いじめで悩む前に

2002年1月アーカイブ

No.364

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【癒しのことば】Vol.364 2002/1/21        
 総発行部数:14,038部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
 けします。
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 「チャンスに出会わない人間は一人もいない。
  それをチャンスにできなかっただけである」

      -- アンドリュー・カーネギー(アメリカの実業家) --

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 アーノルド・パーマー、ジャック・ニクラウスと並んで世界ゴルフ界のビッ
 グスリーに数えられるゲーリー・プレーヤが、まだ新人だった頃のことです。

 彼は、ある大会で、まわりの予想を裏切って見事に優勝を手にすることにな
 りました。 

 すると、ゴルファーの仲間のひとりが、こんな皮肉を言ったのです。
 「君は、この大会ではラッキーばかりが続いたようだね」

 それを聞くとゲーリーは、微笑みながらこう言い返したそうです。
 「そんなんです。不思議なことですが、練習すればするほどラッキーなこと
  がやってくるのですよ」

 それもそのはず、彼はそれまでに毎日休まずに厳しい練習を続けていたので
 す。

 別のときに、彼はこう語っています。
 「私のゴルフは才能ではないのですよ。私は毎朝、ゴルフ練習場へ行き10
  00個のボールを打つのです。すると手が痛くなって血が滲んできます。
  それから手に包帯を巻いて、またボールを1000個打つのです。それを
  毎日続けただけなのです」

 誰でも成功したい、夢を実現したいと思っています。
 でも、そのための準備をしている人は、どれくらいいるのでしょうか。

 多くの人は、
「あの人は運がいいから」
「彼は才能があるから成功したんだ」
 などと他人のことをうらやみます。
 そして、私はツイていないから、才能がないからとため息をついたりします。

 本当は、チャンスは誰にでも平等に訪れているのに、それに気づいていない
 だけなのかも知れません。 

 いい写真を撮ろうとシャッターチャンスを狙っていたとしても、カメラを持
 っていなければ話になりませんよね。
 カメラを担いでいたとしても、ぼんやりと歩いているだけではチャンスに出
 会ったとしても見逃してしまうでしょう。


 いいシャッターチャンスは、めったにないのかも知れませんが、準備をして
 いなければそのわずかなチャンスも生かすことはできないでしょう。

 ひょっとしたら成功したり夢を実現するためにいちばん大事なことは、チャ
 ンスを生かすために準備をするかどうかということなのではないでしょうか。

 だとしたら、運がない、才能に恵まれない、などとグチを言うよりも、とに
 かく自分のやりたいことを夢中でやってみる方がずっといいようです。
 きっとそれこそが、夢を実現するための近道なのでしょう。

 幸運の神様は、自分の好きなことや夢に向かって一生懸命に努力している人
 を、いちばん愛するということですし……

No.363

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【癒しのことば】Vol.363 2002/1/18        
 総発行部数:14,031部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
 けします。
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 「雑魚は雑魚なりに、大海を泳ぎ
  我は我なりに、大地を歩く」

                   -- 坂村真民(詩人)--

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 「私は、気が弱くて何もできない人間なんです。もっとしっかりしないとい
  けないと分かってはいるのですが、どうしようもなくて辛いのです」

 何かにつまづいて落ち込んでしまったときに、誰かにそう訴えてみたとしま
 す。
 
 「そんなことでどうするんだ! もっとがんばって強くならなくっちゃダメ
  だよ。他の人たちを見てみろよ、みんな強くてしっかりしているじゃない
  か」
 その人に、そんなことを言われたとしたら、どんな気がするでしょうか。

 本当に自分が弱くてダメな人間に思えてきて、ますます落ち込んでしまうか
 も知れません。
 このままではいけないと、あせりや苦しみも生まれてくるでしょう。

 でも、同じことを訴えても、こんなことを言われたとしたらどうでしょうか。
 「そうだね、確かにそんなふうに思えるときもあるよ。だけど、それが君の
  優しくて思いやりがあるという、いいところでもあるんだよ」

 その人のことばで、心の緊張も少し和らいで元気も出てくるのではないでし
 ょうか。

 それは、自分が自分のことを受け容れることができたからなのでしょう。


 きっと、あるがままの自分を認めてあげることが、自分らしくて楽に生きて
 いくための第一歩なのですね。
 逆に、今の自分ではダメだと思うことが自分らしさを殺し、不幸を生み出す
 タネになってしまうようです。

 確かに気が弱いという性格の人は、がむしゃらに未知の世界へ飛び込んでい
 くことは難しいということもあるでしょう。
 でも、だからといって「自分はダメなんだ」、「何にもできない人間だ」と
 いうことは言えないのではないでしょうか。

 そんなふうに思えるのは、ひょっとしたら他の人と比較したり、自分に高い
 基準を当てはめてしまっているからなのかも知れません。
 自分に「ある」ものを見ずに、「ない」ものを要求しているということなの
 でしょう。

 それを、まわりのことにも気が回る自分の優しさだと認めることができれば、
 自分らしくマイペースで前に進んでいくことができます。

 「仕事の能力がない」
 「頭が良くない」
 「美人(ハンサム)ではない」
 そう自分のことを否定してしまうのも、他人と比べて自分が劣っていると見
 ているからに過ぎません。

 そんな自己否定から自由になって、もっと今の自分を認めることができれば、
 とても伸び伸びと楽に生きていくことができるでしょう。
 それが自分を活かして、自分らしく幸せに生きていくということなのでしょ
 うね。

 考えてみてください。
 辛いことがあったり、落ち込んだときに、まず自分が心の苦しみを訴えるい
 ちばん身近な人とは誰なのでしょう。

 それは自分自身ですよね。

 どんな人よりも自分が、あるがままの自分を受け容れることが大切だという
 ことですね。

 さあ、今日から自分自身にどんなことばをかけてあげますか?

No.362

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【癒しのことば】Vol.362 2002/1/17        
 総発行部数:14,047部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
 けします。
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 「今この瞬間にあなたが無常の喜びを感じていないとしたら、理由はひとつ
  しかない。
  自分が持っていないもののことを考えているからだ。
  喜びを感じられるものは、全てあなたの手の中にあるというのに」

     -- アントニー・デ・メロ(インドのカソリック神父)--

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 松尾芭蕉の俳句に、こんなすばらしいものがあります。

   よく見れば 薺(なずな)花咲く 垣根かな
 
 「なずな」とはペンペン草のことですから、普段は雑草扱いをされていたり
 して、そんなに注目して見ることもないでしょうし、その花もとても小さく
 て、ただ眺めているだけでは見過ごしてしまうかも知れません。

 でも、ちょっと気にとめて見てみると、「なずな」は「なずな」なりに独自
 の美しい花を咲かせていることに気づくことができます。
 しばしその花を眺めていれば、きっと心も和んでくるでしょうね。

 芭蕉は、そんな小さな発見をしたことで、ちょっとした幸福感を持つことが
 できたのでしょう。
 それを伝えたくて、この句を残したのではないでしょうか。

 もし、気をとめずにただ垣根の前を通り過ぎただけなら、せっかくの美しい
 花にも気づくこともなかったのです。

 注意して見ていないと「ある」ものも「ない」になってしまうのですね。


 私たちの毎日も同じことで、「よろこび」という小さな花は、いつも身のま
 わりにたくさん咲いているのに、それに気がつかないだけなのかも知れませ
 ん。

 見ようとしないから、美しい花の存在に気づかず、ただのつまらない垣根だ
 と思えてしまうのです。
 あるいは、バラや菊のように、大きくて色鮮やかなものだけが花なんだと思
 い込んでいるから、小さな花には目がとまらないということもあるでしょう。
 
 そして、「毎日がつまらない」、「何も楽しいことはない」と嘆いてしまう
 ことになるのかも知れません。

 でも、心に余裕を持って、あるがままに自分の垣根を見てみれば、きっとキ
 レイな花がみつかるでしょう。
 気をつけて見てみれば、ほかにも小さな花がいろいろと、たくさん咲いてい
 ることにも気づくでしょうね。

 それぞれの花は独自の美しさで輝いているはずです。
 その花の美しさを楽しむことが、本当の幸福なのかも知れません。


 松下幸之助は、生前、自分の半生を振り返って、成功できたのは自分には次
 のような三つの財産があったからだと語っています。

 ・学校へ行かなかったこと
 ・健康でなかったこと
 ・決断力が弱かったこと

 だから人が助けてくれたり教えてくれたりしたのだと言っていますが、ひょ
 っとしたら持っているものが少なかったからこそ、自分の垣根に「ある」も
 のに気づきやすかったのかも知れません。

 そこに咲く花をしっかりと見ようとしたからこそ、大きな成功を手にするこ
 とになったのではないでしょうか。

 今がどんなに苦しくても、必ず自分の垣根には、小さな美しい花たちが咲い
 ているのです。
 辛いからこそ見えてくる花もあるでしょう。
 それを大事にしてみましょうよ。

 気をとめて自分のことを感じたら、いったいどんなよろこびの花が見えてき
 ましたか?

No.393

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【癒しのことば】Vol.393 2003/1/16       
 総発行部数:13,069部
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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばをお届けします。
                         毎週 月・木曜日配信
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 「私たちは丸裸では生きていけなくて、色んな鎧を着ている。
でも、鎧を厚くすればする程、中にある本当の自分は息が詰まって悲鳴を
  あげる」

                 -- 小宮悦子(キャスター)--

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 誰かに自分の欠点を指摘された。
 仕事でミスをして、自分の至らなさを思い知らされた。
 失敗続きで、自分に足りないところばかりが目についてしまう。

 そんなときは、ガックリして落ち込んでしまいそうになりますね。
 でも、少し考え方を変えてみれば、そんな出来事に出会ったときこそが、本
 当はとてもすばらしいチャンスなんだということがわかりますよ。
 

 イソップの寓話に、『シカとライオン』というものがあります。

 ……あるとき泉で水を飲んでいたシカは、水面に映る自分の姿を目にします。
 シカは、自分の大きくて立派な角を見て、とても誇らしく思います。
 それに比べて4本の脚ときたら、華奢でひょろ長いだけで、とても情けない
 と、嘆いてしまうのです。

 そこに突然、一頭のライオンが現れました。
 シカは慌てて飛び上がり、草原を全速力で走り抜け、何とかうまく逃げのび
 ることができ、ホットします。

 シカは、追ってきたライオンに見つからないように、森のなかの茂みに潜ん
 で身を隠そうとしますが、今度は大きな角が木の枝に引っかかって、身動き
 が取れなくなってしまいます。

 そこにやってきたライオンは、難なくシカを捕まえて、食べてしまいまった
 のです。

 最期にシカは、こう呟きます。
 「ああ、何と言うことだ。みすぼらしくて役立たずだと思っていた脚が、私
  を助けてくれたのに、誇りにしていた角のせいで、命を落とすことになろ
  うとは……」


 誰でも、自分の欠点よりは長所を、イヤなところよりは優れているところを、
 人に見せたいと思います。
 また、自分自身も、自分の欠けているところは見たくないと目を逸らし、目
 立つところ、人から認められるようなところばかりが大事だと思ってしまい
 がちです。

 自分の欠点を誰かに知られてはいけない。
 弱い自分でいてはダメだ。
 ……と、外側ばかりを着飾ろうとするのです。
 
 もちろん、
 「自分は、仕事ができる」
 「私には、力がある」
 と自負することは、とてもすばらしいことです。

 ところがそんなときには、まわりの人から自分の欠けているところを指摘さ
 れても、なかなかそれを素直に受け容れにくいものですね。
 それどころか、そこを隠すために、見えないようにするためにもっと硬い鎧
 を身につけようとするということもあるでしょう。

 そして、それが自分を縛りつけて不自由にしているということもあるのでは
 ないでしょうか。

 ところが、自分の未熟なところ、欠点から目を逸らさずに立ち向かってみる
 と、今の自分の課題が見えてきます。
 それを、努力してカバーしていこうとするときこそが、私たちが本当の「強
 さ」を身につけるときのようですね。

 さらに、そんなふうに前に進むことこそが、人生における真の「豊かさ」だ
 と言えるのかも知れませんね。
 
 思いきって裸の自分をさらけ出してみれば、心も自由になるでしょうし、他
 人の助言や助けも、柔軟に受け容れることもできるでしょう。
 自分が欠点だと思っていたことが、意外に本当の自分らしさであったり、い
 ざというときに自分を助けてくれるということも、よくあるようです。

 私たちが本当に輝き出すのは、自分の弱さを認めることができたときなので
 しょう。

 自分の成長のスペースに目を向けさせてくれた出来事に感謝しましょう。
 ……さあ、まずどんな鎧から、外してみましょうか。

No.361

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【癒しのことば】Vol.361 2002/1/16        
 総発行部数:14,057部

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 「その気さえあれば、何事も成就する」

           -- マハトマ・ガンジー(インドの政治家)--

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『人が、深さ何千メートルもある井戸のなかに落ちてしまった。
 縄も届かないし足がかりもない。
 この人を井戸の外へ出すには、どうすればいいか』

 九世紀頃に生きた中国の禅僧・慧寂(えじゃく)は、こんな公案を受けて、
 何とか答をみつけだそうと日々思案を重ねていました。

 ところが、ひとりでいくら考えても埒が明かないので、ある高僧のもとへ行
 き、尋ねてみることにしました。

 その僧は、慧寂の質問が終わらないうちから、大声を出して怒りだしました。
 「何だと! 誰が井戸のなかにいるというのだ!」

 それでも答がわからないので、慧寂は別の高僧に訊いてみました。

 するとその高僧は、
 「慧寂よ」
 と、いきなり声を掛けたのです。
 「はい!」
 思わず慧寂が返事をすると、僧は笑いながらこう言ったのです。
 「お前は、そこにいるではないか」

 そのとき慧寂は、すべてを悟ることができたということです。
 
 この話は、きっと人間の先入観や思い込みの無意味さや恐ろしさを教えてく
 れているのでしょう。

 はじめから誰も井戸に落ちてなどはいなかったのです。
 ましてや、自分自身が井戸のなかにいるはずもないのは、わかりきっている
 ことのはずでしょう。

 ところが、「井戸に落ちてしまった」と聞くと、私たちは、自分でそう勝手
 に思い込み、それに囚われてしまって、どうしたらいいのかと思い悩んでし
 まうのです。


 ひょっとしたら私たちは、自分の夢に対しても同じことをしているのかも知
 れません。

 本当に自分がやりたいことがみつかったとしても、仕事が忙しいとか、お金
 がないとか、いろいろ理由をつけて、あきらめてしまっているという人も多
 いのではないでしょうか。
 自分にはとてもできないと、やる前から決めてしまうこともあるでしょう。

 でも、本当に夢に向かって進んでいくことは不可能なのでしょうか。
 やりもしないうちから、どうしてできるとかできないとかがわかるのでしょ
 うか。

 もし私たちが自分の夢を叶えるために障害があるとしたら、それは自分のな
 かの先入観や思い込みだけなのではないでしょうか。

 できるはずがないと考えていれば、何もできないように思えるでしょう。
 そして、それを証明することも、いくらでもみつけることができるでしょう。

 でも、「自分には必ずできる」という気持ちで前に目を向ければ、無限の可
 能性も見えてくるでしょう。
 
 もしかすると夢を叶えるために必要なものは、「やってやる」という気持ち
 だけなのではないでしょうか。

 ちょっと立ち止まって、自分が落ちてもいない井戸のなかにいないかどうか、
 もう一度確かめてみてもいいかも知れませんね。

No.360

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【癒しのことば】Vol.360 2002/1/15        
 総発行部数:14,060部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
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 「幸福になる義務ほど過小評価されている義務はない。
  幸福になることで、人は世間に匿名の慈善を施している」

            -- スティーブンソン(イギリスの作家)--

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 フランスの画家ルノアールは、その78年の生涯におよそ6000点もの作
 品を残しています。

 特に晩年には、甘美な色彩で情感豊かな女性の美しさを表現した傑作を数多
 く描きあげましたが、実は60歳を越える頃から持病のリウマチが悪化し、
 手足が不自由になってしまっていたそうです。

 それでも彼は、車椅子に乗りながら、堅くなって動かない手に絵筆を結びつ
 けて毎日キャンバスに向かいました。
 それはとても苦しく辛い作業だったでしょうが、ルノアールの絵には、そん
 な暗さは全く感じられません。

 そこには、ただ美や生命の躍動感が表現されているのです。

 ルノアールは、訪ねてくる人たちに、いつもこんなことを言っていたそうで
 す。
 「私はとても幸せ者だよ。毎日、好きな絵だけを描いていられるだからな」

 きっと彼は、たとえどんな状況にいたとしても、いつも今自分のなかにある
 幸せを見ていたのでしょう。
 そして、そのときに自分ができることに感謝して、ただ自分の望むことに向
 かっていたのでしょうね。

 私たちは、他の人の幸せはよく見えますが、自分の幸せはなかなか見えない
 ようです。

 たとえば楽しそうに働いている人を見れば、うらやましく思えてきます。
 そして自分の境遇と比べて、あんな仕事だったらよかったのにと思ったり、
 自分にはこれが足りない、ここがダメなんだと嘆いてしまうことが多いよう
 です。

 でも、仮にその人と同じ仕事に就いたとしても、楽しく感じるかどうかはわ
 かりません。
 今、楽しく仕事をしている人は、きっと何をやっても楽しいでしょうし、何
 をやってもつまらないと思っている人は、どんな仕事をしてもつまらなく感
 じてしまうのではないでしょうか。

 楽しいかどうか、幸せなのかどうかは、自分の外側の環境ではなくて、自分
 の心が決めるもののようです。

 どんな仕事でも、失業してなかなか仕事が見つからない人にとっては、うら
 やましいでしょうし、職がなくても健康ならば病に苦しんでいる人から見れ
 ば、とても幸せに見えるでしょう。

 自分のなかに「ある」ものではなく、「ない」ものを見ていては、いつまで
 たっても幸せを感じることができないばかりでなく、今持っている幸せまで
 失ってしまうかも知れません。

 逆に、ルノアールの例を見てもわかるように、たとえどんな境遇にいようと
 も、今「ある」ものを見て、それに感謝することができれば、それだけで私
 たちは幸せを手に入れることができるでしょう。

 幸せになる「権利」は、誰でも持っているのです。
 そして、幸せになる「義務」だって、誰にでもあるのかも知れません。

 なぜなら、あなたが幸せになることが、この世界すべての幸せにつながって
 いるのですから。

No.392

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【癒しのことば】Vol.392 2003/1/13       
 総発行部数:13,073部
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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばをお届けします。
                         毎週 月・木曜日配信
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 「人間の心の成長は、いまだに最高の冒険であり、多くの面において、この
  世における最高の冒険である」

     -- ノーマン・カズンズ(アメリカのジャーナリスト)--

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 今から2億年ほど前、中生代のジュラ紀に、「翼竜(よくりゅう)」と呼ば
 れる爬虫類が出現しました。

 翼竜は、地上や樹の上に住んでいた爬虫類が進化したものと考えられていて、
 前足の薬指が長く伸び、ここから体側にかけて膜が発達していたのです。

 樹の上などからこの飛膜に風を受けて舞い上がり、グライダーのように空を
 飛ぶことができたとされています。
 そして、飛んでいる昆虫や、海中の魚などを捕って食べていたようです。

 当時の地球は気候も温暖で安定していたということです。

 翼竜は、その環境に完全に適応して、身体をどんどん巨大化していきました。
 つまり、どんなに穏やかな風でも滑空することができるように、もっと遠く
 まで飛んでいけるように、飛膜を大きくしていくという道を選んだのです。

 その結果、はじめは小動物くらいの大きさだったものが、今から6500万
 年ほど前の白亜紀には、翼長が8メートルのものまでが現れることになりま
 した。

 その頃まで地球の空は、完全に翼竜たちが支配していたのです。


 ……翼竜から少し遅れて、今の「鳥」の先祖に当たる動物たちも、空を飛ぶ
 ことを目指しました。

 ひょっとしたら、鳥の先祖のなかの何匹かが、大空をわが物顔に支配する翼
 竜たちを見ながら、
 「いつかは自分も、あんなふうに自由に大空を飛んでみたい。いや、絶対に
  とんでみせる」
 と心に決めたのかも知れません。

 ただ彼らは、翼竜とは違って、自分の力で翼を羽ばたかせて空を飛ぼうとし
 ました。

 きっとはじめは、うまく飛べなかったでしょう。
 長くは飛ぶことができなかったでしょうし、すぐに力尽きてしまったかも知
 れません。

 それでも鳥の先祖たちは、自分の歯を無くし、骨や羽の構造を変えることに
 よって身体を軽くしようとしました。
 強く羽ばたけるように翼の筋力を発達させました。

 もっと高くもっと遠くへ飛んでいけるように、そして、どんなに条件が悪く
 てもでも自分の力で飛べるように、自らの身体に少しずつ変化を起こしてい
 ったのです。

 
 白亜紀の終わり、地上に急激な環境の変化が起こりました。

 それは巨大な隕石が衝突したためとも言われていますが、ともかく地球は温
 暖な気候から一変し、雨が降り続き強い風が吹く世界になってしまったので
 す。
 
 翼竜は、この環境の変化には付いていくことができませんでした。
 あまりにも巨大化してしまった飛膜では、強い風を受けると、すぐに吹き飛
 ばされてしまうのです。
 結局、翼竜は、絶滅してしまうことになります。

 ところが、自分の力で飛ぶことを選んだ鳥はどうでしょう。

 現代でも、地球のどんな地域でも、鳥たちは生息していて、自由に大空を飛
 んでいますね。
 
 そして、その悠々と飛翔する姿は、その後に、この地球に生まれてきた私た
 ち人類の長い間の夢でもあります。

 もちろん私たちだって、翼竜のように、今の自分に満足して立ち止まるので
 はなく、どんなに苦しくても、自分の望むところへ進もうとしている限り、
 大空を舞う鳥のように自由で楽しい、最高の冒険を続けているのです。

 そう、自分を信じて、自分の力で、自分の夢に向かって羽ばたいている限り
 ……

No.359

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【癒しのことば】Vol.359 2002/1/11        
 総発行部数:14,073部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
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 「私は思う。今が一番大事な時だ。もう一歩!」

                -- 武者小路実篤(作家)--

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 自分の夢や目標を実現させるためには才能や能力も必要でしょうが、もっと
 大切なものは、やってやろうという気持ちなのではないでしょうか。

 いくら才能や能力がある人でも、本気でやろうと思っていなければ、つまら
 ないことで挫折してしまうかも知れません。
 逆に少々荷が重いかなと思うことでも、一生懸命に取り組めば見事にやり遂
 げることができるという場合が多いようです。

 私たちにとって大事なことは、「できるかどうか」ということではなくて、
 「本気でやろうと思うか思わないか」ということなのでしょうね。

 どんなことでも真剣に立ち向かえば、いろいろなことが見えてきます。

 もし自分に足りないところや欠けているものがあるとしても、前に向かって
 進んでいけば、段々と補われていくもののようです。
 また、自分でも気づかなかった才能や長所なども知ることができて、足りな
 い部分をカバーしてしまうということもあるでしょう。

 そしてそれは、どんなに苦しくても歩き続けていたからこそ手に入れること
 ができた報酬なのですよね。

 でも、はじめから自分にはできないと考え、あきらめてしまう人もいます。
 そして、そんな人に限って、
 「いくらがんばっても、うまくいかない……」
 「自分には何もできない……」
 と嘆いていることが多いようです。

 これでは自分の夢や可能性を自分の手で握りつぶしているようなものなので
 はないでしょうか。
 
 「できるかどうか」という『ものさし』で測って、「できる」と思えること
 だけをしようとするのなら、失敗や挫折はしないかも知れませんが、今以上
 に成長することもありません。

 それよりも少々難しいことでも、本当にやりたい夢や目標があるのなら、
 「自分にはできる」
 「絶対にやってやる」
 という気持ちを持って進んでみてはいかがでしょうか。

 覚えておいて欲しいことは、辛いとき苦しいときに、もう少しがんばろう、
 あと一歩だけでも前に進もうという気持ちが一番大切だということです。

 そんなときは、自分が自分に課した限界を破って、今よりももっと大きくな
 ろうというときのようですから。
 
 たとえば、水を熱して100度にするためには、ゼロ度からはじめたとして
 も100カロリーの熱量を加えればすみます。
 ところが、それを水蒸気に変えるためには、さらに560カロリーの熱量が
 必要になるそうです。

 ゼロ度の水に、一生懸命に熱量を加え続けていったとしても、659カロリ
 ーで止めてしまっては、水はお湯になるだけです。
 でも、そこであきらめずに、あと1カロリーを加えれば、水は水蒸気として
 生まれ変わり高く昇っていくことができるのです。

 あと一歩、もう少しのがんばりが、大きな変化を生み出すのです。
 そして、どんなときにでも本気で進んでいく人には、きっとこの世界のすべ
 てのものが味方をしてくれるのでしょうね。

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【癒しのことば】Vol.358 2002/1/10        
 総発行部数:14,082部

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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
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 「失敗は充実した人生を得るために支払う手数料の一部」

        -- ソフィア・ローレン(イタリアの女優)--

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 はじめて補助輪なしで自転車に乗った子供の頃のことを思い出してみてくだ
 さい。

 なかには最初からスイスイと走ることができた人もいるかも知れませんが、
 大抵は転んでしまったり、うまくペダルがこげずにフラフラして怖い思いを
 したのではないでしょうか。

 でも何度も転んだりしているうちに、少しずつコツがわかってきて、いつの
 間にかうまく乗りこなせるようになっていたはずです。
 
 もし仮に何度か転んだときに、
 「とても自分には自転車に乗ることはできない」
 とあきらめていたとしたら、自転車に乗ることに関しては、そこで成長が止
 まっていたはずでしょう。

 自転車に限らず、字を書くことや料理を作ることなど、どんなことでも私た
 ちは失敗したり、うまくいったりを繰り返して覚えてきたのですよね。
 だから、子供の頃よりももっといろいろなことができる自分がいるのです。


 物事には必ず、「光」の部分と「陰」の部分があります。
 「失敗」があるからこそ「成功」もあるし、辛いことがあれば楽しいことも
 あります。

 そして「陰」の部分を乗り越えることによって、私たちは大きく成長してい
 くことができるのですよね。

 弱い筋肉でも、重い荷物を持ち続ければ強く鍛えられます。
 困難な仕事を何とかやりこなせば、能力も向上します。

 失敗してしまったときや困難な状況に出会ったときに、これを成長の機会と
 捉えることもできますし、もうダメだとあきらめてしまうこともできます。

 あきらめてその苦しいことから逃げ出せば、確かに一時的には楽かも知れま
 せんが、それを乗り越えて成長していくことはできません。

 失敗や困難を自分が大きくなるためのチャンスだと受け取れば、たとえ苦し
 くてもそれに負けることなく少しずつでも前に進んでいくことができます。
 結果がどうあれ、その経験は確実に私たちの宝物になっているはずです。

 私たちは、苦しいことがあるから強くなれますし、悲しいことに出会うから
 人に優しくできるのです。


 ......風邪をひいて苦しいときには、一生懸命に身体が抗体を作っているので
 す。
 だからこそ自然に治癒されていき、また元気にがんばることができるのです。

 「失敗」してしまうのは、前に進んでいることの証拠。
 そして、それこそが豊かで充実した人生につながっていくのですよね。

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