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【癒しのことば】Vol.260 2001/7/9
総発行部数:11.846部
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※古今東西の名言から、ストレスを和らげ心を癒すことばを月~金の毎日お届
けします。
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「真の勇気は第三者のいない場合に示される」
-- ラ・ロシュフーコー(フランスの作家)--
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古代ギリシャ時代に、クセノパネスという哲学者がいました。
豪快な人であったらしく、どんな権力者であろうと遠慮せずに、自分の正し
いと思ったことをとことん主張していたということです。
ある日クセノパネスは、親友から博打に誘われました。
そのとき彼は、こう答えたそうです。
「私は、博打なんかしない。今までもしたことがなかったし、これからも一
切しないつもりだ」
それを聞いた友人は、バカにしたように笑いました。
「なんだお前は、卑怯だな。ふん、日頃偉そうなことを言っているのに、た
だの臆病者じゃないか」
クセノパネスは、涼しい顔をしてこう返したということです。
「そうさ。私は、まったくの卑怯者で臆病者だ。ただし、そのようなくだら
んことに関してはな」
本当の勇気を持っている人は、負けることや自分の弱さを認めることを、決
して恐れません。
「いつも強くなくては……」
「絶対、勝たなくては……」
というのは、何かに負けて人に弱いところを晒すことへの恐怖から生まれて
くるようです。
自分の弱さを知られたくないと、そこから目を逸らして、何かに追われるよ
うに強いふりをしたり、勝つことを追い求めているのです。
そして、どんなときにでも逃げずに、立ち向かうことが勇気だと思い込んで
しまうようです。
でもそれが本当の強さでしょうか?
本当の勇気なのでしょうか?
もちろん、困難なことにも逃げずに立ち向かっていくのはすばらしいことで
す。
でも、それが、
「いつも強くて、勝ち続ける自分だからでなければ、誰からも認められない
んだ。もし逃げて弱いところを見せてしまったら、みんなは私のことをバ
カにするだろう」
という恐怖から出たものなら、いつまでたっても本当の勇気を知ることには
ならないかも知れません。
ときには自分の弱さを認めて、それを受け入れることも必要なのかも知れま
せん。
イヤなものはイヤ。
怖いものは怖い。
そんなときがあって、逃げ出してもいいじゃないですか。
それが、あなたの気持ちならそれに従ってください。
そんな選択をできた自分の勇気を認めてあげてください。
自分の弱さを受け入れた人は、もっと自由に、大きな視野でものごとを見る
ことができます。
他人の弱さも受け入れることもできますし、本当に必要なときに勇気を持つ
大切さもわかってくるのです。
それこそが本当に強い人間になるということなのではないでしょうか。
……自分自身を信じて、自分に従う勇気。
これこそが、最高の勇気なのかも知れませんね。

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