今この瞬間にも、とてもたくさんのことを知覚しているのですが、
 実際には、そのほとんどには意識が向かうことはないようです。
 だからこそ、私たちは、必要なことに集中することができるのですよね。

 ところが、たとえば鼻が詰まって息が苦しい、ということになれば、イヤで
 も呼吸を意識してしまいます。
 身体のどこかに痛みを感じれば、やっぱりそこに注意が向いてしまいますね。

 その苦しさや痛みを持ったままでは、必要なことに集中することはできませ
 ん。
 といって苦しさや痛みを無理矢理押さえ込んで感じないようにしては、かえ
 って、そこに向かう意識を大きくするだけです。

 でも、ちゃんと手当をしたりして、苦しさや痛みの原因を取り除けば、また
 自由に自分のやりたいことに立ち向かえますね。

 
 心が痛むとき。
 落ち込んでしまったとき。

 そんなときも、それを否定して感じないようにしたり、「こんなことではダ
 メだ!」、と自分を責めれば、余計にその苦しみを拡大することになってし
 まいます。

 私たちの意識と、その下にある無意識は、反対の方向に向いていることが多
 いようです。

 「もうダメだ!」
 と意識で思うときには、
 「もっとがんばりたい!」
 と心の底では望んでいるはずです。

 「死んでしまいたい」
 と思えるのは、
 「もっと良く生きたい」
 ということの裏返しなのでしょう。

 否定的な意識の「ことば」が生まれたのは、一生懸命、自分の願う方向に向
 かって行こうとしたけど、ちょっと躓いたり思うようにいかなくて、自信を
 無くしているからのようです。

 意識の「ことば」を、無視したり押さえ込んだりしないで、身体の痛みや苦
 しさを手当するように、ちゃんと聞いてあげてください。
 そうすれば、無意識のなかの「ことば」が聞こえてきます。

 自分は、本当は、何がしたいのでしょうか?
 何を望んでいるのでしょうか?

 それこそが、今の自分にとって本当に必要で、意識を向けて、進んでいくべ
 きところなのでしょう。
 そして、そこに向かっていくエネルギーは、いつも自分のなかで、出番を待
 っているはずです。

 後は、そのワクワクする旅を楽しむだけですよね。

No.400

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【癒しのことば】Vol.400 2003/2/10       
 総発行部数:12,978部
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 「一瞬の洞察が、一生の経験に匹敵することもある」

  -- オリバー・ウェンデル・ホームズ(アメリカの医者、詩人)--

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 夏目漱石の『夢十夜』という小説のなかに、こんなお話があります。


 主人公は、自分が大きな船に乗っていることに気づきます。
 この船は、毎日毎日、登る太陽を追いかけて、果てしのない海を進んでばか
 りいるようで、どこへいくとも知れません。
 
 そこで主人公は、船員に行先を尋ねますが、どうもはっきりとした答えが返
 って来ずに、不安を覚えます。

 船の同乗者には、さまざまな国の人たちが、数多くいました。
 手すりにもたれて泣いている人、神への信仰を説く人、サロンで二人きりの
 世界に浸っているカップル……

 主人公は、そんな船や同乗者が詰まらなく思え、船から飛び降りることにし
 ます。

 しかし、海に落ちる途中で主人公は、
 「自分は、どこへ行くんだかわからない船でも、やっぱり乗っている方がよ
  かった」
 ということを悟りますが、その悟りを生かすこともできずに、深い後悔と恐
 怖を感じることになってしまいます。


 これは、小説のなかの夢物語ですが、何となくいろいろなことを教えてくれ
 ているような気がします。

 あるカウンセラーに言わせると、クライアントが抱える問題や状態は、さま
 ざまですが、彼らの本当の望みはたったひとつしかないそうです。

 それは、
 「より楽に生きて幸せになりたい」
 ということだということです。

 そんな人たちを邪魔しているのは、表面的には、身体の健康状態や恋愛問題、
 あるいは財政状態などに見えます。
 ところが実際には、ある偏った思考パターンのせいで、望むところへ向かう
 ことができないということの方が重要な問題のようです。

 どんなに大きな不幸に見舞われても、困難な出来事に出会おうとも、私たち
 には、自分の道を切り拓き、前に進んでいくことができるはずです。
 でも、目の前の不幸や困難に引っかかってしまうと、それだけしか見ること
 ができずに、他の多くの可能性に気づくことができなくなってしまうのです。

 本当は、苦しいとき辛いときこそが、私たちがもっと大きくなっていけると
 きなのです。
 そして、そんなときにこそ、より多くの気づきが、やってくることが多いよ
 うな気がします。

 
 たとえば、どんなに気になることがあっても、水泳をしていれば、他のこと
 を考えていれば溺れてしまいます。
 テニスをしていれば、自分のことばかりに気を取られているわけにもいかず、
 走り回って球を追うことでしょう。

 ひとつの場所、自分の内側に向いた精神のエネルギーが、外に向かえば、い
 ろいろな可能性が見えてきて、悩んでいたことがバカらしくなってしまうか
 かも知れません。

 人生も、目の前のことから逃げず、かといって一生懸命になりすぎずに、立
 ち向かって行けば、いろいろなことが見えてくることでしょう。

 そうすると、少々詰まらないと思っていた船旅だって、楽しみながら過ごす
 こともできるでしょうね。

No.399

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【癒しのことば】Vol.399 2003/2/6       
 総発行部数:13,007部
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 「幸福になる秘訣は快楽を得ようとひたすらに努力することではなく、努力
  そのもののうちに快楽を見出すことである」

           -- アンドレ・ジイド(フランスの作家)--

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 あなたは、今の自分に充分満足しているでしょうか。

 もし、今の自分が理想とは違っているのなら、どこが足りないのだと思いま
 すか?

 ちょっと考えてみてください。
 何があれば、もっとよかったのでしょう。
 環境や仕事、才能、容姿などがどうだったら、もっと自分に満足できるので
 しょう。
 自分の性格や容姿のどこを変えれば、今より、もっとましな自分になれてい
 たのでしょうか。

 過去に自分がしてしまったことのなかで、しなければよかったと思うことを
 思い出してみてください。
 また、やればよかったのに、やらなかったことを探してみてください。

 何をやるべきで、何をやらなければよかったのでしょう。

 ……そんなことを考えている自分を感じてみてください。
 きっと、気分が沈んで、元気がなくなってっくるのではないでしょうか。
 姿勢も肩が落ちてきたり、呼吸も浅くなって息苦しく感じているかも知れま
 せん。

 それは、
 「こうあるべきだ」
 「こうするべきだ」
 という世界に生きているときの自分です。

 では今度は、今の自分を、すべて受け容れてみましょう。 
 何がいいとか、何がダメだとか考えずに、ただ自分と自分のまわりの世界を
 受け入れるのです。
 
 何を受け容れるべきで、何を拒否するべきかなどは、そんなものはじめから
 存在しなかったように忘れてください。
 何かを変えたいと思っても、変える必要はありません。
 でも、変えたいと思ったということも受け容れてください。
 
 過去にしてしまったこと、しなかったことも、すべて受け容れてください。
 その過程で、考えたこと、考えてはいけないと思ったこと、感情、身体の感
 覚、そのすべてを受け容れてみてください。

 どうでしょうか。
 今度は、心と身体がゆったりとしてきて、まわりの世界が柔らかく感じられ
 るのではないでしょうか。

 それは、リラックスして、すべてを受け容れているときの自分なのです。


 もちろん、私たちの人生の旅は、今より、もっと良い自分、すばらしい世界
 に向かっていくものです。
 改善していきたいところや、今の自分に欠けているので、がんばって手に入
 れたいものもあるでしょう。

 でも、この瞬間は、今、そのままの自分で充分です。
 だって、今の自分は、少し前に自分が望んだ理想の自分なのですから。
 今、自分に起こっていることは、すべてが必要なことなのです。

 楽しく旅を続けるためには、ただ、すべてを受け容れてみましょう。
 失敗しても、苦しんでも、がんばってしまっても大丈夫です。
 そんな自分を受け入れてあげましょう。

 今の自分を受け容れて楽しんでみれば……
 毎日が、絶好の旅日よりなのですよね。

No.398

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【癒しのことば】Vol.398 2003/2/3       
 総発行部数:13,059部
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                         毎週 月・木曜日配信
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 「人生とは、美しい刺繍を裏から見ているようなものだ。
  その模様が何を意味しているか、そのままでは分からないが、それを表か
  ら見られるようになったとき、その意味と美しさが分かる」

       -- ティヤール・ド・シャルダン(フランスの哲学者)--

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 釈迦の十大弟子に数えられる、舎利佛と目蓮は、その前世ではどちらも優れ
 た画家だったそうです。

 あるとき、この二人の画家に、国王が宮殿の向かい合った大理石の壁を飾る
 絵を描くよう命じました。

 舎利佛の前世の画家は、自分に与えられた壁面に向うと、すぐに筆をとり、
 全身全霊を込めて絵を描きはじめました。
 ところが、後に目蓮として生まれ変わる画家の方は、大理石の壁に向かい合
 うと、一生懸命に布で磨きだしたのです。

 舎利佛の画家は、毎日、絵を描きすすめていきます。
 次第に、見事な山水の風景が大きな壁一面に現れ、どんどん完成に近づいて
 いきます。
 一方、目蓮の画家は、いつまでたっても壁を磨き続けるばかりでした。

 命じた期日になり、国王は多くの家来を引き連れ、二人の絵を見にやってこ
 られました。

 「見事だ……」
 国王は、まず舎利佛の絵をご覧になり、そのあまりのすばらしさに心を打た
 れ、お褒めの言葉をかけられました。

 次に、向いの壁の目蓮の絵に目を移した国王は、そこに何も描かれていない
 ことに気づきました。
 当然国王は、激怒し、近くにいた目蓮を見つけると厳しく問いつめました。

 「お前は、一体どういうつもりだ。なぜ、命じた通りに絵を描かなかったの
  だ」

 すると目蓮は、国王の前にひれ伏しながら、こんなことを言いました。
 「どうぞ王様、お怒りをお鎮めください。そして、もう一度、静かにこの壁
  をご覧ください」

 国王は、まだ怒りに身を震わせていましたが、彼ほどの名の通った画家がそ
 うまで言うには、何かあると思い直して、再び何も描かれていない壁面に目
 をやりました。

 するとどうでしょう。
 目蓮が丁寧に磨き上げた壁面には、その向いの舎利佛が描いた壁画が、見事
 に映っているのです。
 しかも、壁に映った絵は、実際の絵よりも、さらに奥深い味わいをたたえ、
 この世のものとは思えないような、幽谷の趣を醸し出しています。

 国王は、その美しさに我を忘れ、じっと大理石の壁に心を奪われているばか
 りです。
 その場に居合わせた家来達も、ただ息を飲んでその絵に見入っていたという
 ことです。

 
 「明」という字は、「日」と「月」が組み合わされてできています。

 「日」つまり太陽のように自ら光を放っている存在と、「月」のように、太
 陽の光を受け、美しく輝いている存在。
 その両方があって、はじめて本当に、明るいということになるのかも知れま
 せんね。

 職場や家庭などでも、「日」のように元気に燃えるように光を出している人
 と、「月」のようにその光を受けてエネルギーの流れを、いい方向へ運ぶこ
 とができる人がいるときに、すべてがうまくまとまり、「明るい」場所にな
 るようです。

 私たちの人生は、何もかもうまくいっていて順調なときと、ちょっと躓いた
 り失敗して落ち込むことの繰り返しです。
 
 でも、そんなふうに「日」のように燃えて輝いているときと、「月」のよう
 に静かに自分を見つめ直すときがあるからこそ、本当の明るさが手に入るの
 ですね。

 私たちが出会うどんなことだって、人生という刺繍に輝きと味わいを織りな
 す、すばらしいことなのです。

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